63 / 88
六章 もふもふファミリーと闘技大会(道中)
63 兄からの頼み
しおりを挟む
「おう、ルーク。あの話聞いたか?」
クエストの帰り。僕に向けてコエンさんが上機嫌に話しかけてくる。
この人はまず主語を抜いて語るのをやめることから始めるべきだ。
ザイムさんがいつも疲れたような顔をしてる気持ちがなんとなくわかった。
「なんのお話です?」
クエスト終了サインをもらい、アイテムの納品を終えてからさっきの話題へと食いつく。トラネやキサム、インフィは僕のお話にまるで興味なさげにそれぞれの相棒のトリミングを始めてる。
僕はロキを抱き抱えて、ブラッシングしながら適当に相槌を打って切り抜ける予定だ。
「これだよ」
僕の前へ一枚のチラシ。そこには帝国選定冒険者、俗に言うAランク選定闘技大会の開催が告知されていた。
「これが何か?」
バファリンに住み始めてから一年半。それくらいの情報は掴んでいる。ただ僕に勧めてくるくらいだから、僕が興味を抱く内容があるんだろうな。
冒険者になる人達の最終目標はAランクだってトラネやキサムが言っていた。バックに国がつくから知名度が段違いなんだって。
でも国がバックにつく以上、国外での活動は限定されると聞いて、それは面倒だなと思う僕がいた。
だからBランクで止まる冒険者が多いとも聞く。
兄さんもその類だ。
だからコエンさんが指し示した出場エントリーパーティに『ゼリーエース』の名前が上がっていた事に驚いたものだ。
「え、これ兄さんのパーティ名ですか? 別のギルドの登録パーティじゃなく?」
『闘技大会ってなんだ?』
『パーティ同士で上下格差を決めるやつだね』
『ふーん』
脳内で適当に会話を交わす。ロキは人間同士の相手はつまらなそうだと早々に話題を打ち切った。
僕は僕で、あの兄さんが自由を捨てるなんて信じられない! と瞠目すると。事実だよと返してくるコエンさん。
登録先がサンドコーサとなっている。
サンドコーサ伯爵領出身の時点でアスター兄さんに間違いない。
あのお金に汚く、自由を謳歌することを望む兄さんが……
「まぁ、当人たちは不本意だろうがな」
「兄さんが自分からエントリーした訳ではないと?」
「出来るわきゃねぇだろ。Bランクになって一ヶ月やそこらだぞ? Bランクだけで1000組以上いるんだ。下から数えたほうが早いだろ。だから抜擢には何か裏がある」
冒険者としてギルドで選定できるのはBまで。
Aになるのは国規定。
それ以上も150年前では選定されてたけど、ドラゴン系統(not‘龍)への単独撃破という無茶をやらかす冒険者を監視すると言う名目で付け加えられた“L(Lunatic)クラス”──狂気的のお題目通り、人類から逸脱した国の手に余る超人たちを指し示す。まぁ国際指名手配班の別名なところもあった。
優遇してやるから大人しくしてねって言う首輪みたいなものだよね。
そんな話題を貰った一週間後。
パブロンに滞在していたはずの兄さんが、まるでもうAランクになったような気分でバファリンに凱旋してきた。
開幕からニヤけ顔である。
これは相当浮かれてるな、って顔を見てれば分かる。
「おうルーク、元気してたか?」
「うん、僕は変わらずだけど。兄さんはどう?」
「元気も元気、大元気だ!」
そんな言葉聞いた事ないよ?
兄さんはたまにおかしな言葉を使う時がある。
「アスター、すっかり浮かれてるが、こいつは受けるのかい?」
コエンさんがこれ見よがしに闘技大会のチラシを手元で揺らす。
「ああ、いい機会だろうと思ってな。俺達なんかが選抜されたのは何かの夢だと思うが……このチャンス、乗る事に意義があると思うんだ」
「脚がけで帝都に顔を売れると思ってんならやめときな。田舎のバファリンと帝都じゃそれこそレベルが違う。生粋の戦闘狂が軒並み揃ってる。金を稼ぐのに特化したおまえさん達じゃ到底太刀打ちできねーよ。笑い物にされるのがオチだ」
あまりにも無慈悲!
