150 / 497
3章 お爺ちゃんと古代の導き
129.お爺ちゃん達と[三の試練]②
しおりを挟む
さてさて、やってきました蜃気楼の迷宮。
しかしどう見たって足場の雲が入り組んでる風もなく、細長い一本道ですよ。
「ジキンさんはこれをどう見ます?」
「これだけ広いとエネミーはこちらを責め放題ですね」
「聞いた私が馬鹿でした」
「酷いなー。せっかく答えてあげたのに」
年寄りがプリプリしてたってなんら可愛くないですよ?
「探偵さんはどう? なんか攻略の糸口見つかりそう?」
「うーん、これだけで状況判断をするのは些か厳しいな?」
「まぁそうだよね。取り敢えず進んでみてから考えようか。みんなもそれでいい?」
若干一名を除いて特に不満の声は上がらなかった。
犬がキャンキャンと煩いですね。
保健所に引き取ってもらったほうがいいでしょうか?
「と、これはまた面倒くさそうな分かれ道ですね」
真っ直ぐの一本道を進むこと数分。
左右に分かれた道が私たちの前に現れた。
ついさっきまでは見えなかったよ、こんなの。
その場で空を飛んで確認しても、肝心な道は真上から降り注ぐ陽光で途切れている。どちらかがフェイク?
いやいや。そうではない。
何か仕掛けが有るはずだ。
「少年はどう考える?」
「どこかに通じるトリックが隠されていたりしそうじゃないですか?」
「あり得るけど、ここは空の上だよ? どこにそんな仕掛け作るのさ?」
「そこはゲーム的フレーバーでちょちょいと出来そうじゃないですか」
「また適当言い始めましたよ、この人」
「それがハヤテさんですからね。それより景色はどの様に見えてますか?」
探偵さんの言葉に本心で答えるとジキンさんが反撃のチャンスを待ってましたとばかりに噛み付いた。
これだから躾のなってない駄犬は。
やはり保健所に引き取って貰いましょうか?
そうこう考えてた所でスズキさんが閃きを見せた。
何も見えないからこそスクリーンショットの能力を使えとばかりに提案してくる。
「なるほど、試してませんでした。ヒントは近くにあるとは案外そこらへんにある景色かもしれないと、そういう事ですね?」
「はい。僕はそう考えます。この探索のキーマンはハヤテさんだから、試せる事はなんでも試しましょう。その上で出来そうなことは僕たちに頼ってくださいね?」
そう言ってスズキさんは何処からか取り出したトライデントを構えた。いつになく真剣な表情である。
「と、僕の『ソナー』に敵影が写りました。皆さん、戦闘準備をお願いします」
「おっとスズキ君の察知系は僕のより優秀そうだ。今後も頼らせてもらうよ」
探偵さんがコートを靡かせながら柔術の構えをとる。
突如空間に亀裂が入り、パリンと割れて世界が凝固した。
妻やランダさん、ジキンさんが仕方なく武器を構えた。
私は即座にエネミーの画像を写し込み、情報を手渡した。
[バルーン型/突撃騎兵の情報を獲得しました]
耐久:2000/2000
戦闘行動:???
弱点:斬撃、打突
特効:火属性
状態:平常
[シャドウ型/双剣使いの情報を獲得しました]
耐久:1000/1000
戦闘行動:???
弱点:なし
特効:光属性
状態:平常
「シャドウがどうやって空の上に!?」
「きっとバルーンの影の中に存在している! この逆光を逆手に取られた、接敵される前に勝負をつけるぞ! こっちの影に入られたら厄介だ。アキちゃん、ランダさん、援護を頼む!」
「「了解!」」
みんなが戦闘に移る中、私は戦闘フィールドの景色から目が離せないでいた。
文字が見えたのだ。古代語が、エネミーに浮き出ている。
ただしその文字だけでは要領を得ない。
[↑……←……↓]
どこかで何かをする必要があるのではないか?
格上なのか、未だ戦闘行動が抜けてない。
私のハイクリティカルが仕事をしないのは珍しい。
他に何か仕掛けが有るのか?
「ちょっとハヤテさん、後ろでパシャパシャやってないでバルーンをなんとかしてくださいよ!」
「むぅ、仕方ない」
ジキンさんの鬼気迫る掛け声に嫌々参戦。
出会ったことのない強敵に、メンバー達は緊張の面持ちだ。
風操作で私はバルーンの前へと躍り出る。
しかしなんともその形は厳つい。本来のバルーン型は丸くてふわりとしているのに、今対面してるのは硬くてゴツゴツしてそうだ。まぁ、見た目はね。
「ほーら、鬼さんこーちら」
手を打って注意を引く。
ほんの少しの停滞、そこからの突撃は目を見張るものがあった。
「うおっと!」
しかし私の体はひらりとその突進を華麗に避ける。
というか、風に流された。
飛ばされすぎないように風操作で操っているだけに過ぎない。
「少年! そいつをこっちに向けて落としてくれ!」
「はいはい、っとぉ!」
まるで気分はマタドールだ。
突進するバルーン型を牛に見立て、私の脇をかすめてバルーン型が真下に向かって急降下。
そこで探偵さんがジキンさんに向けて何かをしていた。
「空転流──<風薙>!」
それって少年探偵アキカゼのオリジナルアーツでしたよね?
理論的に再現不可能とされていたはずですけど、何ちゃっかり再現してるんですかあの人!
直下行で落ちて来たバルーン型を変な姿勢で受け止めるなり、探偵さんが受け流す様な姿勢でジキンさんの前へ放り投げた。
「内角低め、こんなのホームランを打ってくれと言われている様なものですよ、と!」
ジキンさんがバッターボックスの中で悪態を吐きながら、甘めのボールに強打を打ち込んだ。ガキンと鈍い音が鳴り、再びバルーン型がこちらに帰って来ました。
フラフラしてるところを見るに、あと一息ってところでしょうか?
足踏みしながらバインドし、風操作で再び探偵さんの元へ。
そしてジキンさんに再度ぶん殴られて戦闘終了。
お疲れ様でした。
6ヒットフィニッシュですって。
ポイントが美味しいです。
「そういえばシャドウはどうなったの?」
「あなたが引き離してくれたおかげで影が消えて存在が保てなくなって消えたわ。ナイスプレイだったわね」
「ありゃ。活躍を奪っちゃった形か」
「全然、アタシ達は手も足も出なかったからちょうど良かったよ。ナイスだよ、マスター」
「それは良かった。でも私は戦闘中にこんなものを手に入れてね。途中で横槍が入って中断したので、結局分からずじまいでしたが」
みんなに情報を見せながらじっとジキンさんを見つめると、ハンッと鼻を鳴らしていつもの説教を垂れてくる。
「何を言ってるんです? パーティーが全滅したら元も子もないでしょう? 僕の判断は間違ってませんよ」
「それは確かに」
「それにマスターが戦闘できない代わりに僕たちがいるんですから、リーダーならリーダーらしくメンバーに方針を伝えてからそういうことをして下さい。さっきのはただのサボりに見えても仕方ないですよ?」
ぐぬぬ。ジキンさんのくせに正論だ。
私は口を噤み、諦める様に思考を切り替える。
「じゃあ次からは私は戦闘中に別行動とりますから」
「バルーン型を処理したら自由にしていいですよ」
「横暴だ!」
それじゃあ満足に撮影できないじゃないか!
「はっはっは、現状自由に空を飛べるのはマスターだけなんですから、キリキリ働いてください。頭を悩ませるのは手伝ってあげますから」
ああ言えばこう言う。本当に口の減らない人だ。
でも、なんだかんだ言いつつ手伝ってくれるんだよなぁ。
「頼りにしてますよ、サブマスター」
「ええ、もっと僕以外も頼ってください。みんなそういうつもりでご一緒してるんですから」
「はいはい。面倒事以外はきちんと割り振りますよ」
「ちょっとぉ、それ僕に面倒ごとだけ押し付けるって言ってません?」
「はっはっは、なんのことやら」
今回の試練は出だしから面倒くさい事ばかりだ。
何にせよ進んでみなければ謎は解けず、それでもこのメンバーとなら楽しんでやっていけると確信している。
さぁ、戦闘もこなしつつ次の場所に行こうか。
しかしどう見たって足場の雲が入り組んでる風もなく、細長い一本道ですよ。
「ジキンさんはこれをどう見ます?」
「これだけ広いとエネミーはこちらを責め放題ですね」
「聞いた私が馬鹿でした」
「酷いなー。せっかく答えてあげたのに」
年寄りがプリプリしてたってなんら可愛くないですよ?
「探偵さんはどう? なんか攻略の糸口見つかりそう?」
「うーん、これだけで状況判断をするのは些か厳しいな?」
「まぁそうだよね。取り敢えず進んでみてから考えようか。みんなもそれでいい?」
若干一名を除いて特に不満の声は上がらなかった。
犬がキャンキャンと煩いですね。
保健所に引き取ってもらったほうがいいでしょうか?
「と、これはまた面倒くさそうな分かれ道ですね」
真っ直ぐの一本道を進むこと数分。
左右に分かれた道が私たちの前に現れた。
ついさっきまでは見えなかったよ、こんなの。
その場で空を飛んで確認しても、肝心な道は真上から降り注ぐ陽光で途切れている。どちらかがフェイク?
いやいや。そうではない。
何か仕掛けが有るはずだ。
「少年はどう考える?」
「どこかに通じるトリックが隠されていたりしそうじゃないですか?」
「あり得るけど、ここは空の上だよ? どこにそんな仕掛け作るのさ?」
「そこはゲーム的フレーバーでちょちょいと出来そうじゃないですか」
「また適当言い始めましたよ、この人」
「それがハヤテさんですからね。それより景色はどの様に見えてますか?」
探偵さんの言葉に本心で答えるとジキンさんが反撃のチャンスを待ってましたとばかりに噛み付いた。
これだから躾のなってない駄犬は。
やはり保健所に引き取って貰いましょうか?
そうこう考えてた所でスズキさんが閃きを見せた。
何も見えないからこそスクリーンショットの能力を使えとばかりに提案してくる。
「なるほど、試してませんでした。ヒントは近くにあるとは案外そこらへんにある景色かもしれないと、そういう事ですね?」
「はい。僕はそう考えます。この探索のキーマンはハヤテさんだから、試せる事はなんでも試しましょう。その上で出来そうなことは僕たちに頼ってくださいね?」
そう言ってスズキさんは何処からか取り出したトライデントを構えた。いつになく真剣な表情である。
「と、僕の『ソナー』に敵影が写りました。皆さん、戦闘準備をお願いします」
「おっとスズキ君の察知系は僕のより優秀そうだ。今後も頼らせてもらうよ」
探偵さんがコートを靡かせながら柔術の構えをとる。
突如空間に亀裂が入り、パリンと割れて世界が凝固した。
妻やランダさん、ジキンさんが仕方なく武器を構えた。
私は即座にエネミーの画像を写し込み、情報を手渡した。
[バルーン型/突撃騎兵の情報を獲得しました]
耐久:2000/2000
戦闘行動:???
弱点:斬撃、打突
特効:火属性
状態:平常
[シャドウ型/双剣使いの情報を獲得しました]
耐久:1000/1000
戦闘行動:???
弱点:なし
特効:光属性
状態:平常
「シャドウがどうやって空の上に!?」
「きっとバルーンの影の中に存在している! この逆光を逆手に取られた、接敵される前に勝負をつけるぞ! こっちの影に入られたら厄介だ。アキちゃん、ランダさん、援護を頼む!」
「「了解!」」
みんなが戦闘に移る中、私は戦闘フィールドの景色から目が離せないでいた。
文字が見えたのだ。古代語が、エネミーに浮き出ている。
ただしその文字だけでは要領を得ない。
[↑……←……↓]
どこかで何かをする必要があるのではないか?
格上なのか、未だ戦闘行動が抜けてない。
私のハイクリティカルが仕事をしないのは珍しい。
他に何か仕掛けが有るのか?
「ちょっとハヤテさん、後ろでパシャパシャやってないでバルーンをなんとかしてくださいよ!」
「むぅ、仕方ない」
ジキンさんの鬼気迫る掛け声に嫌々参戦。
出会ったことのない強敵に、メンバー達は緊張の面持ちだ。
風操作で私はバルーンの前へと躍り出る。
しかしなんともその形は厳つい。本来のバルーン型は丸くてふわりとしているのに、今対面してるのは硬くてゴツゴツしてそうだ。まぁ、見た目はね。
「ほーら、鬼さんこーちら」
手を打って注意を引く。
ほんの少しの停滞、そこからの突撃は目を見張るものがあった。
「うおっと!」
しかし私の体はひらりとその突進を華麗に避ける。
というか、風に流された。
飛ばされすぎないように風操作で操っているだけに過ぎない。
「少年! そいつをこっちに向けて落としてくれ!」
「はいはい、っとぉ!」
まるで気分はマタドールだ。
突進するバルーン型を牛に見立て、私の脇をかすめてバルーン型が真下に向かって急降下。
そこで探偵さんがジキンさんに向けて何かをしていた。
「空転流──<風薙>!」
それって少年探偵アキカゼのオリジナルアーツでしたよね?
理論的に再現不可能とされていたはずですけど、何ちゃっかり再現してるんですかあの人!
直下行で落ちて来たバルーン型を変な姿勢で受け止めるなり、探偵さんが受け流す様な姿勢でジキンさんの前へ放り投げた。
「内角低め、こんなのホームランを打ってくれと言われている様なものですよ、と!」
ジキンさんがバッターボックスの中で悪態を吐きながら、甘めのボールに強打を打ち込んだ。ガキンと鈍い音が鳴り、再びバルーン型がこちらに帰って来ました。
フラフラしてるところを見るに、あと一息ってところでしょうか?
足踏みしながらバインドし、風操作で再び探偵さんの元へ。
そしてジキンさんに再度ぶん殴られて戦闘終了。
お疲れ様でした。
6ヒットフィニッシュですって。
ポイントが美味しいです。
「そういえばシャドウはどうなったの?」
「あなたが引き離してくれたおかげで影が消えて存在が保てなくなって消えたわ。ナイスプレイだったわね」
「ありゃ。活躍を奪っちゃった形か」
「全然、アタシ達は手も足も出なかったからちょうど良かったよ。ナイスだよ、マスター」
「それは良かった。でも私は戦闘中にこんなものを手に入れてね。途中で横槍が入って中断したので、結局分からずじまいでしたが」
みんなに情報を見せながらじっとジキンさんを見つめると、ハンッと鼻を鳴らしていつもの説教を垂れてくる。
「何を言ってるんです? パーティーが全滅したら元も子もないでしょう? 僕の判断は間違ってませんよ」
「それは確かに」
「それにマスターが戦闘できない代わりに僕たちがいるんですから、リーダーならリーダーらしくメンバーに方針を伝えてからそういうことをして下さい。さっきのはただのサボりに見えても仕方ないですよ?」
ぐぬぬ。ジキンさんのくせに正論だ。
私は口を噤み、諦める様に思考を切り替える。
「じゃあ次からは私は戦闘中に別行動とりますから」
「バルーン型を処理したら自由にしていいですよ」
「横暴だ!」
それじゃあ満足に撮影できないじゃないか!
「はっはっは、現状自由に空を飛べるのはマスターだけなんですから、キリキリ働いてください。頭を悩ませるのは手伝ってあげますから」
ああ言えばこう言う。本当に口の減らない人だ。
でも、なんだかんだ言いつつ手伝ってくれるんだよなぁ。
「頼りにしてますよ、サブマスター」
「ええ、もっと僕以外も頼ってください。みんなそういうつもりでご一緒してるんですから」
「はいはい。面倒事以外はきちんと割り振りますよ」
「ちょっとぉ、それ僕に面倒ごとだけ押し付けるって言ってません?」
「はっはっは、なんのことやら」
今回の試練は出だしから面倒くさい事ばかりだ。
何にせよ進んでみなければ謎は解けず、それでもこのメンバーとなら楽しんでやっていけると確信している。
さぁ、戦闘もこなしつつ次の場所に行こうか。
0
お気に入りに追加
1,987
あなたにおすすめの小説
Select Life Online~最後にゲームをはじめた出遅れ組
瑞多美音
SF
福引の景品が発売分最後のパッケージであると運営が認め話題になっているVRMMOゲームをたまたま手に入れた少女は……
「はあ、農業って結構重労働なんだ……筋力が足りないからなかなか進まないよー」※ STRにポイントを振れば解決することを思いつきません、根性で頑張ります。
「なんか、はじまりの街なのに外のモンスター強すぎだよね?めっちゃ、死に戻るんだけど……わたし弱すぎ?」※ここははじまりの街ではありません。
「裁縫かぁ。布……あ、畑で綿を育てて布を作ろう!」※布を売っていることを知りません。布から用意するものと思い込んでいます。
リアルラックが高いのに自分はついてないと思っている高山由莉奈(たかやまゆりな)。ついていないなーと言いつつ、ゲームのことを知らないままのんびり楽しくマイペースに過ごしていきます。
そのうち、STRにポイントを振れば解決することや布のこと、自身がどの街にいるか知り大変驚きますが、それでもマイペースは変わらず……どこかで話題になるかも?しれないそんな少女の物語です。
出遅れ組と言っていますが主人公はまったく気にしていません。
○*○*○*○*○*○*○*○*○*○*○
※VRMMO物ですが、作者はゲーム物執筆初心者です。つたない文章ではありますが広いお心で読んで頂けたら幸いです。
※1話約2000〜3000字程度です。時々長かったり短い話もあるかもしれません。
【第1章完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
離婚する両親のどちらと暮らすか……娘が選んだのは夫の方だった。
しゃーりん
恋愛
夫の愛人に子供ができた。夫は私と離婚して愛人と再婚したいという。
私たち夫婦には娘が1人。
愛人との再婚に娘は邪魔になるかもしれないと思い、自分と一緒に連れ出すつもりだった。
だけど娘が選んだのは夫の方だった。
失意のまま実家に戻り、再婚した私が数年後に耳にしたのは、娘が冷遇されているのではないかという話。
事実ならば娘を引き取りたいと思い、元夫の家を訪れた。
再び娘が選ぶのは父か母か?というお話です。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる