210 / 497
3章 お爺ちゃんと古代の導き
182.お爺ちゃん達と[八の試練]②
しおりを挟む
さて、と。中は普通のダンジョンぽいですね。
特に遺跡の内部が肉肉しいとかそういった感じではなく、普通のダンジョンです。エネミーっぽいエフェクトさせてたのになんとも肩透かしを食らわせてくる。
「取り敢えず足元は注意しときましょう。スズキさん、警戒お願いしますね?」
「はーい」
「急に穴が開くぐらいのトラップが仕掛けて来そうだものね」
「僕たちは空を飛べますから」
「言ってるそばから敵の襲来ですよ!」
スズキさんが槍を構えた。
エネミーの襲来に合わせたガラスの割れる音は鳴り響かない。
ああ、つまりこの場所は影の大陸と全く同じという事か。
「うそ、どこで戦闘フィールドに切り替わったのかしら?」
「多分ずっと戦闘フィールドに入ったままだ。この感覚は覚えがある」
妻の訴えに、私が過去の経験をもとに解釈を添えて説明する。
それを聞いた妻はいやそうな顔をした。
うん、その反応は正しいよ。
「ああ、僕たちに内緒でクリアした影の大陸ですね?」
「なるほど、アレか。ジリ貧になってキルされるしか未来のないやつだ」
続くジキンさんの嫌味と探偵さんの独白。
基本的にメンタルの強い私達でも厄介な手合いというのが、終わりのない戦闘という奴だ。
あっちではリーガル氏とそのクランメンバーが手を回していたからなんとかなったが、ここではたった六人でなんとかしなくちゃいけない。
七の試練以上の苦難を強いられるだろう。
が、そんな苦境をものともしないのがスズキさんという強烈なキャラクターである。
「先制の尻尾ビンタァ!!」
バチーンッと音がしそうなほど勢いよくエネミーの横っ面にスズキさんのヒップアタックならぬ尾鰭アタックが綺麗に決まる。
そこへ割って入るのは阿吽の呼吸の探偵さん。君たちほんと仲がいいね。
「はい、サブマスターパス」
真上から叩きつけられた『ボール型/触手』の勢いを殺しながら添えた右手を引きつつ、弾くように突き出した。
真芯を捉えたのだろう打撃は『ボール型/触手』の目を貫き、放物線を描いてジキンさんに送られた。
内角甘めのストレート。こんな球を見逃す背番号四番はいないと豪快にフルスイング!
『ボール型/触手』は中身の触手が全て出てしまうんじゃないかという勢いで真上に叩きつけられた。
天井に突き刺さった『ボール型/触手』に順番にレムリアの器でスキルを叩き込んで。脅威を打ち払う。
相手が雑魚で助かったとみんなは笑いあうが、実はこの個体……触手の一本一本から異なる属性の魔法を放つ難敵だとはこの時の私たちは気がつかなかった。
チェインアタックの本質は相手に一切攻撃をさせないノックバック状態にある。だから索敵能力の高いスズキさんの尻尾アタックで寄越されたエネミーは私達のランクポイントに置き換わっていく。
しかしそれをよしとしないエネミー。
ここはエネミーの巣窟で、そして生み出す施設があるのか歩みを進めるたびにエネミーは数を増やした。
一度に現れる数が増えても、基本的にはピンチにならなかったのは『レムリアの器』のおかげである。
あの武器はなんていうのだろうか?
まさかパッシヴの影踏みまで乗るとか思わなかったよ。その上で称号スキルも光線で送り出せるので、まさに射的の的の如く私達に打ち落とされていった。
もしかして霊装は過剰防衛だったかな?
今となってはそう思わなくもない。
「なんだかうじゃうじゃ居ますね。俗に言うモンスターハウスでしょうか?」
ズンズンと前に進んでいた私達。
そこで焦った顔をしたスズキさんがジキンさんを呼び寄せてこそこそ何かを話していた。そして語る内容でスズキさんの言いたい事が大体わかった。
現状、モンスターハウスというよりも、通路の壁にびっちり埋まってるのでモンスターホールという言葉の方がしっくりきますが些細な問題でしょう。
懸念されるべきはその埋まってる数ですね。
流石にスズキさんお得意の尻尾ビンタで多少剥がしたところで、他の個体に追撃される恐れがある。
ミラージュ★で逃げるにしたって……そうだ。
私はもう一つの称号スキルであるフェイク★をその通路の天井に向かって撃った。
フェイクとはその場所に自分の分身体を置き、ヘイトを集中させる事ができるスキル。
相手の初動を潰したり、スキル発動ミスを引き起こす。
それは思ったように効果を発揮する。
壁側に埋まっていたエネミーの触手がざわめき、我先にと魔法を打ち込んでいく。
びっくりした。私達はこんな相手を今まであしらっていたのかと肝を冷やす。
何せ触手の一本一本が違う魔法を灯して天井に集まったフェイク★を置いた場所を打ち砕いていたからだ。
そして探偵さんがその光景を見ながらメモをサラサラ書き進めていた。抜かりない。きっと使ってくる魔法の種類を検証しているのだろう。
私やジキンさんはそういうの特に気にしないからねぇ。
スズキさんは感覚派だし、妻達は無理をしないコツコツ積み上げていくタイプ。
よく私達はこんなメンツでダンジョンアタック仕掛けられるよね、と言っても今更か。
ヘイトが切れると触手達が敵を探すようにうねうねと動き出す。そんなところにスズキさんがエネミーの密集した反対側の壁を打った。
やっても無駄だろうなぁと思いつつ、しかし反対側のエネミーは味方であろうと魔法を触手の先に灯らせて放ったではないか!
だがこれで潰せても反対側だけだ。だから私はもう反対側の壁にフェイク★を撃ち込み、同士討ちさせた。
猛烈な魔法の撃ち合いは、初動を無傷で動き出した左側の壁の勝利で終わった。
とはいえ、満身創痍のその惨状ともなると痛々しさを見せつけてくる。
私達、何もしてないんですけどね?
いや、壮絶な縄張り争いを制したのですけど、決め手が横入りなんかで本当にいいのか疑問だ。
「えい☆」
そんなエネミーにも無慈悲で水操作★と氷作成★の複合スキルを打ち込むスズキさん。
水が壁一面を覆い、そそ壁が瞬く間に氷結する。
「勝ちました!」
うん、まぁ、うん。
スズキさん以外の全員がなんとも言えない顔をしていたのは言うまでもないだろう。
しかし通り抜けずらいその通路。
なんせ壁の左側からやたらと氷が突き出てるもの。
そんな氷を窓ガラスでも砕くようなスイングでぶち壊していくジキンさん。
本人もいいストレス発散になるらしく、特に通れなくて邪魔というわけでもないのに必要以上に砕いていた。
霊装、いらないんじゃないのって破壊ぶりにはさすが森のクマ君の父親だと納得させられた。
彼の念入りぶりはきっとこの人から受けつけられたんだろうな、きっとそうだ。
特に遺跡の内部が肉肉しいとかそういった感じではなく、普通のダンジョンです。エネミーっぽいエフェクトさせてたのになんとも肩透かしを食らわせてくる。
「取り敢えず足元は注意しときましょう。スズキさん、警戒お願いしますね?」
「はーい」
「急に穴が開くぐらいのトラップが仕掛けて来そうだものね」
「僕たちは空を飛べますから」
「言ってるそばから敵の襲来ですよ!」
スズキさんが槍を構えた。
エネミーの襲来に合わせたガラスの割れる音は鳴り響かない。
ああ、つまりこの場所は影の大陸と全く同じという事か。
「うそ、どこで戦闘フィールドに切り替わったのかしら?」
「多分ずっと戦闘フィールドに入ったままだ。この感覚は覚えがある」
妻の訴えに、私が過去の経験をもとに解釈を添えて説明する。
それを聞いた妻はいやそうな顔をした。
うん、その反応は正しいよ。
「ああ、僕たちに内緒でクリアした影の大陸ですね?」
「なるほど、アレか。ジリ貧になってキルされるしか未来のないやつだ」
続くジキンさんの嫌味と探偵さんの独白。
基本的にメンタルの強い私達でも厄介な手合いというのが、終わりのない戦闘という奴だ。
あっちではリーガル氏とそのクランメンバーが手を回していたからなんとかなったが、ここではたった六人でなんとかしなくちゃいけない。
七の試練以上の苦難を強いられるだろう。
が、そんな苦境をものともしないのがスズキさんという強烈なキャラクターである。
「先制の尻尾ビンタァ!!」
バチーンッと音がしそうなほど勢いよくエネミーの横っ面にスズキさんのヒップアタックならぬ尾鰭アタックが綺麗に決まる。
そこへ割って入るのは阿吽の呼吸の探偵さん。君たちほんと仲がいいね。
「はい、サブマスターパス」
真上から叩きつけられた『ボール型/触手』の勢いを殺しながら添えた右手を引きつつ、弾くように突き出した。
真芯を捉えたのだろう打撃は『ボール型/触手』の目を貫き、放物線を描いてジキンさんに送られた。
内角甘めのストレート。こんな球を見逃す背番号四番はいないと豪快にフルスイング!
『ボール型/触手』は中身の触手が全て出てしまうんじゃないかという勢いで真上に叩きつけられた。
天井に突き刺さった『ボール型/触手』に順番にレムリアの器でスキルを叩き込んで。脅威を打ち払う。
相手が雑魚で助かったとみんなは笑いあうが、実はこの個体……触手の一本一本から異なる属性の魔法を放つ難敵だとはこの時の私たちは気がつかなかった。
チェインアタックの本質は相手に一切攻撃をさせないノックバック状態にある。だから索敵能力の高いスズキさんの尻尾アタックで寄越されたエネミーは私達のランクポイントに置き換わっていく。
しかしそれをよしとしないエネミー。
ここはエネミーの巣窟で、そして生み出す施設があるのか歩みを進めるたびにエネミーは数を増やした。
一度に現れる数が増えても、基本的にはピンチにならなかったのは『レムリアの器』のおかげである。
あの武器はなんていうのだろうか?
まさかパッシヴの影踏みまで乗るとか思わなかったよ。その上で称号スキルも光線で送り出せるので、まさに射的の的の如く私達に打ち落とされていった。
もしかして霊装は過剰防衛だったかな?
今となってはそう思わなくもない。
「なんだかうじゃうじゃ居ますね。俗に言うモンスターハウスでしょうか?」
ズンズンと前に進んでいた私達。
そこで焦った顔をしたスズキさんがジキンさんを呼び寄せてこそこそ何かを話していた。そして語る内容でスズキさんの言いたい事が大体わかった。
現状、モンスターハウスというよりも、通路の壁にびっちり埋まってるのでモンスターホールという言葉の方がしっくりきますが些細な問題でしょう。
懸念されるべきはその埋まってる数ですね。
流石にスズキさんお得意の尻尾ビンタで多少剥がしたところで、他の個体に追撃される恐れがある。
ミラージュ★で逃げるにしたって……そうだ。
私はもう一つの称号スキルであるフェイク★をその通路の天井に向かって撃った。
フェイクとはその場所に自分の分身体を置き、ヘイトを集中させる事ができるスキル。
相手の初動を潰したり、スキル発動ミスを引き起こす。
それは思ったように効果を発揮する。
壁側に埋まっていたエネミーの触手がざわめき、我先にと魔法を打ち込んでいく。
びっくりした。私達はこんな相手を今まであしらっていたのかと肝を冷やす。
何せ触手の一本一本が違う魔法を灯して天井に集まったフェイク★を置いた場所を打ち砕いていたからだ。
そして探偵さんがその光景を見ながらメモをサラサラ書き進めていた。抜かりない。きっと使ってくる魔法の種類を検証しているのだろう。
私やジキンさんはそういうの特に気にしないからねぇ。
スズキさんは感覚派だし、妻達は無理をしないコツコツ積み上げていくタイプ。
よく私達はこんなメンツでダンジョンアタック仕掛けられるよね、と言っても今更か。
ヘイトが切れると触手達が敵を探すようにうねうねと動き出す。そんなところにスズキさんがエネミーの密集した反対側の壁を打った。
やっても無駄だろうなぁと思いつつ、しかし反対側のエネミーは味方であろうと魔法を触手の先に灯らせて放ったではないか!
だがこれで潰せても反対側だけだ。だから私はもう反対側の壁にフェイク★を撃ち込み、同士討ちさせた。
猛烈な魔法の撃ち合いは、初動を無傷で動き出した左側の壁の勝利で終わった。
とはいえ、満身創痍のその惨状ともなると痛々しさを見せつけてくる。
私達、何もしてないんですけどね?
いや、壮絶な縄張り争いを制したのですけど、決め手が横入りなんかで本当にいいのか疑問だ。
「えい☆」
そんなエネミーにも無慈悲で水操作★と氷作成★の複合スキルを打ち込むスズキさん。
水が壁一面を覆い、そそ壁が瞬く間に氷結する。
「勝ちました!」
うん、まぁ、うん。
スズキさん以外の全員がなんとも言えない顔をしていたのは言うまでもないだろう。
しかし通り抜けずらいその通路。
なんせ壁の左側からやたらと氷が突き出てるもの。
そんな氷を窓ガラスでも砕くようなスイングでぶち壊していくジキンさん。
本人もいいストレス発散になるらしく、特に通れなくて邪魔というわけでもないのに必要以上に砕いていた。
霊装、いらないんじゃないのって破壊ぶりにはさすが森のクマ君の父親だと納得させられた。
彼の念入りぶりはきっとこの人から受けつけられたんだろうな、きっとそうだ。
1
お気に入りに追加
1,986
あなたにおすすめの小説
【完結】6歳の王子は無自覚に兄を断罪する
土広真丘
ファンタジー
ノーザッツ王国の末の王子アーサーにはある悩みがあった。
異母兄のゴードン王子が婚約者にひどい対応をしているのだ。
その婚約者は、アーサーにも優しいマリーお姉様だった。
心を痛めながら、アーサーは「作文」を書く。
※全2話。R15は念のため。ふんわりした世界観です。
前半はひらがなばかりで、読みにくいかもしれません。
主人公の年齢的に恋愛ではないかなと思ってファンタジーにしました。
小説家になろうに投稿したものを加筆修正しました。
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
Select Life Online~最後にゲームをはじめた出遅れ組
瑞多美音
SF
福引の景品が発売分最後のパッケージであると運営が認め話題になっているVRMMOゲームをたまたま手に入れた少女は……
「はあ、農業って結構重労働なんだ……筋力が足りないからなかなか進まないよー」※ STRにポイントを振れば解決することを思いつきません、根性で頑張ります。
「なんか、はじまりの街なのに外のモンスター強すぎだよね?めっちゃ、死に戻るんだけど……わたし弱すぎ?」※ここははじまりの街ではありません。
「裁縫かぁ。布……あ、畑で綿を育てて布を作ろう!」※布を売っていることを知りません。布から用意するものと思い込んでいます。
リアルラックが高いのに自分はついてないと思っている高山由莉奈(たかやまゆりな)。ついていないなーと言いつつ、ゲームのことを知らないままのんびり楽しくマイペースに過ごしていきます。
そのうち、STRにポイントを振れば解決することや布のこと、自身がどの街にいるか知り大変驚きますが、それでもマイペースは変わらず……どこかで話題になるかも?しれないそんな少女の物語です。
出遅れ組と言っていますが主人公はまったく気にしていません。
○*○*○*○*○*○*○*○*○*○*○
※VRMMO物ですが、作者はゲーム物執筆初心者です。つたない文章ではありますが広いお心で読んで頂けたら幸いです。
※1話約2000〜3000字程度です。時々長かったり短い話もあるかもしれません。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
運極ちゃんの珍道中!〜APの意味がわからなかったのでとりあえず運に極振りしました〜
斑鳩 鳰
ファンタジー
今話題のVRMMOゲーム"Another World Online"通称AWO。リアルをとことん追求した設計に、壮大なグラフィック。多種多様なスキルで戦闘方法は無限大。
ひょんなことからAWOの第二陣としてプレイすることになった女子高生天草大空は、チュートリアルの段階で、AP振り分けの意味が分からず困ってしまう。
「この中じゃあ、運が一番大切だよね。」
とりあえず運に極振りした大空は、既に有名人になってしまった双子の弟や幼馴染の誘いを断り、ソロプレーヤーとしてほのぼのAWOの世界を回ることにした。
それからレベルが上がってもAPを運に振り続ける大空のもとに個性の強い仲間ができて...
どこか抜けている少女が道端で出会った仲間たちと旅をするほのぼの逆ハーコメディー
一次小説処女作です。ツッコミどころ満載のあまあま設定です。
作者はぐつぐつに煮たお豆腐よりもやわやわなメンタルなのでお手柔らかにお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる