31 / 47
第四章
第一話 幕府軍上使、九州到着
しおりを挟む
「四郎様、四郎様、大変です」
早朝、新兵衛の忙しない声が響き渡り、私は飛び起きた。どたどたと急を要するような足音が響き渡ってくる。また悪い報告が来たのかと思い、鼓動が早鐘を打ち、胸が苦しくなった。
どたんっ。
「転んだか?」
「転んだな」
新兵衛の急報だと思い部屋を飛び出すと、同じく飛び出して来た大蔵と鉢合わせになった。その時、大きな衝突音が鳴り響いた。
先に進むと廊下で新兵衛が突っ伏していた。
「何をやっとるんだ、お主は、この大うつけ者がっ」
「五月蝿い。それより四郎様大変なんです」
「大変なのはお主の顔だ。鼻血が出ているぞ」
大蔵は手拭いを取り出すと呆れた様子で新兵衛の顔を拭ってやる。
手拭いに付いた血を見て情けないような申し訳ないような顔を一瞬したが、直ぐに厳しい表情へと変わった。
「幕府軍上使、板倉重昌が九州に到着しました」
呆けている場合じゃないんだぞ。と言わんばかりに大蔵の方に首を突き上げそう言った。
「遂に来たか。それでどれくらいの数で来たんだ」
と聞き返すが、大蔵は新兵衛の仕草が気に入らなかったようで、新兵衛を羽交締めにし持ち上げていた。
まったくー、話が進まない二人とも真面目にやりなさい。
私が冷たい視線を向けていると、視線に気づいた二人は恐縮し反省しているような顔をしてきた。
「板倉の手勢は千にも満たないと思いますが、佐賀藩が島原へ熊本藩が天草へそれぞれ三万ほどの手勢で出陣の準備を整えているようです」
三万か。
さらに諸藩も加わってくると思われるので、少なくとも四万はこちらに向かって来ると思われるとのことだった。
四万もか。
「四郎、心配するな、四万ならこっちもそれくらいだろ」
四万もいるか?と思った。こちらは多めに見積もっても二万ってところだろう。もしかして女、子供も手勢に入れているのか。
「原城に共に籠城している者は皆、手勢だ」
まあそうなのかもしれないが、都合のいい解釈をしてからに。
単純に考えると、こちらの倍の兵数が向かってきているということになる。果たして防ぎ切れるであろうか。
「だから心配するなって、富岡の話は聞いているんだろ」
不安感に包み込まれてしまって、頭を抱え込んでしまった私に大蔵は意気揚々にそう言ってきた。
天草の戦いでは大蔵のお陰で富岡城城代の三宅重利を、見事、討ち取る事ができた。
大勝利に士気が高揚した天草の民達は、勢いそのままに富岡城まで押し寄せたそうだ。
椿の敵討ちをすると心に決めた者、人質を取り戻すためと意気込んだ者を加え、手勢一万二千もの数で富岡城に押し寄せたそうだ。
富岡城内に残っていて応戦した兵数は千五百ほどだったと聞いている。それにもかかわらず攻めきれなかったとのことだ。
大蔵が言っていた、城攻めの難しさを体現する形となってしまったのだ。
「十倍近い数でも落とせなかったんだ。四万なんて容易く蹴散らせるよ」
そうであると良いのだが。大蔵のようにお気楽な考え方をすることは、私にはできなかった。
「どこに行くんだよ」
「風に当たってくる」
そう言って私は城壁外へと歩を進めた。いずれこの地は幕府軍で溢れかえることになるのだろう。今のところ全く想像する事はできないが、今のうちに周辺を散策しておこうと思った。
平穏な風が流れている。
直にこの周辺一帯はゆっくり歩く事もできなくなってしまうのだろう。
城壁外には沢山の防護柵、土手が造られていて、さらに数を増やすべく人々は奮闘して作業をしているようだった。
後で大蔵、新兵衛にも手伝うよう言い付けなくてはいけないな。
柵は大勢が横一列になって突進できなくするのに効果的らしい。列に乱れが生じれば、つけ込む隙ができやすいのだとか。
私が近づいていくと皆、顔を上げ笑顔で挨拶してくる。皆の表情からは悲壮感は感じられなかった。
皆、何を考えながら作業を続けているのだろうか。この程度の防護策で幕府軍を撃退できると考えているのだろうか。
「大蔵殿がいち早くこの場に籠城し戦おうと言ってくれたお陰で防備は万全じゃ」
話しかけてきたのは宗意殿だった。宗意殿は土手造りを指揮していた。土手を登った位置は城壁から狙撃した際に、殺傷能力が出る距離に計算して造られているとのことだ。
「鉄砲に不慣れな者でも土手を登った者、越えて来た者を狙撃するように決めておけば狙いやすいじゃろ」
なるほど、流石だなと思った。大勢の敵に囲まれて仕舞えば、混乱し状況判断を誤りがちになってしまう。どこを狙ったらいいのか分からなくなってしまうことだろう。狙い所を決めておけば焦ることなく対応できるだろう。
それに土手を造っておけば下る時、人はどうしても視線が下に向きやすいんだとか、そこに隙ができやすいんだそうだ。
そして土手を避けようとするとその先には、落とし穴が待っているようにしているのだとか。
此れ見よがしに造られた落とし穴に、落ちる者などいるのだろうか。甚だ疑問である。
「これでは城壁の前に来るのも一苦労でございますな」
敵兵が悪戦苦闘している姿を思い浮かべているのだろうか。宗意殿はえらくご機嫌な様子で高笑いしていた。
もしかしたら宗意殿は大蔵と似て、捻くれた性格をしているのかもしれない。と思った。
「拙者が造った土手を見て恐れをなして、談判を申し出てくれると良いですな」
流石にそれはないだろう。鋭い目の宗意殿からそんな冗談を聞けるとは思わなかった。私は作り笑いを浮かべながら頭を下げその場を立ち去ることにした。
北の空から嫌な気配が漂って来たような気がして悪寒が走った。立ち止まり両腕で肩を抱くようにし、北の空を見上げる。
幕府軍は九州に到着したばかりだ。島原に到着するまで、もう数日かかるであろう。
島原に到着したらどう動くのであろうか。
幕府の威厳を保つため、反旗を翻した者には容赦しないだろう。いきなり総攻撃で来るだろうか。その時は持ち堪える事ができるであろうか。
考え事をしながら歩を進めていると二之丸の前に来ていた。そこでは弓矢を製作しているようだった。
しかし、驚いた。人丈以上に積み上がった矢の山がいくつもある。この短期間にこれだけの矢をよく拵えたものだ。この場の者達にも頭の下がる思いである。
「四郎様」
女の人の声がした。
楓だった。楓は丸い大きな目を見開きこちらを見つめていた。仲の良かった椿の死を受け入れられず、塞ぎ込んでしまっていると聞いていたが、どうやら立ち直ってくれたようだ。
「表敬訪問ですか?」
「まあ、そんなところです」
吸い込まれてしまいそうな丸い目に、思わず目を逸らしてしまう。何故、動揺していることを隠すように目を逸らしてしまったのか、自分でも分からなかった。
「これだけの数の矢、皆さんだけで拵えたのですか?」
「敵の数は四万と聞いています。一人に三本は浴びせると考えれば、まだまだ足りません」
一人に三本も浴びせるのか。これまた怨念のこもった言い方だなと思った。切支丹の信者とは思えないような言い草だが、椿のことがあるだけにここは笑って流すことにしよう。
ふと目に入った楓の手はひび割れ、あかぎれだらけとなっていた。何と痛々しい状況のまま作業を続けているのだろうか。見回すと他の者達も手が赤くなっているようだった。
楓の手をそっと取ると祈りを捧げた。
そのまま全員の手を取り祈りを捧げて回った。
「四郎様、私なんかの為に勿体無い」
皆、同じことを口々に言う。勿体無いのはこちらの方だ。皆の気持ちが本当に勿体無い。
皆の為にも強くならなければならないと、思い知らされてしまった。
早朝、新兵衛の忙しない声が響き渡り、私は飛び起きた。どたどたと急を要するような足音が響き渡ってくる。また悪い報告が来たのかと思い、鼓動が早鐘を打ち、胸が苦しくなった。
どたんっ。
「転んだか?」
「転んだな」
新兵衛の急報だと思い部屋を飛び出すと、同じく飛び出して来た大蔵と鉢合わせになった。その時、大きな衝突音が鳴り響いた。
先に進むと廊下で新兵衛が突っ伏していた。
「何をやっとるんだ、お主は、この大うつけ者がっ」
「五月蝿い。それより四郎様大変なんです」
「大変なのはお主の顔だ。鼻血が出ているぞ」
大蔵は手拭いを取り出すと呆れた様子で新兵衛の顔を拭ってやる。
