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40話 掲示板【ダンジョンエラー考察】

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【なぜなに】ダンジョンエラー考察スレ【ダンジョン】

0001:通りすがりの深淵探索者
 また馬鹿がタブーを犯したと聞いて
 そもそもダンジョンエラーとは何かを今一度紐解いていきましょう

 ここら辺は話せば長くなるので、下記のスレッドを閲覧した状態での書き込みをお願いします

>>ダンジョンと探索者の関係
>>ダンジョンの深淵に潜むもの
>>ダンジョンとモンスター分布図の謎

 伸びないとは思うが、念のため>>9995を踏んだ人が次のスレ建ててくれ


0002:通りすがりの深淵探索者
 見てきたやで


0003:通りすがりの深淵探索者
 あれ、どこの誰が実行したん?


0004:通りすがりの深淵探索者
 登録者数1万人の配信者だな
 親が大手探索者ウェアの社長とかで方々で幅を利かせてた
 で、こっちも駆け出しの探索者【暗黒】二余郡太を連れて出陣
 見事ショゴスを引いて返り討ち


0005:通りすがりの深淵探索者
 >>0004
 惜しい奴を亡くした
 しかし深淵ジャンケン初手ショゴスは割と事故では?


0006:通りすがりの深淵探索者
 イゴーロナクやイグが出てこないだけマシ


0007:通りすがりの深淵探索者
 あいつら群れでくるもんな


0008:通りすがりの深淵探索者
 遊びにきたで!(複数体)


0009:通りすがりの深淵探索者
 呼んでないんよなぁ
 

0010:通りすがりの深淵探索者
 エラー起こしといて呼んでないは無理があるでしょ


0011:通りすがりの深淵探索者
 それはそう
 ダンジョンエラーは深淵層にピンポンダッシュするようなもんだから


0012:通りすがりの深淵探索者
 なんで探索配信者がそれを忌避してるか、あいつらマジで分かってないからな


0013:通りすがりの深淵探索者
 撮れ高>命なんやろ


0014:通りすがりの深淵探索者
 草
 自分の命は取れ高の前に無意味って身をもって証明してくれたんか


0015:通りすがりの深淵探索者
 いつも通り、やらせで終わらせられるんやろな
 メディアはこの話題を取り合わないから
 政府からの圧力でな


0016:通りすがりの深淵探索者
 人が死んでるのに?


0017:通りすがりの深淵探索者
 龍が出てくるってわかる藪に突撃すれば死人が出てもしょうがないでしょ
 それを咎めるのは違うって


0018:通りすがりの深淵探索者
 そもそも、探索者ならライセンス取得時にそういう説明散々受けてるから

 探索配信が命懸けって意識が欠けてるんよ、一般配信者は
 金でなんとかなるんだったら、とっくに複数のダンジョンが廃棄されてるっての
 金じゃどうしようもないんだよ、実際


0019:通りすがりの深淵探索者
 自分の命を代価に大金稼いでるのを指咥えて羨ましがってるだけだからな
 自分たちの代わりにモンスターを抑えてくれるっていう認識が薄い


0020:通りすがりの深淵探索者
 大金になるかどうかはその人の資質次第
 だから配信なんてもので視聴率稼ぐのが出てくる


0021:通りすがりの深淵探索者
 配信については大手の九頭竜がやり出したことなんだけどな


0022:通りすがりの深淵探索者
 あれくらいの実力があって、ようやくでしょ
 普通は配信しながら戦闘は無理よ
 カメラマンにも戦闘経験が求められるし


0023:通りすがりの深淵探索者
 全部見てきた上でよく分かってないから聞くけど、
 ダンジョンてそもそもなんなの?


0024:通りすがりの深淵探索者
 異界である深淵種の楽園ドリームランドに通じてしまった片道切符だと言われている


0025:通りすがりの深淵探索者
 深層のさらに奥にある階層、深淵がその楽園ドリームランドだと言われている


0026:通りすがりの深淵探索者
 その楽園ドリームランドにおいての雑魚奉仕種族がたまに表にやってくる
 普通に深層と繋がってる場合もあるが、普通はエラーで呼び出さない限り滅多に顔を見せない

 出たら逃げろ
 あいつらはダンジョンの外まではこない
 ただ、逃げ遅れたら死ぬ
 流れてきた画像のようにな

 政府が緘口令を敷いてるのは、そんなものが存在するって知ったら誰も探索者になりたがらないからだ
 ずっと前からその存在は観測されていたが、意図して引き起こさなければ無害ということでずっと見ないことにしている


0027:通りすがりの深淵探索者
 なんで政府は緘口令を敷いてまで探索者を募るんだ?


0028:通りすがりの深淵探索者
 そりゃ、都合のいい人足としての雇用よ
 ドロップアイテムはブラックボックスも多いが、電力に変わる新たなエネルギー資源として注目されてるからな

 賭けるのは命
 けどその代償に莫大の富を得られる
 なったら最後、墓場まで持ってくタイプの秘密を多く抱えることになるけどな

 モンスターの落とすドロップ品はまだまだブラックボックスが多いが、新しいエネルギー源になってるのは確か
 魔石なんかがその筆頭だな


0029:通りすがりの深淵探索者
 このスレが伸びない理由もそこ
 見つかりしだい削除申請されるから
 IDを逆探知されて開示請求されるまでがデフォ


0030:通りすがりの深淵探索者
 だから発言者はいくつもの中継点を通って所在をバレないようにしてる


0031:通りすがりの深淵探索者
 いったいどれ程の情報を抱えてるんだ
 聞きたいような、聞きたくないような


0032:通りすがりの深淵探索者
 聞かない方がいいやで
 

0034:通りすがりの深淵探索者
 そもそもの話、ダンジョンは深淵に導くために人類に戦う力を渡しているんじゃないかとの発言も上がってる


0035:通りすがりの深淵探索者
 なんのために?


0036:通りすがりの深淵探索者
 向こうからしたら人類と仲良くしたいんだろうな
 ただ、結構グロテスクな見た目してるし、戯れるつもりで振る舞ってもあの有様だ
 こっちが脆弱すぎるんだよ


0037:通りすがりの深淵探索者
 そのための力がジョブだったりスキルだと?


0038:通りすがりの深淵探索者
 そうじゃないかって話
 ただ、なんの確証もないんだよ
 
 あまりにもダンジョンで亡くなってる人が多くてな
 実は仲良くしたかったって知っても、遺族は割り切れないだろ?


0039:通りすがりの深淵探索者
 それはそう


0040:通りすがりの深淵探索者
 でも、そいつらが本命の魔石結晶を落とすのもあって、上の上ではどのように攻略するかの検討会を開いてるって噂


0041:通りすがりの深淵探索者
 上位ってどのレベル?


0042:通りすがりの深淵探索者
 そりゃ、海外勢、Sランク様たちよ
 九頭竜プロとか、不動プロとか


0043:通りすがりの深淵探索者
 雲の上すぎて全然理解が追いつかないや


0044:通りすがりの深淵探索者
 ここで語ることしかできない俺らにゃ何もできないってことは確かだ


0045:通りすがりの深淵探索者
 ご尤も




【みんな集まれ】みうチャンネル#02【お食事配信】

「はい、というわけで探索以外のみうの活動はこちらのサブチャンネルで配信していくことにします。今一番興味をひいていること! それはつまり食事! 今日は、ちょっと心配になるぐらいの食欲を見せてるみうちゃんの食事風景を撮影していこうと思います」

:楽しみ_(:3 」∠)_
:こっちは生じゃないのね( • ̀ω•́  )✧
:それでも公開してるだけ温情やで( *˙ω˙*)و グッ!
:お兄たんは過保護だもんね(*´ω`*)

「お兄たん、なんか緊張するね」

「そうだなぁ、こう言った大衆食堂は、何か熱気のようなものを感じるな。二人掛けとは思えないテーブルのサイズ。本当は四人掛けじゃないのか?」

「多分、このテーブルいっぱいのメニューが並ぶんだよ。あすかお姉たんの配信でやってたもん」

「そうか、それはちょっと兜の緒を閉め直さなきゃな」

「兜の緒ってなぁに?」

「気持ちを引き締めようって意味だよ。すいませーん予約お願いします!」

「はーい」

 奥から恰幅のようなおばさんがやってくる。
 見た目からして、たくさん食べそうな装い。
 こんな食堂のおかみさんをしている時点で、それなりの腕前なのかもしれないな。

「このギガお子様ランチを一つ」

「結構量があるけど大丈夫かい?」

 メニューの写真はサイズ詐欺だと忠告してくれている。

「はい、フードファイターの配信を見て予約しましたから」

「みう、いっぱいお腹減らしてきたんだよ! これぐらい食べられるもん!」

:かわいい(*´ω`*)
:かわいい( *˙ω˙*)و グッ!
:これはいっぱい食べさせてあげたくなりますね( • ̀ω•́  )✧
:初見
:初見さんいらっしゃい٩(›´ω`‹ )ﻭ
:このお店、満腹飯店?
:そうみたいですね( *˙ω˙*)و グッ!
:詳しくは概要欄で_(:3 」∠)_
:おけ

「俺はこのチキンカレーをお願いします」

「サイズはS・M・L・LL・キング・エンペラーとありますが、どれになさいます?」

「Sで」

「はい、わかりました。チキンカレーS1、ギガお子様ランチ1!」

 厨房から威勢のいい声が聞こえてきた。
 店主さんが一人で切り盛りしているのかもしれないな。

:あー初見は騙されるやつ
:SってスモールのSじゃないの(*´ω`*)
:これ、スペシャルのSで、1番少ないのがエンペラー(毒味後)
:ひでぇひっかけだ( • ̀ω•́  )✧
:サイズ設定してないのかよ_(:3 」∠)_
:この店のメニューは全部信用しちゃいけないんだよ?
:初見殺しにも程があんだろ( *˙ω˙*)و グッ!

 しばらくして、料理がテーブルに運び込まれてくる。
 テーブルの端から端ギリギリまで攻めた見たこともない馬鹿でかい皿には俺の体以上にありそうな山盛りのご飯とカレーが並々とよそわれていた。

「あの、俺が頼んだのはSで……」

「これがうちのSだよ」

「嘘でしょう?」

「お兄たん。食べれる?」

「無理そう」

「じゃあ、残ったらあたしが食べてあげるね!」

「頼り甲斐のある妹をもてて兄ちゃんは幸せもんだぁ」

 俺は咽び泣き、実食スタート。

:お兄たん、無理するな(  ・᷄ὢ・᷅  )
:この人は別にフードファイターってわけではない?
:一般人だよ。探索者だけど_(:3 」∠)_
:結構食べそうな気がするけど
:そりゃ社会人よりは食うけどね( *˙ω˙*)و グッ!
:見てるだけでお腹いっぱいになってきた( • ̀ω•́  )✧
:これ、食べ物で遊んでるわけではないんだよね?(*´ω`*)
:この店は大真面目にこれを食事って言ってくるからw
:えっぐ(  ・᷄ὢ・᷅  )
:そういえば、みなさん顔文字つけてますね
:これは最近やり始めた作戦だよ_(:3 」∠)_
:コテハンみたいなもの?( *˙ω˙*)و グッ!
:なる程?
:妹ちゃんは結構食べる気概を見せてるね(*´ω`*)
:だよね、初見でギガは食べないもん

 俺は精魂込めて挑んだが、皿の1/20も食べきれずにギブアップ。
 対してみうは3/5を食べすすめていた。
 まだまだ余裕を残している顔色。
 すごいなと純粋に思う。

:あの子、すごいね。いいフードファイターになるよ
:別にフードファイターになるつもりはないと思う( *˙ω˙*)و グッ!
:え? こんなに恵まれた素質があるのに?
:そもそも趣旨が違うっていうか(  ・᷄ὢ・᷅  )
:うん。このch、家族のほのぼのムービーがメインだから( • ̀ω•́  )✧
:ほのぼの? それの第一弾がここなの?

 結局その日は完食できずにお持ち帰り。
 みうもあと少しで完食できそうだったのに! とぼやいていたが、自分の未熟を痛感して、次はもっとお腹いっぱい減らすと息巻いていた。

 当分はここで食費が節約できるな。
 よもやギガ以上のメニューがゴロゴロしてるなんて、なかなか油断できない店だった。
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