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002 惑わされ
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こんなにも煌々と月が眩しく光るから...
ただ見つめているだけで
ワタシは 自分の居場所を見失いそうです
ただただ涙が溢れてくるのは
月にしか祈ることができないような
幾つかの夜を 何度も超えてきたからかもしれません
明けない夜がないことも
すべては時間が癒してくれることも
ちゃんと もう知ってる
泣き疲れて眠ってしまえばいい
涙は いつだって枯れ果てるものよ
“女はいつも子宮で生きてる”
遥か彼方の昔の時代から
語り継がれて 使い古された言葉
胸がキュンと痛むなんて
胸が締め付けられるような気持ちなんて
きっと 年を重ね過ぎたのかもしれない
身体の奥が締め付けられて
いつしか悦んでいた自分の幻影に囚われていく
そして深い深い夜の闇に
ワタシが 沈んで
そのうちに息ができなくなって
ここが 漆黒の世界だと思い知る
響き渡る音が 自分の嗚咽だと
気付いてしまったのなら 自分を抱きしめることしかできない
こんなにも脆い綱の上を歩いているのだと
ワタシは月夜のサーカス団員
ひとつの芸すら 持ち合わせていない
拍手喝さいを浴びるパフォーマーではなくて
きっと出番を間違えて 野次を浴びるピエロ
どうしてそんなに私を見つめるの
違うの 優しく抱く眼差しが欲しい
お願いよ そんなに冷たい目で見ないで
お願いよ 嘲笑うような声を聴かせないで
お願いよ ワタシを一人にして
お願いよ ワタシを一人にしないで
真っ逆さま!
分かってる 分かってる
そのうちに明るすぎる太陽が 闇を解きに来るはずよ
ただ見つめているだけで
ワタシは 自分の居場所を見失いそうです
ただただ涙が溢れてくるのは
月にしか祈ることができないような
幾つかの夜を 何度も超えてきたからかもしれません
明けない夜がないことも
すべては時間が癒してくれることも
ちゃんと もう知ってる
泣き疲れて眠ってしまえばいい
涙は いつだって枯れ果てるものよ
“女はいつも子宮で生きてる”
遥か彼方の昔の時代から
語り継がれて 使い古された言葉
胸がキュンと痛むなんて
胸が締め付けられるような気持ちなんて
きっと 年を重ね過ぎたのかもしれない
身体の奥が締め付けられて
いつしか悦んでいた自分の幻影に囚われていく
そして深い深い夜の闇に
ワタシが 沈んで
そのうちに息ができなくなって
ここが 漆黒の世界だと思い知る
響き渡る音が 自分の嗚咽だと
気付いてしまったのなら 自分を抱きしめることしかできない
こんなにも脆い綱の上を歩いているのだと
ワタシは月夜のサーカス団員
ひとつの芸すら 持ち合わせていない
拍手喝さいを浴びるパフォーマーではなくて
きっと出番を間違えて 野次を浴びるピエロ
どうしてそんなに私を見つめるの
違うの 優しく抱く眼差しが欲しい
お願いよ そんなに冷たい目で見ないで
お願いよ 嘲笑うような声を聴かせないで
お願いよ ワタシを一人にして
お願いよ ワタシを一人にしないで
真っ逆さま!
分かってる 分かってる
そのうちに明るすぎる太陽が 闇を解きに来るはずよ
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