劣等生のハイランカー

双葉 鳴|◉〻◉)

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最弱種族の下剋上

妖精と妖怪の歴史

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 あたし達が何とか食料(のようなもの)を手に入れ、飢えを凌いだ頃。
 緊急で保護した三人組と同様に、またもや別の支部の学園生を発見する。
 今度は何をやらかしているのかと思えば、妖怪をいじめていた。

「それにしてもさー、この学園。モンスターに対する攻撃性がやたら強くない?」

「そりゃ、モンスターを殺して奪う学習をしてるわけだからな。見敵必殺ってなもんよ」

 この学園に入ってきたばかりのはずなのに、まるで何年も通ってきたような態度の初理ちゃん。

「そもそもダンジョンの探索中、モンスターと出会ったら何をするのよ。逃げる? 様子を伺う? 中にはお宝を守ってる連中もいるの。そいつらをほっといて先に進むの? お宝を探しにきてるトレジャーハンターが?」

「むぅ~」

 紗江ちゃんの言い分には深く考えさせられる。

「ライトニング殿は難しく考えすぎなのだ。こう、ストレスの発散先を見つけた! そう思えば良いのではないか?」

「ストレス?」

 あたしの疑問に、あたしにわかりやすく答えを提示するシャドウ。
 確かにそうだよ。こんなわけわかんない世界に突然連れて来られて、突然できることなんて戦うことしかできないもん。
 もしあたしたちが同じ状況だったら、やっぱり戦うかもしれないことに気づいてハッとする。

「それ以前に、会話もできないだろ? やたら敵対してくるし、戦うしかないじゃん。学園に通う時点で戦力は持ってるんだしさ」

「そうじゃん、意思疎通不可能じゃん」

 かろうじて会話ができてるのが、この魔法少女達のおかげなのである。

「オレらがいなきゃ、正直詰んでると思うぜ?」

 初理ちゃんがない胸を張って「最大限感謝しろよ~?」と煽ってくる。
 彼女達は【嫉妬】陣営の魔法少女。

 嫉妬パワーを糧にして、あらゆることができる。
 それは自分の内側に巣食う嫉妬、他人の嫉妬を奪うことでたまるエネルギー。
 あんまり集めるのは得策じゃない(パワーの供給先が敵の為、お兄達が劣勢に陥られる可能性があるから!)と言うことであたし達はあたしの才能『ディメンジョントレーダー』の内側に身を隠して行動中!

 シャドウの式神であたし達の人形を製作し、それを動かして行動してるのは無駄に嫉妬パワーを集めないという作戦だった。

 だけど迷い込んだ生徒達の多くは妖精が人間に抱く感情を理解していない。
 正直、あたし達もさっぱりと言う感じ。
 そんな生まれる前のことをあーだこーだ言われてもさっぱりだよねー?
 みんなも多分そう思ってるんじゃないかな?
 襲ってくるから対処してた。だから自分は悪くない。

 けど、相手は見た目こそモンスターではあるが、この世界でのヒエラルキーはだいぶ下の妖怪である。
 妖怪=悪という風潮は日本人なら持っていてもおかしくはない。
 何だったら日本のダンジョンで見かけないレアなモンスターとしての感覚だろう。
 確かに日本のダンジョンで出現したら、どんなお宝を落とすだろうって興味を引くのはわかる。

 でも残念、ここはダンジョンの中じゃないんだ。
 倒しても何もドロップしないんだよ。
 それを理解してない人があまりにも多すぎる。

「にしても、見ていて気分は良くないものでござるが……」

 シャドウは遠縁に妖怪の血が混ざってるらしくて、気分悪そうにしてた。

「なら、成敗しちゃう?」

 時代劇みたいに、剣をふるうあたしのポーズに、シャドウは肩をすくめながら「それも一興」と乗ってくれた。
 このノリの良さ、さすがあたしの親友だね!

「待て待て待て。下手に出てって匿う相手を増やすか? そりゃ下策だぜ? なら今いる奴を交渉に出して、穏便に収める方で動こうぜ? 知り合いの可能性もあるだろう。なきゃないで実情を話せる。その後、匿うか成敗するか決めればいいだろ?」

「あ、そうだね。戦う気満々だった」

「ったく、どの口が相手が血気盛んだなんて言うんだ。お前も同じ穴の狢だろうがよ」

「あいて」

 初理ちゃんの指があたしのおでこにクリーンヒットする。口調は悪いが、心理をついてくるので感心しちゃうな。

「と、言うことで出番よ、あんた達」

 紗江ちゃんの発破により、女子部屋と男子部屋がくっつく。久々に見た男子達はやつれた顔で出てきた。
 同じ食事とってるはずなのにおかしいなー。

「あれ、ここは現実!? 俺たち戻って来れたのか?」

「残念ながらここはまだ異世界よー。寝ぼけてないでさっさと起きる。仕事、交渉の時間よ」

 ゴスッ。強い力で頭を殴られる男子二名。
 秋乃さん。出会った当初は男子の陰に隠れてたのに、ここ数日で随分逞しくなったなー。

「聖さん!?」

「おま、秋乃。随分と本性出してきたな」

「務は黙ってて!」

 男子のうち一人は幼馴染なのかな?
 もう一人は本性を隠してて接してたみたいだ。

「あーあーうるせーうるせー。痴話喧嘩ならよそでやってくんねーか? そんなことより今後お前らの待遇が良くなるか、悪くなるかの瀬戸際だ。うちの料理大臣様が、懇意にしている種族の救出作戦を申し出た。相手はお前らと同じ、日本から迷い込んだ学園生。その種族との間に割って入り、矛を納め指すのが仕事だ、OK?」

 別に今はどうでもいいけど、初理ちゃんが事情の説明をしてくれる。
 なんだかんだ、世話焼きさんだよね。

「はい」

「じゃあそこのお前」

 小さく挙手した秋乃さんを、初理ちゃんは名前を覚える価値もないとばかりに指を差す。

「名前くらい覚えてくれてもいいでしょうに! それはそれとして、言い方が引っかかったわ。私たちと同じ学園生という言い方よ。あなた達だって同じ学園生でしょう? それもAクラス。出自も似てる。けどそれを敢えて分けるのはなぜ?」

「単純に年季の違いだよ。オレらは入学してきたばっか。そっちは三年。交流してきた奴が相手にいるかもしれない。別にいなければいないでいいし、できるだけ穏便に話を進めたいってだけだ」

「把握したわ。でも待遇の良し悪しって、これ以上どう悪くなるっていうのよ?」

「え? この空間から追い出すだけだが? 食事の確保もできず、殺意全開の妖精達から追いかけ回される生活を強いるって言ってんだよ。だから必ず成功させろ! いいな?」

「何それ、実質一択しか選べないじゃないのよ?」

「ケケケ、選択肢を用意してやってるだけありがたく思うんだな! オレはなんて優しいんだ」

「どう考えても優しくないでしょうに……一体どんな環境で育てばそんな性格になるのかしら?」

「オレの過去を探るな。殺すぞ?」

「ヒッ」

 初理ちゃんてたまーに闇を感じさせるセリフを言うよね。
 ちょっと憧れる。
 私もほら、そう言うジャンル好きだし。
 シャドウも似てるからね。

「まぁまぁ。要は相手と交渉して、賛同してもらえなかったら距離を置くってだけ。部屋の数は有限だから、今まで通りの暮らしを優先するか、あたし達と別れて暮らすかの選択肢はあげてるだけだし。秋乃さんもお料理できるみたいだから、それに頼って生きていくのも全然アリだし」

「お前、その状況でよくそんなこと言えるな?」

 初理ちゃんが「信じられねぇ!」みたいな顔をする。
 あれー、あたしそんな酷いこと言ったかな?

「ちょっとやめてよ、食材の確保手段が確立できてない、調理器具、調味料の確保がままならない環境で、料理できますアピールは何の役にも立たないって痛感したから! だから男子に変な期待持たせるのは本当にやめて!」

「え、秋乃に任せればワンチャン飯が食えるわけじゃないのか?」

「聖さんのお手製お弁当、いつか食べたいなぁ」

「もう、だから言ったのに。男どもはお弁当ひとつ作る苦労も知らないからこんなことが言えるのよ。コンビニ飯と外食、家庭料理しか知らないんだから」

 憤慨する秋乃さんに、全く見当違いの言葉を発する男子二名。
 確かにあたし、変に期待を持たせること言っちゃったかも。

「つまり、どう言うこと?」

「お前が中途半端に希望を持たせたことで、選択肢が一つに絞られたってことだよ。あーあ、せっかく追い出すチャンスだったのになー。残念だよ」

 思ってもないことを言う初理ちゃんに、意思を一つにまとめる秋乃さん達。

「絶対に嫌よ? これ以下の生活なんて我慢できない」

「やべー、選択間違ってたらまた極貧生活に戻るところだったのか!」

「それより、元の世界に帰る手段を探ろうよ」

 絶対に失敗できないことを理解したのか、呼び出された当初より、交渉にあたる姿勢は強固になった。
 約一名を除いて、相手がどんな存在かをよく見極めようと言う話になった。

 うん、あたしは結局良いこと言ったってことでいいんだよね?


 交渉は難航した。
 これはダンジョンバトルでは最も注意されてる行為だが、当然横槍を奪われたのである。

「だーかーら、言ってんだろ? ここは異世界でダンジョンじゃねーの! そいつ殺したって何もドロップしないどころか、余計な恨みをかっちまう!」

「その証拠は? むしろお前たちがオレと同じ周王学園生であるかどうかも疑わしい。所属はどこだ?」

「北海道支部だよ。三年の二瓶で伝わらなかったらもうどうしようもないな」

「所詮は荒牧が抜けた後の残り滓だろう? あの学園は荒牧の代だけずば抜けていた。今年は質が落ちるだろうなって噂だぜ?」

「ほぅ、ならば手合わせするか?」

「ちょ、務やめなよ。相手はこっちに手を出させるのが目的よ?」

「ふん、知ったことか。俺たちの苦労も努力も知らない奴が偉そうにしてる、それが許せん。確かに荒牧さんは偉大だった。だが、それが抜ければ腑抜けと言われたら北海道支部の学園生の名が廃る!」

 盛り上がってるところ悪いけど、荒牧さんって誰?
 貝塚さんのお知り合いって聞いたことあるけど、その人とは違う人?
 よくわかんないや。

「こりゃまずいな。話し合いは相手に口実を与える理由になっちまった。交渉役以外のやつがカッパに何かしてるぜ? いっそお前の力でパクッちまえよ。あの男に交渉させてる間にさ」

「それが良さそう」

 と言うか、最初からそれができたのにも関わらずそれを提示しなかったのはきっと、あの人たちを追い出したかった何だろうな。
 正論をかざす人って大体自分のことしか考えてない人多いし、あたしたちってどっちかといえばアウトロー寄りだし。
 馬が合わないって言われたらそんな気もするし。

 河童は無事保護された。
 交渉は決裂したが、身柄は確保したので時間稼ぎご苦労と出迎える。
 一人の男子が血統に熱を注いでいるので、その場に置いて、あたしたちは秋乃さんのスキルでカッパを癒し、シャドウの式神(鴉天狗バージョン)を通じて会話を試みた。

 妖精に試みた、妖怪バージョンである。
 面会はディメンジョントレーダー内。
 つまりはあたしのスキルの中の別室で行われた。

「カパカパーカパパ?(助けてくれてありがとう、天狗の人)」

「カーカーカーカー?(我は流れの鴉天狗。同胞のピンチを知り、駆けつけた。助けが遅れてすまぬ。何がどうなってこんなことに?)」
 
「カパパーカパ(話せば長くなるのですが……)」

 話をようやくすれば、人間界から離別した1000年前。
 一時期は同じ気持ちで人との別離を図った妖精と天狗。
 しかし時の流れが進むうち、昼の世界を妖精が、夜の世界を妖怪が支配するようになった。

 そのうち強大な力を持つ存在が昼と夜の世界に現れ、どちらが優れているか争うようになったのだとか。

 戦争ばかりする人間が嫌でこんな遠い場所にまで来たと言うのに、自分たちがすっかり人間の思想に染まってることなど理解せず、争い合うようになった。

 妖怪も同様に、妖精を見つけ次第殺して回った。
 それが己の存在意義だとばかりに。

「妖怪とは、人の恐れから生まれ出でる物ゆえ、致し方なしと言えるが」

「逆に妖精なんていうのは自然から発生した超常的存在だろ? 人間が有り難がってるおかげで、聖なる象徴とされてきた。裏を返せば、自分たちにとって都合のいい存在だったからだ。それで戦いを始めたか。そう考えると、つくづく人間に染まってんなぁ」

「だから人間が憎いってなってるの? 自分勝手すぎない?」

「被害者の皮を被った加害者がこいつらってこった。どうするよ? 本当にこいつらを救うのか? 正直、仲間に入れても裏切るのが目に見えてるぜ?」

「我らはどちらかといえばヒールより。いまさら正義の使者のように振る舞う術など持たぬよ。それは初理殿、其方もであろう?」

「ハン、言うじゃねぇかちびっこ」

「どちらが小さいか、一回測って勝敗を決めようではないか?」

「上等だよ!」

 なぜかバストサイズで優劣を決めることになってる二人。
 身長の話じゃなかったの?
 何が何だかわからないよ。

「今はそんな小さなことで争ってる場合じゃないでしょ。妖精につくのか、妖怪につくのか。そっちが優先よ」

「そりゃ、もちろん」

「「妖怪でござろう?(に決まってんじゃんかよ)」」

 小さなことで争うくせに、本音は一緒なのはなんだかんだ仲良しの証。

「なら、そんな諍いはやめて妖怪側に救援を申し出ましょう。最終目標はこの世界の脱出。でもその前に、食べ物の入手が最優先事項よ。いいわね?」

「承知!」

「言われなくたってわかってんだよ、こっちは。あんま先輩風吹かすんじゃねーよババア」

 ゴスッ。
 あまりにも早業。いつの間にか頭にたんこぶを作った初理ちゃんが、冴ちゃんに笑顔で殴られていた。

「ッ痛~~~、てめ、何しやがんだよ!」

「誰がババアよ。次同じこと言ったら全力で行くから」

 これが本気じゃないだと!? みたいな目で初理ちゃんが怯えてる。
 紗江ちゃんだけは怒らせないようにしようと本気で誓うあたしたちだった。
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