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第十章 爆弾でも死なない少年
第9話 仲間を救う方法
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「お前達も自分の命は無下にするなよ」
「どういう意味だよ!?」
「時代を変えるには近道はない。何十年、いや、何世代に渡って戦わなければならない。今の先進諸国はそうして少しずつ少しずつ平和な世の中を手に入れていった」
「民主主義国家では多数派が絶対的な正義、少数派の者は意見を受け入れてくれる者を少しずつ少しずつ増やしていかなければならない」
「武力によって押さえつけてしまえば、憎しみが生まれ反感が生じる。自分達の主張を通そうと力押ししてしまえば反感を招く。時間がかかっても話し合いを重ね、少しずつ少しずつ前に進むべきだ」
俺の心を見透かすような瞳を向けてくる。
「自分達の主張を通そうと相手の嫌がることをしてしまえば、良き関係は築けない」
「自分の意見を通すため感じ悪い態度を取り、相手に受け入れさせるように仕向ければ、その場はよくても相手はお前を信頼しなくなるだろう」
「すまん、俺はバカなんだよ。つまりどういうことだよ?回りくどい言い方しないでハッキリ言ってくれ」
「お前の村に伝わる秘伝の料理があったとしよう。そこへ隣村の者がその料理にはこの調味料を加えたらもっと美味しくなると主張したとしよう。しかし村人達はいつも通りで十分美味しいから大丈夫だと言う。しかしその隣村の者はこうしたほうが良いと無理矢理調味料を加えたとしよう。結果、美味しくなったが村人はその強引なやり方に反感を持ち、料理を素直に美味しいと言えない気持ちになる」
「しかし、別に料理を用意しこの調味料を加えたんだがどうだ?と少しずつ理解者を増やしていったらどうなる?」
「そのやり方なら遺恨は残らないだろうな。それに美味しくなってるなら、もしかしたらその調味料を加えるやり方が主流になるかも」
「そういうことだ。爆弾テロを起こし自分達の主張を聞いてもらったとしても、相手はお前らを受け入れ難くなるだろう」
「ましてや自爆したものは、こんな世界に自分が誘われると知っていたのか?」
「ちょ、ちょっと待てよ。俺の同志もこの世界にいるというのかよ!!」
「自らの意思で自分の生を終わらせたのだ、当然だろ」
ふざけるな!
安らかに眠っていると思っていた、天国に誘われていると思っていた。だからアイツ等はテロの任務を受けたのだ。
こんな世界に行くことになるなんて、勇敢に任務を全うしたアイツ等がこんな世界に行くことになるなんて、信じられない、絶対に受け入れられない、、。
「ふざけるなよ。納得出来ねーよ。何とかならないのかよ」
その言葉に難しい顔をした後、、。
「何ともならないこともないが、、」
「何だよ!何かあるのかよ。なら教えてくれよ」
「お前の同志は死神に惑わされ自爆テロを起こした。だからそこを主張すれば何とかなるかも」
「おお、なるほど!」
「しかしそれには問題がある」
「なんだよ問題って?」
「一つは、この何処まで続いているか分からない世界から、その同志とやらの魂を見つけなければならない」
「それなら問題ない。分かるんだ、アイツ等が居る場所が、俺には、何となく、根拠は無いが向こうの方にいるような気がする」
そう言って俺はある方向を指した。奏音は俺の言葉を聞いて渋い顔をしていた。
「サイード、お前は先程オーラを放出する系の技を使った。仲間のオーラを感知する能力を持っていたとしても不思議ではない。取り敢えず今はお前の事を信じてみよう」
「ありがとう」
オーラが何ちゃらとかよく分からないが、信じてもらうしかない。
「もう一つはその魂をこの何処まで続いているか分からない海原を、ここは川だから川原とでもいうのか?」
「どっちでもいいよ」
「そうだな、分かった。海原を越え、向こう岸の審判の門まで連れていかなければならない」
「岸を出れば回り全て変化の無い風景になる。方向を失うだろう。無事に向こう岸に辿り着ける保証はない。それどころか俺たちも帰れなくなるかもしれない」
「ここは死神の生まれ故郷なんだろ。なら一匹取っ捕まえて道案内させる」
「ふふ、なるほど!良いかもしれないな」
「しかし問題はまだあるぞ」
「なんだよ!」
「その死神が問題なんだ。死神は魂を喰らって消す存在。同志の魂を喰らってしまう可能性がある」
「俺が守る」
「アジトで出会った時はかなりビビっていたみたいだが?」
「うるせーよ!次は大丈夫だよ!」
「死神は向こう岸に近付けば近付くほど増える」
「取っ捕まえた死神に上手いこと抜け出せる道を聞くさ」
「そうか。そして最後の難問だ。例え惑わされたと言っても同志達の行った行為は重罪だ。地獄行きは免れない。地獄ではこの場に留まっていた方が良かったと思うほどの苦痛が待ち受ける」
「アイツ等なら問題ない。地獄で受ける罰を甘んじて受けてくれるさ」
「分かった。なら挑戦してみよう。しかし結果が出なくても恨むなよ」
「まさか!協力に感謝するよ」
そういうことで俺達の戦いは始まった。弱そうな死神を探しながら同志のいそうな方向へと向かう。
どれだけ進んだろう。時間が分からないのでもう何時間も進んだ気がするが、それほど経ってないような気もする。
どれだけ進んでも風景は変化すること無いので進んでいる気が全くしない。日が昇ることもなければ沈むこともない。
頭上は厚雲がかかったようなどんよりとした空が広がり、変化がない。時間を計ろうにも目安に出来るものが全く無い。
こんな世界にずっといたら頭がおかしくなるのは当然だろう、、。
「どういう意味だよ!?」
「時代を変えるには近道はない。何十年、いや、何世代に渡って戦わなければならない。今の先進諸国はそうして少しずつ少しずつ平和な世の中を手に入れていった」
「民主主義国家では多数派が絶対的な正義、少数派の者は意見を受け入れてくれる者を少しずつ少しずつ増やしていかなければならない」
「武力によって押さえつけてしまえば、憎しみが生まれ反感が生じる。自分達の主張を通そうと力押ししてしまえば反感を招く。時間がかかっても話し合いを重ね、少しずつ少しずつ前に進むべきだ」
俺の心を見透かすような瞳を向けてくる。
「自分達の主張を通そうと相手の嫌がることをしてしまえば、良き関係は築けない」
「自分の意見を通すため感じ悪い態度を取り、相手に受け入れさせるように仕向ければ、その場はよくても相手はお前を信頼しなくなるだろう」
「すまん、俺はバカなんだよ。つまりどういうことだよ?回りくどい言い方しないでハッキリ言ってくれ」
「お前の村に伝わる秘伝の料理があったとしよう。そこへ隣村の者がその料理にはこの調味料を加えたらもっと美味しくなると主張したとしよう。しかし村人達はいつも通りで十分美味しいから大丈夫だと言う。しかしその隣村の者はこうしたほうが良いと無理矢理調味料を加えたとしよう。結果、美味しくなったが村人はその強引なやり方に反感を持ち、料理を素直に美味しいと言えない気持ちになる」
「しかし、別に料理を用意しこの調味料を加えたんだがどうだ?と少しずつ理解者を増やしていったらどうなる?」
「そのやり方なら遺恨は残らないだろうな。それに美味しくなってるなら、もしかしたらその調味料を加えるやり方が主流になるかも」
「そういうことだ。爆弾テロを起こし自分達の主張を聞いてもらったとしても、相手はお前らを受け入れ難くなるだろう」
「ましてや自爆したものは、こんな世界に自分が誘われると知っていたのか?」
「ちょ、ちょっと待てよ。俺の同志もこの世界にいるというのかよ!!」
「自らの意思で自分の生を終わらせたのだ、当然だろ」
ふざけるな!
安らかに眠っていると思っていた、天国に誘われていると思っていた。だからアイツ等はテロの任務を受けたのだ。
こんな世界に行くことになるなんて、勇敢に任務を全うしたアイツ等がこんな世界に行くことになるなんて、信じられない、絶対に受け入れられない、、。
「ふざけるなよ。納得出来ねーよ。何とかならないのかよ」
その言葉に難しい顔をした後、、。
「何ともならないこともないが、、」
「何だよ!何かあるのかよ。なら教えてくれよ」
「お前の同志は死神に惑わされ自爆テロを起こした。だからそこを主張すれば何とかなるかも」
「おお、なるほど!」
「しかしそれには問題がある」
「なんだよ問題って?」
「一つは、この何処まで続いているか分からない世界から、その同志とやらの魂を見つけなければならない」
「それなら問題ない。分かるんだ、アイツ等が居る場所が、俺には、何となく、根拠は無いが向こうの方にいるような気がする」
そう言って俺はある方向を指した。奏音は俺の言葉を聞いて渋い顔をしていた。
「サイード、お前は先程オーラを放出する系の技を使った。仲間のオーラを感知する能力を持っていたとしても不思議ではない。取り敢えず今はお前の事を信じてみよう」
「ありがとう」
オーラが何ちゃらとかよく分からないが、信じてもらうしかない。
「もう一つはその魂をこの何処まで続いているか分からない海原を、ここは川だから川原とでもいうのか?」
「どっちでもいいよ」
「そうだな、分かった。海原を越え、向こう岸の審判の門まで連れていかなければならない」
「岸を出れば回り全て変化の無い風景になる。方向を失うだろう。無事に向こう岸に辿り着ける保証はない。それどころか俺たちも帰れなくなるかもしれない」
「ここは死神の生まれ故郷なんだろ。なら一匹取っ捕まえて道案内させる」
「ふふ、なるほど!良いかもしれないな」
「しかし問題はまだあるぞ」
「なんだよ!」
「その死神が問題なんだ。死神は魂を喰らって消す存在。同志の魂を喰らってしまう可能性がある」
「俺が守る」
「アジトで出会った時はかなりビビっていたみたいだが?」
「うるせーよ!次は大丈夫だよ!」
「死神は向こう岸に近付けば近付くほど増える」
「取っ捕まえた死神に上手いこと抜け出せる道を聞くさ」
「そうか。そして最後の難問だ。例え惑わされたと言っても同志達の行った行為は重罪だ。地獄行きは免れない。地獄ではこの場に留まっていた方が良かったと思うほどの苦痛が待ち受ける」
「アイツ等なら問題ない。地獄で受ける罰を甘んじて受けてくれるさ」
「分かった。なら挑戦してみよう。しかし結果が出なくても恨むなよ」
「まさか!協力に感謝するよ」
そういうことで俺達の戦いは始まった。弱そうな死神を探しながら同志のいそうな方向へと向かう。
どれだけ進んだろう。時間が分からないのでもう何時間も進んだ気がするが、それほど経ってないような気もする。
どれだけ進んでも風景は変化すること無いので進んでいる気が全くしない。日が昇ることもなければ沈むこともない。
頭上は厚雲がかかったようなどんよりとした空が広がり、変化がない。時間を計ろうにも目安に出来るものが全く無い。
こんな世界にずっといたら頭がおかしくなるのは当然だろう、、。
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