86 / 147
暗躍する嫉妬
才能覚醒(六濃明海)
しおりを挟む
その日、あたしは自分の体とは思えない新しい体を手に入れていた。いつもだったら少し歩いただけで息が上がる脆弱な体。
あと三ヶ月後に控えた入学。
とてもじゃないけどろくに動くこともできなかった。
でも、そんな不安はお兄に契約を結んでもらってから全て消え去る。凛華お姉ちゃんがブラコンになったのもわかるくらい、今のあたしにとってお兄は理想を上書きしていった。
でもお兄には凛華お姉ちゃんが居るし、あたしは実の妹だもん。
流石にずっと頼ってばかりはダメだよね。
でも、この思った通りに動く体を目一杯動かしたい衝動に駆られたあたしは。
久遠ちゃんとじゃれ合いながら奥の部屋へと入っていった。
「明海~どこ~?」
遠くから久遠ちゃんの呼ぶ声。
あたしは息を潜めて岩の陰に隠れてた。
こうやって目一杯体を動かすのなんていつぶりだろう?
そんなことを思っていると、ふと真横に広がるマグマの池から何かの頭がジッとこちらをのぞいていた。
それは音を立てず、ゆっくりと首を伸ばす。
「ヒッ」
見上げるほどの巨体。
あまりにもびっくりして腰が抜けてしまい、ただ震えることしかできなかった。
あたし、バカだ。お兄の言いつけを守らずに独断先行して。
勝手にピンチになってる。
『お兄、助けて!』
咄嗟に念話で助けを呼ぶも、どの場所にいるかも把握できてない。
それでも情報を集めてなんとか探してもらおうとした。
でも、モンスターは待ってくれず……首を大きくしならせると、口を開けてブレスを放った。
私は何もできずに体を丸めて、ダメージを最小限にしようと歯を食いしばった。
「ホーリーバリア!」
いつまで経っても熱さは襲ってこない。どうなっちゃったんだろう?
見上げると見知った人の困った顔。
確か寧々お姉ちゃん。
「全く、一人で勝手に先に行ったらダメよ?」
本当なら怒られても仕方のない事をしたのに、寧々お姉ちゃんは優しく笑いかけてくれた。
「無事でよかったわ。立てる? お兄さんが探してたわよ? 早くしないとこのダンジョンのモンスターを駆逐しちゃうわ」
流石にそこまでは無理じゃない?
お兄は強いって聞くけど、そこまで強いの?
よく分からない。お兄はあたしにあまり自分のお話をしてくれないから。
寧々お姉ちゃんは凄い強かった。
あらゆる攻撃を弾き、相手の隙を窺って地味だけど確実な一撃。
それでどんなに大きなモンスターだって倒しちゃう。
派手な強さじゃない。
それはきっと地味な強さ。
でもあたしは、そんな地味だけど力強い強さに憧れる。
誰にも負けない強さ。
そして守りたいものを守れる、そんな力。
「明海! 無事だったか!」
お兄と合流した時、冗談かと思ってたお兄の力を目の当たりにする。本当に腕力で千切っては投げていたのを見て目を疑った。
「お兄!」
あたしの知らないお兄になってないか確認するために飛びついたが、きちんと受け止めてくれた。
モンスター相手だとあんなに怪力を発揮していたのに、あたしの頭を撫でる手はいつもと同じ暖かさがあった。
「全く、世話かかせやがって」
「ごめーん、つい夢中になりすぎちゃってさ」
本当だったら怒られるどころじゃない。
でも、お兄はあたしに怒ることはなかった。
「寧々、助かったよ。こいつすぐチョロチョロするからさ」
「別に平気よ。久遠で慣れてたから」
「え、久遠ていつもあんなに向こう見ずなのか?」
「寧々! ひどいよ~」
久遠ちゃんは寧々お姉ちゃんを軽く握った拳でポカポカ叩くが、流れ弾が岩盤を抉ったのを察するに割と力が込められてるようだった。
久遠ちゃん破壊力って聞いてたけど予想を簡単に上回ってきておっかなくなってきた。
あたしはそっと寧々お姉ちゃんの後ろに隠れる。
「っと、明海。どうしたの?」
「明海! 隠れるなー」
「下の子に対してやめなさいよ、もう。甘えたい年頃なのよ。うちの妹も同じだわ」
「むー」
第一印象はちょっとキツそうだなんて思っていた寧々お姉ちゃん。
でも全然そんな事なくて、お兄と同じようにあたしを優しく抱き寄せてくれた。
こういうの、母性っていうんだっけ?
あたしにもこうやって誰かを迎え入れる時が来るんだろうか?
分かんない。
その前にあたしはいろいろ教えてもらわなくちゃいけないから。
誰かを受け入れるのはそれからだ。
でも今は……もう少し甘えさせて。
しばらくして、落ち着きを取り戻す。
寧々お姉ちゃんから離れて、深呼吸をした。
「もう大丈夫?」
「はい、ありがとうございます」
「いつでも頼って良いのよ? あなたが入学したら、私達は上級生になるんだから」
「うん、その時はよろしくお願いします」
「お願いされたわ」
「よし、じゃあ。それぞれの能力の検証を始めようか」
お兄が音頭を取り、凛華お姉ちゃんや寧々お姉ちゃん。久遠ちゃん、ともう一人のお姉さん(おじさん?)に声をかけた。
あたしはまだ手に入れてない才能を制御できるかのテストをするんだって。
あたしはそれを見学しながら、もし自分に才能が芽生えるなら。
こんなのが良いなって想像を膨らませる。
視線の先で、お姉ちゃん達が凄い技を繰り広げる。
お兄はそれを眺めながら、何かをチェックしていた。
何してるんだろう?
「気になるか?」
じっと見てたら声をかけられる。頷くとお姉ちゃん達のスキルの強みと弱み、隠すべき隙の多さを書き込んでいるようだった。
「そこまで突き詰めていくの?」
「突き詰めていくと、ピンチをなくせるな」
「技一つとっても明確に弱点があるんだ?」
「そうだなぁ。意外と使ってる本人は気づかない隙だが、それを指摘してやるだけでその子は成長するきっかけがもらえる。俺はそんな手助けをしてやってるんだ」
「寧々お姉ちゃんは最初からあの強さじゃなかったの?」
「明海はさ、寧々が俺と同じFクラス生だったって聞いたら驚くか?」
???
「Fクラス生がなんなのかは分かんないけど、ラノベの冒険者のランク制度みたいな意味合いだったりする?」
「そんな感じだな。俺と寧々は最初Fクラスで出会った。お互いに才能を持ってなくてさ。俺は結局芽生えずに自主退学したよ。彼女は今も頑張って学園に在籍してる」
「あれ、それってお兄は才能が覚醒しなかったって事?」
「ちょっとだけ違うな。俺の才能は学園の基準からしたらとても弱いものだった。なんせ探索者の攻撃力そのものが皆無だから」
「そうなんだ。お兄の才能ってどんなの?」
「テイマーだな。倒したモンスターを使役することができる、ちょっと変わった才能だ」
「えっ、それって才能が一切ない状態で倒す前提?」
「そうだぞ?」
「強いの?」
「すごく苦労したとだけ伝えておく。あまりにも使いにくすぎて、多分俺以外まともに扱えるやつはいないと思うぞ?」
「そっか」
そんな扱いにくい才能でも、凛華お姉ちゃんや寧々お姉ちゃんに慕われるほどの強さを得ている事実。
お兄はきっとあたしの想像以上に苦労したんだ。
才能が覚醒したらすぐに強くなれるわけじゃないって、気付かされた。
「ま、お前がハズレ引いたって兄ちゃんが強くなるように指導してやるから大船に乗った気でいろ。凛華や寧々、久遠も見守ってくれる。お前は好きにやって良いんだ」
「うん! ありがと」
お兄おの優しさは優しいだけじゃない、厳しさも含まれている。
それは凛華お姉ちゃんや、寧々お姉ちゃんに接する態度でわかった。
時には優しく、時には厳しく。
強くなろうと思う本人のやる気に応じて練習メニューを考える。
そういうコーチ的な考えが常にあった。
「と、フレアジェルか。どうだ明海、倒してみるか?」
気づけばお兄の足元にバスケットボールサイズの真っ赤な水玉が寄ってきていた。
どう見てもマグマの塊で、表面がポコポコしてる。
お兄は陰の内側から一振りのナイフを取り出して、手渡してきた。
「う、うん」
「ジェル系はスライムと違って弾力がある。突き刺すよりも切り裂くつもりで横払いにしてみろ」
「うん。えいや!」
お兄に教わった通りにナイフを振るうと、きれいにスパッと切れた。切れ味凄っ! って、まだ倒せてない。
「この中心部に四角く浮き出た部分があるだろう? ここを突き刺す感じで数度試してみろ」
「うん」
言われた通りにナイフを振り上げてザクザクと。
痛がってるのか、体液が服や顔にかかった。
「熱……くない?」
「俺の耐性のお陰だな。こいつの攻撃はマグマを吹きかける事や消化液で溶かしてきたりする。マグマの方は耐えられるけど、服は燃えるから気をつけてな?」
え、じゃあ直接手で受け止めろって事?
確かにせっかくのお洋服を穴だらけになるよりは良いか。
腕をまくり、よーし! と気合いを入れてザクザクと作業を繰り返す。そして……私の手に入れたスキルは……
<才能が覚醒しました>
ディメンジョントレーダー
空間を無視して0距離攻撃が可能。
ゲートを開くことで相手の攻撃を取り込んで、そのまま相手に返すこともできる。
スキルを使い込むことによって上限回数が増えていく。
─────────────────────
六濃明海
才能:ディメンジョントレーダー【SSR】
<スキル>
ディメンジョンホール・入口【3/3】
ディメンジョンホール・出口【1/1】
ディメンジョンホール・拡散【1/1】
─────────────────────
なんていうか、非常に頭を使う系のものだった。
あと三ヶ月後に控えた入学。
とてもじゃないけどろくに動くこともできなかった。
でも、そんな不安はお兄に契約を結んでもらってから全て消え去る。凛華お姉ちゃんがブラコンになったのもわかるくらい、今のあたしにとってお兄は理想を上書きしていった。
でもお兄には凛華お姉ちゃんが居るし、あたしは実の妹だもん。
流石にずっと頼ってばかりはダメだよね。
でも、この思った通りに動く体を目一杯動かしたい衝動に駆られたあたしは。
久遠ちゃんとじゃれ合いながら奥の部屋へと入っていった。
「明海~どこ~?」
遠くから久遠ちゃんの呼ぶ声。
あたしは息を潜めて岩の陰に隠れてた。
こうやって目一杯体を動かすのなんていつぶりだろう?
そんなことを思っていると、ふと真横に広がるマグマの池から何かの頭がジッとこちらをのぞいていた。
それは音を立てず、ゆっくりと首を伸ばす。
「ヒッ」
見上げるほどの巨体。
あまりにもびっくりして腰が抜けてしまい、ただ震えることしかできなかった。
あたし、バカだ。お兄の言いつけを守らずに独断先行して。
勝手にピンチになってる。
『お兄、助けて!』
咄嗟に念話で助けを呼ぶも、どの場所にいるかも把握できてない。
それでも情報を集めてなんとか探してもらおうとした。
でも、モンスターは待ってくれず……首を大きくしならせると、口を開けてブレスを放った。
私は何もできずに体を丸めて、ダメージを最小限にしようと歯を食いしばった。
「ホーリーバリア!」
いつまで経っても熱さは襲ってこない。どうなっちゃったんだろう?
見上げると見知った人の困った顔。
確か寧々お姉ちゃん。
「全く、一人で勝手に先に行ったらダメよ?」
本当なら怒られても仕方のない事をしたのに、寧々お姉ちゃんは優しく笑いかけてくれた。
「無事でよかったわ。立てる? お兄さんが探してたわよ? 早くしないとこのダンジョンのモンスターを駆逐しちゃうわ」
流石にそこまでは無理じゃない?
お兄は強いって聞くけど、そこまで強いの?
よく分からない。お兄はあたしにあまり自分のお話をしてくれないから。
寧々お姉ちゃんは凄い強かった。
あらゆる攻撃を弾き、相手の隙を窺って地味だけど確実な一撃。
それでどんなに大きなモンスターだって倒しちゃう。
派手な強さじゃない。
それはきっと地味な強さ。
でもあたしは、そんな地味だけど力強い強さに憧れる。
誰にも負けない強さ。
そして守りたいものを守れる、そんな力。
「明海! 無事だったか!」
お兄と合流した時、冗談かと思ってたお兄の力を目の当たりにする。本当に腕力で千切っては投げていたのを見て目を疑った。
「お兄!」
あたしの知らないお兄になってないか確認するために飛びついたが、きちんと受け止めてくれた。
モンスター相手だとあんなに怪力を発揮していたのに、あたしの頭を撫でる手はいつもと同じ暖かさがあった。
「全く、世話かかせやがって」
「ごめーん、つい夢中になりすぎちゃってさ」
本当だったら怒られるどころじゃない。
でも、お兄はあたしに怒ることはなかった。
「寧々、助かったよ。こいつすぐチョロチョロするからさ」
「別に平気よ。久遠で慣れてたから」
「え、久遠ていつもあんなに向こう見ずなのか?」
「寧々! ひどいよ~」
久遠ちゃんは寧々お姉ちゃんを軽く握った拳でポカポカ叩くが、流れ弾が岩盤を抉ったのを察するに割と力が込められてるようだった。
久遠ちゃん破壊力って聞いてたけど予想を簡単に上回ってきておっかなくなってきた。
あたしはそっと寧々お姉ちゃんの後ろに隠れる。
「っと、明海。どうしたの?」
「明海! 隠れるなー」
「下の子に対してやめなさいよ、もう。甘えたい年頃なのよ。うちの妹も同じだわ」
「むー」
第一印象はちょっとキツそうだなんて思っていた寧々お姉ちゃん。
でも全然そんな事なくて、お兄と同じようにあたしを優しく抱き寄せてくれた。
こういうの、母性っていうんだっけ?
あたしにもこうやって誰かを迎え入れる時が来るんだろうか?
分かんない。
その前にあたしはいろいろ教えてもらわなくちゃいけないから。
誰かを受け入れるのはそれからだ。
でも今は……もう少し甘えさせて。
しばらくして、落ち着きを取り戻す。
寧々お姉ちゃんから離れて、深呼吸をした。
「もう大丈夫?」
「はい、ありがとうございます」
「いつでも頼って良いのよ? あなたが入学したら、私達は上級生になるんだから」
「うん、その時はよろしくお願いします」
「お願いされたわ」
「よし、じゃあ。それぞれの能力の検証を始めようか」
お兄が音頭を取り、凛華お姉ちゃんや寧々お姉ちゃん。久遠ちゃん、ともう一人のお姉さん(おじさん?)に声をかけた。
あたしはまだ手に入れてない才能を制御できるかのテストをするんだって。
あたしはそれを見学しながら、もし自分に才能が芽生えるなら。
こんなのが良いなって想像を膨らませる。
視線の先で、お姉ちゃん達が凄い技を繰り広げる。
お兄はそれを眺めながら、何かをチェックしていた。
何してるんだろう?
「気になるか?」
じっと見てたら声をかけられる。頷くとお姉ちゃん達のスキルの強みと弱み、隠すべき隙の多さを書き込んでいるようだった。
「そこまで突き詰めていくの?」
「突き詰めていくと、ピンチをなくせるな」
「技一つとっても明確に弱点があるんだ?」
「そうだなぁ。意外と使ってる本人は気づかない隙だが、それを指摘してやるだけでその子は成長するきっかけがもらえる。俺はそんな手助けをしてやってるんだ」
「寧々お姉ちゃんは最初からあの強さじゃなかったの?」
「明海はさ、寧々が俺と同じFクラス生だったって聞いたら驚くか?」
???
「Fクラス生がなんなのかは分かんないけど、ラノベの冒険者のランク制度みたいな意味合いだったりする?」
「そんな感じだな。俺と寧々は最初Fクラスで出会った。お互いに才能を持ってなくてさ。俺は結局芽生えずに自主退学したよ。彼女は今も頑張って学園に在籍してる」
「あれ、それってお兄は才能が覚醒しなかったって事?」
「ちょっとだけ違うな。俺の才能は学園の基準からしたらとても弱いものだった。なんせ探索者の攻撃力そのものが皆無だから」
「そうなんだ。お兄の才能ってどんなの?」
「テイマーだな。倒したモンスターを使役することができる、ちょっと変わった才能だ」
「えっ、それって才能が一切ない状態で倒す前提?」
「そうだぞ?」
「強いの?」
「すごく苦労したとだけ伝えておく。あまりにも使いにくすぎて、多分俺以外まともに扱えるやつはいないと思うぞ?」
「そっか」
そんな扱いにくい才能でも、凛華お姉ちゃんや寧々お姉ちゃんに慕われるほどの強さを得ている事実。
お兄はきっとあたしの想像以上に苦労したんだ。
才能が覚醒したらすぐに強くなれるわけじゃないって、気付かされた。
「ま、お前がハズレ引いたって兄ちゃんが強くなるように指導してやるから大船に乗った気でいろ。凛華や寧々、久遠も見守ってくれる。お前は好きにやって良いんだ」
「うん! ありがと」
お兄おの優しさは優しいだけじゃない、厳しさも含まれている。
それは凛華お姉ちゃんや、寧々お姉ちゃんに接する態度でわかった。
時には優しく、時には厳しく。
強くなろうと思う本人のやる気に応じて練習メニューを考える。
そういうコーチ的な考えが常にあった。
「と、フレアジェルか。どうだ明海、倒してみるか?」
気づけばお兄の足元にバスケットボールサイズの真っ赤な水玉が寄ってきていた。
どう見てもマグマの塊で、表面がポコポコしてる。
お兄は陰の内側から一振りのナイフを取り出して、手渡してきた。
「う、うん」
「ジェル系はスライムと違って弾力がある。突き刺すよりも切り裂くつもりで横払いにしてみろ」
「うん。えいや!」
お兄に教わった通りにナイフを振るうと、きれいにスパッと切れた。切れ味凄っ! って、まだ倒せてない。
「この中心部に四角く浮き出た部分があるだろう? ここを突き刺す感じで数度試してみろ」
「うん」
言われた通りにナイフを振り上げてザクザクと。
痛がってるのか、体液が服や顔にかかった。
「熱……くない?」
「俺の耐性のお陰だな。こいつの攻撃はマグマを吹きかける事や消化液で溶かしてきたりする。マグマの方は耐えられるけど、服は燃えるから気をつけてな?」
え、じゃあ直接手で受け止めろって事?
確かにせっかくのお洋服を穴だらけになるよりは良いか。
腕をまくり、よーし! と気合いを入れてザクザクと作業を繰り返す。そして……私の手に入れたスキルは……
<才能が覚醒しました>
ディメンジョントレーダー
空間を無視して0距離攻撃が可能。
ゲートを開くことで相手の攻撃を取り込んで、そのまま相手に返すこともできる。
スキルを使い込むことによって上限回数が増えていく。
─────────────────────
六濃明海
才能:ディメンジョントレーダー【SSR】
<スキル>
ディメンジョンホール・入口【3/3】
ディメンジョンホール・出口【1/1】
ディメンジョンホール・拡散【1/1】
─────────────────────
なんていうか、非常に頭を使う系のものだった。
10
お気に入りに追加
220
あなたにおすすめの小説

スキル:浮遊都市 がチートすぎて使えない。
赤木 咲夜
ファンタジー
世界に30個のダンジョンができ、世界中の人が一人一つスキルを手に入れた。
そのスキルで使える能力は一つとは限らないし、そもそもそのスキルが固有であるとも限らない。
変身スキル(ドラゴン)、召喚スキル、鍛冶スキルのような異世界のようなスキルもあれば、翻訳スキル、記憶スキルのように努力すれば同じことができそうなスキルまで無数にある。
魔法スキルのように魔力とレベルに影響されるスキルもあれば、絶対切断スキルのようにレベルも魔力も関係ないスキルもある。
すべては気まぐれに決めた神の気分
新たな世界競争に翻弄される国、次々と変わる制度や法律、スキルおかげで転職でき、スキルのせいで地位を追われる。
そんななか16歳の青年は世界に一つだけしかない、超チートスキルを手に入れる。
不定期です。章が終わるまで、設定変更で細かい変更をすることがあります。
ダンジョン美食倶楽部
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
長年レストランの下働きとして働いてきた本宝治洋一(30)は突如として現れた新オーナーの物言いにより、職を失った。
身寄りのない洋一は、飲み仲間の藤本要から「一緒にダンチューバーとして組まないか?」と誘われ、配信チャンネル【ダンジョン美食倶楽部】の料理担当兼荷物持ちを任される。
配信で明るみになる、洋一の隠された技能。
素材こそ低級モンスター、調味料も安物なのにその卓越した技術は見る者を虜にし、出来上がった料理はなんとも空腹感を促した。偶然居合わせた探索者に振る舞ったりしていくうちに【ダンジョン美食倶楽部】の名前は徐々に売れていく。
一方で洋一を追放したレストランは、SSSSランク探索者の轟美玲から「味が落ちた」と一蹴され、徐々に落ちぶれていった。
※カクヨム様で先行公開中!
※2024年3月21で第一部完!
お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。
勇者としての役割、与えられた力。
クラスメイトに協力的なお姫様。
しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。
突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。
そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。
なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ!
──王城ごと。
王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された!
そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。
何故元の世界に帰ってきてしまったのか?
そして何故か使えない魔法。
どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。
それを他所に内心あわてている生徒が一人。
それこそが磯貝章だった。
「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」
目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。
幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。
もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。
そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。
当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。
日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。
「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」
──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。
序章まで一挙公開。
翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。
序章 異世界転移【9/2〜】
一章 異世界クラセリア【9/3〜】
二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】
三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】
四章 新生活は異世界で【9/10〜】
五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】
六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】
七章 探索! 並行世界【9/19〜】
95部で第一部完とさせて貰ってます。
※9/24日まで毎日投稿されます。
※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。
おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。
勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。
ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜
霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!!
「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」
回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。
フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。
しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを……
途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。
フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。
フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった……
これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である!
(160話で完結予定)
元タイトル
「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう
果 一
ファンタジー
目立つことが大嫌いな男子高校生、篠村暁斗の通う学校には、アイドルがいる。
名前は芹なずな。学校一美人で現役アイドル、さらに有名ダンジョン配信者という勝ち組人生を送っている女の子だ。
日夜、ぼんやりと空を眺めるだけの暁斗とは縁のない存在。
ところが、ある日暁斗がダンジョンの下層でひっそりとモンスター狩りをしていると、SSクラスモンスターのワイバーンに襲われている小規模パーティに遭遇する。
この期に及んで「目立ちたくないから」と見捨てるわけにもいかず、暁斗は隠していた実力を解放して、ワイバーンを一撃粉砕してしまう。
しかし、近くに倒れていたアイドル配信者の芹なずなに目撃されていて――
しかも、その一部始終は生放送されていて――!?
《ワイバーン一撃で倒すとか異次元過ぎw》
《さっき見たらツイットーのトレンドに上がってた。これ、明日のネットニュースにも載るっしょ絶対》
SNSでバズりにバズり、さらには芹なずなにも正体がバレて!?
暁斗の陰キャ自由ライフは、瞬く間に崩壊する!
※本作は小説家になろう・カクヨムでも公開しています。両サイトでのタイトルは『目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう~バズりまくって陰キャ生活が無事終了したんだが~』となります。
※この作品はフィクションです。実在の人物•団体•事件•法律などとは一切関係ありません。あらかじめご了承ください。

八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます
海夏世もみじ
ファンタジー
月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。
だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。
彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる