191 / 497
3章 お爺ちゃんと古代の導き
165.お爺ちゃんと長女②
しおりを挟む
「傘下、ねぇ。何とも君らしくない。いつから君はそんな風なつまらない人間になってしまったんだ」
「社会に出てからよ。自分を押し通すのは無理だと悟ったの。それでもこうしてある程度通せるようにはなってきたのよ? 諦めることも多いけれど」
得意気に胸を張る姿は子供の時のままなのにね。
「そうだなぁ、昔の頑張り屋さんな君も好きだったけど、今の大物ぶってる君も嫌いじゃない」
「何の例えよ。それと大物ぶってるんじゃなくて大物なのよ。このゲームやってる人だったら誰でも知ってるくらいにウチのクランは大きいところなんだから」
格が違うのよ、と自分こそが正しいと述べる。
「それは悪かったね、父さんはそこまでゲームに詳しくなくて」
「別に父さんにそこまで期待してないわ。それで、返事は?」
「論外だ。悪いけど父さんは誰にも縛られることなく自由にやりたいんだ。可愛い娘の頼みでも聞いてやれないな。方向性の不一致というやつさ」
「そう、残念。それじゃあ仕方ないわね。これから他の大手クランから声をかけられたり、メンバーの引き抜きをされると思うけど、今後あたしは手助けできないから」
うん? 随分とあっさり引き下がるものだ。
あんな強気な態度をとったのだから、もっと用意周到に詰めてきてると思っていたのに。
それに何やら思わせぶりなフレーズ。
クランメンバーの引き抜きとは穏やかじゃないね。
……そういえばオクト君も言っていたか。
上位クランも動いてると。つまりは彼女の存在そのものが周囲への脅しも兼ねてるわけか。
こんな人の目がある場所で会ってる姿を見せれば周囲が勝手に勘違いをする。
そこまで計算に入れての行動。実に彼女らしい。
「成る程、この待ち合わせ自体が君の企みの一つだったか。どうにも回りくどいことをするものだ。抜け駆けしてトップが直接合う事で他のクランに牽制したな?」
「あら気づいちゃった? 母さんはあの人単純だから押し通せば上手く丸め込めるわよって言ってたのに」
えぇ……母さんも勧誘に一枚噛んでるの?
母親公認だからこその強気な態度か。
にしたって手段が強引すぎやしないか?
「この件は母さん公認か。しかしなぁ、クラメンがなんて言うかわかったものじゃない。そのうち入るにせよ、返事は待ってくれないか?」
「それは勿論。でも意外、父さんは絶対何がなんでも反対すると思ってたのに。賭けは母さんの勝ちね。いつまで経っても母さんに勝てる気しないわ」
「賭けまでしてたの? まぁ良いけどね。どうせウチはお遊びクランだ。やってる事の邪魔をしなければ名前でもなんでも使いなさい」
「やった」
先ほどまでの緊張が吹き飛ぶような喜びの声。
こうも感情を露わにしたのは久しぶりに感じる。
色々と無理をしていたのかもしれないな。
「それじゃあ、早速。父さんのクランで抱えてる地下のルートについて、あたしのクランも参加させて欲しいの!」
「ええと、そこら辺はどざえもんさんと直接交渉してくれないかな? 私は地下に関しては門外漢だ」
「え、良いんだ? もっと拒まれるものだと思った」
「どのみち人を呼び込むつもりだったからね。参入してくれれば万々歳だよ。上の方は大方土台は整って来ているが、下は手付かずだ。ちょっと待ってくれよ……」
ログイン状況を確認すると、丁度ログインしていたので地下に赴く前に断りを入れて呼びかける。
出発前で丁度良いと喫茶店に呼び出し、娘を紹介しつつ腰掛けてもらう。注文していたドリンクを受け取りつつ、今回もらった話を打ち明ける事にした。
「アキカゼさん、ところで話したい事って?」
「ああ、うん。確かどざえもんさんは地下に呼び込む人手をどうにかしたいと以前言っていたよね?」
「ああ。しかし人伝で頼んでも碌に難関を乗り越えられない奴らばかりでなぁ、難航してるよ」
「そうかそうか、ならば丁度良い。噂を聞きつけた娘がね、ぜひ地下ルート開拓に協力したいと名乗り出てくれたんだ。良かったら上手く使ってやってくれ」
「そいつは有難いが……いや待て、シェリル? 確かトップ勢力にの一人に同じ名前のプレイヤーが居たはずだが」
「そのクラン名が『精巧超人』ならそのシェリルは私よ」
ニコニコと営業スマイルを浮かべながら述べていく彼女。
「アキカゼさん、あんたの家系は一体どうなってるんだ?」
「それを私に言われてもね」
みんな私の知らないところで勝手に育ってしまったんだからどうしようもない。同級生や幼なじみですらそうなんだ。娘がそうなっていたって私の預かり知らないところだよ。
どざえもんさんはガリガリと後頭部を掻きながら一呼吸おいて口角を上げる。
「だが、丁度良かった。使えるものはトップクランでもなんでも使えと神様のおぼしめしだろう」
「えぇ。どんな事でもおっしゃってください。ウチ、数だけは居るんで」
「謙遜が過ぎる。流石というかなんと言うか、この人の家族なんだってわかるな。しかし情報を開示するにもアキカゼさんに比べて見劣りするものばかりだからな、笑われないか心配だ」
「なんで私と張り合う必要があるんだろうね? それ自体が未知の情報だよね? 恥ずかしがらずに出せば良いのに」
「どざえもんさん、父さんに張り合うと疲れるだけよ? 人間諦めが肝心だわ。これはこの人に振り回された家族だからこその忠告よ」
「娘からも言われるってことは筋金入りなんだな」
酷いなぁ。なんでみんなして私を悪く言うんだろうね。
注文したドリンクをズズっと吸い上げて、席を立つ。
一応彼女の願いの大元は叶えられたかな?
諸々はおいおい連絡を取り合えば良いだろうし、うん。
大体良いだろうか。では邪魔者の私は立ち去るとしよう。
「それじゃあ後は若い二人で話し合いなさい」
「その言い方は周囲を勘違いさせるぞ?」
「そういう人なの。気にしなくて良いわ」
会計を済ませていると、奥の席では早速打ち解けている二人の姿が映った。私を悪くいう事で仲を取り持てるってのも不思議な関係ではあるけどね。
結局娘の言うクランの傘下に入らないと酷い事になるぞと言う脅しはデマだった。
確かに他のクランも動き出してるが、メンバーの引き抜きなどではなく、もっと穏便な繋がりを求めるものだった。
ではなんであんな形で迫って来たのかと言えば……母さん曰く、あれはシェリルなりの愛情表現だったそうだ。
なかなか私に対して接点のない彼女は、まず接点を保とうと近づいて来たらしい。
クランの傘下に入れば理由をつけて合う事もできるだろうと。
だとしたってもっとやり方があるだろうに。優秀なくせに変なところで不器用なんだよね、あの子。
「あなたにそっくりよ、あの子。変に意固地でこうと決めたら曲げないもの。旦那さんの気苦労は相当なものね。それはあなたにも言えるのだけど?」
そんな妻の物言いに、何も言い返せない私だった。
「社会に出てからよ。自分を押し通すのは無理だと悟ったの。それでもこうしてある程度通せるようにはなってきたのよ? 諦めることも多いけれど」
得意気に胸を張る姿は子供の時のままなのにね。
「そうだなぁ、昔の頑張り屋さんな君も好きだったけど、今の大物ぶってる君も嫌いじゃない」
「何の例えよ。それと大物ぶってるんじゃなくて大物なのよ。このゲームやってる人だったら誰でも知ってるくらいにウチのクランは大きいところなんだから」
格が違うのよ、と自分こそが正しいと述べる。
「それは悪かったね、父さんはそこまでゲームに詳しくなくて」
「別に父さんにそこまで期待してないわ。それで、返事は?」
「論外だ。悪いけど父さんは誰にも縛られることなく自由にやりたいんだ。可愛い娘の頼みでも聞いてやれないな。方向性の不一致というやつさ」
「そう、残念。それじゃあ仕方ないわね。これから他の大手クランから声をかけられたり、メンバーの引き抜きをされると思うけど、今後あたしは手助けできないから」
うん? 随分とあっさり引き下がるものだ。
あんな強気な態度をとったのだから、もっと用意周到に詰めてきてると思っていたのに。
それに何やら思わせぶりなフレーズ。
クランメンバーの引き抜きとは穏やかじゃないね。
……そういえばオクト君も言っていたか。
上位クランも動いてると。つまりは彼女の存在そのものが周囲への脅しも兼ねてるわけか。
こんな人の目がある場所で会ってる姿を見せれば周囲が勝手に勘違いをする。
そこまで計算に入れての行動。実に彼女らしい。
「成る程、この待ち合わせ自体が君の企みの一つだったか。どうにも回りくどいことをするものだ。抜け駆けしてトップが直接合う事で他のクランに牽制したな?」
「あら気づいちゃった? 母さんはあの人単純だから押し通せば上手く丸め込めるわよって言ってたのに」
えぇ……母さんも勧誘に一枚噛んでるの?
母親公認だからこその強気な態度か。
にしたって手段が強引すぎやしないか?
「この件は母さん公認か。しかしなぁ、クラメンがなんて言うかわかったものじゃない。そのうち入るにせよ、返事は待ってくれないか?」
「それは勿論。でも意外、父さんは絶対何がなんでも反対すると思ってたのに。賭けは母さんの勝ちね。いつまで経っても母さんに勝てる気しないわ」
「賭けまでしてたの? まぁ良いけどね。どうせウチはお遊びクランだ。やってる事の邪魔をしなければ名前でもなんでも使いなさい」
「やった」
先ほどまでの緊張が吹き飛ぶような喜びの声。
こうも感情を露わにしたのは久しぶりに感じる。
色々と無理をしていたのかもしれないな。
「それじゃあ、早速。父さんのクランで抱えてる地下のルートについて、あたしのクランも参加させて欲しいの!」
「ええと、そこら辺はどざえもんさんと直接交渉してくれないかな? 私は地下に関しては門外漢だ」
「え、良いんだ? もっと拒まれるものだと思った」
「どのみち人を呼び込むつもりだったからね。参入してくれれば万々歳だよ。上の方は大方土台は整って来ているが、下は手付かずだ。ちょっと待ってくれよ……」
ログイン状況を確認すると、丁度ログインしていたので地下に赴く前に断りを入れて呼びかける。
出発前で丁度良いと喫茶店に呼び出し、娘を紹介しつつ腰掛けてもらう。注文していたドリンクを受け取りつつ、今回もらった話を打ち明ける事にした。
「アキカゼさん、ところで話したい事って?」
「ああ、うん。確かどざえもんさんは地下に呼び込む人手をどうにかしたいと以前言っていたよね?」
「ああ。しかし人伝で頼んでも碌に難関を乗り越えられない奴らばかりでなぁ、難航してるよ」
「そうかそうか、ならば丁度良い。噂を聞きつけた娘がね、ぜひ地下ルート開拓に協力したいと名乗り出てくれたんだ。良かったら上手く使ってやってくれ」
「そいつは有難いが……いや待て、シェリル? 確かトップ勢力にの一人に同じ名前のプレイヤーが居たはずだが」
「そのクラン名が『精巧超人』ならそのシェリルは私よ」
ニコニコと営業スマイルを浮かべながら述べていく彼女。
「アキカゼさん、あんたの家系は一体どうなってるんだ?」
「それを私に言われてもね」
みんな私の知らないところで勝手に育ってしまったんだからどうしようもない。同級生や幼なじみですらそうなんだ。娘がそうなっていたって私の預かり知らないところだよ。
どざえもんさんはガリガリと後頭部を掻きながら一呼吸おいて口角を上げる。
「だが、丁度良かった。使えるものはトップクランでもなんでも使えと神様のおぼしめしだろう」
「えぇ。どんな事でもおっしゃってください。ウチ、数だけは居るんで」
「謙遜が過ぎる。流石というかなんと言うか、この人の家族なんだってわかるな。しかし情報を開示するにもアキカゼさんに比べて見劣りするものばかりだからな、笑われないか心配だ」
「なんで私と張り合う必要があるんだろうね? それ自体が未知の情報だよね? 恥ずかしがらずに出せば良いのに」
「どざえもんさん、父さんに張り合うと疲れるだけよ? 人間諦めが肝心だわ。これはこの人に振り回された家族だからこその忠告よ」
「娘からも言われるってことは筋金入りなんだな」
酷いなぁ。なんでみんなして私を悪く言うんだろうね。
注文したドリンクをズズっと吸い上げて、席を立つ。
一応彼女の願いの大元は叶えられたかな?
諸々はおいおい連絡を取り合えば良いだろうし、うん。
大体良いだろうか。では邪魔者の私は立ち去るとしよう。
「それじゃあ後は若い二人で話し合いなさい」
「その言い方は周囲を勘違いさせるぞ?」
「そういう人なの。気にしなくて良いわ」
会計を済ませていると、奥の席では早速打ち解けている二人の姿が映った。私を悪くいう事で仲を取り持てるってのも不思議な関係ではあるけどね。
結局娘の言うクランの傘下に入らないと酷い事になるぞと言う脅しはデマだった。
確かに他のクランも動き出してるが、メンバーの引き抜きなどではなく、もっと穏便な繋がりを求めるものだった。
ではなんであんな形で迫って来たのかと言えば……母さん曰く、あれはシェリルなりの愛情表現だったそうだ。
なかなか私に対して接点のない彼女は、まず接点を保とうと近づいて来たらしい。
クランの傘下に入れば理由をつけて合う事もできるだろうと。
だとしたってもっとやり方があるだろうに。優秀なくせに変なところで不器用なんだよね、あの子。
「あなたにそっくりよ、あの子。変に意固地でこうと決めたら曲げないもの。旦那さんの気苦労は相当なものね。それはあなたにも言えるのだけど?」
そんな妻の物言いに、何も言い返せない私だった。
0
お気に入りに追加
1,986
あなたにおすすめの小説
【完結】6歳の王子は無自覚に兄を断罪する
土広真丘
ファンタジー
ノーザッツ王国の末の王子アーサーにはある悩みがあった。
異母兄のゴードン王子が婚約者にひどい対応をしているのだ。
その婚約者は、アーサーにも優しいマリーお姉様だった。
心を痛めながら、アーサーは「作文」を書く。
※全2話。R15は念のため。ふんわりした世界観です。
前半はひらがなばかりで、読みにくいかもしれません。
主人公の年齢的に恋愛ではないかなと思ってファンタジーにしました。
小説家になろうに投稿したものを加筆修正しました。
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
英雄一家は国を去る【一話完結】
青緑
ファンタジー
婚約者との舞踏会中、火急の知らせにより領地へ帰り、3年かけて魔物大発生を収めたテレジア。3年振りに王都へ戻ったが、国の一大事から護った一家へ言い渡されたのは、テレジアの婚約破棄だった。
Select Life Online~最後にゲームをはじめた出遅れ組
瑞多美音
SF
福引の景品が発売分最後のパッケージであると運営が認め話題になっているVRMMOゲームをたまたま手に入れた少女は……
「はあ、農業って結構重労働なんだ……筋力が足りないからなかなか進まないよー」※ STRにポイントを振れば解決することを思いつきません、根性で頑張ります。
「なんか、はじまりの街なのに外のモンスター強すぎだよね?めっちゃ、死に戻るんだけど……わたし弱すぎ?」※ここははじまりの街ではありません。
「裁縫かぁ。布……あ、畑で綿を育てて布を作ろう!」※布を売っていることを知りません。布から用意するものと思い込んでいます。
リアルラックが高いのに自分はついてないと思っている高山由莉奈(たかやまゆりな)。ついていないなーと言いつつ、ゲームのことを知らないままのんびり楽しくマイペースに過ごしていきます。
そのうち、STRにポイントを振れば解決することや布のこと、自身がどの街にいるか知り大変驚きますが、それでもマイペースは変わらず……どこかで話題になるかも?しれないそんな少女の物語です。
出遅れ組と言っていますが主人公はまったく気にしていません。
○*○*○*○*○*○*○*○*○*○*○
※VRMMO物ですが、作者はゲーム物執筆初心者です。つたない文章ではありますが広いお心で読んで頂けたら幸いです。
※1話約2000〜3000字程度です。時々長かったり短い話もあるかもしれません。
運極ちゃんの珍道中!〜APの意味がわからなかったのでとりあえず運に極振りしました〜
斑鳩 鳰
ファンタジー
今話題のVRMMOゲーム"Another World Online"通称AWO。リアルをとことん追求した設計に、壮大なグラフィック。多種多様なスキルで戦闘方法は無限大。
ひょんなことからAWOの第二陣としてプレイすることになった女子高生天草大空は、チュートリアルの段階で、AP振り分けの意味が分からず困ってしまう。
「この中じゃあ、運が一番大切だよね。」
とりあえず運に極振りした大空は、既に有名人になってしまった双子の弟や幼馴染の誘いを断り、ソロプレーヤーとしてほのぼのAWOの世界を回ることにした。
それからレベルが上がってもAPを運に振り続ける大空のもとに個性の強い仲間ができて...
どこか抜けている少女が道端で出会った仲間たちと旅をするほのぼの逆ハーコメディー
一次小説処女作です。ツッコミどころ満載のあまあま設定です。
作者はぐつぐつに煮たお豆腐よりもやわやわなメンタルなのでお手柔らかにお願いします。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる