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七章 もふもふファミリーと闘技大会(本編)
88 ナワバリ
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「聞いてないわよ! あんなのが居るなんて!」
「そりゃ言ってませんから。あ、お姉さんは重要参考人としてご同行お願いしますね?」
「きゃあ!」
突然背後から声が聞こえて飛び上がった。
そんなに驚かなくてもいいじゃない。
会場は散々誰かさんが暴れてくれたおかげでボロボロ。
「ルークさん!」
戦いの後の静けさを破るように声が響いた。
「あ、ストナさん。お疲れ様です。二回戦進出おめでとうございます」
「無事でよかったわ、じゃなくてこれは一体何事ですか? そこでぐるぐるまきにされてる女性は?」
「この事件の首謀者です。詳しくお話を聞くために帝王様に突き出そうかと思いまして」
「ルークさんが仕留めたの?」
「まぁ、僕の得意分野の一つではありますが。僕、このスキルに目覚めてから病気になったことがないんですよね」
「なんの話?」
「何でもないです」
ぐるぐる巻きにしたお姉さんが震え上がった。
もうそれだけで意味は通じただろう。
新しく手に入れた“ノロ”と言うゴミもゆっくり吸い出しているところである。
量が多いのか、ゴトーさんほど一気に吸収とはいかないようだった。
「しっかしこんな女性が国家転覆を企んでたなんてねぇ、こんな細腕で」
「あ、触んないほうがいいですよ」
ストナさんがお姉さんの腕を掴もうとして慌ててそれを制止する。
「どうして?」
「ストナさんは聖龍教会をご存知ですか?」
「この大陸の海を渡って東側にいる孤島に住む頭のおかしい連中でしょ? それが何?」
「この人はそこの関係者です。僕は通用しませんが、ストナさんはその限りじゃないので気をつけてください」
エンガチョ、と叫びながら謎のポーズをとる。
そう言うの、帝国で流行ってるの?
疑問符を浮かべながら当事者の詰問会が始まった。
場所は移って皇宮・謁見の間。
ワレワ皇帝の横にはワシャール様とオーレンさん。
他にはソル将軍と錚々たる顔ぶれが揃った。
途中で瓦礫に足を挟んでもがいてるクーロ=マックを捕まえた上での詰問会。
ゴトーさんが死んだことを伝えたら聞いてないことまで勝手に喋ってくれた。
「私は、騙されていたんです! この女に!」
ビシッと指を差し、自分はさも被害者であると言わんばかりに喚き立てる。襲えと命令してたのをこの場にいた全員が耳にしている。今更誰がそんな世迷言を聞くと言うのか。
「僕、この場にいる意味あります?」
小さく挙手をして質問する。
「この女が逃げ出さんように必要だ。後報酬の受け渡しも済んでない。居てくれ」
「はぁい」
この話いつまで続くの?
わかりきっていることを全員で共有し合うことに何の意味があるのやら。
「ニャンゾウさん、お疲れ様」
「ゴロニャーン」
身を挺してまでキッカを庇った忠臣を優しくブラッシングする。
喉を鳴らしてよろこんでいる。
魔力を込めたミルクも気に入ったようで、普通の猫みたいに前足をバタバタさせた。
「なぁルーク。今それをここでやる意味あるのか?」
「気分です」
「気分かー」
謁見の間で、帝王を前にこの胆力。
命知らずというか、誰よりも強者であることの余裕の裏返しか。
その両方なんだろうなぁとオーレンさんが額に手を置く。
聴取は大体2時間ほどで終わった。
国の膿を出すのに闘技大会そのものを利用した帝国側の被害も相当だったけど、よくわからないものを体内にずっと飼っていたという不快感は拭えた。
闘技大会そのものは延期となった。
せっかく二回戦出場まで決まったのに、落胆する選手の顔が見える。これで取りやめたのなら選手は皆国外に行ってしまうだろう。そう言ったことを放っておけば国から人はいなくなる。
それはまずいと1ヶ月後には開催した。
その間僕も帝国に長居することになり、そこでの拠点も与えられた。なんか爵位まで貰っちゃってた。
名誉爵という一代限りのものらしいけど、帝国にいる間は自由に帝都内を行き来できる認証バンドを使えるんだって。
割引も使えると同時にお給料もその都度出ると言われたけど、そういう首輪は僕にはまだ早い。
謹んでお受けしつつも、料金は通常通り支払う。
正直ね、生産者側からすると割引きって悪しき風習だなって思うの。食事にしろ、アイテムにしろ。
それを作る技術だって一朝一夕でできるものではないし、お金も期間もかかる。それを偉いんだから割引しろ! は何か違うよね。
いうほど僕は偉くないし、ただ得意分野が噛み合っただけ。
それだけなんだよね。
試合はほどほどに手を抜いて、勝利。
本気で戦わないのは失礼だなんて意見もあるけど、スキルを総動員して生身の本気は出したよ?
変身は封印させてもらったけど。ロキ達は分体。本来の能力の1/10でも十分強いけど、あくまでも主役は僕とトラネ、キサム。インフィは添えるだけ、という体でそれなりに活躍してみせた。
今回Aランクに抜擢されたのはスピアーズというパーティーだった。前回のランキングの上位陣に居た人だ。
兄さんも惜しいところまで行ったんだけどね。まだまだ世界の壁は高い。単純に力が強いだけではなく、駆け引きのうまさ、地力の差が勝敗を分けた。
のちに帝国で語られる名場面のいくつかに添えられたら名誉だって己を奮い立たせていたよ。
スピアーズさん相手に辛勝した僕たちがいうことじゃないけど、頑張って。
なんだかんだ一週間くらいの滞在は二ヶ月くらいになり、それでもバファリンが恋しくなって帝都を後にする。
「もう行っちまうのか、ルーク」
「ええ、随分と長居してしまいましたが、バファリンに帰ろうと思います」
「帝都を実家にしちまってもいいんだぞ?」
「それだと僕たちも色々勘違いしそうになるのでやめておきます。お店もありますし。ここはナワバリの一つということで」
「ルークもすっかり選ぶ立場になったって事か」
「今まではなぞられた道に倣うことしかできませんでしたから。これからは自分の意思で選んでいきたいと思います」
「もうちょっと俺にも世話させろよな、寂しいだろ?」
「僕もいつまでも子供というわけにもいきませんから」
「ちぇー」
オーレンさんが口を尖らせる理由は僕にじゃない。
僕の内包するロキ。そのお世話ができなくなると知って拗ねているのである。
根っからのお世話好きである事がロキの世話をして判明した。
散々オーレンさんによって振り回されてきた皇帝様も「弱みを握ったぞぉ!」と喜び勇んでいたほどである。
ちなみに迷惑をかけているのは現在進行形なので事あるごとにそれでイジられるみたいだ。
「それじゃあ、また」
「おう」
遊びにきます。と話を切って僕たちはバファリンに向けて馬車を走らせた。
まるで夢のような時間。
バファリンの外の世界は想像していた以上に広大で、同時にそれぞれの思惑が行き交う場所だった。
僕はそんな思い出をメモとして記録する。
昔、こんな事があったとまだ見ぬ誰かに読み聞かせるために。
不死の肉体を得てしまったが為に、トラネやキサムとは近い将来別れる時が来る。
「おう、坊主。考え事か?」
「まぁね」
新たな従者であるゴトーを従えて、僕はメモ帳を閉じた。
「エス=タックの街の名物。前回は結局口にできなかったんだよな」
「美味しいのに」
「ミッションの適応外だからツレーのよ。旅の醍醐味もなんも味わえなくてよぉ」
だから神官から物理的に足を洗って良かったと語るゴトー。
彼は僕の相談役となった。
もう力を過剰に欲することも、その力に溺れることもない。
ピヨちゃんの力によって復活したこともあり、忠誠心は高めだ。
当時ほどの力はないにせよ、培った知識が僕の今後の生活の役に立つ。
「じゃあうまく釣ってきたら僕のお手製を振る舞ってあげるよ。地元の人が飛び上がる美味しさだよ? エールに合うって噂の」
「流石だぜ坊主。お前はそういう奴だと思ってた。じゃあ早速行ってくる!」
エス=タックの街が見えてくる前に、ゴトーはさっさと街に走っていく。どれだけ食い意地が張っているのやら。
この分だと、冒険者専用の釣り場があることも知らずに乱獲しそうだ。
案の定ギルド側からお叱りを喰らっていた。
僕たちは他人のふりをしようかと思ったけど、仕方なく助けることにした。
これからは仲間だからね。
第一部:疫病編 完
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ここまでお読みいただきありがとうございます。
これにて第一部を完結とさせて頂きます。
29日間という長いようで短い期間お世話になりました。
またネタを思いつき次第続きを書きたいと思います。
「そりゃ言ってませんから。あ、お姉さんは重要参考人としてご同行お願いしますね?」
「きゃあ!」
突然背後から声が聞こえて飛び上がった。
そんなに驚かなくてもいいじゃない。
会場は散々誰かさんが暴れてくれたおかげでボロボロ。
「ルークさん!」
戦いの後の静けさを破るように声が響いた。
「あ、ストナさん。お疲れ様です。二回戦進出おめでとうございます」
「無事でよかったわ、じゃなくてこれは一体何事ですか? そこでぐるぐるまきにされてる女性は?」
「この事件の首謀者です。詳しくお話を聞くために帝王様に突き出そうかと思いまして」
「ルークさんが仕留めたの?」
「まぁ、僕の得意分野の一つではありますが。僕、このスキルに目覚めてから病気になったことがないんですよね」
「なんの話?」
「何でもないです」
ぐるぐる巻きにしたお姉さんが震え上がった。
もうそれだけで意味は通じただろう。
新しく手に入れた“ノロ”と言うゴミもゆっくり吸い出しているところである。
量が多いのか、ゴトーさんほど一気に吸収とはいかないようだった。
「しっかしこんな女性が国家転覆を企んでたなんてねぇ、こんな細腕で」
「あ、触んないほうがいいですよ」
ストナさんがお姉さんの腕を掴もうとして慌ててそれを制止する。
「どうして?」
「ストナさんは聖龍教会をご存知ですか?」
「この大陸の海を渡って東側にいる孤島に住む頭のおかしい連中でしょ? それが何?」
「この人はそこの関係者です。僕は通用しませんが、ストナさんはその限りじゃないので気をつけてください」
エンガチョ、と叫びながら謎のポーズをとる。
そう言うの、帝国で流行ってるの?
疑問符を浮かべながら当事者の詰問会が始まった。
場所は移って皇宮・謁見の間。
ワレワ皇帝の横にはワシャール様とオーレンさん。
他にはソル将軍と錚々たる顔ぶれが揃った。
途中で瓦礫に足を挟んでもがいてるクーロ=マックを捕まえた上での詰問会。
ゴトーさんが死んだことを伝えたら聞いてないことまで勝手に喋ってくれた。
「私は、騙されていたんです! この女に!」
ビシッと指を差し、自分はさも被害者であると言わんばかりに喚き立てる。襲えと命令してたのをこの場にいた全員が耳にしている。今更誰がそんな世迷言を聞くと言うのか。
「僕、この場にいる意味あります?」
小さく挙手をして質問する。
「この女が逃げ出さんように必要だ。後報酬の受け渡しも済んでない。居てくれ」
「はぁい」
この話いつまで続くの?
わかりきっていることを全員で共有し合うことに何の意味があるのやら。
「ニャンゾウさん、お疲れ様」
「ゴロニャーン」
身を挺してまでキッカを庇った忠臣を優しくブラッシングする。
喉を鳴らしてよろこんでいる。
魔力を込めたミルクも気に入ったようで、普通の猫みたいに前足をバタバタさせた。
「なぁルーク。今それをここでやる意味あるのか?」
「気分です」
「気分かー」
謁見の間で、帝王を前にこの胆力。
命知らずというか、誰よりも強者であることの余裕の裏返しか。
その両方なんだろうなぁとオーレンさんが額に手を置く。
聴取は大体2時間ほどで終わった。
国の膿を出すのに闘技大会そのものを利用した帝国側の被害も相当だったけど、よくわからないものを体内にずっと飼っていたという不快感は拭えた。
闘技大会そのものは延期となった。
せっかく二回戦出場まで決まったのに、落胆する選手の顔が見える。これで取りやめたのなら選手は皆国外に行ってしまうだろう。そう言ったことを放っておけば国から人はいなくなる。
それはまずいと1ヶ月後には開催した。
その間僕も帝国に長居することになり、そこでの拠点も与えられた。なんか爵位まで貰っちゃってた。
名誉爵という一代限りのものらしいけど、帝国にいる間は自由に帝都内を行き来できる認証バンドを使えるんだって。
割引も使えると同時にお給料もその都度出ると言われたけど、そういう首輪は僕にはまだ早い。
謹んでお受けしつつも、料金は通常通り支払う。
正直ね、生産者側からすると割引きって悪しき風習だなって思うの。食事にしろ、アイテムにしろ。
それを作る技術だって一朝一夕でできるものではないし、お金も期間もかかる。それを偉いんだから割引しろ! は何か違うよね。
いうほど僕は偉くないし、ただ得意分野が噛み合っただけ。
それだけなんだよね。
試合はほどほどに手を抜いて、勝利。
本気で戦わないのは失礼だなんて意見もあるけど、スキルを総動員して生身の本気は出したよ?
変身は封印させてもらったけど。ロキ達は分体。本来の能力の1/10でも十分強いけど、あくまでも主役は僕とトラネ、キサム。インフィは添えるだけ、という体でそれなりに活躍してみせた。
今回Aランクに抜擢されたのはスピアーズというパーティーだった。前回のランキングの上位陣に居た人だ。
兄さんも惜しいところまで行ったんだけどね。まだまだ世界の壁は高い。単純に力が強いだけではなく、駆け引きのうまさ、地力の差が勝敗を分けた。
のちに帝国で語られる名場面のいくつかに添えられたら名誉だって己を奮い立たせていたよ。
スピアーズさん相手に辛勝した僕たちがいうことじゃないけど、頑張って。
なんだかんだ一週間くらいの滞在は二ヶ月くらいになり、それでもバファリンが恋しくなって帝都を後にする。
「もう行っちまうのか、ルーク」
「ええ、随分と長居してしまいましたが、バファリンに帰ろうと思います」
「帝都を実家にしちまってもいいんだぞ?」
「それだと僕たちも色々勘違いしそうになるのでやめておきます。お店もありますし。ここはナワバリの一つということで」
「ルークもすっかり選ぶ立場になったって事か」
「今まではなぞられた道に倣うことしかできませんでしたから。これからは自分の意思で選んでいきたいと思います」
「もうちょっと俺にも世話させろよな、寂しいだろ?」
「僕もいつまでも子供というわけにもいきませんから」
「ちぇー」
オーレンさんが口を尖らせる理由は僕にじゃない。
僕の内包するロキ。そのお世話ができなくなると知って拗ねているのである。
根っからのお世話好きである事がロキの世話をして判明した。
散々オーレンさんによって振り回されてきた皇帝様も「弱みを握ったぞぉ!」と喜び勇んでいたほどである。
ちなみに迷惑をかけているのは現在進行形なので事あるごとにそれでイジられるみたいだ。
「それじゃあ、また」
「おう」
遊びにきます。と話を切って僕たちはバファリンに向けて馬車を走らせた。
まるで夢のような時間。
バファリンの外の世界は想像していた以上に広大で、同時にそれぞれの思惑が行き交う場所だった。
僕はそんな思い出をメモとして記録する。
昔、こんな事があったとまだ見ぬ誰かに読み聞かせるために。
不死の肉体を得てしまったが為に、トラネやキサムとは近い将来別れる時が来る。
「おう、坊主。考え事か?」
「まぁね」
新たな従者であるゴトーを従えて、僕はメモ帳を閉じた。
「エス=タックの街の名物。前回は結局口にできなかったんだよな」
「美味しいのに」
「ミッションの適応外だからツレーのよ。旅の醍醐味もなんも味わえなくてよぉ」
だから神官から物理的に足を洗って良かったと語るゴトー。
彼は僕の相談役となった。
もう力を過剰に欲することも、その力に溺れることもない。
ピヨちゃんの力によって復活したこともあり、忠誠心は高めだ。
当時ほどの力はないにせよ、培った知識が僕の今後の生活の役に立つ。
「じゃあうまく釣ってきたら僕のお手製を振る舞ってあげるよ。地元の人が飛び上がる美味しさだよ? エールに合うって噂の」
「流石だぜ坊主。お前はそういう奴だと思ってた。じゃあ早速行ってくる!」
エス=タックの街が見えてくる前に、ゴトーはさっさと街に走っていく。どれだけ食い意地が張っているのやら。
この分だと、冒険者専用の釣り場があることも知らずに乱獲しそうだ。
案の定ギルド側からお叱りを喰らっていた。
僕たちは他人のふりをしようかと思ったけど、仕方なく助けることにした。
これからは仲間だからね。
第一部:疫病編 完
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ここまでお読みいただきありがとうございます。
これにて第一部を完結とさせて頂きます。
29日間という長いようで短い期間お世話になりました。
またネタを思いつき次第続きを書きたいと思います。
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