44 / 88
四章 ゴミ拾いと流行り病
44 新たなブリーダー
しおりを挟む
商人デビューとは別に、僕たちは普通に冒険者としてもやっていく。
ここ数日は九尾が出たりと慌ただしく冒険も出来ていなかったからね。
しかし採取場所の文字通りの消滅。
同時に冒険者ギルド側では迷い込んだハンターラビットを死んだこととして処理。九尾もどこかに潜んでいるとして夜間の外出を僕たちに禁じた。
その鬱憤を晴らすべくというか、ロキが獣魔として参戦した。
だがそこで問題が起こる。
ただでさえブリーダーズはソニンとプロフェンと言うタッグがいる。ここにロキとルエンザが入ると一人余る。
勿論世話人が、と言う意味だ。僕たちはブリーダーズ。冒険者でありながらテイムモンスターの世話人。
世話人がテイムモンスターを余らせることなどあってはならないんだ。だからここでもう一人信用できる仲間が必要だった。
そこで僕は人化できる伝手があることを思い出した。
『は? あたしに人化しろって? 嫌よ』
九尾のインフにお願いしたらひどく嫌がられた。
ルエンザの世話をさせようと願ってもダメっぽい。
理由を聞いたら『あたしだってお世話して貰いたいのに! ルエンザばかりずるい!』と言うことだった。
ただの我儘である。
伝承では積極的に人化して悪事を働く悪逆非道だって話なのに、お世話され生活から抜け出せなくなってるんだよね。
そんなに身だしなみを整えられる環境を手放せないか。
ならばここは別の手で落とすしかない。
「実は、今までのお世話だと不足している部分があると気がついたんです」
『それがなに?』
「そのスペシャルな体験を先着一名で募集しててそれをインフにも体験させてあげようかなって」
『スペシャルなお世話? ルエンザやムカつくウサギ達、デカブツも未体験のお世話だと言うの?』
「そう、一番最初の子はいつもはロキかソニンだった。でも、今回人化を引き受けてくれるのなら、その枠にインフを入れてあげて良いかなって考えてる」
『ふぅん、枠に入れるだけ?』
「それだけじゃ不服?」
『一番じゃなきゃ嫌』
「じゃあ引き受けてくれたなら一番にしてあげる」
『乗ったわ。その代わりそのスペシャルなお世話はアタシだけにしなさい? 他の奴はダメよ?』
「しょうがないなぁ」
と言うやり取りで見事引き入れた。
まだ幼い個体だったのか、ちょうど僕くらいの年齢の少女が、トラネとキサムの前で居心地悪そうにしている。
人間携帯の時の彼女はインフィと名乗った。
全く違う名前だと誰だかわからなくなるそうだ。
冒険者ギルドでは三属性の魔法を扱えると言う触れ込みで驚嘆されていた。
ギルドマスターには九尾の分体であることを仄めかしたらすごく難しい顔をしていた。普通に三尾で災害級だからだ。
それの分体でも駆け出しとして扱うには手に余る。
僕の持ち込み素材を商業ギルドとシェアした事で悩みの種を消化したコエンさんは、新たな悩みの種が舞い込んだことに落ち込んだが、飲み込んだ。
それで分体ならオッケーとお墨付きをもらった。
本体は身を隠してることになってるからね。僕は口裏を合わせるようにして許可を勝ち取った。
「インフィよ。今日からよろしく頼むわ」
「あたしはトラネ。プロフェンの世話人よ」
「俺はキサム。今日からソニンの世話をすることになった」
「僕はルーク。新人のロキは僕がお世話するよ」
「じゃあ、あたしがこの子を世話すれば良いのね?」
インフィはルエンザを大切そうに抱きかかえ、冷たそうな第一印象を霧散させる。
ルエンザを抱える彼女は優しい顔立ちをしていたからだ。
他人と接してこなかったからこその距離感だと理解したトラネ&キサムは、改めてよろしくと握手を交わした。
そんなわけで僕達の冒険の舞台は採取以外にも伸びるようになる。採取の他に商業ギルドの入会で僕へモンスターとの戦闘による毛皮の入手クエストが回ってくるようになったためだ。
それに伴ってランクもFから一気にDに上がり、戦闘もこなさなくてはいけなくなった。
インフィの参戦は僕達にとって非常に心強いものとなった。
「ごめん、そらした」
「インフィ!」
「平気よ、あたしにはこの子がついてくれている」
トラネの射撃を逃れたグレートボアが、詠唱中で無防備なインフィへと迫る。
しかしここへルエンザが噛みつき攻撃で怯ませ、そこに詠唱が間に合った。
「エアカッター」
不可視の風の刃が怯んだグレートボアをズタズタにする。
ミンチより酷い。切れ味が良すぎるんだよね、この魔法。
普通ならこんな状態の毛皮は売れないのだけど、僕はモンスターの毛を採取して分体で生み出すだけなので楽ちんだ。
討伐部位だけ残して、あとはゴミとして拾っちゃう。
「ひゅう、相変わらずえげつない威力だな」
「もうあたし要らないんじゃない?」
「詠唱はどうしても必要だから、トラネにはいつも助けられてる」
「だってよ?」
「うへへ」
インフィのお世辞にトラネは満更でもなさそうにフニャッと笑う。
こんな笑み、プロフェンに向ける以外で見たことない。
「ロキもお疲れ様」
『もっと骨のある相手はいないのか? 物足りん!』
本体より弱体化してるのに蛮族すぎるよ、この子。
それだけ頼りにしてくれてるってことだろうけど、前に前に出ていくから、今ならソニンの気持ちが痛いほどわかった。
僕がロキの中にいた時はここまで酷いとか思わなかったもんね。
いつもお疲れ様、とソニンも撫でてあげた。
キサムが今は俺が世話人だが? と睨んでくる。
最初は押し付けられたって顔してたのに、すっかり相棒として絆を育んでるようだった。良かったね、ソニン。僕以外に世話を焼いてくれる子がいてくれて。
まぁギルドのクエストを撤去したからそれが他者への牽制に使えるのかもしれないけど。
今やブリーダーズはもふもふ人気も含めてギルドから注目を浴びていた。
ここ数日は九尾が出たりと慌ただしく冒険も出来ていなかったからね。
しかし採取場所の文字通りの消滅。
同時に冒険者ギルド側では迷い込んだハンターラビットを死んだこととして処理。九尾もどこかに潜んでいるとして夜間の外出を僕たちに禁じた。
その鬱憤を晴らすべくというか、ロキが獣魔として参戦した。
だがそこで問題が起こる。
ただでさえブリーダーズはソニンとプロフェンと言うタッグがいる。ここにロキとルエンザが入ると一人余る。
勿論世話人が、と言う意味だ。僕たちはブリーダーズ。冒険者でありながらテイムモンスターの世話人。
世話人がテイムモンスターを余らせることなどあってはならないんだ。だからここでもう一人信用できる仲間が必要だった。
そこで僕は人化できる伝手があることを思い出した。
『は? あたしに人化しろって? 嫌よ』
九尾のインフにお願いしたらひどく嫌がられた。
ルエンザの世話をさせようと願ってもダメっぽい。
理由を聞いたら『あたしだってお世話して貰いたいのに! ルエンザばかりずるい!』と言うことだった。
ただの我儘である。
伝承では積極的に人化して悪事を働く悪逆非道だって話なのに、お世話され生活から抜け出せなくなってるんだよね。
そんなに身だしなみを整えられる環境を手放せないか。
ならばここは別の手で落とすしかない。
「実は、今までのお世話だと不足している部分があると気がついたんです」
『それがなに?』
「そのスペシャルな体験を先着一名で募集しててそれをインフにも体験させてあげようかなって」
『スペシャルなお世話? ルエンザやムカつくウサギ達、デカブツも未体験のお世話だと言うの?』
「そう、一番最初の子はいつもはロキかソニンだった。でも、今回人化を引き受けてくれるのなら、その枠にインフを入れてあげて良いかなって考えてる」
『ふぅん、枠に入れるだけ?』
「それだけじゃ不服?」
『一番じゃなきゃ嫌』
「じゃあ引き受けてくれたなら一番にしてあげる」
『乗ったわ。その代わりそのスペシャルなお世話はアタシだけにしなさい? 他の奴はダメよ?』
「しょうがないなぁ」
と言うやり取りで見事引き入れた。
まだ幼い個体だったのか、ちょうど僕くらいの年齢の少女が、トラネとキサムの前で居心地悪そうにしている。
人間携帯の時の彼女はインフィと名乗った。
全く違う名前だと誰だかわからなくなるそうだ。
冒険者ギルドでは三属性の魔法を扱えると言う触れ込みで驚嘆されていた。
ギルドマスターには九尾の分体であることを仄めかしたらすごく難しい顔をしていた。普通に三尾で災害級だからだ。
それの分体でも駆け出しとして扱うには手に余る。
僕の持ち込み素材を商業ギルドとシェアした事で悩みの種を消化したコエンさんは、新たな悩みの種が舞い込んだことに落ち込んだが、飲み込んだ。
それで分体ならオッケーとお墨付きをもらった。
本体は身を隠してることになってるからね。僕は口裏を合わせるようにして許可を勝ち取った。
「インフィよ。今日からよろしく頼むわ」
「あたしはトラネ。プロフェンの世話人よ」
「俺はキサム。今日からソニンの世話をすることになった」
「僕はルーク。新人のロキは僕がお世話するよ」
「じゃあ、あたしがこの子を世話すれば良いのね?」
インフィはルエンザを大切そうに抱きかかえ、冷たそうな第一印象を霧散させる。
ルエンザを抱える彼女は優しい顔立ちをしていたからだ。
他人と接してこなかったからこその距離感だと理解したトラネ&キサムは、改めてよろしくと握手を交わした。
そんなわけで僕達の冒険の舞台は採取以外にも伸びるようになる。採取の他に商業ギルドの入会で僕へモンスターとの戦闘による毛皮の入手クエストが回ってくるようになったためだ。
それに伴ってランクもFから一気にDに上がり、戦闘もこなさなくてはいけなくなった。
インフィの参戦は僕達にとって非常に心強いものとなった。
「ごめん、そらした」
「インフィ!」
「平気よ、あたしにはこの子がついてくれている」
トラネの射撃を逃れたグレートボアが、詠唱中で無防備なインフィへと迫る。
しかしここへルエンザが噛みつき攻撃で怯ませ、そこに詠唱が間に合った。
「エアカッター」
不可視の風の刃が怯んだグレートボアをズタズタにする。
ミンチより酷い。切れ味が良すぎるんだよね、この魔法。
普通ならこんな状態の毛皮は売れないのだけど、僕はモンスターの毛を採取して分体で生み出すだけなので楽ちんだ。
討伐部位だけ残して、あとはゴミとして拾っちゃう。
「ひゅう、相変わらずえげつない威力だな」
「もうあたし要らないんじゃない?」
「詠唱はどうしても必要だから、トラネにはいつも助けられてる」
「だってよ?」
「うへへ」
インフィのお世辞にトラネは満更でもなさそうにフニャッと笑う。
こんな笑み、プロフェンに向ける以外で見たことない。
「ロキもお疲れ様」
『もっと骨のある相手はいないのか? 物足りん!』
本体より弱体化してるのに蛮族すぎるよ、この子。
それだけ頼りにしてくれてるってことだろうけど、前に前に出ていくから、今ならソニンの気持ちが痛いほどわかった。
僕がロキの中にいた時はここまで酷いとか思わなかったもんね。
いつもお疲れ様、とソニンも撫でてあげた。
キサムが今は俺が世話人だが? と睨んでくる。
最初は押し付けられたって顔してたのに、すっかり相棒として絆を育んでるようだった。良かったね、ソニン。僕以外に世話を焼いてくれる子がいてくれて。
まぁギルドのクエストを撤去したからそれが他者への牽制に使えるのかもしれないけど。
今やブリーダーズはもふもふ人気も含めてギルドから注目を浴びていた。
95
お気に入りに追加
2,446
あなたにおすすめの小説
【完結】聖獣もふもふ建国記 ~国外追放されましたが、我が領地は国を興して繁栄しておりますので御礼申し上げますね~
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
婚約破棄、爵位剥奪、国外追放? 最高の褒美ですね。幸せになります!
――いま、何ておっしゃったの? よく聞こえませんでしたわ。
「ずいぶんと巫山戯たお言葉ですこと! ご自分の立場を弁えて発言なさった方がよろしくてよ」
すみません、本音と建て前を間違えましたわ。国王夫妻と我が家族が不在の夜会で、婚約者の第一王子は高らかに私を糾弾しました。両手に花ならぬ虫を這わせてご機嫌のようですが、下の緩い殿方は嫌われますわよ。
婚約破棄、爵位剥奪、国外追放。すべて揃いました。実家の公爵家の領地に戻った私を出迎えたのは、溺愛する家族が興す新しい国でした。領地改め国土を繁栄させながら、スローライフを楽しみますね。
最高のご褒美でしたわ、ありがとうございます。私、もふもふした聖獣達と幸せになります! ……余計な心配ですけれど、そちらの国は傾いていますね。しっかりなさいませ。
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
※2022/05/10 「HJ小説大賞2021後期『ノベルアップ+部門』」一次選考通過
※2022/02/14 エブリスタ、ファンタジー 1位
※2022/02/13 小説家になろう ハイファンタジー日間59位
※2022/02/12 完結
※2021/10/18 エブリスタ、ファンタジー 1位
※2021/10/19 アルファポリス、HOT 4位
※2021/10/21 小説家になろう ハイファンタジー日間 17位
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
異世界召喚されたら無能と言われ追い出されました。~この世界は俺にとってイージーモードでした~
WING/空埼 裕@書籍発売中
ファンタジー
1~8巻好評発売中です!
※2022年7月12日に本編は完結しました。
◇ ◇ ◇
ある日突然、クラスまるごと異世界に勇者召喚された高校生、結城晴人。
ステータスを確認したところ、勇者に与えられる特典のギフトどころか、勇者の称号すらも無いことが判明する。
晴人たちを召喚した王女は「無能がいては足手纏いになる」と、彼のことを追い出してしまった。
しかも街を出て早々、王女が差し向けた騎士によって、晴人は殺されかける。
胸を刺され意識を失った彼は、気がつくと神様の前にいた。
そしてギフトを与え忘れたお詫びとして、望むスキルを作れるスキルをはじめとしたチート能力を手に入れるのであった──
ハードモードな異世界生活も、やりすぎなくらいスキルを作って一発逆転イージーモード!?
前代未聞の難易度激甘ファンタジー、開幕!

異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~
小狸日
ファンタジー
交通事故に巻き込まれて、異世界に転移した拓(タク)と浩司(コウジ)
そこは、剣と魔法の世界だった。
2千年以上昔の勇者の物語、そこに出てくる勇者の遺産。
新しい世界で遺跡探検と異世界料理を楽しもうと思っていたのだが・・・
気に入らない異世界の常識に小さな喧嘩を売ることにした。

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる