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柴崎くんの平均的な1日-夕方から夜にかけて
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2時間暇なので、適当に近くのパチ屋に入って打つことにした。時間潰し。目も耳も疲れるから、あんま長くはやらない。時間決めて、それで減る分だけ。15時過ぎまでだな。あっという間に千円札が吸われるので、怖い遊びだよなーと思う。見たことあるアニメの台で打つことが多い。海物語とかはよく分からん。灰皿を見て、吸い過ぎたと思う。コンビニも寄らないと。
(今日は大して勝てなかったなー)
普通に損した。ま、いっか。パチンコ屋を出る。すぐ隣にコンビニ見つけて、タバコを2箱買う。火を点けながら、車に戻ってゆっくり吸って。そろそろ時間になるので、さっきのビルにオジキを迎えにいく。停めた時に、ちょうど入り口の階段を降りてくる所だったので、今日は上手いこと噛み合ったなと思う。オジキが助手席に乗って、シートベルトをしたのを確認して、車を出す。
「おかえり」
「話が長い」
「なんかまとまんなかったの?」
「来週までに企画持ち寄ってもう一度会議だとよ」
「ほーん」
「翔悟もなんか出しとけ」
なんかってそもそも、なんの企画だかまだ知らないんだが。
「はーい」
ま、あとでオジキのスケジュール見返したら多分予想つくし。分かんなきゃ聞くし。今聞くと、恐らく分かんねぇ奴だなって理不尽な小言を聞く羽目になる。
「帰り、寄るところは?」
「ない」
「夕飯、なに食いたい?」
「CoCo壱のカレー」
この道で帰れば、事務所の近くのところ通るな。帰りも安全運転で走る。オジキがなんか小言言ってるのを、前後がイマイチ分からないけど適当に宥める。
「本当に最近の若い奴は気が利かん」
「そうだなぁ」
CoCo壱の駐車場に停めて、テイクアウトでカレーをひとつ注文する。ソーセージのトッピング。車に戻って、またオジキの小言の続きを聞く。事務所前に停めたら、オジキが玄関潜る前に鍵開けて、事務所までの通路確保して、デスクにカレー置いて戻る。車を駐車場に手早く停める頃には、オジキは事務所でカレーを食い始めてる。
「今日はもういいぞ」
「うす」
「ご苦労さん」
オジキはデスクの引き出しから長封筒を取り出すと、財布から1枚万札を抜き出し入れて、俺に寄越す。両手で受け取り、頭を下げる。
「ありがとうございました」
「うん。気ぃつけて帰れよ」
「ん。オジキも寝酒して転けんなよ」
「…………」
オジキは今夜呑みたいらしく、目を逸らして答えない。
「転けんなよ?」
「うん」
「なんかあればいつでも連絡くれよ」
「うん」
オジキは頷きながら、手でもよろしく言い、カレーを食うのを再開した。事務所を出る。軒先で一服する。17時過ぎ、風が冷たくなってきた。今日って水曜だよな。
~♪
「はい、もしもし?」
「布田、今日は杉田さんとこ?」
「そうだよ、よく分かるね」
「毎週水曜の午後じゃん」
「まぁ」
「直帰だろ?俺今事務所にいっから、飲み行こうぜ」
「いいね」
水曜は布田が営業行ったまま直帰する日なので、飲みに行くことが多い。
「今どこ?」
「まだ杉田さんとこにいる」
「そっか。よろしく言っといて。今車回すから、あと10分くらい」
「了解」
通話を切る。タバコを携帯灰皿に捨てて、ポッケに仕舞う。国領はどうだろ。水曜だから嫌がるだろうなぁ。週末に誘うか。車に乗り込む。一番星が光出したのを見つけて、なんとなく気分があがる。アクセルを踏んだ。流す音楽はロックに変えて。
「んー!!」
伸びをする。今日も1日お疲れさんでした!!良い日だったなぁ。このあとも布田と飲めるし。明日はなんだっけ、まぁいいや。あとで確認すれば。心配しなくても明日も良い日だろ。
(今日は大して勝てなかったなー)
普通に損した。ま、いっか。パチンコ屋を出る。すぐ隣にコンビニ見つけて、タバコを2箱買う。火を点けながら、車に戻ってゆっくり吸って。そろそろ時間になるので、さっきのビルにオジキを迎えにいく。停めた時に、ちょうど入り口の階段を降りてくる所だったので、今日は上手いこと噛み合ったなと思う。オジキが助手席に乗って、シートベルトをしたのを確認して、車を出す。
「おかえり」
「話が長い」
「なんかまとまんなかったの?」
「来週までに企画持ち寄ってもう一度会議だとよ」
「ほーん」
「翔悟もなんか出しとけ」
なんかってそもそも、なんの企画だかまだ知らないんだが。
「はーい」
ま、あとでオジキのスケジュール見返したら多分予想つくし。分かんなきゃ聞くし。今聞くと、恐らく分かんねぇ奴だなって理不尽な小言を聞く羽目になる。
「帰り、寄るところは?」
「ない」
「夕飯、なに食いたい?」
「CoCo壱のカレー」
この道で帰れば、事務所の近くのところ通るな。帰りも安全運転で走る。オジキがなんか小言言ってるのを、前後がイマイチ分からないけど適当に宥める。
「本当に最近の若い奴は気が利かん」
「そうだなぁ」
CoCo壱の駐車場に停めて、テイクアウトでカレーをひとつ注文する。ソーセージのトッピング。車に戻って、またオジキの小言の続きを聞く。事務所前に停めたら、オジキが玄関潜る前に鍵開けて、事務所までの通路確保して、デスクにカレー置いて戻る。車を駐車場に手早く停める頃には、オジキは事務所でカレーを食い始めてる。
「今日はもういいぞ」
「うす」
「ご苦労さん」
オジキはデスクの引き出しから長封筒を取り出すと、財布から1枚万札を抜き出し入れて、俺に寄越す。両手で受け取り、頭を下げる。
「ありがとうございました」
「うん。気ぃつけて帰れよ」
「ん。オジキも寝酒して転けんなよ」
「…………」
オジキは今夜呑みたいらしく、目を逸らして答えない。
「転けんなよ?」
「うん」
「なんかあればいつでも連絡くれよ」
「うん」
オジキは頷きながら、手でもよろしく言い、カレーを食うのを再開した。事務所を出る。軒先で一服する。17時過ぎ、風が冷たくなってきた。今日って水曜だよな。
~♪
「はい、もしもし?」
「布田、今日は杉田さんとこ?」
「そうだよ、よく分かるね」
「毎週水曜の午後じゃん」
「まぁ」
「直帰だろ?俺今事務所にいっから、飲み行こうぜ」
「いいね」
水曜は布田が営業行ったまま直帰する日なので、飲みに行くことが多い。
「今どこ?」
「まだ杉田さんとこにいる」
「そっか。よろしく言っといて。今車回すから、あと10分くらい」
「了解」
通話を切る。タバコを携帯灰皿に捨てて、ポッケに仕舞う。国領はどうだろ。水曜だから嫌がるだろうなぁ。週末に誘うか。車に乗り込む。一番星が光出したのを見つけて、なんとなく気分があがる。アクセルを踏んだ。流す音楽はロックに変えて。
「んー!!」
伸びをする。今日も1日お疲れさんでした!!良い日だったなぁ。このあとも布田と飲めるし。明日はなんだっけ、まぁいいや。あとで確認すれば。心配しなくても明日も良い日だろ。
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