劣等生のハイランカー

双葉 鳴|◉〻◉)

文字の大きさ
上 下
3 / 147
ダンジョン学園

ダンジョンアタック②

しおりを挟む
「戻ろう、僕たちだけじゃあいつらには勝てない」


 もはや烏合の衆となったクラスメイトに声を掛けたのは、他ならぬ俺だった。
 全員が奇異の目で見つめてくる中で、佐咲さんだけが俺の意見に賛成してくれていた。


「六濃君の言う通りよ。スライムの撃退法はなんとか見つけたのだし、それで才能を獲得しましょう?」


 その撃退法は、一人の犠牲者の上に成り立っている。
 次は誰を犠牲にするのか?
 全員の瞳がそれぞれの間で彷徨った。


「僕が囮になる」

「六濃君?」

「良いんだよ、佐咲さん。誰だってこんな損な役割こなしたくないに決まってる。でも僕は、スライムのとある法則を見つけたんだ」

「法則?」


 頷き、軍手をしていた手で湿地帯に生えていた草を引っこ抜く。


「その草は?」

「スライムがよく食べている草だよ。食事中、攻撃をしてもあいつらは動かなかったよね?」

「でもその量じゃ、一瞬で食い尽くしちまうぞ?」


 意見をしたのは金髪を真ん中分けにしたクラスメイト。
 確か秋庭幸人あきばゆきとだったかな?

 どこか正義の味方を気取ってて、クラスの輪をまとめようと頑張っていたのを覚えている。取り越し苦労だったが、彼の頑張りに救われた生徒も多かったのも事実だ。
 
 スライムはその食事に人間の肉を好むが、口に含めばなんでも食べる悪食のようだ。
 一度食いついたら離さないのもあって、食いつきさえすれば時間は稼げるだろう。


「だから食い尽くされないような工夫をするんだ。例えばあそこにちょうど出来たてほやほやの遺骨がある」


 ついさっき死んだ不良生徒の遺骨だ。
 それに草を巻きつけて、スライムに食いつかせる案を提示すると全員から一斉に引かれた。


「流石にそれは……どうかと思うわよ?」

「今は四の五の言ってる場合じゃないんだよ? 次にこうなりたいのは誰? 僕は現状を打破するための提案をしているんだ。勿論、他に提案があるなら聞くけど?」


 倫理的には最低最悪。

 けど、誰だって死にたくないのでその方法を取る他なかった。

 ダンジョンで死んだ魂は輪廻の輪を通れず、ダンジョンの糧となる。

 一般人がダンジョン内で死んでも特に変化はないが、才能覚醒者が死ぬと、モンスターを屠って蓄えた経験値でレベルアップする場合もあるから注意が必要であると教科書にも載っていたっけ。

 だから探索者は自分の安全圏から出ようとしない腰抜けが多いのだ。そのための肉盾を俺達Fクラス生にやらせればいいとさえ思っている。

 何せ自分達は才能に選ばれた特別な人材。
 だから何をしてもいいと思っているのだ。

 勿論頼みこまれたってそんなお願い願い下げであるが。

 そんなこんなでスライムを一匹撃破。

 スライムは中心にあるコアを破壊すれば生命活動を停止するようだ。

 物理は基本的に無効。状態異常にも耐性がある厄介なやつだが、唯一そのドロップ品のコアは小腹を満たすのに役立った。

 食べられるのだ。
 食料を買い込めない俺たちに取ってこれほどありがたい非常食もない。

 しかしそんな奇行を訝しむ目がある。
 モンスターのドロップ品を口に入れるのを嫌がる生徒も少なくない。
 好き嫌いしてる場合じゃないと思うんだが?

 まぁ誰もいらないのなら俺が優先して手に入れておく。
 あとで欲しいと言っても渡さないからな?


「お、才能獲得!」


 その中で一人、声を上げたのは例の秋庭幸人。
 立ち去ったクラスメイトと同様に俺たちを見捨てると思われたが、


 「俺をあんな薄情者達と一緒にするなよ」と笑った。

 どうやら彼はとんでもないお人よしであるようだ。

 覚醒する才能は、ゲームで言うところのジョブに該当する。
 そのジョブによって様々なスキルを獲得するのだ。

 これがまたゲーム的で、人々に受け入れられやすい要因にもなっている。あとはモンスターを倒せばレベルが上がったりと似通う部分は多かった。


 秋庭君の才能は【シャドウナイト】

 影を使って攻撃と補助が可能な、器用貧乏な才能だった。
 しかしこの中では唯一の攻撃手段持ち。
 ただ、すぐに活動限界に来てしまう。


「ああ、くそ。今ので打ち切りだ!」


 スキルは予め使用回数が決まっているようだ。

 だから学園側は無駄な消費を抑える為にFクラス生を生贄にするのだろうね。

 奨学金という名の借金でがんじがらめにし、生徒を都合の良い奴隷と仕立て上げるのだ。
 そんな事実知りたくもなかったが。

 でも、才能がなくたって一般人でもモンスターを倒せるというアドバンテージは大きい。
 彼の活躍で残された生徒も次々と才能に覚醒していた。


「ありがとう、秋庭君。今ので他の子達も覚醒したようだ」

「そっか、なら武技を消費した甲斐があったな」

「とは言っても、居残るかどうかはその人達次第だけどね?」

「は? ここまで世話になって一抜けするとかないよな?」


 居残り組全員に圧をかける秋庭君だが、全員が全員お人よしというわけではなかった。

 
「ごめん、今まで世話になったけど本当にごめん。俺には家を再興する役目があるから。だから、先に上位クラスに上がらせてもらいたいんだ」


 先程まで死の瀬戸際だったにも関わらず、降って湧いた希望に全てを託す生徒達。

 どうやら微妙な才能だった秋庭君と違い、将来性のある才能を引いたようだ。
 答え合わせなんかしなくたってわかる。

 だって瞳に光が宿っていたから。

 それに縋るしかないのは痛いほどわかる。
 そして俺たちの関係なんて所詮その程度だってことも。


「見損なったぜ、お前ら」

「まぁまぁ落ち着いて。秋庭君が残ってくれるだけありがたいから」

「六濃君がそう言ってくれるんなら良いけどよ。でも許せねえよなぁ?」

「全員が全員、貴方のようなお人好しではないのよ。このクラスに在籍するに値する理由があるのではなくて?」


 元同級生に愚痴を漏らす秋庭君に佐咲さんがピシャリと言った。

 一瞬反感を示すが、すぐに考えを改めて自分の非礼を詫びていた。

 そんなやりとりを見ている中で、俺もまた才能に覚醒していた。


 <ダンジョンテイマーの才能に覚醒しました>
 才能ランク:SSR
 ダンジョン内に存在する全てのモンスターを使役する事が可能な王の才覚。
 使役するには自力での討伐が必要不可欠であり、また使役モンスターを強化したり進化させることも可能。
 使役下のモンスターの精神に作用して命令を出せるので命令を無視されることはない。
 ※一度ダンジョンの外に出ると全ての能力が剥奪されるのでご注意ください。


 ────────────────────────────
 六濃海斗
 生徒ID:001145141919810
 才能  :ダンジョンテイマー
 獲得TP:ー
 スキル :テイム、テイム解除
 <テイム可能モンスター>
 ☆スライム
 ────────────────────────────


 生徒手帳にも記されているので間違いないがこれは果たして強いのか?
 正直、微妙という他ない。

 モンスターを使役できるのは現状役に立つが、上に行けるかと言われたらちょっと怪しいな。


 ただでさえ学園内は覚醒した才能を検知してクラスへの振り分けをする魔道具が至る所にある。
 しかし俺の才能は、ダンジョン限定。

 TPが稼げても上位クラスに登れない可能性すらあった。
 その上で使役特化。

 テイムしたモンスターも表に持ち出せないのでは一般人と変わりがない。
 え? 本当にこれだけ?

 勘弁してくれよ。
 こんな才能で妹の治療費を稼がなくちゃいけないのかよ、と目の前が真っ暗になった。
 思わず頭を抱えたくなってしまう。

 
「六濃君は才能に獲得した?」

「いや、見過ごしたかなと確認してみたけど、まだみたいだ」

「そう、残念ね。私もなのよ」


 才能未覚醒者は私もよ、と自慢にもならない自慢をする佐咲さん。

 俺を思っての言葉掛けだろう。
 実際はその微妙さに眩暈がしているだけなんて口には出せずに苦笑する。


「いや、でも才能なしでこれだけモンスターに対応できるのは正直すごいと思うぜ?」

「それは本当にそう思うわ。六濃君の機転のおかげよね?」

「そんな事ないんじゃない?」

「そんな事あるって」


 いつしか合わせて6名まで減っていたクラスメイトは、先の見えない暗い洞窟内を彷徨った。

 もしかしたら当たりの才能を獲得できるかもしれないという淡い希望を胸に託して、俺たちは茨の道を進んでいく。
しおりを挟む
感想 18

あなたにおすすめの小説

スキル:浮遊都市 がチートすぎて使えない。

赤木 咲夜
ファンタジー
世界に30個のダンジョンができ、世界中の人が一人一つスキルを手に入れた。 そのスキルで使える能力は一つとは限らないし、そもそもそのスキルが固有であるとも限らない。 変身スキル(ドラゴン)、召喚スキル、鍛冶スキルのような異世界のようなスキルもあれば、翻訳スキル、記憶スキルのように努力すれば同じことができそうなスキルまで無数にある。 魔法スキルのように魔力とレベルに影響されるスキルもあれば、絶対切断スキルのようにレベルも魔力も関係ないスキルもある。 すべては気まぐれに決めた神の気分 新たな世界競争に翻弄される国、次々と変わる制度や法律、スキルおかげで転職でき、スキルのせいで地位を追われる。 そんななか16歳の青年は世界に一つだけしかない、超チートスキルを手に入れる。 不定期です。章が終わるまで、設定変更で細かい変更をすることがあります。

ダンジョン美食倶楽部

双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
長年レストランの下働きとして働いてきた本宝治洋一(30)は突如として現れた新オーナーの物言いにより、職を失った。 身寄りのない洋一は、飲み仲間の藤本要から「一緒にダンチューバーとして組まないか?」と誘われ、配信チャンネル【ダンジョン美食倶楽部】の料理担当兼荷物持ちを任される。 配信で明るみになる、洋一の隠された技能。 素材こそ低級モンスター、調味料も安物なのにその卓越した技術は見る者を虜にし、出来上がった料理はなんとも空腹感を促した。偶然居合わせた探索者に振る舞ったりしていくうちに【ダンジョン美食倶楽部】の名前は徐々に売れていく。 一方で洋一を追放したレストランは、SSSSランク探索者の轟美玲から「味が落ちた」と一蹴され、徐々に落ちぶれていった。 ※カクヨム様で先行公開中! ※2024年3月21で第一部完!

お持ち帰り召喚士磯貝〜なんでも持ち運び出来る【転移】スキルで異世界つまみ食い生活〜

双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ひょんなことから男子高校生、磯貝章(いそがいあきら)は授業中、クラス毎異世界クラセリアへと飛ばされた。 勇者としての役割、与えられた力。 クラスメイトに協力的なお姫様。 しかし能力を開示する魔道具が発動しなかったことを皮切りに、お姫様も想像だにしない出来事が起こった。 突如鳴り出すメール音。SNSのメロディ。 そして学校前を包囲する警察官からの呼びかけにクラスが騒然とする。 なんと、いつの間にか元の世界に帰ってきてしまっていたのだ! ──王城ごと。 王様達は警察官に武力行為を示すべく魔法の詠唱を行うが、それらが発動することはなく、現行犯逮捕された! そのあとクラスメイトも事情聴取を受け、翌日から普通の学校生活が再開する。 何故元の世界に帰ってきてしまったのか? そして何故か使えない魔法。 どうも日本では魔法そのものが扱えない様で、異世界の貴族達は魔法を取り上げられた平民として最低限の暮らしを強いられた。 それを他所に内心あわてている生徒が一人。 それこそが磯貝章だった。 「やっべー、もしかしてこれ、俺のせい?」 目の前に浮かび上がったステータスボードには異世界の場所と、再転移するまでのクールタイムが浮かび上がっていた。 幸い、章はクラスの中ではあまり目立たない男子生徒という立ち位置。 もしあのまま帰って来なかったらどうなっていただろうというクラスメイトの話題には参加させず、この能力をどうするべきか悩んでいた。 そして一部のクラスメイトの独断によって明かされたスキル達。 当然章の能力も開示され、家族ごとマスコミからバッシングを受けていた。 日々注目されることに辟易した章は、能力を使う内にこう思う様になった。 「もしかして、この能力を金に変えて食っていけるかも?」 ──これは転移を手に入れてしまった少年と、それに巻き込まれる現地住民の異世界ドタバタコメディである。 序章まで一挙公開。 翌日から7:00、12:00、17:00、22:00更新。 序章 異世界転移【9/2〜】 一章 異世界クラセリア【9/3〜】 二章 ダンジョンアタック!【9/5〜】 三章 発足! 異世界旅行業【9/8〜】 四章 新生活は異世界で【9/10〜】 五章 巻き込まれて異世界【9/12〜】 六章 体験! エルフの暮らし【9/17〜】 七章 探索! 並行世界【9/19〜】 95部で第一部完とさせて貰ってます。 ※9/24日まで毎日投稿されます。 ※カクヨムさんでも改稿前の作品が読めます。 おおよそ、起こりうるであろう転移系の内容を網羅してます。 勇者召喚、ハーレム勇者、巻き込まれ召喚、俺TUEEEE等々。 ダンジョン活動、ダンジョンマスターまでなんでもあります。

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった〜

霞杏檎
ファンタジー
祝【コミカライズ決定】!! 「使えん者はいらん……よって、正式にお前には戦力外通告を申し立てる。即刻、このギルドから立ち去って貰おう!! 」 回復術士なのにギルド内で雑用係に成り下がっていたフールは自身が専属で働いていたギルドから、何も活躍がないと言う理由で戦力外通告を受けて、追放されてしまう。 フールは回復術士でありながら自己主張の低さ、そして『単体回復魔法しか使えない』と言う能力上の理由からギルドメンバーからは舐められ、S級ギルドパーティのリーダーであるダレンからも馬鹿にされる存在だった。 しかし、奴らは知らない、フールが【魔力無限】の能力を持っていることを…… 途方に暮れている道中で見つけたダンジョン。そこで傷ついた”ケモ耳銀髪美少女”セシリアを助けたことによって彼女はフールの能力を知ることになる。 フールに助けてもらったセシリアはフールの事を気に入り、パーティの前衛として共に冒険することを決めるのであった。 フールとセシリアは共にダンジョン攻略をしながら自由に生きていくことを始めた一方で、フールのダンジョン攻略の噂を聞いたギルドをはじめ、ダレンはフールを引き戻そうとするが、フールの意思が変わることはなかった…… これは雑用係に成り下がった【最強】回復術士フールと"ケモ耳美少女"達が『伝説』のパーティだと語られるまでを描いた冒険の物語である! (160話で完結予定) 元タイトル 「雑用係の回復術士、【魔力無限】なのに専属ギルドから戦力外通告を受けて追放される〜でも、ケモ耳少女とエルフでダンジョン攻略始めたら『伝説』になった。噂を聞いたギルドが戻ってこいと言ってるがお断りします〜」

凡人がおまけ召喚されてしまった件

根鳥 泰造
ファンタジー
 勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。  仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。  それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。  異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。  最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。  だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。  祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう

果 一
ファンタジー
目立つことが大嫌いな男子高校生、篠村暁斗の通う学校には、アイドルがいる。 名前は芹なずな。学校一美人で現役アイドル、さらに有名ダンジョン配信者という勝ち組人生を送っている女の子だ。 日夜、ぼんやりと空を眺めるだけの暁斗とは縁のない存在。 ところが、ある日暁斗がダンジョンの下層でひっそりとモンスター狩りをしていると、SSクラスモンスターのワイバーンに襲われている小規模パーティに遭遇する。 この期に及んで「目立ちたくないから」と見捨てるわけにもいかず、暁斗は隠していた実力を解放して、ワイバーンを一撃粉砕してしまう。 しかし、近くに倒れていたアイドル配信者の芹なずなに目撃されていて―― しかも、その一部始終は生放送されていて――!? 《ワイバーン一撃で倒すとか異次元過ぎw》 《さっき見たらツイットーのトレンドに上がってた。これ、明日のネットニュースにも載るっしょ絶対》 SNSでバズりにバズり、さらには芹なずなにも正体がバレて!? 暁斗の陰キャ自由ライフは、瞬く間に崩壊する! ※本作は小説家になろう・カクヨムでも公開しています。両サイトでのタイトルは『目立つのが嫌でダンジョンのソロ攻略をしていた俺、アイドル配信者のいる前で、うっかり最凶モンスターをブッ飛ばしてしまう~バズりまくって陰キャ生活が無事終了したんだが~』となります。 ※この作品はフィクションです。実在の人物•団体•事件•法律などとは一切関係ありません。あらかじめご了承ください。

八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます

海夏世もみじ
ファンタジー
 月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。  だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。  彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。

処理中です...