手拭いに付いた血を見て情けないような申し訳ないような顔を一瞬したが、直ぐに厳しい表情へと変わった。
「幕府軍上使、板倉重昌が九州に到着しました」
呆けている場合じゃないんだぞ。と言わんばかりに大蔵の方に首を突き上げそう言った。
「遂に来たか。それでどれくらいの数で来たんだ」
と聞き返すが、大蔵は新兵衛の仕草が気に入らなかったようで、新兵衛を羽交締めにし持ち上げていた。
まったくー、話が進まない二人とも真面目にやりなさい。
私が冷たい視線を向けていると、視線に気づいた二人は恐縮し反省しているような顔をしてきた。
「板倉の手勢は千にも満たないと思いますが、佐賀藩が島原へ熊本藩が天草へそれぞれ三万ほどの手勢で出陣の準備を整えているようです」
三万か。
さらに諸藩も加わってくると思われるので、少なくとも四万はこちらに向かって来ると思われるとのことだった。
四万もか。
「四郎、心配するな、四万ならこっちもそれくらいだろ」
四万もいるか?と思った。こちらは多めに見積もっても二万ってところだろう。もしかして女、子供も手勢に入れているのか。
「原城に共に籠城している者は皆、手勢だ」
まあそうなのかもしれないが、都合のいい解釈をしてからに。
単純に考えると、こちらの倍の兵数が向かってきているということになる。果たして防ぎ切れるであろうか。
「だから心配するなって、富岡の話は聞いているんだろ」
不安感に包み込まれてしまって、頭を抱え込んでしまった私に大蔵は意気揚々にそう言ってきた。
天草の戦いでは大蔵のお陰で富岡城城代の三宅重利を、見事、討ち取る事ができた。
大勝利に士気が高揚した天草の民達は、勢いそのままに富岡城まで押し寄せたそうだ。
椿の敵討ちをすると心に決めた者、人質を取り戻すためと意気込んだ者を加え、手勢一万二千もの数で富岡城に押し寄せたそうだ。
富岡城内に残っていて応戦した兵数は千五百ほどだったと聞いている。それにもかかわらず攻めきれなかったとのことだ。
大蔵が言っていた、城攻めの難しさを体現する形となってしまったのだ。
「十倍近い数でも落とせなかったんだ。四万なんて容易く蹴散らせるよ」
そうであると良いのだが。大蔵のようにお気楽な考え方をすることは、私にはできなかった。
「どこに行くんだよ」
「風に当たってくる」
そう言って私は城壁外へと歩を進めた。いずれこの地は幕府軍で溢れかえることになるのだろう。今のところ全く想像する事はできないが、今のうちに周辺を散策しておこうと思った。
平穏な風が流れている。
直にこの周辺一帯はゆっくり歩く事もできなくなってしまうのだろう。
城壁外には沢山の防護柵、土手が造られていて、さらに数を増やすべく人々は奮闘して作業をしているようだった。
後で大蔵、新兵衛にも手伝うよう言い付けなくてはいけないな。
柵は大勢が横一列になって突進できなくするのに効果的らしい。列に乱れが生じれば、つけ込む隙ができやすいのだとか。
私が近づいていくと皆、顔を上げ笑顔で挨拶してくる。皆の表情からは悲壮感は感じられなかった。
皆、何を考えながら作業を続けているのだろうか。この程度の防護策で幕府軍を撃退できると考えているのだろうか。
「大蔵殿がいち早くこの場に籠城し戦おうと言ってくれたお陰で防備は万全じゃ」
話しかけてきたのは宗意殿だった。宗意殿は土手造りを指揮していた。土手を登った位置は城壁から狙撃した際に、殺傷能力が出る距離に計算して造られているとのことだ。
「鉄砲に不慣れな者でも土手を登った者、越えて来た者を狙撃するように決めておけば狙いやすいじゃろ」
なるほど、流石だなと思った。大勢の敵に囲まれて仕舞えば、混乱し状況判断を誤りがちになってしまう。どこを狙ったらいいのか分からなくなってしまうことだろう。狙い所を決めておけば焦ることなく対応できるだろう。
それに土手を造っておけば下る時、人はどうしても視線が下に向きやすいんだとか、そこに隙ができやすいんだそうだ。
そして土手を避けようとするとその先には、落とし穴が待っているようにしているのだとか。
此れ見よがしに造られた落とし穴に、落ちる者などいるのだろうか。甚だ疑問である。
「これでは城壁の前に来るのも一苦労でございますな」
敵兵が悪戦苦闘している姿を思い浮かべているのだろうか。宗意殿はえらくご機嫌な様子で高笑いしていた。
もしかしたら宗意殿は大蔵と似て、捻くれた性格をしているのかもしれない。と思った。
「拙者が造った土手を見て恐れをなして、談判を申し出てくれると良いですな」
流石にそれはないだろう。鋭い目の宗意殿からそんな冗談を聞けるとは思わなかった。私は作り笑いを浮かべながら頭を下げその場を立ち去ることにした。
北の空から嫌な気配が漂って来たような気がして悪寒が走った。立ち止まり両腕で肩を抱くようにし、北の空を見上げる。
幕府軍は九州に到着したばかりだ。島原に到着するまで、もう数日かかるであろう。
島原に到着したらどう動くのであろうか。
幕府の威厳を保つため、反旗を翻した者には容赦しないだろう。いきなり総攻撃で来るだろうか。その時は持ち堪える事ができるであろうか。
考え事をしながら歩を進めていると二之丸の前に来ていた。そこでは弓矢を製作しているようだった。
しかし、驚いた。人丈以上に積み上がった矢の山がいくつもある。この短期間にこれだけの矢をよく拵えたものだ。この場の者達にも頭の下がる思いである。
「四郎様」
女の人の声がした。
楓だった。楓は丸い大きな目を見開きこちらを見つめていた。仲の良かった椿の死を受け入れられず、塞ぎ込んでしまっていると聞いていたが、どうやら立ち直ってくれたようだ。
「表敬訪問ですか?」
「まあ、そんなところです」
吸い込まれてしまいそうな丸い目に、思わず目を逸らしてしまう。何故、動揺していることを隠すように目を逸らしてしまったのか、自分でも分からなかった。
「これだけの数の矢、皆さんだけで拵えたのですか?」
「敵の数は四万と聞いています。一人に三本は浴びせると考えれば、まだまだ足りません」
一人に三本も浴びせるのか。これまた怨念のこもった言い方だなと思った。切支丹の信者とは思えないような言い草だが、椿のことがあるだけにここは笑って流すことにしよう。
ふと目に入った楓の手はひび割れ、あかぎれだらけとなっていた。何と痛々しい状況のまま作業を続けているのだろうか。見回すと他の者達も手が赤くなっているようだった。
楓の手をそっと取ると祈りを捧げた。
そのまま全員の手を取り祈りを捧げて回った。
「四郎様、私なんかの為に勿体無い」
皆、同じことを口々に言う。勿体無いのはこちらの方だ。皆の気持ちが本当に勿体無い。
皆の為にも強くならなければならないと、思い知らされてしまった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説

滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
故郷、甲賀で騒動を起こし、国を追われるようにして出奔した
若き日の滝川一益と滝川義太夫、
尾張に流れ着いた二人は織田信長に会い、織田家の一員として
天下布武の一役を担う。二人をとりまく織田家の人々のそれぞれの思惑が
からみ、紆余曲折しながらも一益がたどり着く先はどこなのか。
日日晴朗 ―異性装娘お助け日記―
優木悠
歴史・時代
―男装の助け人、江戸を駈ける!―
栗栖小源太が女であることを隠し、兄の消息を追って江戸に出てきたのは慶安二年の暮れのこと。
それから三カ月、助っ人稼業で糊口をしのぎながら兄をさがす小源太であったが、やがて由井正雪一党の陰謀に巻き込まれてゆく。
月の後半のみ、毎日10時頃更新しています。

【架空戦記】蒲生の忠
糸冬
歴史・時代
天正十年六月二日、本能寺にて織田信長、死す――。
明智光秀は、腹心の明智秀満の進言を受けて決起当初の腹案を変更し、ごく少勢による奇襲により信長の命を狙う策を敢行する。
その結果、本能寺の信長、そして妙覚寺の織田信忠は、抵抗の暇もなく首級を挙げられる。
両名の首級を四条河原にさらした光秀は、織田政権の崩壊を満天下に明らかとし、畿内にて急速に地歩を固めていく。
一方、近江国日野の所領にいた蒲生賦秀(のちの氏郷)は、信長の悲報を知るや、亡き信長の家族を伊勢国松ヶ島城の織田信雄の元に送り届けるべく安土城に迎えに走る。
だが、瀬田の唐橋を無傷で確保した明智秀満の軍勢が安土城に急速に迫ったため、女子供を連れての逃避行は不可能となる。
かくなる上は、戦うより他に道はなし。
信長の遺した安土城を舞台に、若き闘将・蒲生賦秀の活躍が始まる。
鎌倉最後の日
もず りょう
歴史・時代
かつて源頼朝や北条政子・義時らが多くの血を流して築き上げた武家政権・鎌倉幕府。承久の乱や元寇など幾多の困難を乗り越えてきた幕府も、悪名高き執権北条高時の治政下で頽廃を極めていた。京では後醍醐天皇による倒幕計画が持ち上がり、世に動乱の兆しが見え始める中にあって、北条一門の武将金澤貞将は危機感を募らせていく。ふとしたきっかけで交流を深めることとなった御家人新田義貞らは、貞将にならば鎌倉の未来を託すことができると彼に「決断」を迫るが――。鎌倉幕府の最後を華々しく彩った若き名将の清冽な生きざまを活写する歴史小説、ここに開幕!
【アラウコの叫び 】第3巻/16世紀の南米史
ヘロヘロデス
歴史・時代
【毎週月曜07:20投稿】
3巻からは戦争編になります。
戦物語に関心のある方は、ここから読み始めるのも良いかもしれません。
※1、2巻は序章的な物語、伝承、風土や生活等事を扱っています。
1500年以降から300年に渡り繰り広げられた「アラウコ戦争」を題材にした物語です。
マプチェ族とスペイン勢力との激突だけでなく、
スペイン勢力内部での覇権争い、
そしてインカ帝国と複雑に様々な勢力が絡み合っていきます。
※ 現地の友人からの情報や様々な文献を元に史実に基づいて描かれている部分もあれば、
フィクションも混在しています。
動画制作などを視野に入れてる為、脚本として使いやすい様に、基本は会話形式で書いています。
HPでは人物紹介や年表等、最新話を先行公開しています。
youtubeチャンネル名:heroher agency
insta:herohero agency
わが友ヒトラー
名無ナナシ
歴史・時代
史上最悪の独裁者として名高いアドルフ・ヒトラー
そんな彼にも青春を共にする者がいた
一九〇〇年代のドイツ
二人の青春物語
youtube : https://www.youtube.com/channel/UC6CwMDVM6o7OygoFC3RdKng
参考・引用
彡(゜)(゜)「ワイはアドルフ・ヒトラー。将来の大芸術家や」(5ch)
アドルフ・ヒトラーの青春(三交社)
独裁者・武田信玄
いずもカリーシ
歴史・時代
歴史の本とは別の視点で武田信玄という人間を描きます!
平和な時代に、戦争の素人が娯楽[エンターテイメント]の一貫で歴史の本を書いたことで、歴史はただ暗記するだけの詰まらないものと化してしまいました。
『事実は小説よりも奇なり』
この言葉の通り、事実の方が好奇心をそそるものであるのに……
歴史の本が単純で薄い内容であるせいで、フィクションの方が面白く、深い内容になっていることが残念でなりません。
過去の出来事ではありますが、独裁国家が民主国家を数で上回り、戦争が相次いで起こる『現代』だからこそ、この歴史物語はどこかに通じるものがあるかもしれません。
【第壱章 独裁者への階段】 国を一つにできない弱く愚かな支配者は、必ず滅ぶのが戦国乱世の習い
【第弐章 川中島合戦】 戦争の勝利に必要な条件は第一に補給、第二に地形
【第参章 戦いの黒幕】 人の持つ欲を煽って争いの種を撒き、愚かな者を操って戦争へと発展させる武器商人
【第肆章 織田信長の愛娘】 人間の生きる価値は、誰かの役に立つ生き方のみにこそある
【最終章 西上作戦】 人々を一つにするには、敵が絶対に必要である
この小説は『大罪人の娘』を補完するものでもあります。
(前編が執筆終了していますが、後編の執筆に向けて修正中です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる