劣等生のハイランカー

双葉 鳴|◉〻◉)

文字の大きさ
上 下
20 / 147
ダンジョン学園

呼び捨て

しおりを挟む
<side御堂凛華>

 六濃君の妹さんを預かって二週間。

 普段は佐咲さんと共に六濃君から如何にスキルに頼らずダンジョンモンスターを捌くかのレクチャーをいただくのですが。
 今日は初めて六濃君と二人きりでダンジョンに向かうことになりました。

 いつもなら佐咲さんがついてくれるんですけど、今日は自分達の力を試したい私を置いて五層に向かわれてしまいました。

 私は五層までは来たことがありますが、途中で何度も撤退しています。
 なんと言ってもそのフィールドの広大さでしょう。
 目的地に着くまでに息切れしてしまうのです。

 なので六濃君からアドバイスを頂きながら通っていたのですが、今日は今までの訓練の総仕上げとばかりに彼はスパルタで行くと言っていました。

 今までならたった一人でも苦もなく進めていたのですが、学園のダンジョンは特別製らしく、一度クリアした事のあるCランクダンジョンより広大で、階層ボスも強力。

 そこを何度もクリアしたと言う六濃君。
 彼の才能はあまり聞いた事のないものでした。

 ダンジョンテイマー。
 私も詳しくはないのですが、この才能はダンジョン内でしか効力を発揮せず、学園内では生徒手帳に能力が記載されないという不遇な才能らしいです。

 学園でFクラスに居続けた理由もそれが原因との事で。
 なんとかしてあげたいと思いつつも、学校側のシステムに介入するコネもなく、私はなんにも出来ない自分を責めていました。


「御堂さん、明海は迷惑かけてない?」

「え? ええ。いい子にしてくれてますよ。来年は明海さんも探索者の適齢期になります。本人も六濃君の後を追って探索者になるのだとお話されていて」

「そっか。病院では他になんの楽しみもなかったからな。あの子がそんなことを言い出したのはきっと御堂さんに憧れてだと思うんだ。でも僕は、叶うことなら妹に危険な目にあってほしくはないかな?」


 せっかく一緒になりましたのに、話題はいつも妹さんのことばかり。私はただの友達ですから仕方ありませんが、佐咲さんと一緒にいる時以上にやきもきしてしまいますね?
 
 と、六濃君のことばかり責めるのもお門違いですね。
 私も話題とくれば兄様の事ばかり。

 どっちもどっちと言うやつですか。なんだか自信をなくしてしまいます。

 六濃君からすれば妹さんは私に憧れてると言いますけど、それは絶対にない……とは言い切れませんか。

 実際には違うけど、私と佐咲さんで結託して提供した1億。

 それを見ず知らずの子供にポンと出せる恩は生半可な感情では返しきれないでしょう。
 それこそ探索者になって恩を返すぐらいはする。

 私だって同じ立場ならきっと同じことをするに違いありません。

 
「ですが、私は明海さんの気持ちを大切にしたいと思いますわ。もしも私が同じ立場でしたら、きっと同じ選択をしていた事でしょう」

「それは御堂さんのお兄さんも同じ様に思ってそうだね?」

「どうでしょうか? 兄様は私を大切に思ってくれますから」

「学園に通うのに反対は?」

「いい顔はしませんでしたが」

「だろうね」

「ですが──」


 並んで歩いているところから一歩前に出て振り返る。


「兄様は私のやりたい事を応援してくれましたわ」

「僕もそうしろと?」

「どうするかは六濃君次第です。けど、妹だからと護られてばかりは嫌だと思います」

「御堂さんもそうだったから?」

「ええ」


 四階層を通り過ぎ、のんびりとした足取りで五階層へと足を踏み入れる。ここからは未踏の領域。
 こちらを伺う様に息を潜めたモンスターがウヨウヨ居ます。

 緊張に息を呑む私の横で、六濃君はどこか余裕な表情。
 通い慣れた庭だと仰ってましたもの。

 緊張で震える私と違って余裕綽々。
 こうして乗り越えた環境の差がこうも実力に現れるものなのですね?


「御堂さん、囲まれてるのはわかる?」

「おおよそは。私の探知スキルにも反応があります」


 足を肩の位置に開き、剣を抜刀。
 兄様からいただいた【宝刀フラウ】

 炎の精霊が閉じ込められたもので、振るうだけで魔力を代価に魔法の真似事ができるもの。
 私の能力では日に15振りが限界。

 その他にも武技や魔法もありますが、今日のお題はそれらをセーブしての攻略だった。

 学園側の姿勢と真っ向から対立する姿勢。
 しかしそれが出来れば?

 佐咲さんが熱を入れるわけである。
 その結果は勿論、プロになっても生きてくる。
 それのノウハウを横にいるFクラス生の六濃君から教わったと嬉々として話していたことを思い出す。


「サポートはする。やれるだけやってみよう。コカトリスの攻略法は?」

「頭に叩き込んでおります」

「なら、戦闘開始だ」


 六濃君の放った石礫がコカトリスの鶏の頭部にクリーンヒット。
 目を回したところにフラウを打ち込んだ。
 簡単に首が飛ぶ。
 

「凄い。こうも簡単に屠れるとは!」


 宝刀フラウの力は扱い慣れていた。
 しかしモンスターとてランクに応じて補正に拮抗する能力がある。

 AとCなら1.5倍のダメージ。
 しかし学園側の防御判定まで同じというわけには行かない。
 そもそもこの階層はソロでの攻略は推奨されてないのだ。

 防御力がこちらを上回る相手の場合、ダメージによっては倒しきれないこともままある。

 しかし六濃君がコカトリスの意識を数秒奪う事でクリティカルヒットに不意打ちが加算されて一撃で屠れる火力へと至れた。

 これを自分の実力と思ってはいけない。
 彼がいてこその功績。


「次、来るよ。一体はサポートするけど二匹目は任せても?」

「お任せください!」


 甘えてばかりはいられません。この方の横に並ぶにはここくらい簡単に歩けるくらいにならなくては。
 すぐ先では佐咲さんパーティが苦戦を強いられてる景色が映った。
 助けに行くべきかと迷っているところで六濃君の声がかかる。


「他人が気になる?」

「他人ではありません、今はクラスメイトです」


 他人と言い切られて少しムッとしてしまったかしら?
 でもそんな言葉は彼の口から聞きたくなかった。


「それでも、今日僕らは彼らとパーティを組んでない。こちらが助けるつもりでも、向こうからしたら横殴りされたと思われたっておかしくない。助けに行くのならこちらに余裕があり、且つ向こうから救援要請があった場合のみ。今の御堂さんに余裕があるようには見えないけど?」


 今は他人を気にかけてる余裕はないでしょ、と釘を刺された。
 全くもってその通り。

 それに佐咲さんも自分達だけで乗り越えてようやく自信がつくと言っていた。
 彼女の頑張りを自分が邪魔してどうするのだ。

 首席だからと次席を下に見るのか?
 違うだろう、それでは他のクラスメイトと代わりない。

 ならばどうするか?
 自分を信じるように彼女達を信じる。
 目を瞑り、再び開くときには迷いは消え失せていた。

「迷いは消えたね? では次の二体は御堂さんに任せるよ。こうやって自分が何体同時に抱えられるか、何体以上は厳しいかを身をもって覚えていくと良い。五層は特にヘイトがチェインする。攻撃力の高い飛び道具を複数持つ御堂さんの場合、一度に十数匹釣りかねない。僕が教えるのは如何に才能に頼らずに自分が対応できる数を釣れるかのレクチャーだよ。これを覚えるだけで随分と無駄がなくなる。投石だって立派な武器だ」

「はい!」


 結局終始モンスターの返り血を浴び続ける闘争の連続。
 色気付いた話ひとつできなかった。
 せっかく二人きりだと言うのに。

 そもそもそんな不純な動機でやってきてないのに、私ったらダメね。
 どうしてしまったのかしら?

 ここ数日ずっと六濃君の事ばかり気になって仕方ない。
 今までは兄様がずっと心の中を占めていたのに、今ではそこに六濃君が入ってきてしまった。
 今までこんな事なかったのに。


「御堂さん」

「……なんでしょう?」


 と、うっかり考え込んでしまったわ。
 悪い癖ね。


「もし妹が探索者になりたいと言ってきたら背中を押してもらってもいいかな?」


 戦闘開始前までは渋っていた彼がどのような心変わりを?

 もし私の行動が彼の心に改善の余地を与えたなら少しくらいは我儘を聞いてもらってもいいですかね?
 でも、その前にケジメはつけさせて貰いましょう。
 同じ妹側の立場から。


「それは、六濃君が直接言ってあげたらいいのではないですか?」

「そうしたいんだけどね、僕は学園の連中に嫌われてるじゃない?」


 どこか遠い目をしている六濃君。
 その理由は他ならぬ私と佐咲さんが一緒に連れ歩いているからだろう。私達は同級生としての関係を築いているが、周囲はそう思わない。それを気にしているようですね。


「出て行かれるのですか?」


 彼がこの学園で済ますべき用事は済んでいる。
 今は佐咲さんの願いで居残ってレクチャーを教えているだけだ。
 なので彼からすればここに居座る理由の方が少ないのでしょう。


「出て行かなければならなくなったとき、僕は自らの足でここを発つよ。勿論出て行かなくていいに越したことはないけどね?」

「そうですか。佐咲さんはきっと悲しむでしょうね」

「どうだろう? 彼女たちも僕に甘えてばかりはいられないと奮起してるよ。今日の事はそれを察しての行動だと思うんだ。ずっと一緒にやっていくのも無理だと思うし、そこで御堂さんにお願いがある」


 神妙な顔つき。ここだ!


「タダでは引き受けませんわ。一つ私のお願いを聞き受けてくれたのならお応えしましょう」

「内容にもよるかな?」

「でしたら私の事は二人きりの時ファーストネームでお呼びください」


 六濃君は突然の事に困ったようなポーズを取る。


「では、凛華さん?」

「さんは他人行儀ですわ。妹さんを安心させるためにも、私達は恋人役を演じる必要があります」

「……妹がまたご迷惑をおかけしたようで」

「良いのです。私も末っ子でしたので妹が欲しかったのですから。その妹からの頼みを果たすまでです」

「あいつ鋭いんで演技とかすぐバレるよ?」

「それでも、彼女の信頼を勝ち取るためですから」

「じゃあ……凛華」

「はい!」

「もしその時が来たら妹を頼むよ」

「お任せください、海斗。明海さんは私が教育して立派なレディに育てて見せますわ!」

「お願いするよ」

「ええ」


 その日以降、明海さんを通じて六濃君とお話しするようになりました。
 お陰で私に近寄りたいAクラス生は嫉妬の炎に焼かれてしまっています。

 佐咲さんにも多少は向けられていた好意を彼が根こそぎ持っていきましたからね。

 いい顔はされないでしょう。
 それも軽蔑すべきFクラス生です。

 クラス対抗戦でも余裕綽々で対応してますしストレスの向け場がないと非難轟々。
 確かに彼はこの学園内に居づらいでしょう。

 それでも両手に花なのは結果論です。
 私も佐咲さんも、貴方を選んだ事に後悔はしておりませんよ?

 勿論、同じ探索者としての好意、尊敬。
 プロポーズとは異なりますが、佐咲さんよりも一歩踏み込んだ関係になれた事で良しとしましょう。

 私の気持ちにケジメはつきました。
 きっと私、彼に恋をしてるというよりは彼の力に憧れを抱いてるだけなのかもしれません。

 底知れぬ力を制御し、操る才能の持ち主。
 そこに兄様を重ねて見ているのです。

 だけどこんなにも胸が高鳴るのはなぜでしょう?
 私には佐咲さんのような彼を神のように崇拝する気持ちはありません。

 でも、彼女にだけは負けたくないって。
 それだけの為にいろんな勇気を振り絞ってしまいました。

 兄様が聞いたらなんと思うでしょうか?
 でも、兄様ならきっとわかってくれると思います。

 だって私も兄様も、己に芯を持つ方はお好きですもの。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

これにて一章完結。

もし【面白い】【続きが読みたい】など思っていただけましたら、『作品フォロー』や『エール』などで応援してくれると嬉しいです。
しおりを挟む
感想 18

あなたにおすすめの小説

スキル:浮遊都市 がチートすぎて使えない。

赤木 咲夜
ファンタジー
世界に30個のダンジョンができ、世界中の人が一人一つスキルを手に入れた。 そのスキルで使える能力は一つとは限らないし、そもそもそのスキルが固有であるとも限らない。 変身スキル(ドラゴン)、召喚スキル、鍛冶スキルのような異世界のようなスキルもあれば、翻訳スキル、記憶スキルのように努力すれば同じことができそうなスキルまで無数にある。 魔法スキルのように魔力とレベルに影響されるスキルもあれば、絶対切断スキルのようにレベルも魔力も関係ないスキルもある。 すべては気まぐれに決めた神の気分 新たな世界競争に翻弄される国、次々と変わる制度や法律、スキルおかげで転職でき、スキルのせいで地位を追われる。 そんななか16歳の青年は世界に一つだけしかない、超チートスキルを手に入れる。 不定期です。章が終わるまで、設定変更で細かい変更をすることがあります。

ダンジョン美食倶楽部

双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
長年レストランの下働きとして働いてきた本宝治洋一(30)は突如として現れた新オーナーの物言いにより、職を失った。 身寄りのない洋一は、飲み仲間の藤本要から「一緒にダンチューバーとして組まないか?」と誘われ、配信チャンネル【ダンジョン美食倶楽部】の料理担当兼荷物持ちを任される。 配信で明るみになる、洋一の隠された技能。 素材こそ低級モンスター、調味料も安物なのにその卓越した技術は見る者を虜にし、出来上がった料理はなんとも空腹感を促した。偶然居合わせた探索者に振る舞ったりしていくうちに【ダンジョン美食倶楽部】の名前は徐々に売れていく。 一方で洋一を追放したレストランは、SSSSランク探索者の轟美玲から「味が落ちた」と一蹴され、徐々に落ちぶれていった。 ※カクヨム様で先行公開中! ※2024年3月21で第一部完!

お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜

双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。 勇者としての役割、与えられた力。 クラスメイトに協力的なお姫様。 しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。 突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。 そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。 なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ! ──王城ごと。 王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された! そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。 何故元の世界に帰ってきてしまったのか? そして何故か使えない魔法。 どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。 それを他所に内心あわてている生徒が一人。 それこそが磯貝章だった。 「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」 目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。 幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。 もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。 そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。 当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。 日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。 「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」 ──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。 序章まで一挙公開。 翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。 序章 異世界転移【9/2〜】 一章 異世界クラセリア【9/3〜】 二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】 三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】 四章 新生活は異世界で【9/10〜】 五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】 六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】 七章 探索! 並行世界【9/19〜】 95部で第一部完とさせて貰ってます。 ※9/24日まで毎日投稿されます。 ※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。 おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。 勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。 ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜

霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!! 「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」 回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。 フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。 しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを…… 途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。 フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。 フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった…… これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である! (160話で完結予定) 元タイトル 「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう

果 一
ファンタジー
目立つことが大嫌いな男子高校生、篠村暁斗の通う学校には、アイドルがいる。 名前は芹なずな。学校一美人で現役アイドル、さらに有名ダンジョン配信者という勝ち組人生を送っている女の子だ。 日夜、ぼんやりと空を眺めるだけの暁斗とは縁のない存在。 ところが、ある日暁斗がダンジョンの下層でひっそりとモンスター狩りをしていると、SSクラスモンスターのワイバーンに襲われている小規模パーティに遭遇する。 この期に及んで「目立ちたくないから」と見捨てるわけにもいかず、暁斗は隠していた実力を解放して、ワイバーンを一撃粉砕してしまう。 しかし、近くに倒れていたアイドル配信者の芹なずなに目撃されていて―― しかも、その一部始終は生放送されていて――!? 《ワイバーン一撃で倒すとか異次元過ぎw》 《さっき見たらツイットーのトレンドに上がってた。これ、明日のネットニュースにも載るっしょ絶対》 SNSでバズりにバズり、さらには芹なずなにも正体がバレて!? 暁斗の陰キャ自由ライフは、瞬く間に崩壊する! ※本作は小説家になろう・カクヨムでも公開しています。両サイトでのタイトルは『目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう~バズりまくって陰キャ生活が無事終了したんだが~』となります。 ※この作品はフィクションです。実在の人物•団体•事件•法律などとは一切関係ありません。あらかじめご了承ください。

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

処理中です...