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七章 もふもふファミリーと闘技大会(本編)
84 裏切り者
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「どういう事だ! どうしてここに来てこうも予定がうまくいかんのだ!」
執務室で小太りの男が苛立たしげにテーブルに拳を落とす。
騎士鎧に身を纏うも、その図体では剣を振るうのに向かないだろう。しかしその風体は歴戦の騎士の貫禄を持つ。なんともチグハグな男だった。
「だがよー、爺さん。こっちは言われた通りに仕事してるんだぜ?」
「そういうのはきちんと仕事をしてから言わんか、ゴトー!」
「はいはい」
高圧的な声を撒き散らしながら、Aランク冒険者のゴトーへと暴言を浴びせる。
「所詮力技が得意な野蛮人って事だな、騎士長。もっとまともな奴は居なかったんですか?」
「そもそもお前の持ってきた情報が役に立たなかったのだぞ、カロナール? まだ子供だという話だったのではないか?」
ゴトーへの仲裁を後回しにし、同席している子爵へと矛先を変える。
「そうは言いましても、相手は冒険者。例えDランクだったとしても、手を抜いたのはクエストを額縁通りに受け取った冒険者が悪いんですよ」
「失敗しました! で済む話ではないのだ。相手に警戒される前に始末しておきたかったのだ!」
そんな場面に、ノック音。
ここには誰も通すなと兵士には伝えてある。
カロナールは顎で指示を仰ぐ。
ゴトーは壁に背を預けて片目を開けた。
「誰だ! 今は会議中だ! 指示なら後に……」
そこまで行った時、外開きの扉が外側から強い力で内側に無理やりこじ開けられた。
「会議中すまないね。少し話をしにきたんだ」
「おいおいおい……こりゃあ」
闖入者はなんと元皇帝と現皇帝の二人組。
いや、他にももう一匹居る。
「キュゥ」
ウサギだ。服を纏った二足歩行のうさぎが会議室へと踏み入った。
「結構だ。控えたまえ」
元皇帝ワシャールの合図に下がる二足歩行のうさぎ。
とんでもないプレッシャーだ。
カロナール子爵は先ほどまでの余裕面を消し、その間に尻餅をついている。
対してゴトーは意識を外さずに闖入者へ警戒を強める。
「突然何事ですかワシャール様に陛下。あまりにも乱暴すぎやしませんか? 用がおありならアポイントメントをお取りください」
「すべての裏は取れている。まぁ掛けなさい、ソル=マック。いいや、今のお前はクーロ=マックだな? ソルのフリをしているようだが、私の目は誤魔化せんぞ?」
「なんのお話ですか? 確かに弟とは双子です。しかしあいつはマック家の面汚し、家の恥だと20年前に廃嫡されています」
「そうだな。だが8年前に弟に会いに行くと言ったきり様子がおかしい。学園時代に交わしたハンドサインにも無反応。これは入れ替わったなと察している」
「そんな昔の事、覚えている方がどうかしてますよ」
「だ、そうだソル」
「やれやれ、蘇生直後の役割が身内の恥を暴くことだとはね」
「貴様、どうやって!? いや、蘇生と言ったか!」
「悪いな、将軍。あんたは国家転覆罪の容疑がかかってる。静かにして欲しいんだよ」
いつのまにか現れた皇弟オーレンに後手を取られ、クーロ=マックが舌を打つ。
「ゴトー!」
「良いんですかい? ここで暴れたら国家反逆罪確定だ」
「逆に抑えられたら我々が終わりだ! やれ!」
「はいよ。悪いねぇ、ここから先は一方的だぜ?」
ゴトーが懐から真っ黒な錠剤を取り出し、それを飲み込んだ。
「うっひょう、キクーーー~!!」
ゴトーの肉体に真っ赤な斑点が急速に広がり、筋肉が膨張し肥大化する。
筋肉だるまとなったゴトーは、先ほどまでとは打って違って迅速に動き出し、しかしそれはうさぎの前足によって止められた。
「オイオイオイオイ! なんだよこのウサ公は。ドーピングしてる俺の拳を止めやがったぞ!?」
「残念ですよ、ゴトーさん。貴方が敵だったとは」
「あぁん? この声どっかで聞いた事……」
「ゴトー! そんなモンスターに毛が生えた程度の相手にいいようにやられるようでは報酬は弾まんぞ!?」
「ったく、あの父ちゃんも。口を開けば金、金、金とうるさいね。こちとら戦いをもっと楽しみたいってのに」
「父上! 闘技場を見てください!」
執務室からは闘技会場を見下ろせる大きな窓が備え付けられていた。そこから見える範囲では、大勢の観客が苦しみ悶えている様に見える。
「相棒が仕事をした様だねぇ」
「相棒?」
「聖龍教会の司祭様だよ。俺のドーピング剤もそいつが用意してくれたんだ、ぜ!?」
残像を残しながら動き回り、ゴトーの拳がワシャールの体をくの字に曲げる。
「父上!」
「ほらほら、親父の心配してる場合かよ!」
一方的という宣言通り。圧倒的スピードによって室内を蹂躙していくゴトー。
「ハハハ、ハハハハハハ!」
その隙にソルに扮したクーロ=マックが逃げ出した。
室内には倒れ伏す皇帝ワレワとワシャール、オーレン。そして復活したばかりのソル=マック将軍。
死屍累々となった室内では、ただ一匹のウサギが防戦一方で耐え忍んでいた。その目は死んでおらず、何かを狙っている様だった。
「離れたね。これで本気を出せる」
「へぇ、まだ本気を出してなかったとでも? 今更調子を取り戻しても遅いんだよ! そのままくたばりなぁ!」
勢いを増すゴトー。
しかしその拳が捕えたのは……うさぎがいたはずの壁だった。
「遅い」
「なんだぁ、その姿」
「なんだろうね?」
先ほどまでは前足がゴリラの様に剛腕だった。
しかし今は後ろ足が発達している様に異質なまでに膨れ上がっている。
「第二ラウンドだね、ついて来れるかな?」
「おもしれぇじゃねぇか!」
窓を破ってうさぎが出ていく。それを追ってゴトーも出ていった。
静けさを取り戻した室内では、影が集まって人型に盛り上がる。
「あーあ、すごい有様、ピヨちゃん、お願い」
「ピヨヨ~」
ルークの分体が影から現れ、ワシャール、ワレワ、オレノー、ソル=マック、カロナールを完全に癒す。
意識を覚まさないカロナールを捨て置くのは、アセトお嬢様に不義理かなとルークは影の中にしまって再び影の中へと沈み込む。
そのままトラネやキサムの元へと戻った。
執務室で小太りの男が苛立たしげにテーブルに拳を落とす。
騎士鎧に身を纏うも、その図体では剣を振るうのに向かないだろう。しかしその風体は歴戦の騎士の貫禄を持つ。なんともチグハグな男だった。
「だがよー、爺さん。こっちは言われた通りに仕事してるんだぜ?」
「そういうのはきちんと仕事をしてから言わんか、ゴトー!」
「はいはい」
高圧的な声を撒き散らしながら、Aランク冒険者のゴトーへと暴言を浴びせる。
「所詮力技が得意な野蛮人って事だな、騎士長。もっとまともな奴は居なかったんですか?」
「そもそもお前の持ってきた情報が役に立たなかったのだぞ、カロナール? まだ子供だという話だったのではないか?」
ゴトーへの仲裁を後回しにし、同席している子爵へと矛先を変える。
「そうは言いましても、相手は冒険者。例えDランクだったとしても、手を抜いたのはクエストを額縁通りに受け取った冒険者が悪いんですよ」
「失敗しました! で済む話ではないのだ。相手に警戒される前に始末しておきたかったのだ!」
そんな場面に、ノック音。
ここには誰も通すなと兵士には伝えてある。
カロナールは顎で指示を仰ぐ。
ゴトーは壁に背を預けて片目を開けた。
「誰だ! 今は会議中だ! 指示なら後に……」
そこまで行った時、外開きの扉が外側から強い力で内側に無理やりこじ開けられた。
「会議中すまないね。少し話をしにきたんだ」
「おいおいおい……こりゃあ」
闖入者はなんと元皇帝と現皇帝の二人組。
いや、他にももう一匹居る。
「キュゥ」
ウサギだ。服を纏った二足歩行のうさぎが会議室へと踏み入った。
「結構だ。控えたまえ」
元皇帝ワシャールの合図に下がる二足歩行のうさぎ。
とんでもないプレッシャーだ。
カロナール子爵は先ほどまでの余裕面を消し、その間に尻餅をついている。
対してゴトーは意識を外さずに闖入者へ警戒を強める。
「突然何事ですかワシャール様に陛下。あまりにも乱暴すぎやしませんか? 用がおありならアポイントメントをお取りください」
「すべての裏は取れている。まぁ掛けなさい、ソル=マック。いいや、今のお前はクーロ=マックだな? ソルのフリをしているようだが、私の目は誤魔化せんぞ?」
「なんのお話ですか? 確かに弟とは双子です。しかしあいつはマック家の面汚し、家の恥だと20年前に廃嫡されています」
「そうだな。だが8年前に弟に会いに行くと言ったきり様子がおかしい。学園時代に交わしたハンドサインにも無反応。これは入れ替わったなと察している」
「そんな昔の事、覚えている方がどうかしてますよ」
「だ、そうだソル」
「やれやれ、蘇生直後の役割が身内の恥を暴くことだとはね」
「貴様、どうやって!? いや、蘇生と言ったか!」
「悪いな、将軍。あんたは国家転覆罪の容疑がかかってる。静かにして欲しいんだよ」
いつのまにか現れた皇弟オーレンに後手を取られ、クーロ=マックが舌を打つ。
「ゴトー!」
「良いんですかい? ここで暴れたら国家反逆罪確定だ」
「逆に抑えられたら我々が終わりだ! やれ!」
「はいよ。悪いねぇ、ここから先は一方的だぜ?」
ゴトーが懐から真っ黒な錠剤を取り出し、それを飲み込んだ。
「うっひょう、キクーーー~!!」
ゴトーの肉体に真っ赤な斑点が急速に広がり、筋肉が膨張し肥大化する。
筋肉だるまとなったゴトーは、先ほどまでとは打って違って迅速に動き出し、しかしそれはうさぎの前足によって止められた。
「オイオイオイオイ! なんだよこのウサ公は。ドーピングしてる俺の拳を止めやがったぞ!?」
「残念ですよ、ゴトーさん。貴方が敵だったとは」
「あぁん? この声どっかで聞いた事……」
「ゴトー! そんなモンスターに毛が生えた程度の相手にいいようにやられるようでは報酬は弾まんぞ!?」
「ったく、あの父ちゃんも。口を開けば金、金、金とうるさいね。こちとら戦いをもっと楽しみたいってのに」
「父上! 闘技場を見てください!」
執務室からは闘技会場を見下ろせる大きな窓が備え付けられていた。そこから見える範囲では、大勢の観客が苦しみ悶えている様に見える。
「相棒が仕事をした様だねぇ」
「相棒?」
「聖龍教会の司祭様だよ。俺のドーピング剤もそいつが用意してくれたんだ、ぜ!?」
残像を残しながら動き回り、ゴトーの拳がワシャールの体をくの字に曲げる。
「父上!」
「ほらほら、親父の心配してる場合かよ!」
一方的という宣言通り。圧倒的スピードによって室内を蹂躙していくゴトー。
「ハハハ、ハハハハハハ!」
その隙にソルに扮したクーロ=マックが逃げ出した。
室内には倒れ伏す皇帝ワレワとワシャール、オーレン。そして復活したばかりのソル=マック将軍。
死屍累々となった室内では、ただ一匹のウサギが防戦一方で耐え忍んでいた。その目は死んでおらず、何かを狙っている様だった。
「離れたね。これで本気を出せる」
「へぇ、まだ本気を出してなかったとでも? 今更調子を取り戻しても遅いんだよ! そのままくたばりなぁ!」
勢いを増すゴトー。
しかしその拳が捕えたのは……うさぎがいたはずの壁だった。
「遅い」
「なんだぁ、その姿」
「なんだろうね?」
先ほどまでは前足がゴリラの様に剛腕だった。
しかし今は後ろ足が発達している様に異質なまでに膨れ上がっている。
「第二ラウンドだね、ついて来れるかな?」
「おもしれぇじゃねぇか!」
窓を破ってうさぎが出ていく。それを追ってゴトーも出ていった。
静けさを取り戻した室内では、影が集まって人型に盛り上がる。
「あーあ、すごい有様、ピヨちゃん、お願い」
「ピヨヨ~」
ルークの分体が影から現れ、ワシャール、ワレワ、オレノー、ソル=マック、カロナールを完全に癒す。
意識を覚まさないカロナールを捨て置くのは、アセトお嬢様に不義理かなとルークは影の中にしまって再び影の中へと沈み込む。
そのままトラネやキサムの元へと戻った。
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