325 / 497
4章 お爺ちゃんと生配信
286.お爺ちゃんと新星アイドル爆誕①
しおりを挟む
「こんにちは、アキカゼです」
「助手の魚の人だよ!」
私の背後から、ばぁと顔を出して視聴者達を驚かせるスズキさん、もといリリー。
頼んでおいてなんだけど、今回のこれはなんの打ち合わせもなくやってのけたので、本質がそれなんだろう。
もはや言い聞かせた所で辞めないだろうし、私としても気が楽なので放っておく。
【乙】
【始まった】
【魚の人、正式採用されたんだ】
【おめでとう】
【おめでとう?】
【実際この魚類熱いとこ以外ならどこにでも行けるし】
【つよい】
「前回はトラブルの多い回だったので、今回はそんなことが起きないように安全策を打ちました」
「安全策ってどんなのですか?」
【前回はアクシデント続きだからしょうがない】
【正気度が5回は持ってかれたぜ】
【魔導書のマスターにはなりたくないよな】
【あれはアクシデントなのか?】
【一部視聴者が不定の狂気に陥ったアレか】
【アキカゼさん、そう言うのに好かれてるんじゃない?】
「私はごめん被りたいのだけどね、向こうから来てしまうから悩ましいところだよ」
【そう言いつつ、ゲストの影が見えないんやけど】
【アイドルと聞いてやってきました】
【背景には海】
【青い空、白い雲】
【カモメが飛んでますねー】
【つまり?】
「ゲストさんは海の底に居ますね。今回は新規アイドル発掘事業に取り組みたいと思ってます」
「どんな子か楽しみ~」
期待に胸を膨らませる様なジェスチャーで、ノリノリのスズキさん。
言ってないけど君、アイドルのセンターやるんだよ?
いつまで他人事で居られるか見ものだね。
【おい!】
【そのアイドル、魚の鱗とか生えてません?】
【ひどいやらせを見た】
【呼び寄せるどころか自ら赴いてるんだよなぁ】
【俺たちは一体何を見せられるんだ?】
【分からん】
【正気度ロールを振らせにくることは確定してる】
「竜宮城の皆さんは悪い人じゃないですよ。みんなおいでよ竜宮城! 従業員一同お待ちしておりまーす」
「どんどん、ぱふぱふー」
【従業員てwww アキカゼさんいつからオーナーになったの?】
【冒涜的な観光スポットだなぁ】
【ま、悪い子は居ないんやろうけど】
【ほぼ見た目で毛嫌いしてただけだし】
【魚の人で見慣れたってのはあるな】
【乙姫さんだってサイズを気にしなければ可愛いだろ!?】
【そのサイズが問題なんだよなぁ】
【まずはアキカゼさんの手腕に期待だ】
口ではなんだかんだ言いながら、視聴者数はそこまで減ってないのがまた面白い。
ゲームはゲームと割り切ってるプレイヤーが多いのだろうね。
そしてまたそこに突っ込むのだろうと期待しての視聴か。
こちらとしてはありがたい限りだ。
≪はい、竜宮城前まで着きました≫
【実際早い】
【ショートワープ使いました?】
【まるで位置を把握してる早さだ】
【そう言えば深きものの称号持ちだったっけ?】
【それも関係ありそう】
≪早速第一村人にインタビューしてみましょう。すみませーん≫
≪ああ、あなたはこの前の≫
【村人どころか門番なんだよなぁ】
【顔覚えられてるやん】
【魚人て人間の顔って判別つくんだ?】
【そういやそうだ】
≪早速ですけどアイドルになって見る気はありませんか?≫
≪はい?≫
【草】
【開口一番それかよ】
【アドリブ下手かな?】
≪冗談ですよ。実は今回、竜宮城の方々がアイドルデビューしたいと言うのでプロデュースを手がけることになったんです≫
≪ははぁ、そう言うことでしたか。突然のことに身を固くしてしまい申し訳ありません≫
≪実はちょっと自分はいけるかもって思ってたりしてません?≫
≪あと10年若かったら考えてましたね。乙姫様からお話は伺ってます。どうぞお通りください≫
スズキさんのツッコミに門番さんは照れながら答えた。
アイドルという言葉が竜宮城に伝わってるとは思えない。
これはリリーが何かしたな?
しかし欲しいコメントはもらえたので良しとする。
竜宮城は相変わらず賑やかだ。
鯛やヒラメが華麗に踊っている……なんてことはなく、普通に生活していた。
≪あ、あの子とかどうでしょう?≫
スズキさんが一人の人魚を指さした。
例に漏れずプレイヤーかもしれない人だ。
スズキさんの素性がわかった今、どこまで信じていいのか分からない。確かミレディさんだったか?
スズキさんが突撃したので私も後を追う。
≪あら、あなたはこの前の。そうですか、また来たのですね。竜宮城へは観光に?≫
少しだけぎこちない表情で、ミレディさんは無理をしていますと表情で訴えてくる。
≪実は乙姫様からオファーが来まして≫
≪あら、そうなのね。それは大変光栄なことよ。粗相のない様にね≫
≪それはもちろん心がけてますが、私一人だけですと心許ないので、ミレディさんにも協力して欲しいのです≫
≪私? 私なんかで協力出来ることかしら?≫
≪僕からもお願いします! ミレディさん! 一緒に竜宮城の危機を救ってください!≫
≪危機ってなんの話!? いきなり大きな話が飛んできてびっくりするんだけど?≫
それはそうだ。スズキさんの事だから騙してでも連れてこうと思ってるんだろうけど、無理矢理は良くないな。
≪スズキさん、無理強いしてはいけないよ。実はかくかくしかじかでね。竜宮城の知名度が低すぎて神への信仰度が足りなくなってきてるんだ。そこで乙姫様は考えたんだ≫
≪その考えとは?≫
≪今はまだ言えないよ。協力してくれるというのならお話しするけど。スズキさんもそれでいいよね?≫
≪ハヤテさんがそう言うなら仕方ないですね≫
【草】
【さっきまでの雑なやりとりから一転】
【これは詐欺師のやり口ですわ】
【内容を一切説明せずに協力させるとかどこの犯罪者ですか?】
【この人本当にカタギだったの?】
≪……何やら騙されてる気がしてなりませんけど?≫
≪流れるコメントは気にしないで。私たちの崇高な使命を邪推して適当言ってるだけだから≫
≪はぁ……≫
ミレディ君は陥落した。
あとはもう一人誘うつもりだ。
≪そこの者、止まれ! ここから先は乙姫様の領域である。許可なく入ることを許さん≫
≪丁度よかった、ジーク氏≫
≪む、貴殿は……これはこれは失礼しました! 乙姫様から話は聞いてます。どうぞお通りを≫
≪いや、私達はぜひジーク氏にも参加して欲しいと思ってるんだ≫
≪はい?≫
≪お願いします。竜宮城の危機なんです!≫
≪危機とあらば騎士として矢面に立つ必要があるか。このジーク・ジョン、力となりましょう≫
≪ありがとう、すごく助かるよ≫
これでおおよそのメンツは揃った。
あとは乙姫様に最後通告をしておしまいだ。
え、話を通してないのかって?
そこはスズキさんに任せたのに、彼女ったら忘れてたらしいんだよね。だから彼女の参戦はその罰だ。
≪お久しぶりです地上の方。本日は竜宮城の危機をお救いなされる為に赴いたと聞きました。この乙姫の力でそれが叶うのなら、なんでもしてみましょう≫
乙姫様は胸の前に手を置いて、真摯に胸の内を語った。
付き従った兵士と住民の人魚が重圧に押し潰されるのを堪える様に私を見た。
そして私はこう切り出した。
≪じゃあこの四人でアイドルグループとして売り出そうか。ファンがつけば信仰も爆上がり間違いなし。どうだろうか?≫
≪はい?≫
≪アイドル!?≫
≪騎士にそんな軟弱な思想を押し付けると言うのか!?≫
≪えっと、四人ですか? あと一人足りないみたいですけど?≫
三人は一斉に否定的な意見を述べる。
一人いまだによくわかってない人が居るので指摘してやる。
完全に自分は部外者だと思ってるらしい。
≪何言ってんの? スズキさんもやるんだよ。責任者でしょ≫
≪うえ!? 僕助手だって話しか聞いてないです!≫
≪あとポジションはセンターね≫
≪もうポジションまで決まってる!?≫
≪はい、時間押してるよー。衣装は用意してるから着替えて着替えて~≫
私は手を打って新人アイドル達を促した。
渡された衣装は着る人のサイズに自動で合う様に作られてるので、乙姫様が来ても問題ない。
若干照れた様に衣装が似合うか心配してる人が二名。
袖を通したくない、どうにかして鎧の上から着れないか試みるものが一名。
明らかに人型前提のドレスを手渡された一名は私をじっと見ていた。
『恨みます、マスター』
『なんでもやるって言ったよね? 君のやり方では手ぬるい。人と共存したいんならまず人のルールに入り込まなきゃ。これはいい機会だよ。覚悟を決めなさい』
『どうなっても知りませんからね』
『責任は私が持つさ』
こうして新生アイドルユニット『RU☆RU☆I☆E』が爆誕した。しかしまだまだスタートラインを切ったばかり。
信仰度を稼ぐには人並み以上の努力をする必要があった。
「助手の魚の人だよ!」
私の背後から、ばぁと顔を出して視聴者達を驚かせるスズキさん、もといリリー。
頼んでおいてなんだけど、今回のこれはなんの打ち合わせもなくやってのけたので、本質がそれなんだろう。
もはや言い聞かせた所で辞めないだろうし、私としても気が楽なので放っておく。
【乙】
【始まった】
【魚の人、正式採用されたんだ】
【おめでとう】
【おめでとう?】
【実際この魚類熱いとこ以外ならどこにでも行けるし】
【つよい】
「前回はトラブルの多い回だったので、今回はそんなことが起きないように安全策を打ちました」
「安全策ってどんなのですか?」
【前回はアクシデント続きだからしょうがない】
【正気度が5回は持ってかれたぜ】
【魔導書のマスターにはなりたくないよな】
【あれはアクシデントなのか?】
【一部視聴者が不定の狂気に陥ったアレか】
【アキカゼさん、そう言うのに好かれてるんじゃない?】
「私はごめん被りたいのだけどね、向こうから来てしまうから悩ましいところだよ」
【そう言いつつ、ゲストの影が見えないんやけど】
【アイドルと聞いてやってきました】
【背景には海】
【青い空、白い雲】
【カモメが飛んでますねー】
【つまり?】
「ゲストさんは海の底に居ますね。今回は新規アイドル発掘事業に取り組みたいと思ってます」
「どんな子か楽しみ~」
期待に胸を膨らませる様なジェスチャーで、ノリノリのスズキさん。
言ってないけど君、アイドルのセンターやるんだよ?
いつまで他人事で居られるか見ものだね。
【おい!】
【そのアイドル、魚の鱗とか生えてません?】
【ひどいやらせを見た】
【呼び寄せるどころか自ら赴いてるんだよなぁ】
【俺たちは一体何を見せられるんだ?】
【分からん】
【正気度ロールを振らせにくることは確定してる】
「竜宮城の皆さんは悪い人じゃないですよ。みんなおいでよ竜宮城! 従業員一同お待ちしておりまーす」
「どんどん、ぱふぱふー」
【従業員てwww アキカゼさんいつからオーナーになったの?】
【冒涜的な観光スポットだなぁ】
【ま、悪い子は居ないんやろうけど】
【ほぼ見た目で毛嫌いしてただけだし】
【魚の人で見慣れたってのはあるな】
【乙姫さんだってサイズを気にしなければ可愛いだろ!?】
【そのサイズが問題なんだよなぁ】
【まずはアキカゼさんの手腕に期待だ】
口ではなんだかんだ言いながら、視聴者数はそこまで減ってないのがまた面白い。
ゲームはゲームと割り切ってるプレイヤーが多いのだろうね。
そしてまたそこに突っ込むのだろうと期待しての視聴か。
こちらとしてはありがたい限りだ。
≪はい、竜宮城前まで着きました≫
【実際早い】
【ショートワープ使いました?】
【まるで位置を把握してる早さだ】
【そう言えば深きものの称号持ちだったっけ?】
【それも関係ありそう】
≪早速第一村人にインタビューしてみましょう。すみませーん≫
≪ああ、あなたはこの前の≫
【村人どころか門番なんだよなぁ】
【顔覚えられてるやん】
【魚人て人間の顔って判別つくんだ?】
【そういやそうだ】
≪早速ですけどアイドルになって見る気はありませんか?≫
≪はい?≫
【草】
【開口一番それかよ】
【アドリブ下手かな?】
≪冗談ですよ。実は今回、竜宮城の方々がアイドルデビューしたいと言うのでプロデュースを手がけることになったんです≫
≪ははぁ、そう言うことでしたか。突然のことに身を固くしてしまい申し訳ありません≫
≪実はちょっと自分はいけるかもって思ってたりしてません?≫
≪あと10年若かったら考えてましたね。乙姫様からお話は伺ってます。どうぞお通りください≫
スズキさんのツッコミに門番さんは照れながら答えた。
アイドルという言葉が竜宮城に伝わってるとは思えない。
これはリリーが何かしたな?
しかし欲しいコメントはもらえたので良しとする。
竜宮城は相変わらず賑やかだ。
鯛やヒラメが華麗に踊っている……なんてことはなく、普通に生活していた。
≪あ、あの子とかどうでしょう?≫
スズキさんが一人の人魚を指さした。
例に漏れずプレイヤーかもしれない人だ。
スズキさんの素性がわかった今、どこまで信じていいのか分からない。確かミレディさんだったか?
スズキさんが突撃したので私も後を追う。
≪あら、あなたはこの前の。そうですか、また来たのですね。竜宮城へは観光に?≫
少しだけぎこちない表情で、ミレディさんは無理をしていますと表情で訴えてくる。
≪実は乙姫様からオファーが来まして≫
≪あら、そうなのね。それは大変光栄なことよ。粗相のない様にね≫
≪それはもちろん心がけてますが、私一人だけですと心許ないので、ミレディさんにも協力して欲しいのです≫
≪私? 私なんかで協力出来ることかしら?≫
≪僕からもお願いします! ミレディさん! 一緒に竜宮城の危機を救ってください!≫
≪危機ってなんの話!? いきなり大きな話が飛んできてびっくりするんだけど?≫
それはそうだ。スズキさんの事だから騙してでも連れてこうと思ってるんだろうけど、無理矢理は良くないな。
≪スズキさん、無理強いしてはいけないよ。実はかくかくしかじかでね。竜宮城の知名度が低すぎて神への信仰度が足りなくなってきてるんだ。そこで乙姫様は考えたんだ≫
≪その考えとは?≫
≪今はまだ言えないよ。協力してくれるというのならお話しするけど。スズキさんもそれでいいよね?≫
≪ハヤテさんがそう言うなら仕方ないですね≫
【草】
【さっきまでの雑なやりとりから一転】
【これは詐欺師のやり口ですわ】
【内容を一切説明せずに協力させるとかどこの犯罪者ですか?】
【この人本当にカタギだったの?】
≪……何やら騙されてる気がしてなりませんけど?≫
≪流れるコメントは気にしないで。私たちの崇高な使命を邪推して適当言ってるだけだから≫
≪はぁ……≫
ミレディ君は陥落した。
あとはもう一人誘うつもりだ。
≪そこの者、止まれ! ここから先は乙姫様の領域である。許可なく入ることを許さん≫
≪丁度よかった、ジーク氏≫
≪む、貴殿は……これはこれは失礼しました! 乙姫様から話は聞いてます。どうぞお通りを≫
≪いや、私達はぜひジーク氏にも参加して欲しいと思ってるんだ≫
≪はい?≫
≪お願いします。竜宮城の危機なんです!≫
≪危機とあらば騎士として矢面に立つ必要があるか。このジーク・ジョン、力となりましょう≫
≪ありがとう、すごく助かるよ≫
これでおおよそのメンツは揃った。
あとは乙姫様に最後通告をしておしまいだ。
え、話を通してないのかって?
そこはスズキさんに任せたのに、彼女ったら忘れてたらしいんだよね。だから彼女の参戦はその罰だ。
≪お久しぶりです地上の方。本日は竜宮城の危機をお救いなされる為に赴いたと聞きました。この乙姫の力でそれが叶うのなら、なんでもしてみましょう≫
乙姫様は胸の前に手を置いて、真摯に胸の内を語った。
付き従った兵士と住民の人魚が重圧に押し潰されるのを堪える様に私を見た。
そして私はこう切り出した。
≪じゃあこの四人でアイドルグループとして売り出そうか。ファンがつけば信仰も爆上がり間違いなし。どうだろうか?≫
≪はい?≫
≪アイドル!?≫
≪騎士にそんな軟弱な思想を押し付けると言うのか!?≫
≪えっと、四人ですか? あと一人足りないみたいですけど?≫
三人は一斉に否定的な意見を述べる。
一人いまだによくわかってない人が居るので指摘してやる。
完全に自分は部外者だと思ってるらしい。
≪何言ってんの? スズキさんもやるんだよ。責任者でしょ≫
≪うえ!? 僕助手だって話しか聞いてないです!≫
≪あとポジションはセンターね≫
≪もうポジションまで決まってる!?≫
≪はい、時間押してるよー。衣装は用意してるから着替えて着替えて~≫
私は手を打って新人アイドル達を促した。
渡された衣装は着る人のサイズに自動で合う様に作られてるので、乙姫様が来ても問題ない。
若干照れた様に衣装が似合うか心配してる人が二名。
袖を通したくない、どうにかして鎧の上から着れないか試みるものが一名。
明らかに人型前提のドレスを手渡された一名は私をじっと見ていた。
『恨みます、マスター』
『なんでもやるって言ったよね? 君のやり方では手ぬるい。人と共存したいんならまず人のルールに入り込まなきゃ。これはいい機会だよ。覚悟を決めなさい』
『どうなっても知りませんからね』
『責任は私が持つさ』
こうして新生アイドルユニット『RU☆RU☆I☆E』が爆誕した。しかしまだまだスタートラインを切ったばかり。
信仰度を稼ぐには人並み以上の努力をする必要があった。
0
お気に入りに追加
1,984
あなたにおすすめの小説
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
*
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
本編完結しました!
時々おまけを更新しています。
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる