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第一章 スカウトそして挑戦
第5話 驚きの行動力とスカウト力
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「あーもー、貴洋のせいで怒られたしー」
「はー!翔真だってキレて制御効かなくなってたじゃん」
「あーもー喧嘩しないの!」
「でも楽しかったね。久しぶりじゃんこういうの?」
「ははは、そうかもね」
先輩達が和やかな雰囲気になってくれたのを見て、僕はホッと胸を撫で下ろした。そもそも良ちゃんが一言余計なこと言うからこうなったんだぞ。
小突いてやるとごめん、ごめんと言って苦笑いしてきた。
「それでどうすんの?手当たり次第スカウトすんの?」
僕の言葉に良ちゃんは考え込んでしまっていた。本当に行き当たりばったりなんだから、もっと計画性を持って行動してもらいたいものだ。
「ビラでも配るか?」
松井先輩がそんな提案をしてきた。
「どういう人材が足りてないとか考えてみたらどうですかね?」
やはりここはビラを配って希望者を待つより、こちら側からスカウトに行った方がいいと思ったのでそう提案してみた。
「どういうこと?」
「例えばポジション経験でいうとピッチャーが太田先輩、キャッチャー松井先輩、セカンド久保先輩、サード僕、ショート藤井先輩、レフト良ちゃんじゃないですか」
「というと、ファーストとセンター、ライトがいないってことか?」
「ファーストに似合いそうな人をスカウトすれば良いって事?」
松井先輩との間に久保先輩が割って入ってきた。
「そういうことになります。ファーストに合う人材っていうと、例えば、体が柔らかくて、左利きの人とかいませんかね?」
「なら!西口智輝じゃね?」
「あー、智ちゃん!サウスポーだし、前屈得意だよね」
藤井先輩の言葉に続き太田先輩がそう声を上げた。
「どこにいるんですか?その人?」
「どこって?たぶん体操部だから第三体育館かなー?」
「第三体育館ですね。よし!康ちゃん行くぞー」
今まで黙っていたくせに良ちゃんはそう言いながら走り出した。相変わらずの猪突猛進だ。
「お、おい。ちょ、ちょっと待てよー。行くのはいいけど、どいつが西口か分かるのかよー」
そう言いながら藤井先輩は慌てた様子で僕達の後を追いかけてきた。さっきから本当に計画性の全くない良ちゃんにみんな振り回されっぱなしだ。
「もー、少しは考えてから行動すれば良いのに」
今度は松井先輩の少し呆れた様な声が聞こえてきた。
素早い行動力こそが良ちゃんの良いところなんだとは思うが、今日初対面の人に一体なんて言うつもりでいるのだろうか?
「先輩どの人が西口先輩ですか?」
「ほら!あそこ、あそこ!今Y字バランスをしているやつだよ」
「メッチャ良い体幹してますねー」
藤井先輩の指を指した方向には確かにY字バランスをしている人の姿が見える。
西口智輝先輩はキリッとつり上がった猫目をしていて、王子様的な印象を受ける目鼻立ちをしていた。昔からやっていたバレエのお陰で動きには柔軟性があり、女性的なしなやかさを持ち合わせているように見えた。
「お、おい!ちょ、ちょっと待てよー。ったくー、、遠慮ってものを知らない性格なんだから」
物怖じしない良ちゃんは藤井先輩の制止に耳を貸すことなく、躊躇することなくズカズカと近づいて行く。その図々しさに藤井先輩は頭を抱え込んでいた。
「先輩!野球部に入らないですか?」
「は?」
いきなり知らない子に話かけられ、言っている意味が理解できず目が点になっているようだった。
単刀直入のその言葉に、藤井先輩は額を押さえ目をつぶり天を仰いでしまっていた。
「キャハハはは」
良ちゃんらしいちゃ良ちゃんらしいが、もうちょっと言い方を考えるとかはないのかい!
「西口ごめん!コイツ俺の後輩で、一年の伊藤良太って言うんだけど、バカでさー、考えるより先に口から思ってる事でちゃうんだよ」
いきなり意味の分からない事を言われ、硬直している西口先輩に説明し始める。
「バカは酷くないですか?」
バカと言われ不機嫌そうにしていたが、そんなのお構いなしに藤井先輩は話を進めた。
「今一緒に野球してくれるメンバー探してて、体が柔らかくて左利きのやついないかなーって話になって、なら西口じゃねって言ったらここに来ちゃって」
藤井先輩の説明を聞いて状況が何となく分かってきたようだった。
「僕、野球とかやったことないし、無理だよ」
いきなりやったことのない野球をやろうと言われても、当然そういう反応になるだろう。しかしそこで簡単に引き下がるような良ちゃんではない。
「関係ないですよ。初心者でもぜんっぜん大丈夫です!っていうか俺はもう西口先輩にしか務まらない事だと思っているんですよ!というよりも西口先輩が俺達には絶対必要なんですよ」
大きな身ぶり手振りを加え懇願してくる姿に気圧されし、簡単に断る訳にはいかないのかもと思い始め、良ちゃんの言葉に聞き耳を立て始めているようだった。
そこへ皆んなが追い付いて来た。西口先輩の表情を伺うと、話に興味をそそられているように見えたようで追従し始める。
「なんか智ちゃん悪い気してないっぽくない?」
「伝家の宝刀!良ちゃんの誉め殺し作戦展開中ですから!」
「ほら!そんな事言ってないで俺達も手伝ってあげるぞ」
一同は誉めまくり作戦でスカウトに成功したのだった。
「よっしゃー!決まりー!」
「!!」
その時、良ちゃんは体育館の奥の方が気になっているようで一定方向から目を移す事ができなくなっているようだった。視線の先にはバレーの練習している風景が広がっていた。私の中に、ポツンと一人で練習している人が見える。
「松井先輩」
良ちゃんは疑問に思った事を松井先輩に聞き出した。
「うん!」
「なんであの人、一人で練習しているんですか?」
「あー、柳澤涼介ね。アイツ練習交ぜて貰えないって嘆いていたよ。あんな感じで練習してんだ」
「なんでですか?」
「背が高いしアタックの威力が桁違いに強いから試合ではチヤホヤされるみたいなんだけど、練習になるとレベルが違うからお前とは一緒に出来ないって言われて、別メニューになってるらしいんだよ」
「なんか可哀想ですね」
良ちゃんは何か閃いたのか不適な笑顔をしながらこちらを振り向いてきた。
なんか、物凄く、いやーな予感がするんですけど、、。
「アタックが強いって事は、肩が強いって事だよな?」
そういうことになると思うけど、何を考えているのか見当がついたので何も答えなかった。
「ちょっと行ってくる」
「あーちょっと!あーぁ。あの人可哀想。良ちゃんに目を付けられちゃあ、お仕舞いだな」
しばらくすると、柳澤涼介先輩は良ちゃんと一緒にこちらに近づいて来た。
「なんかこれからよろしくお願いします」
柳沢先輩は頭を掻きながら照れ臭そうに挨拶してきた。
柳澤涼太先輩は高身長で坊主頭。一見怖そうに見えるが、喋ると気弱そうな歯切れの悪い喋り方をする。バレー部のエースなら『お前らの方が出て行け』と、言ってもおかしくないはずなんだが、なるほど!優しい心の持ち主なんだろう。
「しっかし、すげーなぁー。お前はスカウトマンかよ」
その行動力とスカウト力に一同は呆気に取られてしまっていた。
「良ちゃんはペテン師で詐欺師だからね」
「ったく、康ちゃんは褒めるって言葉知らないのかよ。お前は交ぜてやんねーぞ」
「ごめん、ごめん、そんなに怒らないでよ」
貴重な戦力になりそうな人を連れて来たというのに、ペテン師とか詐欺師とか言われる意味が分からないと思ったのだろう。かなり手厳しい言葉をぶつけられてしまった。
「涼ちゃん、なんか無理言ってごめんねー」
一同が笑いに包まれているなか、まだ皆んなの輪の中に入れてない柳澤先輩に太田先輩がフォローを入れる。
「ううん。僕も伊藤君の話を聞いて、やってみても良いかなーって思ったからだし」
「優しいー、でもこんな奴の事、伊藤君なんて言わなくていいよ。クソ良太でいいから」
「ちょっとー、藤井先輩それはないですよー、でも大丈夫っス、俺後輩だし、良太呼びで大丈夫です」
「でもー、じゃあせめて、良太君で」
身長差何センチだろうか、柳澤先輩と良ちゃんが並ぶとまるで親子のようだ。
「はー!翔真だってキレて制御効かなくなってたじゃん」
「あーもー喧嘩しないの!」
「でも楽しかったね。久しぶりじゃんこういうの?」
「ははは、そうかもね」
先輩達が和やかな雰囲気になってくれたのを見て、僕はホッと胸を撫で下ろした。そもそも良ちゃんが一言余計なこと言うからこうなったんだぞ。
小突いてやるとごめん、ごめんと言って苦笑いしてきた。
「それでどうすんの?手当たり次第スカウトすんの?」
僕の言葉に良ちゃんは考え込んでしまっていた。本当に行き当たりばったりなんだから、もっと計画性を持って行動してもらいたいものだ。
「ビラでも配るか?」
松井先輩がそんな提案をしてきた。
「どういう人材が足りてないとか考えてみたらどうですかね?」
やはりここはビラを配って希望者を待つより、こちら側からスカウトに行った方がいいと思ったのでそう提案してみた。
「どういうこと?」
「例えばポジション経験でいうとピッチャーが太田先輩、キャッチャー松井先輩、セカンド久保先輩、サード僕、ショート藤井先輩、レフト良ちゃんじゃないですか」
「というと、ファーストとセンター、ライトがいないってことか?」
「ファーストに似合いそうな人をスカウトすれば良いって事?」
松井先輩との間に久保先輩が割って入ってきた。
「そういうことになります。ファーストに合う人材っていうと、例えば、体が柔らかくて、左利きの人とかいませんかね?」
「なら!西口智輝じゃね?」
「あー、智ちゃん!サウスポーだし、前屈得意だよね」
藤井先輩の言葉に続き太田先輩がそう声を上げた。
「どこにいるんですか?その人?」
「どこって?たぶん体操部だから第三体育館かなー?」
「第三体育館ですね。よし!康ちゃん行くぞー」
今まで黙っていたくせに良ちゃんはそう言いながら走り出した。相変わらずの猪突猛進だ。
「お、おい。ちょ、ちょっと待てよー。行くのはいいけど、どいつが西口か分かるのかよー」
そう言いながら藤井先輩は慌てた様子で僕達の後を追いかけてきた。さっきから本当に計画性の全くない良ちゃんにみんな振り回されっぱなしだ。
「もー、少しは考えてから行動すれば良いのに」
今度は松井先輩の少し呆れた様な声が聞こえてきた。
素早い行動力こそが良ちゃんの良いところなんだとは思うが、今日初対面の人に一体なんて言うつもりでいるのだろうか?
「先輩どの人が西口先輩ですか?」
「ほら!あそこ、あそこ!今Y字バランスをしているやつだよ」
「メッチャ良い体幹してますねー」
藤井先輩の指を指した方向には確かにY字バランスをしている人の姿が見える。
西口智輝先輩はキリッとつり上がった猫目をしていて、王子様的な印象を受ける目鼻立ちをしていた。昔からやっていたバレエのお陰で動きには柔軟性があり、女性的なしなやかさを持ち合わせているように見えた。
「お、おい!ちょ、ちょっと待てよー。ったくー、、遠慮ってものを知らない性格なんだから」
物怖じしない良ちゃんは藤井先輩の制止に耳を貸すことなく、躊躇することなくズカズカと近づいて行く。その図々しさに藤井先輩は頭を抱え込んでいた。
「先輩!野球部に入らないですか?」
「は?」
いきなり知らない子に話かけられ、言っている意味が理解できず目が点になっているようだった。
単刀直入のその言葉に、藤井先輩は額を押さえ目をつぶり天を仰いでしまっていた。
「キャハハはは」
良ちゃんらしいちゃ良ちゃんらしいが、もうちょっと言い方を考えるとかはないのかい!
「西口ごめん!コイツ俺の後輩で、一年の伊藤良太って言うんだけど、バカでさー、考えるより先に口から思ってる事でちゃうんだよ」
いきなり意味の分からない事を言われ、硬直している西口先輩に説明し始める。
「バカは酷くないですか?」
バカと言われ不機嫌そうにしていたが、そんなのお構いなしに藤井先輩は話を進めた。
「今一緒に野球してくれるメンバー探してて、体が柔らかくて左利きのやついないかなーって話になって、なら西口じゃねって言ったらここに来ちゃって」
藤井先輩の説明を聞いて状況が何となく分かってきたようだった。
「僕、野球とかやったことないし、無理だよ」
いきなりやったことのない野球をやろうと言われても、当然そういう反応になるだろう。しかしそこで簡単に引き下がるような良ちゃんではない。
「関係ないですよ。初心者でもぜんっぜん大丈夫です!っていうか俺はもう西口先輩にしか務まらない事だと思っているんですよ!というよりも西口先輩が俺達には絶対必要なんですよ」
大きな身ぶり手振りを加え懇願してくる姿に気圧されし、簡単に断る訳にはいかないのかもと思い始め、良ちゃんの言葉に聞き耳を立て始めているようだった。
そこへ皆んなが追い付いて来た。西口先輩の表情を伺うと、話に興味をそそられているように見えたようで追従し始める。
「なんか智ちゃん悪い気してないっぽくない?」
「伝家の宝刀!良ちゃんの誉め殺し作戦展開中ですから!」
「ほら!そんな事言ってないで俺達も手伝ってあげるぞ」
一同は誉めまくり作戦でスカウトに成功したのだった。
「よっしゃー!決まりー!」
「!!」
その時、良ちゃんは体育館の奥の方が気になっているようで一定方向から目を移す事ができなくなっているようだった。視線の先にはバレーの練習している風景が広がっていた。私の中に、ポツンと一人で練習している人が見える。
「松井先輩」
良ちゃんは疑問に思った事を松井先輩に聞き出した。
「うん!」
「なんであの人、一人で練習しているんですか?」
「あー、柳澤涼介ね。アイツ練習交ぜて貰えないって嘆いていたよ。あんな感じで練習してんだ」
「なんでですか?」
「背が高いしアタックの威力が桁違いに強いから試合ではチヤホヤされるみたいなんだけど、練習になるとレベルが違うからお前とは一緒に出来ないって言われて、別メニューになってるらしいんだよ」
「なんか可哀想ですね」
良ちゃんは何か閃いたのか不適な笑顔をしながらこちらを振り向いてきた。
なんか、物凄く、いやーな予感がするんですけど、、。
「アタックが強いって事は、肩が強いって事だよな?」
そういうことになると思うけど、何を考えているのか見当がついたので何も答えなかった。
「ちょっと行ってくる」
「あーちょっと!あーぁ。あの人可哀想。良ちゃんに目を付けられちゃあ、お仕舞いだな」
しばらくすると、柳澤涼介先輩は良ちゃんと一緒にこちらに近づいて来た。
「なんかこれからよろしくお願いします」
柳沢先輩は頭を掻きながら照れ臭そうに挨拶してきた。
柳澤涼太先輩は高身長で坊主頭。一見怖そうに見えるが、喋ると気弱そうな歯切れの悪い喋り方をする。バレー部のエースなら『お前らの方が出て行け』と、言ってもおかしくないはずなんだが、なるほど!優しい心の持ち主なんだろう。
「しっかし、すげーなぁー。お前はスカウトマンかよ」
その行動力とスカウト力に一同は呆気に取られてしまっていた。
「良ちゃんはペテン師で詐欺師だからね」
「ったく、康ちゃんは褒めるって言葉知らないのかよ。お前は交ぜてやんねーぞ」
「ごめん、ごめん、そんなに怒らないでよ」
貴重な戦力になりそうな人を連れて来たというのに、ペテン師とか詐欺師とか言われる意味が分からないと思ったのだろう。かなり手厳しい言葉をぶつけられてしまった。
「涼ちゃん、なんか無理言ってごめんねー」
一同が笑いに包まれているなか、まだ皆んなの輪の中に入れてない柳澤先輩に太田先輩がフォローを入れる。
「ううん。僕も伊藤君の話を聞いて、やってみても良いかなーって思ったからだし」
「優しいー、でもこんな奴の事、伊藤君なんて言わなくていいよ。クソ良太でいいから」
「ちょっとー、藤井先輩それはないですよー、でも大丈夫っス、俺後輩だし、良太呼びで大丈夫です」
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