コエンさんの言葉には応援してやろうと言う気持ちがこれっぽっちも乗ってなかった。
「ギルマス~、ちょっとは応援してくれよー。国に錦を飾りたいんだよ~」
実家、の事ではない。第二の故郷としてバファリンに家を持っている。僕たちのようなお屋敷程ではないが、宿と違って持ち家だ。ローンを組んでの支払いとなっている。
今は物理的な採取クエストの消滅によってパブロンに遠征してるけど、拠点としてバファリンでやっていくことを決めてるみたい。
それに実家へはロキやインフィの毛皮を持っていって以降、兄さんは実家への仕送りをストップさせていた。
当てにされても成長を止める。むしろ成長を止める機会を作っていたと気づいたんだって。
あの父さんの事だから、兄さんからの一方的な融資打ち切りの方が困ると思うよ。残してきた妹達が酷い目にあってなけりゃいいけど。
「そもそもおまえは自由を謳歌したくて冒険者になったんだろうが」
「あれ? 俺ギルマスに冒険者の志望動機語ったっけ?」
「オレノーと同じ目をしてるから大体察したよ」
それって元貴族だってバレてる感じ?
まぁ兄さんは素行の悪さの横でマナーの良さみたいなのはあるし。肉を手づかみで食べない。ナイフとフォークでお行儀よく食べる。こう言うことって平民はしないみたいなんだよ。
学園に通うのにある程度の礼儀作法は必要だからね。
まぁ王族からはかけ離れた男爵家です、はい。
あまりにも歓迎されてない兄さんに助け舟。
まぁ僕から見ても話を聞いてる限り無謀だと思うけど、身内の僕くらいしか助けられないからヨイショしておく。
「まぁまぁコエンさん。やらせるだけやらせてみたらどうですか? 実力差を見せれば現実を知りますって」
「おまえ、一番残酷なこと言ってるって自覚あるか?」
えー、波風立たないように庇ってあげたのにそんなこと言うの?
「そうだ、ルーク。おまえも一緒に来い」
「え? 嫌だけど」
僕はこっちでクエストがあるし、自分の気持ちを即答した。
お店だってあるし。
オーナーが出払っていたらピヨちゃんのやらかしの責任は誰が取ると思ってるのやら。
普通はルテインさんが取るんだけど、あの人死亡者扱いだから戸籍ないんだよね。戸籍の方が先に消滅したって言うか。
なので冒険者ランクも信用に値せず、僕のパーティで雇う事にしてる。
けど一緒に行動して分かったのはこの人に責任ある仕事を任せられないって言うダメな部分ばかり浮き彫りになってくる事実。
不死身な所くらいしかメリットないんだよね。
元Aランク冒険者が聞いて呆れるよ。
それもコネで入手したんじゃないかって気もしてくる。
とっくに滅亡した国の王女様だってお話だし。
「たーのーむーよー! もふもふに癒されながら大会当日まで過ごすんだ。もう俺の心の傷を癒せるのはもふもふしかない!」
「ロキなら貸すよ?」
「いや、おまえとセットがいい!」
「我儘だなぁ」
そんなこんなで僕は兄さん達の心のケアをすべくもふもふ部隊を動員させた。
お店は僕の分体を厨房に一人、ロキやソニン、プロフェン、ルエンザの分体を複数置いて、後はヘキサさんに店の管理を任せた。
「それじゃあ、帝国まで楽しいピクニックの始まりだぁ」
音頭を取る兄さんの声に続く声は上がらなかった。
ミキリーさんのジト目が兄さんに突き刺さり、ひたすら申し訳なさそうに平謝りするストックさんに僕も兄さんがいつもご迷惑をおかけして申し訳ありません、といたたまれない気持ちになる。
うちのメンツはマイペースに旅を堪能してる。
せっかくの遠出を全力で楽しむつもりらしい。
僕もそう言う所、真似したいよね。
クエストの帰り。僕に向けてコエンさんが上機嫌に話しかけてくる。
この人はまず主語を抜いて語るのをやめることから始めるべきだ。
ザイムさんがいつも疲れたような顔をしてる気持ちがなんとなくわかった。
「なんのお話です?」
クエスト終了サインをもらい、アイテムの納品を終えてからさっきの話題へと食いつく。トラネやキサム、インフィは僕のお話にまるで興味なさげにそれぞれの相棒のトリミングを始めてる。
僕はロキを抱き抱えて、ブラッシングしながら適当に相槌を打って切り抜ける予定だ。
「これだよ」
僕の前へ一枚のチラシ。そこには帝国選定冒険者、俗に言うAランク選定闘技大会の開催が告知されていた。
「これが何か?」
バファリンに住み始めてから一年半。それくらいの情報は掴んでいる。ただ僕に勧めてくるくらいだから、僕が興味を抱く内容があるんだろうな。
冒険者になる人達の最終目標はAランクだってトラネやキサムが言っていた。バックに国がつくから知名度が段違いなんだって。
でも国がバックにつく以上、国外での活動は限定されると聞いて、それは面倒だなと思う僕がいた。
だからBランクで止まる冒険者が多いとも聞く。
兄さんもその類だ。
だからコエンさんが指し示した出場エントリーパーティに『ゼリーエース』の名前が上がっていた事に驚いたものだ。
「え、これ兄さんのパーティ名ですか? 別のギルドの登録パーティじゃなく?」
『闘技大会ってなんだ?』
『パーティ同士で上下格差を決めるやつだね』
『ふーん』
脳内で適当に会話を交わす。ロキは人間同士の相手はつまらなそうだと早々に話題を打ち切った。
僕は僕で、あの兄さんが自由を捨てるなんて信じられない! と瞠目すると。事実だよと返してくるコエンさん。
登録先がサンドコーサとなっている。
サンドコーサ伯爵領出身の時点でアスター兄さんに間違いない。
あのお金に汚く、自由を謳歌することを望む兄さんが……
「まぁ、当人たちは不本意だろうがな」
「兄さんが自分からエントリーした訳ではないと?」
「出来るわきゃねぇだろ。Bランクになって一ヶ月やそこらだぞ? Bランクだけで1000組以上いるんだ。下から数えたほうが早いだろ。だから抜擢には何か裏がある」
冒険者としてギルドで選定できるのはBまで。
Aになるのは国規定。
それ以上も150年前では選定されてたけど、ドラゴン系統(not‘龍)への単独撃破という無茶をやらかす冒険者を監視すると言う名目で付け加えられた“L(Lunatic)クラス”──狂気的のお題目通り、人類から逸脱した国の手に余る超人たちを指し示す。まぁ国際指名手配班の別名なところもあった。
優遇してやるから大人しくしてねって言う首輪みたいなものだよね。
そんな話題を貰った一週間後。
パブロンに滞在していたはずの兄さんが、まるでもうAランクになったような気分でバファリンに凱旋してきた。
開幕からニヤけ顔である。
これは相当浮かれてるな、って顔を見てれば分かる。
「おうルーク、元気してたか?」
「うん、僕は変わらずだけど。兄さんはどう?」
「元気も元気、大元気だ!」
そんな言葉聞いた事ないよ?
兄さんはたまにおかしな言葉を使う時がある。
「アスター、すっかり浮かれてるが、こいつは受けるのかい?」
コエンさんがこれ見よがしに闘技大会のチラシを手元で揺らす。
「ああ、いい機会だろうと思ってな。俺達なんかが選抜されたのは何かの夢だと思うが……このチャンス、乗る事に意義があると思うんだ」
「脚がけで帝都に顔を売れると思ってんならやめときな。田舎のバファリンと帝都じゃそれこそレベルが違う。生粋の戦闘狂が軒並み揃ってる。金を稼ぐのに特化したおまえさん達じゃ到底太刀打ちできねーよ。笑い物にされるのがオチだ」
あまりにも無慈悲!
コエンさんの言葉には応援してやろうと言う気持ちがこれっぽっちも乗ってなかった。
「ギルマス~、ちょっとは応援してくれよー。国に錦を飾りたいんだよ~」
実家、の事ではない。第二の故郷としてバファリンに家を持っている。僕たちのようなお屋敷程ではないが、宿と違って持ち家だ。ローンを組んでの支払いとなっている。
今は物理的な採取クエストの消滅によってパブロンに遠征してるけど、拠点としてバファリンでやっていくことを決めてるみたい。
それに実家へはロキやインフィの毛皮を持っていって以降、兄さんは実家への仕送りをストップさせていた。
当てにされても成長を止める。むしろ成長を止める機会を作っていたと気づいたんだって。
あの父さんの事だから、兄さんからの一方的な融資打ち切りの方が困ると思うよ。残してきた妹達が酷い目にあってなけりゃいいけど。
「そもそもおまえは自由を謳歌したくて冒険者になったんだろうが」
「あれ? 俺ギルマスに冒険者の志望動機語ったっけ?」
「オレノーと同じ目をしてるから大体察したよ」
それって元貴族だってバレてる感じ?
まぁ兄さんは素行の悪さの横でマナーの良さみたいなのはあるし。肉を手づかみで食べない。ナイフとフォークでお行儀よく食べる。こう言うことって平民はしないみたいなんだよ。
学園に通うのにある程度の礼儀作法は必要だからね。
まぁ王族からはかけ離れた男爵家です、はい。
あまりにも歓迎されてない兄さんに助け舟。
まぁ僕から見ても話を聞いてる限り無謀だと思うけど、身内の僕くらいしか助けられないからヨイショしておく。
「まぁまぁコエンさん。やらせるだけやらせてみたらどうですか? 実力差を見せれば現実を知りますって」
「おまえ、一番残酷なこと言ってるって自覚あるか?」
えー、波風立たないように庇ってあげたのにそんなこと言うの?
「そうだ、ルーク。おまえも一緒に来い」
「え? 嫌だけど」
僕はこっちでクエストがあるし、自分の気持ちを即答した。
お店だってあるし。
オーナーが出払っていたらピヨちゃんのやらかしの責任は誰が取ると思ってるのやら。
普通はルテインさんが取るんだけど、あの人死亡者扱いだから戸籍ないんだよね。戸籍の方が先に消滅したって言うか。
なので冒険者ランクも信用に値せず、僕のパーティで雇う事にしてる。
けど一緒に行動して分かったのはこの人に責任ある仕事を任せられないって言うダメな部分ばかり浮き彫りになってくる事実。
不死身な所くらいしかメリットないんだよね。
元Aランク冒険者が聞いて呆れるよ。
それもコネで入手したんじゃないかって気もしてくる。
とっくに滅亡した国の王女様だってお話だし。
「たーのーむーよー! もふもふに癒されながら大会当日まで過ごすんだ。もう俺の心の傷を癒せるのはもふもふしかない!」
「ロキなら貸すよ?」
「いや、おまえとセットがいい!」
「我儘だなぁ」
そんなこんなで僕は兄さん達の心のケアをすべくもふもふ部隊を動員させた。
お店は僕の分体を厨房に一人、ロキやソニン、プロフェン、ルエンザの分体を複数置いて、後はヘキサさんに店の管理を任せた。
「それじゃあ、帝国まで楽しいピクニックの始まりだぁ」
音頭を取る兄さんの声に続く声は上がらなかった。
ミキリーさんのジト目が兄さんに突き刺さり、ひたすら申し訳なさそうに平謝りするストックさんに僕も兄さんがいつもご迷惑をおかけして申し訳ありません、といたたまれない気持ちになる。
うちのメンツはマイペースに旅を堪能してる。
せっかくの遠出を全力で楽しむつもりらしい。
僕もそう言う所、真似したいよね。
60
お気に入りに追加
2,446
あなたにおすすめの小説
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~
小狸日
ファンタジー
交通事故に巻き込まれて、異世界に転移した拓(タク)と浩司(コウジ)
そこは、剣と魔法の世界だった。
2千年以上昔の勇者の物語、そこに出てくる勇者の遺産。
新しい世界で遺跡探検と異世界料理を楽しもうと思っていたのだが・・・
気に入らない異世界の常識に小さな喧嘩を売ることにした。
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!

野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる