101 / 147
暗躍する嫉妬
合同訓練 3
しおりを挟む 厳選なる抽選の結果、使役するモンスターは以下の二匹となった。
ジェネティックスライム/ランクA5
【超分裂】【超再生】【形状記憶】【擬態】
アルテマビースト/ランクA9
【通常攻撃反射】【魔法攻撃反射】【脱皮】【食らいつき】
【眷属召喚】
うん、まあどんまい。
特にスライム系が偏った時の安堵感と合体後の絶望感がすごかった。
元になるモンスターが弱くても、合成で化けるのがスライムの特徴だからな。その結果……
「無理無理無理無理!!」
攻撃に転ずる暇もなく逃げ惑う凛華達。
まさに阿鼻叫喚の地獄絵図である。
なお、俺はまだ本格的に動かしてない。
自由に行動させてるだけなのに、このザマだ。
「寧々さん、出し惜しみなしで全力ガード!」
「やってる! って、この久遠敵の擬態よ、スキルまで真似てくるって一体なんの冗談よ!」
『うちは本物よー』
「もう誰が敵かわからないわね。スライムが雑魚だって考えは今日を持って認識を改めるわ」
大惨事だった。
「がんばれー、これ終わったら肉だぞー」
もう勝てるだけで十分だろ、と俺はステージの端っこで調理を始める。なぜかジェネティックスライムが久遠に擬態して味見しにくるというアクシデントに見舞われたが、それがいいスパイスとなって久遠のやる気に火をつけた。
『美味しいよ、ムックン!』
『ムックン、結婚しよ』
「はいはい」
「そのお肉も、ムックンもうちのものよーー!!」
調理場に突撃をかます本物であろう久遠。
ちゃっかり俺を自分のものにするなと内心でツッコミを入れつつ、調理を続ける。
『海斗、やっぱり凛華と付き合うのやめて、私にしない? いっぱい世話焼くわよ?』
「お前は……偽物だな?」
普段の寧々ならこんなこと言わないし、本物だろう寧々が鬼気迫る顔で肉薄するなり偽物をなます斬りにしていた。
どうやら擬態中のジェネティックスライムは、スキルどころか対象の内心まで読み取って行動するようだ。
「煩悩退散! 海斗、今偽物が言ったことは気にしないで!」
「わかってるよ。本物の寧々は自分の気持ちは内に秘めるもんな?」
「別に、そういうわけじゃないのだけど。変な勘違いしないでくれる?」
己の本心を勝手に打ち明けられたことに怒り心頭の寧々は、もうアルテマビーストよりも自分の分身をいかに始末するかに終始していた。
久遠もまたそうだ。
どっちかといえば本心よりも調理中の肉をつまみ食いにくる個体を減らすことで戦闘終了後の肉を多く自分に持ち越すことを優先するのが先決か。
完璧にジェネティックスライムの術中にハマっていた。
恐ろしやジェネティックスライム。
ブラックドラゴンよりグレードが高いわけである。
対して意外と善戦してるのが【嫉妬】チームのお二方。
ジェネティックスライムに化けられようと、こっちに来ない。
一緒になって何やら騒いで嫉妬パワーを吸収して無力化していた。
集めた嫉妬パワーで自己強化、ランクA9に勝るとも劣らない攻防を繰り広げている。
流石腐ってもAランク探索者。
麒麟字さんも左近時さんも動きの澱みがない。ジェネティックスライムの嫌がらせ攻撃も【王の権能】まではコピー出来ないようで、それを逆手に取って奮闘していた。
戦闘は優に5時間かけて、遂にアルテマビーストを撃破。
嫌がらせ特化のジェネティックスライムの方は俺が魔封じの瓶に納めることで戦闘終了とした。
もうね、Aランクグレード9を撃破できた時点で快挙なのだ。
三人ほど内に秘めた思いを俺に暴露されて顔を真っ赤にしてるけど。
「もう、クタクタだわ。本当に疲れた」
用意したテーブルに上半身をぐてーと預ける麒麟字さん。
「もう、無理。もう戦えない。次もある? ふざけんなっての、こっちにも準備があるのよ! ただでさえミョルニル没収されてんのよ?」
でもそれって通常攻撃ですよね?
アルテマビーストにだったらどっちみち反射させられてただろうから、意味なくね?
左近時さんは本日も周囲に愚痴を振り撒く。
「ムックン、さっき敵の分体が言ったことは気にしないで欲しいのよ」
照れ照れしながらもランクB2のホーンバイソン(全高5メートル)を捌いたステーキを口に運ぶ。
先ほどの言葉といえば『結婚しよ』『ムックン大好き』『赤ちゃん何人欲しい?』『うち、いっぱい尽くすよ!』のどれかの事だろう。
「大丈夫だ、俺の中の久遠はそんなはしたないことを口走る女の子じゃないからな」
「ムックン、しゅきぃ♡」
「はいはい、戯言はそのくらいにして飯はいっぱい食っとけよ? スキル回復ドリンクもつけるから。今回は戦闘力というよりも、精神がだいぶやられたっぽいな」
「そこのバカは放っておいて、今回ばかりは本当に苦労したわ」
そりゃランクA9は最高峰だもんな。
アルテマビーストの厄介なところは物理の必殺攻撃しか通用しないところにある。それはまぐれあたりで致命傷になってくれないということだ。そして、今までの俺たちの積み重ねを無視する暴挙。
今回現れてくれたことで打開策が打てるのは成長に大きな起爆剤となってくれた。
「俺もまさか寧々に口説かれるとは思わなかったよ。恋人がいても気にせず奪い取ろうとする。こういうのって略奪愛っていうのか?」
「ばっ、敵の心理攻撃に惑わされるなんてバカじゃないの? それよりお肉ないわよ、さっさと焼いてくれる?」
「へいへい、お嬢様」
「何かムカつくわね、その返し。うちが貧乏だって知っててその皮肉だったらお父さんに言うわよ?」
「おっと、そいつは俺も困る。へい、焼き上がりましたぜ、お嬢様」
「全く反省の色が見えないのだけど……でも美味しいわ。優しい味付けね。これはお母さん直伝?」
「そこに少し俺のアレンジを加えてる。おばさん、ダンジョンに篭れないだろ? だからダンジョン素材をトッピングして味に深みを出してるんだ。ホーンバイソンの肉が普通に美味いのもあるけどな」
「これ、ホーンバイソンなのね……」
一度戦ったことのある相手を思い出すなり苦虫を噛み潰した顔をする寧々。まぁ、見た目グロテスクだもんなあいつ。
体全体から角を生やしたハリネズミのような牛というのが特徴であり、尚且つ巨体。
物理攻撃は当然通じず、物理攻撃の必殺ですら弾きかねない物理殺し。でもお肉は極上で滑らかな口溶け。
そのギャップ差に悶えているのだ。
「食ったら美味かった。もちろんバフもすごいぞ?」
「どんなのか聞かせてもらえる?」
「──そうだなぁ」
寧々と談笑しながら食事の提供をしてると、顔を真っ赤にした凛華が何も言わずに俺の隣に腰掛けた。
今、周囲の女子から逆プロポーズを受けた今、恋人アピールを不器用なりに頑張っているのだ。
「凛華、食べやすいようにサイコロ状にしてやろうか? かぶりつく真似はお前には厳しいだろ?」
「大丈夫です。ダンジョン内で与えられる食事の中では最高級。これをはしたないからと口にしないほど私はお嬢様ではありませんよ?」
「そっか。でも本当に無理だけはしなくていいぞ? 俺も久遠ほどの元気を凛華に求めてるわけじゃないからな」
「はい」
照れながらも配膳されたステーキを自分なりに小さく切って口に運ぶ凛華。やっぱり食事の仕方ひとつとっても家庭が出るよなぁ。それがおかしくも面白い。
「見せつけてくれちゃって、まぁ貴方達は公認カップルだから許されるのでしょうけど。イチャつく時は周囲に気を遣いなさいよね?」
「ごめんなさい、寧々さん。イチャついてるつもりはなかったんですけど。私先にシャワー浴びてきちゃいますね?」
「いってらっしゃい。私はもう少し食べておくわ」
「ごゆっくり」
寧々と俺に見送られ、凛華は出張シャワー室に消えた。
いつまでも出張シャワー室を凝視する寧々に、何かあったのかと尋ねたら、なんでもないわと返された。
どこかそっけなく、そして気のせいか耳まで真っ赤だ。
俺は朴念仁ではないのでなんとなく察した。
そういえばさっきまでそこでデザートをパクついてた久遠の姿が見当たらない。
「そう言えば久遠は?」
「さぁ? トイレにでも篭ってるんじゃない?」
「そっか。まぁ久遠にとっちゃ学園ダンジョンの俺の部屋も勝手知ったる他人の庭みたいなもんだしな」
「下着が何着か紛失してたら素直に被害届出した方がいいわよ?」
「マジか。ここ最近お気に入りの肌着が紛失してるんだよな。まさか久遠が?」
「わからないけど、警戒はしといたほうがいいんじゃないかってこと」
黙々と食事を続ける寧々は何か言いたげに俺を見る。
(本当、無自覚イケメンにも困りものだわ)
なにやらボソボソと何かをこぼす寧々。
俺は聞こえたけど聞こえないふりして次の調理工程に移った。
室内に監視カメラでもつけるかな。
そんな事を考えつつ、全員を集めて第三戦を始めようと促すが、全員からのプレッシャーを感じ取って今回はランクF~Bに止めた。
流石に上位が出過ぎたのと、次は5体合成なのもある。
食事中の和やかな雰囲気とは相まって、戦闘中より抽選機に白熱する女子達。
ちなみに運悪くジェネティックスライムが再度現れて全滅した事をここに記しておく。
他のランクは低かったんだけどな、休憩中に何をしてたか詳細に教えにきた内容がアレすぎて流石に俺も乾いた笑みを浮かべざるを得なかった。そして本日の訓練が有耶無耶になったのも付け加えておく。
ジェネティックスライム/ランクA5
【超分裂】【超再生】【形状記憶】【擬態】
アルテマビースト/ランクA9
【通常攻撃反射】【魔法攻撃反射】【脱皮】【食らいつき】
【眷属召喚】
うん、まあどんまい。
特にスライム系が偏った時の安堵感と合体後の絶望感がすごかった。
元になるモンスターが弱くても、合成で化けるのがスライムの特徴だからな。その結果……
「無理無理無理無理!!」
攻撃に転ずる暇もなく逃げ惑う凛華達。
まさに阿鼻叫喚の地獄絵図である。
なお、俺はまだ本格的に動かしてない。
自由に行動させてるだけなのに、このザマだ。
「寧々さん、出し惜しみなしで全力ガード!」
「やってる! って、この久遠敵の擬態よ、スキルまで真似てくるって一体なんの冗談よ!」
『うちは本物よー』
「もう誰が敵かわからないわね。スライムが雑魚だって考えは今日を持って認識を改めるわ」
大惨事だった。
「がんばれー、これ終わったら肉だぞー」
もう勝てるだけで十分だろ、と俺はステージの端っこで調理を始める。なぜかジェネティックスライムが久遠に擬態して味見しにくるというアクシデントに見舞われたが、それがいいスパイスとなって久遠のやる気に火をつけた。
『美味しいよ、ムックン!』
『ムックン、結婚しよ』
「はいはい」
「そのお肉も、ムックンもうちのものよーー!!」
調理場に突撃をかます本物であろう久遠。
ちゃっかり俺を自分のものにするなと内心でツッコミを入れつつ、調理を続ける。
『海斗、やっぱり凛華と付き合うのやめて、私にしない? いっぱい世話焼くわよ?』
「お前は……偽物だな?」
普段の寧々ならこんなこと言わないし、本物だろう寧々が鬼気迫る顔で肉薄するなり偽物をなます斬りにしていた。
どうやら擬態中のジェネティックスライムは、スキルどころか対象の内心まで読み取って行動するようだ。
「煩悩退散! 海斗、今偽物が言ったことは気にしないで!」
「わかってるよ。本物の寧々は自分の気持ちは内に秘めるもんな?」
「別に、そういうわけじゃないのだけど。変な勘違いしないでくれる?」
己の本心を勝手に打ち明けられたことに怒り心頭の寧々は、もうアルテマビーストよりも自分の分身をいかに始末するかに終始していた。
久遠もまたそうだ。
どっちかといえば本心よりも調理中の肉をつまみ食いにくる個体を減らすことで戦闘終了後の肉を多く自分に持ち越すことを優先するのが先決か。
完璧にジェネティックスライムの術中にハマっていた。
恐ろしやジェネティックスライム。
ブラックドラゴンよりグレードが高いわけである。
対して意外と善戦してるのが【嫉妬】チームのお二方。
ジェネティックスライムに化けられようと、こっちに来ない。
一緒になって何やら騒いで嫉妬パワーを吸収して無力化していた。
集めた嫉妬パワーで自己強化、ランクA9に勝るとも劣らない攻防を繰り広げている。
流石腐ってもAランク探索者。
麒麟字さんも左近時さんも動きの澱みがない。ジェネティックスライムの嫌がらせ攻撃も【王の権能】まではコピー出来ないようで、それを逆手に取って奮闘していた。
戦闘は優に5時間かけて、遂にアルテマビーストを撃破。
嫌がらせ特化のジェネティックスライムの方は俺が魔封じの瓶に納めることで戦闘終了とした。
もうね、Aランクグレード9を撃破できた時点で快挙なのだ。
三人ほど内に秘めた思いを俺に暴露されて顔を真っ赤にしてるけど。
「もう、クタクタだわ。本当に疲れた」
用意したテーブルに上半身をぐてーと預ける麒麟字さん。
「もう、無理。もう戦えない。次もある? ふざけんなっての、こっちにも準備があるのよ! ただでさえミョルニル没収されてんのよ?」
でもそれって通常攻撃ですよね?
アルテマビーストにだったらどっちみち反射させられてただろうから、意味なくね?
左近時さんは本日も周囲に愚痴を振り撒く。
「ムックン、さっき敵の分体が言ったことは気にしないで欲しいのよ」
照れ照れしながらもランクB2のホーンバイソン(全高5メートル)を捌いたステーキを口に運ぶ。
先ほどの言葉といえば『結婚しよ』『ムックン大好き』『赤ちゃん何人欲しい?』『うち、いっぱい尽くすよ!』のどれかの事だろう。
「大丈夫だ、俺の中の久遠はそんなはしたないことを口走る女の子じゃないからな」
「ムックン、しゅきぃ♡」
「はいはい、戯言はそのくらいにして飯はいっぱい食っとけよ? スキル回復ドリンクもつけるから。今回は戦闘力というよりも、精神がだいぶやられたっぽいな」
「そこのバカは放っておいて、今回ばかりは本当に苦労したわ」
そりゃランクA9は最高峰だもんな。
アルテマビーストの厄介なところは物理の必殺攻撃しか通用しないところにある。それはまぐれあたりで致命傷になってくれないということだ。そして、今までの俺たちの積み重ねを無視する暴挙。
今回現れてくれたことで打開策が打てるのは成長に大きな起爆剤となってくれた。
「俺もまさか寧々に口説かれるとは思わなかったよ。恋人がいても気にせず奪い取ろうとする。こういうのって略奪愛っていうのか?」
「ばっ、敵の心理攻撃に惑わされるなんてバカじゃないの? それよりお肉ないわよ、さっさと焼いてくれる?」
「へいへい、お嬢様」
「何かムカつくわね、その返し。うちが貧乏だって知っててその皮肉だったらお父さんに言うわよ?」
「おっと、そいつは俺も困る。へい、焼き上がりましたぜ、お嬢様」
「全く反省の色が見えないのだけど……でも美味しいわ。優しい味付けね。これはお母さん直伝?」
「そこに少し俺のアレンジを加えてる。おばさん、ダンジョンに篭れないだろ? だからダンジョン素材をトッピングして味に深みを出してるんだ。ホーンバイソンの肉が普通に美味いのもあるけどな」
「これ、ホーンバイソンなのね……」
一度戦ったことのある相手を思い出すなり苦虫を噛み潰した顔をする寧々。まぁ、見た目グロテスクだもんなあいつ。
体全体から角を生やしたハリネズミのような牛というのが特徴であり、尚且つ巨体。
物理攻撃は当然通じず、物理攻撃の必殺ですら弾きかねない物理殺し。でもお肉は極上で滑らかな口溶け。
そのギャップ差に悶えているのだ。
「食ったら美味かった。もちろんバフもすごいぞ?」
「どんなのか聞かせてもらえる?」
「──そうだなぁ」
寧々と談笑しながら食事の提供をしてると、顔を真っ赤にした凛華が何も言わずに俺の隣に腰掛けた。
今、周囲の女子から逆プロポーズを受けた今、恋人アピールを不器用なりに頑張っているのだ。
「凛華、食べやすいようにサイコロ状にしてやろうか? かぶりつく真似はお前には厳しいだろ?」
「大丈夫です。ダンジョン内で与えられる食事の中では最高級。これをはしたないからと口にしないほど私はお嬢様ではありませんよ?」
「そっか。でも本当に無理だけはしなくていいぞ? 俺も久遠ほどの元気を凛華に求めてるわけじゃないからな」
「はい」
照れながらも配膳されたステーキを自分なりに小さく切って口に運ぶ凛華。やっぱり食事の仕方ひとつとっても家庭が出るよなぁ。それがおかしくも面白い。
「見せつけてくれちゃって、まぁ貴方達は公認カップルだから許されるのでしょうけど。イチャつく時は周囲に気を遣いなさいよね?」
「ごめんなさい、寧々さん。イチャついてるつもりはなかったんですけど。私先にシャワー浴びてきちゃいますね?」
「いってらっしゃい。私はもう少し食べておくわ」
「ごゆっくり」
寧々と俺に見送られ、凛華は出張シャワー室に消えた。
いつまでも出張シャワー室を凝視する寧々に、何かあったのかと尋ねたら、なんでもないわと返された。
どこかそっけなく、そして気のせいか耳まで真っ赤だ。
俺は朴念仁ではないのでなんとなく察した。
そういえばさっきまでそこでデザートをパクついてた久遠の姿が見当たらない。
「そう言えば久遠は?」
「さぁ? トイレにでも篭ってるんじゃない?」
「そっか。まぁ久遠にとっちゃ学園ダンジョンの俺の部屋も勝手知ったる他人の庭みたいなもんだしな」
「下着が何着か紛失してたら素直に被害届出した方がいいわよ?」
「マジか。ここ最近お気に入りの肌着が紛失してるんだよな。まさか久遠が?」
「わからないけど、警戒はしといたほうがいいんじゃないかってこと」
黙々と食事を続ける寧々は何か言いたげに俺を見る。
(本当、無自覚イケメンにも困りものだわ)
なにやらボソボソと何かをこぼす寧々。
俺は聞こえたけど聞こえないふりして次の調理工程に移った。
室内に監視カメラでもつけるかな。
そんな事を考えつつ、全員を集めて第三戦を始めようと促すが、全員からのプレッシャーを感じ取って今回はランクF~Bに止めた。
流石に上位が出過ぎたのと、次は5体合成なのもある。
食事中の和やかな雰囲気とは相まって、戦闘中より抽選機に白熱する女子達。
ちなみに運悪くジェネティックスライムが再度現れて全滅した事をここに記しておく。
他のランクは低かったんだけどな、休憩中に何をしてたか詳細に教えにきた内容がアレすぎて流石に俺も乾いた笑みを浮かべざるを得なかった。そして本日の訓練が有耶無耶になったのも付け加えておく。
10
お気に入りに追加
214
あなたにおすすめの小説
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
【悲報】人気ゲーム配信者、身に覚えのない大炎上で引退。~新たに探索者となり、ダンジョン配信して最速で成り上がります~
椿紅颯
ファンタジー
目標である登録者3万人の夢を叶えた葭谷和昌こと活動名【カズマ】。
しかし次の日、身に覚えのない大炎上を経験してしまい、SNSと活動アカウントが大量の通報の後に削除されてしまう。
タイミング良くアルバイトもやめてしまい、完全に収入が途絶えてしまったことから探索者になることを決める。
数日間が経過し、とある都市伝説を友人から聞いて実践することに。
すると、聞いていた内容とは異なるものの、レアドロップ&レアスキルを手に入れてしまう!
手に入れたものを活かすため、一度は去った配信業界へと戻ることを決める。
そんな矢先、ダンジョンで狩りをしていると少女達の危機的状況を助け、しかも一部始終が配信されていてバズってしまう。
無名にまで落ちてしまったが、一躍時の人となり、その少女らとパーティを組むことになった。
和昌は次々と偉業を成し遂げ、底辺から最速で成り上がっていく。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
俺だけ展開できる聖域《ワークショップ》~ガチャで手に入れたスキルで美少女達を救う配信がバズってしまい、追放した奴らへざまあして人生大逆転~
椿紅颯
ファンタジー
鍛誠 一心(たんせい いっしん)は、生ける伝説に憧憬の念を抱く駆け出しの鍛冶師である。
探索者となり、同時期に新米探索者になったメンバーとパーティを組んで2カ月が経過したそんなある日、追放宣言を言い放たれてしまった。
このことからショックを受けてしまうも、生活するために受付嬢の幼馴染に相談すると「自らの価値を高めるためにはスキルガチャを回してみるのはどうか」、という提案を受け、更にはそのスキルが希少性のあるものであれば"配信者"として活動するのもいいのではと助言をされた。
自身の戦闘力が低いことからパーティを追放されてしまったことから、一か八かで全て実行に移す。
ガチャを回した結果、【聖域】という性能はそこそこであったが見た目は派手な方のスキルを手に入れる。
しかし、スキルの使い方は自分で模索するしかなかった。
その後、試行錯誤している時にダンジョンで少女達を助けることになるのだが……その少女達は、まさかの配信者であり芸能人であることを後々から知ることに。
まだまだ驚愕的な事実があり、なんとその少女達は自身の配信チャンネルで配信をしていた!
そして、その美少女達とパーティを組むことにも!
パーティを追放され、戦闘力もほとんどない鍛冶師がひょんなことから有名になり、間接的に元パーティメンバーをざまあしつつ躍進を繰り広げていく!
泥臭く努力もしつつ、実はチート級なスキルを是非ご覧ください!
異世界から帰ってきた勇者は既に擦り切れている。
暁月ライト
ファンタジー
魔王を倒し、邪神を滅ぼし、五年の冒険の果てに役割を終えた勇者は地球へと帰還する。 しかし、遂に帰還した地球では何故か三十年が過ぎており……しかも、何故か普通に魔術が使われており……とはいえ最強な勇者がちょっとおかしな現代日本で無双するお話です。
転職方法が失われた世界で【遊び人】になった俺は【賢者】にはなれないのだろうか
rasen
ファンタジー
初投稿です。
転生者であるカイトは5歳の時に前世の記憶に目覚めた。
転生と言ってもどこの誰かは分からず、記憶と言うよりただ知識が存在するだけのものだった。
カイトの転生した世界は、15歳になると『ジョブ』もしくは『職業』と呼ばれる力を得る世界で、そして成長すると『上位職』に進むことが出来るシステム。その他にもレベル・スキル・ダンジョンなど、カイトの知識に存在するゲームのような世界だった。
そんな中、カイトは成長することが出来ない【遊び人】というジョブを得てしまう。
前世の知識では【遊び人】は【賢者】になれるというのがセオリーだったが、この世界には転職方法がない。
いや、何らかの事情で失われている。
そんな世界でカイトは試行錯誤を繰り返し、【遊び人】を成長させ、【賢者】になる方法を探っていくのだった。
2022/5/1 投稿開始
2022/5/1 1章終了
2022/5/2 2章開始
2022/5/8 3章開始
2022/5/25 4章開始
現在7章の執筆を進めています。
ストックがあるうちは連続投稿する予定です。
よろしくお願いいたします。
※カクヨム・小説家になろうにも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる