283 / 497
4章 お爺ちゃんと生配信
247.お爺ちゃん達とvsヤマタノオロチ7
しおりを挟む
方針を固めていざ、領域内へと足を踏み込む。
ものの見事に分散され、私に向けて勢いよく黒い首が鎌首をもたげた。
ブレスの構え!
地を蹴り、首の真横までショートワープで移動。懐から取り出したレムリアの器をビームソードモードにしながら一閃!
そのまま分断された首は消え去り、新たな首が生えようと切断面が蠢いていた。
空歩で足場を作って飛び退く。生えてきたのは看破の灰色。
それも同じ手順で切り裂き、私と同じ様に違う手段で首を撃ち抜いたアウル君とで合う。
「やぁ、今回はムササビ君とタッグを組むのかい?」
しっかりと頭のついたメタルトライダーに向けて声をかけると、片手を上げて会釈される。
「今回の俺っちの役回りは回避兼電池だからな。ジキンさんのエネルギー供給機関を飛行によって賄う簡易エネルギーパックとして動くことにした」
「僕としてはエネルギー消費量を抑えるために物理攻撃を増やしたんですが、それでもドリルの回転にも少なくないエネルギーが使われるのでありがたい限りですよ」
へぇ、いいじゃないの。
そしてムササビ君らしいのが意地でも武装を整えないと言うところだ。戦闘機というよりはジェット機と呼ばれるのは分かる気もした。彼には戦いには参加すれど、自分のメカを兵器にしたくないという心情があるのだろう。
ゲームと言えどその一歩を踏み出して仕舞えば後戻りできなくなってしまうのかもしれないね。
そして不器用な親子は、何故かキャッチボールをしていた。
……間にヤマタノオロチを挟んで。
ビームを受け止めて投げるピッチャー型で。
どこからエネルギーを供給してるのかと思ったら、あの人グローブにレムリアの器を仕込んでましたよ。
そして巨大化したくま君もユニフォームみたいなのを着てお揃いのグローブを装着してました。
仲良いですね。
でもさっきからデッドボールもいいところのダメージを受けてるヤマタノオロチが怒り心頭でブレス攻撃をしてるよ?
「うわ、とーちゃん毒ガス攻撃が来たくま!」
「問題ない。風操作」
「じゃあくまの番くまね」
「よーしこい」
ジキンさんの手から発動した風操作で火炎毒ガスのブレスは真上に飛んでいって霧散した。
そのままキャッチボールを続行する親子。
視聴者も随分と困惑したコメントを打ち込んでいる。
何せお揃いのユニフォームを身に纏う犬型ロボットと巨大なリアルツキノワグマがキャッチボールなんかしてるんだもん。
毎回思うけどその絵面なんとかならない?
【あれ、ここ空き地だっけ? 土管を幻視した】
【その土管、カラフルな首つけてない?】
【空き地っていう概念がもう古い】
【ヤマタノオロチ君構ってもらえないでかわいそう】
【領域内に来て早々キャッチボールしてるプレイヤーが居るとは思わんだろwww】
【いうて俺らが戦ってる時に横でそんなことされたら気が散るだろ?】
【当たり前じゃん。普通にキックするよ。真面目にやれって】
【逆にアキカゼさんのパーティー以外で許されんだろ、こんなの】
「まぁいいんじゃないの、一応耐久は削れてるし。好きにしろと言ったのは私だ。必要な時に仕事を果たしてくれたらそれでいいよ。テイムの戦力として付き合わせてるのは私だからね」
【めっちゃ優しい】
【優しいか? テキトーの間違いじゃねーの?】
【適当は適度に当たり前って事で何してもいいって意味じゃないからな?】
【言うてテイムは相当な無理ゲーですけどね?】
【それ】
【まぁでも心の狭いパーティーリーダーが多いのは本当よ。時間に追われてるのも分かるけど、アキカゼさんくらいの余裕は持ちたいよな】
【もともとこのゲームってドロップ配分がシビアだからな。ドロップ狙いならシビアになるのも分かるよ】
「私はアイテムをそこまで重要視したことはないね。採掘や採取で役に立てなかったのは身につまされる思いだったけどさ」
【アキカゼさんの場合は装備新調するって言う発想からしてなさそうだし】
【そもそも戦闘特化じゃない限り金も使わんしな】
【アキカゼさんは情報獲得だけでゲーム内マネー潤ってるから素材集めるって発想がないのかも】
【スタート地点から俺らと違うもんなー】
さて、雑談に花を咲かせていた所で耐久が80%を切った。
ここで尻尾が爆発し、中から桃色の首が現れた。
そう、別に切り離さなくても耐久を削っていけば勝手に首が生えたのだ。
「唸れ! ブラスター!」
そこへ姿を見せなかった師父氏からの空間歪曲攻撃が発射される。桃色の首が爆発し、残り八本の首がまっすぐに伸びた。
「くま君!」
「そいやぁあああ! クマーー」
その首に手元に装備していた十束剣(巨大化バージョン)を横凪に振り回し、全ての首が消える。
ここからだ。
[ギャォオオオオオン!!]
九本の首が同時に生え、その中央から虹色の首が出てきたのは。狙いはくま君だ。
「甘いくま! その急速ならとーちゃんとのキャッチボールで慣れたクマよ!」
その為のキャッチボールだったか!
レーザービームはミットに吸い込まれ、それをピッチャーライナー狙いで投げつけた!
くま君の膂力から投げ込まれたボールは音速の壁を超えて火が付き虹首の真芯に直撃した。
「追撃くまー」
桃首は完全に無防備。
くま君の薙ぎ払いは桃首の電磁バリアを無効化し、一気に虹首へと到達した。
残りの耐久は50%
[ギャォオオオオオオ、ギャォオオオオオオ!!]
ヤマタノオロチは再度全ての首を失った。
【やったか!?】
【ガハハ勝ったな風呂入ってくる】
【立て続けにフラグを立てるな!】
【前回はここからの猛攻で死んだからな】
その通り。
これはヤマタノオロチであってヤマタノオロチではない。
ここからは切らなくても勝手に首が入れ替わるモグラ叩きが始まるのだ。
耐久ゲージを減らせるのはたったの一本。
虹色のみ!
それ以外は全部ハズレで、白が5回出るだけで虹首で消費した耐久ゲージを回復されるクソ仕様になっている。
「ここからが正念場です。みなさん用意はいいですか?」
「とっくに準備はできてます」
「あ、今ので剣が元に戻っちゃったくま」
「回収しに行きます。くま君はジキンさんと一緒にいてください」
「オッケーくま」
「ワシはステルスしたまま不動でおるよ」
「その方がいいでしょう。下手にヘイトを稼がず、またブラスターの援護射撃を頼みますね?」
「心得た」
「アウル君とムササビ君のタッグはジキンさんのサポートで。余力は残しながらね」
「はい!」
さてここからは持久戦だ。
前回は切り札を温存していたつもりだったが、こうも厄介な相手だとは一ミリも思っていなかった。
ピョン吉までは泥試合だけど耐え切れれば勝てたから。
けど今回は当たりを引かなきゃ回復され続けるモードを搭載している。
そして勝手に切り替わる首は、切らなきゃ永遠に当たりである虹首が出てこない仕様だ。
初めからそういう想定なのか、それとも偶然の産物なのか。
だがこれで以前から思っていたことが確信に至れた。
この古代獣、もしかしなくてもアトランティスの過激派が過去に作った失敗作じゃないか?
それもムーどころかレムリアにも侵攻するつもりで作った。
ムーだけだったらピョン吉までで事足りる。
しかしヤマタノオロチからは明らかにレムリアにメタを貼っていた。
過激派も一枚岩ではなかったと言うことだろうね。
やれやれ。私達の様に仲良く手を繋ぐことだってできただろうに。
一つため息を吐き、発狂モードのヤマタノオロチに向き直る。
さて、ここはアトランティス陣営としても尻拭いをしてやるべきか。
十本のカラフルな首に向けて私はレムリアの器を構えるのだった。
ものの見事に分散され、私に向けて勢いよく黒い首が鎌首をもたげた。
ブレスの構え!
地を蹴り、首の真横までショートワープで移動。懐から取り出したレムリアの器をビームソードモードにしながら一閃!
そのまま分断された首は消え去り、新たな首が生えようと切断面が蠢いていた。
空歩で足場を作って飛び退く。生えてきたのは看破の灰色。
それも同じ手順で切り裂き、私と同じ様に違う手段で首を撃ち抜いたアウル君とで合う。
「やぁ、今回はムササビ君とタッグを組むのかい?」
しっかりと頭のついたメタルトライダーに向けて声をかけると、片手を上げて会釈される。
「今回の俺っちの役回りは回避兼電池だからな。ジキンさんのエネルギー供給機関を飛行によって賄う簡易エネルギーパックとして動くことにした」
「僕としてはエネルギー消費量を抑えるために物理攻撃を増やしたんですが、それでもドリルの回転にも少なくないエネルギーが使われるのでありがたい限りですよ」
へぇ、いいじゃないの。
そしてムササビ君らしいのが意地でも武装を整えないと言うところだ。戦闘機というよりはジェット機と呼ばれるのは分かる気もした。彼には戦いには参加すれど、自分のメカを兵器にしたくないという心情があるのだろう。
ゲームと言えどその一歩を踏み出して仕舞えば後戻りできなくなってしまうのかもしれないね。
そして不器用な親子は、何故かキャッチボールをしていた。
……間にヤマタノオロチを挟んで。
ビームを受け止めて投げるピッチャー型で。
どこからエネルギーを供給してるのかと思ったら、あの人グローブにレムリアの器を仕込んでましたよ。
そして巨大化したくま君もユニフォームみたいなのを着てお揃いのグローブを装着してました。
仲良いですね。
でもさっきからデッドボールもいいところのダメージを受けてるヤマタノオロチが怒り心頭でブレス攻撃をしてるよ?
「うわ、とーちゃん毒ガス攻撃が来たくま!」
「問題ない。風操作」
「じゃあくまの番くまね」
「よーしこい」
ジキンさんの手から発動した風操作で火炎毒ガスのブレスは真上に飛んでいって霧散した。
そのままキャッチボールを続行する親子。
視聴者も随分と困惑したコメントを打ち込んでいる。
何せお揃いのユニフォームを身に纏う犬型ロボットと巨大なリアルツキノワグマがキャッチボールなんかしてるんだもん。
毎回思うけどその絵面なんとかならない?
【あれ、ここ空き地だっけ? 土管を幻視した】
【その土管、カラフルな首つけてない?】
【空き地っていう概念がもう古い】
【ヤマタノオロチ君構ってもらえないでかわいそう】
【領域内に来て早々キャッチボールしてるプレイヤーが居るとは思わんだろwww】
【いうて俺らが戦ってる時に横でそんなことされたら気が散るだろ?】
【当たり前じゃん。普通にキックするよ。真面目にやれって】
【逆にアキカゼさんのパーティー以外で許されんだろ、こんなの】
「まぁいいんじゃないの、一応耐久は削れてるし。好きにしろと言ったのは私だ。必要な時に仕事を果たしてくれたらそれでいいよ。テイムの戦力として付き合わせてるのは私だからね」
【めっちゃ優しい】
【優しいか? テキトーの間違いじゃねーの?】
【適当は適度に当たり前って事で何してもいいって意味じゃないからな?】
【言うてテイムは相当な無理ゲーですけどね?】
【それ】
【まぁでも心の狭いパーティーリーダーが多いのは本当よ。時間に追われてるのも分かるけど、アキカゼさんくらいの余裕は持ちたいよな】
【もともとこのゲームってドロップ配分がシビアだからな。ドロップ狙いならシビアになるのも分かるよ】
「私はアイテムをそこまで重要視したことはないね。採掘や採取で役に立てなかったのは身につまされる思いだったけどさ」
【アキカゼさんの場合は装備新調するって言う発想からしてなさそうだし】
【そもそも戦闘特化じゃない限り金も使わんしな】
【アキカゼさんは情報獲得だけでゲーム内マネー潤ってるから素材集めるって発想がないのかも】
【スタート地点から俺らと違うもんなー】
さて、雑談に花を咲かせていた所で耐久が80%を切った。
ここで尻尾が爆発し、中から桃色の首が現れた。
そう、別に切り離さなくても耐久を削っていけば勝手に首が生えたのだ。
「唸れ! ブラスター!」
そこへ姿を見せなかった師父氏からの空間歪曲攻撃が発射される。桃色の首が爆発し、残り八本の首がまっすぐに伸びた。
「くま君!」
「そいやぁあああ! クマーー」
その首に手元に装備していた十束剣(巨大化バージョン)を横凪に振り回し、全ての首が消える。
ここからだ。
[ギャォオオオオオン!!]
九本の首が同時に生え、その中央から虹色の首が出てきたのは。狙いはくま君だ。
「甘いくま! その急速ならとーちゃんとのキャッチボールで慣れたクマよ!」
その為のキャッチボールだったか!
レーザービームはミットに吸い込まれ、それをピッチャーライナー狙いで投げつけた!
くま君の膂力から投げ込まれたボールは音速の壁を超えて火が付き虹首の真芯に直撃した。
「追撃くまー」
桃首は完全に無防備。
くま君の薙ぎ払いは桃首の電磁バリアを無効化し、一気に虹首へと到達した。
残りの耐久は50%
[ギャォオオオオオオ、ギャォオオオオオオ!!]
ヤマタノオロチは再度全ての首を失った。
【やったか!?】
【ガハハ勝ったな風呂入ってくる】
【立て続けにフラグを立てるな!】
【前回はここからの猛攻で死んだからな】
その通り。
これはヤマタノオロチであってヤマタノオロチではない。
ここからは切らなくても勝手に首が入れ替わるモグラ叩きが始まるのだ。
耐久ゲージを減らせるのはたったの一本。
虹色のみ!
それ以外は全部ハズレで、白が5回出るだけで虹首で消費した耐久ゲージを回復されるクソ仕様になっている。
「ここからが正念場です。みなさん用意はいいですか?」
「とっくに準備はできてます」
「あ、今ので剣が元に戻っちゃったくま」
「回収しに行きます。くま君はジキンさんと一緒にいてください」
「オッケーくま」
「ワシはステルスしたまま不動でおるよ」
「その方がいいでしょう。下手にヘイトを稼がず、またブラスターの援護射撃を頼みますね?」
「心得た」
「アウル君とムササビ君のタッグはジキンさんのサポートで。余力は残しながらね」
「はい!」
さてここからは持久戦だ。
前回は切り札を温存していたつもりだったが、こうも厄介な相手だとは一ミリも思っていなかった。
ピョン吉までは泥試合だけど耐え切れれば勝てたから。
けど今回は当たりを引かなきゃ回復され続けるモードを搭載している。
そして勝手に切り替わる首は、切らなきゃ永遠に当たりである虹首が出てこない仕様だ。
初めからそういう想定なのか、それとも偶然の産物なのか。
だがこれで以前から思っていたことが確信に至れた。
この古代獣、もしかしなくてもアトランティスの過激派が過去に作った失敗作じゃないか?
それもムーどころかレムリアにも侵攻するつもりで作った。
ムーだけだったらピョン吉までで事足りる。
しかしヤマタノオロチからは明らかにレムリアにメタを貼っていた。
過激派も一枚岩ではなかったと言うことだろうね。
やれやれ。私達の様に仲良く手を繋ぐことだってできただろうに。
一つため息を吐き、発狂モードのヤマタノオロチに向き直る。
さて、ここはアトランティス陣営としても尻拭いをしてやるべきか。
十本のカラフルな首に向けて私はレムリアの器を構えるのだった。
0
お気に入りに追加
1,986
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
VRMMOで神様の使徒、始めました。
一 八重
SF
真崎宵が高校に進学して3ヶ月が経過した頃、彼は自分がクラスメイトから避けられている事に気がついた。その原因に全く心当たりのなかった彼は幼馴染である夏間藍香に恥を忍んで相談する。
「週末に発売される"Continued in Legend"を買うのはどうかしら」
これは幼馴染からクラスメイトとの共通の話題を作るために新作ゲームを勧められたことで、再びゲームの世界へと戻ることになった元動画配信者の青年のお話。
「人間にはクリア不可能になってるって話じゃなかった?」
「彼、クリアしちゃったんですよね……」
あるいは彼に振り回される運営やプレイヤーのお話。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
Select Life Online~最後にゲームをはじめた出遅れ組
瑞多美音
SF
福引の景品が発売分最後のパッケージであると運営が認め話題になっているVRMMOゲームをたまたま手に入れた少女は……
「はあ、農業って結構重労働なんだ……筋力が足りないからなかなか進まないよー」※ STRにポイントを振れば解決することを思いつきません、根性で頑張ります。
「なんか、はじまりの街なのに外のモンスター強すぎだよね?めっちゃ、死に戻るんだけど……わたし弱すぎ?」※ここははじまりの街ではありません。
「裁縫かぁ。布……あ、畑で綿を育てて布を作ろう!」※布を売っていることを知りません。布から用意するものと思い込んでいます。
リアルラックが高いのに自分はついてないと思っている高山由莉奈(たかやまゆりな)。ついていないなーと言いつつ、ゲームのことを知らないままのんびり楽しくマイペースに過ごしていきます。
そのうち、STRにポイントを振れば解決することや布のこと、自身がどの街にいるか知り大変驚きますが、それでもマイペースは変わらず……どこかで話題になるかも?しれないそんな少女の物語です。
出遅れ組と言っていますが主人公はまったく気にしていません。
○*○*○*○*○*○*○*○*○*○*○
※VRMMO物ですが、作者はゲーム物執筆初心者です。つたない文章ではありますが広いお心で読んで頂けたら幸いです。
※1話約2000〜3000字程度です。時々長かったり短い話もあるかもしれません。
Bless for Travel ~病弱ゲーマーはVRMMOで無双する~
NotWay
SF
20xx年、世に数多くのゲームが排出され数多くの名作が見つかる。しかしどれほどの名作が出ても未だに名作VRMMOは発表されていなかった。
「父さんな、ゲーム作ってみたんだ」
完全没入型VRMMOの発表に世界中は訝、それよりも大きく期待を寄せた。専用ハードの少数販売、そして抽選式のβテストの両方が叶った幸運なプレイヤーはゲームに入り……いずれもが夜明けまでプレイをやめることはなかった。
「第二の現実だ」とまで言わしめた世界。
Bless for Travel
そんな世界に降り立った開発者の息子は……病弱だった。
モノ作りに没頭していたら、いつの間にかトッププレイヤーになっていた件
こばやん2号
ファンタジー
高校一年生の夏休み、既に宿題を終えた山田彰(やまだあきら)は、美人で巨乳な幼馴染の森杉保奈美(もりすぎほなみ)にとあるゲームを一緒にやらないかと誘われる。
だが、あるトラウマから彼女と一緒にゲームをすることを断った彰だったが、そのゲームが自分の好きなクラフト系のゲームであることに気付いた。
好きなジャンルのゲームという誘惑に勝てず、保奈美には内緒でゲームを始めてみると、あれよあれよという間にトッププレイヤーとして認知されてしまっていた。
これは、ずっと一人でプレイしてきたクラフト系ゲーマーが、多人数参加型のオンラインゲームに参加した結果どうなるのかと描いた無自覚系やらかしVRMMO物語である。
※更新頻度は不定期ですが、よければどうぞ
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる