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4章 お爺ちゃんと生配信
237.お爺ちゃん達とvsヒュプノ③
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「ヘビー、来るんだ」
[キシャァアアアア!]
【名前www】
【蛇にヘビーって付ける人いるんだ?】
【察してあげろ。アキカゼさんはネーミングセンスが可哀想な人なんだよ】
【別に誰がどんな名前つけてたって良いだろ】
【確かにヨルムンガンドは長いしな】
ヘビーが無防備なヒュプノに噛み付くと、グゲェエエエエエエという雄叫びがヒュプノの口から漏れ出した。
口が大きく開いたのだ。
「ヘビー、ビーム攻撃!」
ヘビーの目がビカッと光るなり、熱線がヒュプノの胴体を焼きながらやがて口の中へその光線がたどり着く。
みるみる耐久が減っていく。
「僕の波動ヒットも受け取りなさい」
そこへ準備ができたのかジキンさんが上空でいくつか球を用意してから千本ノックの要領でバットでエネルギー弾を叩きつけていく。
耐久が70%を割ると急遽覚醒して暴れ回る。
手足をジタバタさせるが、私たちは前方に居ないので張り手の餌食にならなくて済んだ。
しかし舌の巻きつき攻撃で空間を掴み、それを無理やり口に入れて状態を起こし、そのままズシン……と身を起こして座り込む。
[ゲコォオオォオオオオオ!]
心なしかヒュプノの目が赤くなってる気がする。
ABPが50%を切ったのでヘビーを送還し、ジキンさんもバットを肩に乗せて様子を伺っている。
【こっから泥試合開始なんだよな】
【アトランティスチームはハウンドに噛ませてスタミナ消したんだっけ?】
【スタミナある限り張り手と突進攻撃が止むことないからな】
【本当厄介だよなこいつ】
【スタミナ減らしても巻き取り攻撃はしてくるんだけどな】
【むしろ口の中に空間吸い込んでスタミナ回復させるんだぞ?】
【何その永久機関】
【合計で20回しかスタミナ回復できないけどな】
【逆に10回以上スタミナ回復させられると完全に詰む件】
【如何にスタミナ回復させないで倒し切るかなんだよな】
【完全に火力不足です。本当にありがとうございました】
「ほらー、やっぱり僕一人じゃ足りなかったんじゃない!」
「でもダメージは減らせたでしょ? コメントはスタミナを回復させる手段というだけで耐久が回復するとは言ってない。つまり殴ってればいずれ死ぬからそれまで頑張ろうってこと」
「エネルギーだってタダじゃないんですよ?」
「そのバットで殴るなりして動き止められない?」
「そもそもダメージが入りません」
「ああ、ええと。別にダメージ云々じゃなくて、攻撃のどれかを打ち落とせないかなって」
「ああ、なるほど。張り手か舌での巻き取り攻撃を打ち返せってことですか?」
「そうそう。私くらいの背格好だったらとんでもない速度だけど、今のジキンさんくらいの体格なら、ちょうど良い速度の早さかなと思って」
「それでも時速180k/mは出てますよ? 目で追えない程ではありませんが」
「ジキンさんなら打てますよ。私は注意がジキンさんに向いてる間に仕掛けをします」
「また何の悪巧みをするんですか?」
「ちょっと背中にタワーでもくっつけようかと」
「ああ、背中に対する攻撃手段なさそうですもんね、あの蛙」
「でしょ? 流石に背中に舌を伸ばせない筈です。スタミナを削る役はおまかせを。あとは適当に打ち返して」
「はいはい。隙見てエネルギー弾をお見舞いしときます」
【はい死亡フラグ】
【この人達隙あらば死亡フラグ立てるよな】
【本人はそう思ってないんだよ】
【背中にタワー立てるとかエッグいマネするよな】
【でも地形使われるとわからんぞ?】
【あー、ヒュプノはそれがあるか】
【どういう事だってばよ?】
【見てりゃわかる】
ショートワープでジャンプしながら背中へ着地。
同時にタワーを呼ぶ出し、背中からLP吸収ムチ、SP吸収ムチ、ST吸収ムチ、EN吸収ムチを仕掛ける。
しかしLP吸収ムチが攻撃と同時に破裂した。
何が起きた!?
見れば体表に流れる粘液がムチにまとわりついて、ムチにじわじわ侵食していた。
侵食したが最後、パァンと破裂してしまったのだ。
しかしLP吸収ムチ以外は特に侵食される事なく吸収できている様だ。
まさかレーザー以外の要素で耐久を減らそうとすると手痛いしっぺ返しを喰らうというのか?
まさかのカウンターに舌を巻き、その場をタワーに任せてLP吸収ムチの代わりにもう一本スタミナ吸収ムチを仕掛けておいた。
「よい、しょぉお!」
ガキン! という良い音と共に、ジキンさんに向かって行った張り手が打ち返されてヒュプノに跳ね返る。
「残念、ピッチャーライナーならず」
跳ね返された手は限界まで伸び切ると、勢いをつけ過ぎたのか元に戻るのに少し時間を稼げていた。
「欲張り過ぎは良くありませんよ」
「お、仕掛けは終わりました?」
「LP吸収ムチだけ破裂しましたけど、それ以外はぐんぐん吸ってます」
「破裂とは穏やかじゃないですねぇ」
【なぁ、ヒュプノ戦ってこんなほのぼのしてたっけ?】
【俺の知ってる古代獣と違う】
【まさかバットで打ち返せるとはなぁ……】
【盲点だったわ】
【お前ら良い加減に目を覚ませ! 普通はメカに乗ってバットは持ち込まないからな!?】
【ハッ】
【ハッ】
【ハッ】
【ヒッ】
【ヒッ】
【フーーー】
【この中に妊婦がいるぞ!】
【|◉〻◉)だ、誰のことなんだー】
【魚の人が居るぞ!】
【魚の人は古代獣戦参加しないの?】
【|ー〻-)ちょっと諸事情で参加できない感じー。今はコメントで参加中】
【この人のリアルも謎だよな】
【ゲームはゲームでいいじゃん。リアルなんて誰も特定されたくないだろ】
【それもそうか】
あ、スズキさんみっけ。
やっぱり居ましたね。
相変わらず白々しい態度で混じっていますけど、バレバレです。
「スズキさんはあれから進捗どうですか?」
【要安静にしてろとは言われてますけど、暇してます】
「まぁその間配信は続けますので私達の活躍を見守ってて頂けたらいいと思います」
【もうそれだけが楽しみでベッドの上で生活してますよ】
【あれ、魚の人病気?】
【病気じゃないよ、ちょっとした検査】
【おい、リアル詮索はなしだ】
【おっとすまん。病気じゃないならオッケーだ】
【|◉〻◉)まぁ僕が参加しても死に芸に磨きがかかるだけなんですけどね!】
【www】
【草】
【鰓呼吸が無理すんな!】
【つって地下ルート以外は制覇してるけどな】
【こう見えて魚人の権威だぞ?】
【まず魚人選択してる人が稀って】
【つまりその権威って、通用する相手が非常に少ないって……】
流石スズキさん。登場しただけで話が明後日の方に転がったぞ。卑屈な感じがイジられキャラとして定着している。
妙な感じだけどコメントを見る限り嫌われては居ないんだよね、彼女。
一人称が僕だから女性だと思われてないだけかもしれないけど。
「楽しそうなところ悪いけど、そろそろ向こうも動き出しそうですよ」
ジキンさんに促されてヒュプノに意識を向けると、疲労困憊で大口を開けているヒュプノが腕をだらんと垂らしていた。
耐久は60%に差し掛かっている。
LP吸収ムチは作動してないようだけど、スタミナ吸収ムチの効果が出てきたのだろうか?
これは果たして嵐の前の静けさか?
はたまたチャンスなのだろうか。
ヘビーをいつでも出せる準備をして、動向を見守った。
[キシャァアアアア!]
【名前www】
【蛇にヘビーって付ける人いるんだ?】
【察してあげろ。アキカゼさんはネーミングセンスが可哀想な人なんだよ】
【別に誰がどんな名前つけてたって良いだろ】
【確かにヨルムンガンドは長いしな】
ヘビーが無防備なヒュプノに噛み付くと、グゲェエエエエエエという雄叫びがヒュプノの口から漏れ出した。
口が大きく開いたのだ。
「ヘビー、ビーム攻撃!」
ヘビーの目がビカッと光るなり、熱線がヒュプノの胴体を焼きながらやがて口の中へその光線がたどり着く。
みるみる耐久が減っていく。
「僕の波動ヒットも受け取りなさい」
そこへ準備ができたのかジキンさんが上空でいくつか球を用意してから千本ノックの要領でバットでエネルギー弾を叩きつけていく。
耐久が70%を割ると急遽覚醒して暴れ回る。
手足をジタバタさせるが、私たちは前方に居ないので張り手の餌食にならなくて済んだ。
しかし舌の巻きつき攻撃で空間を掴み、それを無理やり口に入れて状態を起こし、そのままズシン……と身を起こして座り込む。
[ゲコォオオォオオオオオ!]
心なしかヒュプノの目が赤くなってる気がする。
ABPが50%を切ったのでヘビーを送還し、ジキンさんもバットを肩に乗せて様子を伺っている。
【こっから泥試合開始なんだよな】
【アトランティスチームはハウンドに噛ませてスタミナ消したんだっけ?】
【スタミナある限り張り手と突進攻撃が止むことないからな】
【本当厄介だよなこいつ】
【スタミナ減らしても巻き取り攻撃はしてくるんだけどな】
【むしろ口の中に空間吸い込んでスタミナ回復させるんだぞ?】
【何その永久機関】
【合計で20回しかスタミナ回復できないけどな】
【逆に10回以上スタミナ回復させられると完全に詰む件】
【如何にスタミナ回復させないで倒し切るかなんだよな】
【完全に火力不足です。本当にありがとうございました】
「ほらー、やっぱり僕一人じゃ足りなかったんじゃない!」
「でもダメージは減らせたでしょ? コメントはスタミナを回復させる手段というだけで耐久が回復するとは言ってない。つまり殴ってればいずれ死ぬからそれまで頑張ろうってこと」
「エネルギーだってタダじゃないんですよ?」
「そのバットで殴るなりして動き止められない?」
「そもそもダメージが入りません」
「ああ、ええと。別にダメージ云々じゃなくて、攻撃のどれかを打ち落とせないかなって」
「ああ、なるほど。張り手か舌での巻き取り攻撃を打ち返せってことですか?」
「そうそう。私くらいの背格好だったらとんでもない速度だけど、今のジキンさんくらいの体格なら、ちょうど良い速度の早さかなと思って」
「それでも時速180k/mは出てますよ? 目で追えない程ではありませんが」
「ジキンさんなら打てますよ。私は注意がジキンさんに向いてる間に仕掛けをします」
「また何の悪巧みをするんですか?」
「ちょっと背中にタワーでもくっつけようかと」
「ああ、背中に対する攻撃手段なさそうですもんね、あの蛙」
「でしょ? 流石に背中に舌を伸ばせない筈です。スタミナを削る役はおまかせを。あとは適当に打ち返して」
「はいはい。隙見てエネルギー弾をお見舞いしときます」
【はい死亡フラグ】
【この人達隙あらば死亡フラグ立てるよな】
【本人はそう思ってないんだよ】
【背中にタワー立てるとかエッグいマネするよな】
【でも地形使われるとわからんぞ?】
【あー、ヒュプノはそれがあるか】
【どういう事だってばよ?】
【見てりゃわかる】
ショートワープでジャンプしながら背中へ着地。
同時にタワーを呼ぶ出し、背中からLP吸収ムチ、SP吸収ムチ、ST吸収ムチ、EN吸収ムチを仕掛ける。
しかしLP吸収ムチが攻撃と同時に破裂した。
何が起きた!?
見れば体表に流れる粘液がムチにまとわりついて、ムチにじわじわ侵食していた。
侵食したが最後、パァンと破裂してしまったのだ。
しかしLP吸収ムチ以外は特に侵食される事なく吸収できている様だ。
まさかレーザー以外の要素で耐久を減らそうとすると手痛いしっぺ返しを喰らうというのか?
まさかのカウンターに舌を巻き、その場をタワーに任せてLP吸収ムチの代わりにもう一本スタミナ吸収ムチを仕掛けておいた。
「よい、しょぉお!」
ガキン! という良い音と共に、ジキンさんに向かって行った張り手が打ち返されてヒュプノに跳ね返る。
「残念、ピッチャーライナーならず」
跳ね返された手は限界まで伸び切ると、勢いをつけ過ぎたのか元に戻るのに少し時間を稼げていた。
「欲張り過ぎは良くありませんよ」
「お、仕掛けは終わりました?」
「LP吸収ムチだけ破裂しましたけど、それ以外はぐんぐん吸ってます」
「破裂とは穏やかじゃないですねぇ」
【なぁ、ヒュプノ戦ってこんなほのぼのしてたっけ?】
【俺の知ってる古代獣と違う】
【まさかバットで打ち返せるとはなぁ……】
【盲点だったわ】
【お前ら良い加減に目を覚ませ! 普通はメカに乗ってバットは持ち込まないからな!?】
【ハッ】
【ハッ】
【ハッ】
【ヒッ】
【ヒッ】
【フーーー】
【この中に妊婦がいるぞ!】
【|◉〻◉)だ、誰のことなんだー】
【魚の人が居るぞ!】
【魚の人は古代獣戦参加しないの?】
【|ー〻-)ちょっと諸事情で参加できない感じー。今はコメントで参加中】
【この人のリアルも謎だよな】
【ゲームはゲームでいいじゃん。リアルなんて誰も特定されたくないだろ】
【それもそうか】
あ、スズキさんみっけ。
やっぱり居ましたね。
相変わらず白々しい態度で混じっていますけど、バレバレです。
「スズキさんはあれから進捗どうですか?」
【要安静にしてろとは言われてますけど、暇してます】
「まぁその間配信は続けますので私達の活躍を見守ってて頂けたらいいと思います」
【もうそれだけが楽しみでベッドの上で生活してますよ】
【あれ、魚の人病気?】
【病気じゃないよ、ちょっとした検査】
【おい、リアル詮索はなしだ】
【おっとすまん。病気じゃないならオッケーだ】
【|◉〻◉)まぁ僕が参加しても死に芸に磨きがかかるだけなんですけどね!】
【www】
【草】
【鰓呼吸が無理すんな!】
【つって地下ルート以外は制覇してるけどな】
【こう見えて魚人の権威だぞ?】
【まず魚人選択してる人が稀って】
【つまりその権威って、通用する相手が非常に少ないって……】
流石スズキさん。登場しただけで話が明後日の方に転がったぞ。卑屈な感じがイジられキャラとして定着している。
妙な感じだけどコメントを見る限り嫌われては居ないんだよね、彼女。
一人称が僕だから女性だと思われてないだけかもしれないけど。
「楽しそうなところ悪いけど、そろそろ向こうも動き出しそうですよ」
ジキンさんに促されてヒュプノに意識を向けると、疲労困憊で大口を開けているヒュプノが腕をだらんと垂らしていた。
耐久は60%に差し掛かっている。
LP吸収ムチは作動してないようだけど、スタミナ吸収ムチの効果が出てきたのだろうか?
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