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4章 お爺ちゃんと生配信
214.お爺ちゃんのお手本②
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それぞれの解釈をしながら私達は二の試練へとやって来た。
最初は彼女達の最適解を拝見しながら、私のズルをお見せする。
娘曰く、それもまた一つの答えだ。
そう言う考えを受け止める事で自分たちの解釈の枠を広げることが今回の目的であるようだった。
二の試練は空を飛ぶだけでもだいぶ有利だが、水と氷にばかり気を取られると氷のぶつかり合いで発生する放電で別の被害が出てくる。
それをどう対処するかでタイムが縮められる事は彼女達も気がついている様だ。
彼女達の最適解は少ない手数でそれを攻略することにかかっていた。
レベルのない世界だからこその縛りプレイの様な、スキル縛り制。娘と同じ様な感性のプレイヤーから絶賛を受けているその攻略配信は、それでも50万人から評価を頂いている。
つまり最低でも全プレイヤーの1/6が彼女達と同じ考えを持つと言うことだ。
遊び方は人それぞれ。
配信方法だって配信者の楽しいを詰め込んで見てもらうのだ。
それぞれの個性が評価につながる。
ただ、私の人気は最新情報の提供くらいで、どこまでが私個人の楽しみ方を共有してくれているかわからない点にあった。
そういう意味では一定層のファンを持つ彼女達を羨ましく思うばかりだ。
「なに? 私を見つめて」
「いや、なんでもない」
「どうせ私達の不甲斐なさを嘆いてるのでしょうけど、私達は父さんのように自由な発想力がないわ。それは嫌でも自覚してる」
「そんな事はないさ」
「あら。ではどうして?」
「純粋に君たちを羨ましく思ったんだ」
「皮肉で言ってるの?」
「君は私の配信のお気に入り登録数を褒めてくれるが、多分彼らは私のプレイスタイルを全肯定してくれるファンではない。非公開情報に食いつく有象無象だと思ってる。もし陣営に絡まない配信をしたら、きっと君たちの配信に負けてしまう事は目に見えてる。そういう意味だよ」
「何というか、今更ね」
「そうかな?」
「そうよ」
取り付く島もない様につっけんどんに返された。
確かに彼女からしてみたら私はそんな細かい事を気にする性格の人間ではない。
だから〝らしくない〟と咎められる。
「父さんはもっと強い人だと思っていたわ。他人の言葉に耳を傾けず、自分のやりたい様にやる。そういう人。けれど案外細かいことを気にするのね。意外だわ」
「心外だね。私なりに君たちには気を遣っていたのに」
「そう」
「それで、私の結果を君たちの解釈に取り込めそうかい?」
「そうね、結果の一つとしてのサンプルという意味では必死に解読中よ。今まで打ち立ててきたものが壊れてしまうほどの最適解。ギミックを利用せずに無視する。こんなことが出来るんだと知れて良い刺激になってるわ。ありがとう」
「真っ直ぐに褒められると照れるね」
「あら、だいぶ皮肉を込めたつもりなのに。そう受け取るのね」
「それでも感謝の気持ちが最後に来てた。君にしては目覚ましい進歩だ」
「そうね。私と父さんはあの頃から無関心でいる事が多いように思えたもの」
「私はそんなつもりはなかったんだけど。いや、言い訳は止めよう。当時は転勤が多くて君たちの言葉に耳を傾けられなかったのは悪かったと思ってる」
ぽつり、ぽつりと心情を語り合う。
それは過去の歴史を振り返る様に、失敗した家族の絆をゆっくりとほぐしていく様だ。
この歳になってようやく、私は娘から父親だと認められたのかもしれない。
「別に。私達が習い事で困らない様にお給料を増やすべく頑張ってるのは知ってたから。でも、物を買い与えてもらうより、一緒に悩む時間を共有して欲しかったのかも知れないと今ならそう思うわ」
「そう。それで、今自分が親の立場に立ってみてどう?」
「母さんの気苦労が知れたわ。手のかかる子供を三人も。女手ひとつで育てあげたんだもの。偉大すぎるわ」
肩を竦めながら答える。
専業主婦と言うのはそれほどまでにやる事が多いのだ。
炊事洗濯、掃除に買い出し、ご近所付き合い。
どれかひとつ欠いても家庭崩壊につながる。
ある程度は手抜きをして、子育てに注力する。
自分の時間だなんてまるでない。
学校に通わせるまでは私もおしめを取り替えてたり皿洗いなど手伝っていたが、彼女ほど手際よくは出来なかった。
結局私は家庭という彼女の領域で甘えてばかりだったのだ。
「そうか。私もね、彼女には苦労させたと思ってるよ。だからね、今はその時の恩返しをしてる。ゲームの中でだけどね」
「それで良いと思うわ。母さんはリアルで自分の場所を見つけているもの。それに毎日見ると憎たらしくなるとも言っていたわ。私もそれを今痛感してる」
そんな風に思われてたの?
ショックが大き過ぎて心臓が痛くなってきた。
「なんてね。私も母さんもそこまで父さんの事嫌ってないから安心して頂戴」
「やれやれ、揶揄われていたのだと漸く理解したよ」
「ほら、彼らが帰ってきたわ。今だけでもコーチとしてシャッキリしててよね。もっと不遜な態度でさ」
「君も演技派なんだと今思い出したよ」
「そうかしら? 私ゲームでは結構素を出してる方よ? 会社ではもっとキャラを作ってるもの」
ええっ、今よりも?
聞くに聞けないまま言葉を濁す。
話題を変えよう。
これ以上は墓穴を掘りかねない。
「そう、無理をしていないのなら私から特に言うことはないよ」
「変なの。いつまでも子供扱いされてる気分よ」
「親から見れば子供は子供のままだよ。今も私の自慢の娘だ」
「そう」
返事は非常に素っ気ないが、彼女の口元は緩んでいた。
さて、積もる話もたくさんあるが、ここからは巻いていくよ。
続いて私達は三の試練へと赴く。
一と二の試練をクリアできた者なら、その使い方ひとつで攻略難易度は下がる。
しかし使い方を誤れば超迷う厄介な場所で有名な雲の迷宮だ。
「ここからはパーティを組むわよ」
「それは私も?」
「ええ。同行してくれると嬉しいわ」
「了解した」
確かにこの試練のフィールドは広大だ。エネミーも出るし。
ただ私がエネミーに襲われる事はないので完全に蚊帳の外ではあるが。
パーティーはシェリルを含む五人組+私と言う陣形。
別に参加しなくても一緒についていくだけでも良いんじゃない? そう思っだが、別の狙いがある様だ。
それはすぐにパーティーチャットで判明する。
謎の圧縮言語が飛び交うそれらは傍目には異常とさえ思えた。
『陣A-先風』
『了』
『了』
『了』
『了』
無駄を省いた結果、作戦ひとつとってもこれで伝わると言うのだから空恐ろしいものだ。
これらの意味は陣形=事前に決めていたフォーメーションA『縦一列配置』。先頭はシェリル。風操作を扱うというものだった。
メンバー達は作戦が頭に入ってるかの様に迷いなく隊列を組み、飛行態勢に移る。
雲の上を普通に歩けていることから、彼ら一軍はそれなりにスキルを空に適応させたエリートなのだろう。
トリックは案外オクト君のスクロールかも知れないが、〝誰にでも出来る〟を信条とする彼女達には都合の良いアイテムなのかもね。
だがスクロール由来の重力無視は非常に安定しない。
私は脱落しそうなメンバーを見つけて人知れず移送、または輸送を付与してやった。
コースが頭に入っているのだろう、少しも迷う事なくゴールに到着して、一発で成功した事を心底驚いている様子の彼らに、シェリルが私に的を絞って狙いを定める。
「父さん、私たちに何かした?」
「……全く身に覚えがないね」
視線を逸らしつつ、無駄な抵抗を試みる。
「嘘ばっかり。途中でスクロールを切らしたメンバーから報告を貰っているわ。今回はまぁ良いけど、スクロールを何個持っていけば良いかの検証も兼ねているから余計な事はしないで頂戴」
「はいはい、私が悪ぅございました」
「でもそれはそれとしてサポートしてくれてありがとう。お陰で誰一人脱落せずに次に行けるわ」
「まったく君は、詰るのか褒めるのかどちらかにしてほしいね」
「あら、失敗を認める事は大事よ? それになぁなぁで済まされるのが非常に腹立たしいの。きっとメンバーもそういう気持ちよ。今回は私が代表してそれを言ってるだけよ」
「そうかい。何はともあれ今回は私の手本を見せなくても良いの?」
「ああ、それ? スキルを体感したメンバーから自分の知らないスキルに触れて、それを扱える様になる過程と、自分の知らない知識に触れて勝手に自己解釈してるわよ。特にこの試練は安定してスクロールを切らさなければそれほど難しい試練でもないし」
ええ、私達はめちゃくちゃ迷ったんだよ?
恨みがましい瞳を向けると、彼女は漸く勝ち誇った様な笑みを私に見せた。
こういうところは私に似てるんだよね、この子。
最初は彼女達の最適解を拝見しながら、私のズルをお見せする。
娘曰く、それもまた一つの答えだ。
そう言う考えを受け止める事で自分たちの解釈の枠を広げることが今回の目的であるようだった。
二の試練は空を飛ぶだけでもだいぶ有利だが、水と氷にばかり気を取られると氷のぶつかり合いで発生する放電で別の被害が出てくる。
それをどう対処するかでタイムが縮められる事は彼女達も気がついている様だ。
彼女達の最適解は少ない手数でそれを攻略することにかかっていた。
レベルのない世界だからこその縛りプレイの様な、スキル縛り制。娘と同じ様な感性のプレイヤーから絶賛を受けているその攻略配信は、それでも50万人から評価を頂いている。
つまり最低でも全プレイヤーの1/6が彼女達と同じ考えを持つと言うことだ。
遊び方は人それぞれ。
配信方法だって配信者の楽しいを詰め込んで見てもらうのだ。
それぞれの個性が評価につながる。
ただ、私の人気は最新情報の提供くらいで、どこまでが私個人の楽しみ方を共有してくれているかわからない点にあった。
そういう意味では一定層のファンを持つ彼女達を羨ましく思うばかりだ。
「なに? 私を見つめて」
「いや、なんでもない」
「どうせ私達の不甲斐なさを嘆いてるのでしょうけど、私達は父さんのように自由な発想力がないわ。それは嫌でも自覚してる」
「そんな事はないさ」
「あら。ではどうして?」
「純粋に君たちを羨ましく思ったんだ」
「皮肉で言ってるの?」
「君は私の配信のお気に入り登録数を褒めてくれるが、多分彼らは私のプレイスタイルを全肯定してくれるファンではない。非公開情報に食いつく有象無象だと思ってる。もし陣営に絡まない配信をしたら、きっと君たちの配信に負けてしまう事は目に見えてる。そういう意味だよ」
「何というか、今更ね」
「そうかな?」
「そうよ」
取り付く島もない様につっけんどんに返された。
確かに彼女からしてみたら私はそんな細かい事を気にする性格の人間ではない。
だから〝らしくない〟と咎められる。
「父さんはもっと強い人だと思っていたわ。他人の言葉に耳を傾けず、自分のやりたい様にやる。そういう人。けれど案外細かいことを気にするのね。意外だわ」
「心外だね。私なりに君たちには気を遣っていたのに」
「そう」
「それで、私の結果を君たちの解釈に取り込めそうかい?」
「そうね、結果の一つとしてのサンプルという意味では必死に解読中よ。今まで打ち立ててきたものが壊れてしまうほどの最適解。ギミックを利用せずに無視する。こんなことが出来るんだと知れて良い刺激になってるわ。ありがとう」
「真っ直ぐに褒められると照れるね」
「あら、だいぶ皮肉を込めたつもりなのに。そう受け取るのね」
「それでも感謝の気持ちが最後に来てた。君にしては目覚ましい進歩だ」
「そうね。私と父さんはあの頃から無関心でいる事が多いように思えたもの」
「私はそんなつもりはなかったんだけど。いや、言い訳は止めよう。当時は転勤が多くて君たちの言葉に耳を傾けられなかったのは悪かったと思ってる」
ぽつり、ぽつりと心情を語り合う。
それは過去の歴史を振り返る様に、失敗した家族の絆をゆっくりとほぐしていく様だ。
この歳になってようやく、私は娘から父親だと認められたのかもしれない。
「別に。私達が習い事で困らない様にお給料を増やすべく頑張ってるのは知ってたから。でも、物を買い与えてもらうより、一緒に悩む時間を共有して欲しかったのかも知れないと今ならそう思うわ」
「そう。それで、今自分が親の立場に立ってみてどう?」
「母さんの気苦労が知れたわ。手のかかる子供を三人も。女手ひとつで育てあげたんだもの。偉大すぎるわ」
肩を竦めながら答える。
専業主婦と言うのはそれほどまでにやる事が多いのだ。
炊事洗濯、掃除に買い出し、ご近所付き合い。
どれかひとつ欠いても家庭崩壊につながる。
ある程度は手抜きをして、子育てに注力する。
自分の時間だなんてまるでない。
学校に通わせるまでは私もおしめを取り替えてたり皿洗いなど手伝っていたが、彼女ほど手際よくは出来なかった。
結局私は家庭という彼女の領域で甘えてばかりだったのだ。
「そうか。私もね、彼女には苦労させたと思ってるよ。だからね、今はその時の恩返しをしてる。ゲームの中でだけどね」
「それで良いと思うわ。母さんはリアルで自分の場所を見つけているもの。それに毎日見ると憎たらしくなるとも言っていたわ。私もそれを今痛感してる」
そんな風に思われてたの?
ショックが大き過ぎて心臓が痛くなってきた。
「なんてね。私も母さんもそこまで父さんの事嫌ってないから安心して頂戴」
「やれやれ、揶揄われていたのだと漸く理解したよ」
「ほら、彼らが帰ってきたわ。今だけでもコーチとしてシャッキリしててよね。もっと不遜な態度でさ」
「君も演技派なんだと今思い出したよ」
「そうかしら? 私ゲームでは結構素を出してる方よ? 会社ではもっとキャラを作ってるもの」
ええっ、今よりも?
聞くに聞けないまま言葉を濁す。
話題を変えよう。
これ以上は墓穴を掘りかねない。
「そう、無理をしていないのなら私から特に言うことはないよ」
「変なの。いつまでも子供扱いされてる気分よ」
「親から見れば子供は子供のままだよ。今も私の自慢の娘だ」
「そう」
返事は非常に素っ気ないが、彼女の口元は緩んでいた。
さて、積もる話もたくさんあるが、ここからは巻いていくよ。
続いて私達は三の試練へと赴く。
一と二の試練をクリアできた者なら、その使い方ひとつで攻略難易度は下がる。
しかし使い方を誤れば超迷う厄介な場所で有名な雲の迷宮だ。
「ここからはパーティを組むわよ」
「それは私も?」
「ええ。同行してくれると嬉しいわ」
「了解した」
確かにこの試練のフィールドは広大だ。エネミーも出るし。
ただ私がエネミーに襲われる事はないので完全に蚊帳の外ではあるが。
パーティーはシェリルを含む五人組+私と言う陣形。
別に参加しなくても一緒についていくだけでも良いんじゃない? そう思っだが、別の狙いがある様だ。
それはすぐにパーティーチャットで判明する。
謎の圧縮言語が飛び交うそれらは傍目には異常とさえ思えた。
『陣A-先風』
『了』
『了』
『了』
『了』
無駄を省いた結果、作戦ひとつとってもこれで伝わると言うのだから空恐ろしいものだ。
これらの意味は陣形=事前に決めていたフォーメーションA『縦一列配置』。先頭はシェリル。風操作を扱うというものだった。
メンバー達は作戦が頭に入ってるかの様に迷いなく隊列を組み、飛行態勢に移る。
雲の上を普通に歩けていることから、彼ら一軍はそれなりにスキルを空に適応させたエリートなのだろう。
トリックは案外オクト君のスクロールかも知れないが、〝誰にでも出来る〟を信条とする彼女達には都合の良いアイテムなのかもね。
だがスクロール由来の重力無視は非常に安定しない。
私は脱落しそうなメンバーを見つけて人知れず移送、または輸送を付与してやった。
コースが頭に入っているのだろう、少しも迷う事なくゴールに到着して、一発で成功した事を心底驚いている様子の彼らに、シェリルが私に的を絞って狙いを定める。
「父さん、私たちに何かした?」
「……全く身に覚えがないね」
視線を逸らしつつ、無駄な抵抗を試みる。
「嘘ばっかり。途中でスクロールを切らしたメンバーから報告を貰っているわ。今回はまぁ良いけど、スクロールを何個持っていけば良いかの検証も兼ねているから余計な事はしないで頂戴」
「はいはい、私が悪ぅございました」
「でもそれはそれとしてサポートしてくれてありがとう。お陰で誰一人脱落せずに次に行けるわ」
「まったく君は、詰るのか褒めるのかどちらかにしてほしいね」
「あら、失敗を認める事は大事よ? それになぁなぁで済まされるのが非常に腹立たしいの。きっとメンバーもそういう気持ちよ。今回は私が代表してそれを言ってるだけよ」
「そうかい。何はともあれ今回は私の手本を見せなくても良いの?」
「ああ、それ? スキルを体感したメンバーから自分の知らないスキルに触れて、それを扱える様になる過程と、自分の知らない知識に触れて勝手に自己解釈してるわよ。特にこの試練は安定してスクロールを切らさなければそれほど難しい試練でもないし」
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