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167話 共食い狂想曲2
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「あまり、うちの兵隊を揶揄わないでくださいね?」
「俺としては、調理法のいくつかを伝授した程度なんだけどね」
ルゥちゃんからしてみれば、どちらが邪神かわからないと俺へ不満が募る。実際、このサハギン達が人類に手を挙げたら絶滅待ったなしなので、俺としても対抗手段が欲しいところだった。
無論、俺とヨッちゃんなら対処は可能。
問題があるとすればダンジョン内でクラス探索者達だろう。
ダンジョンデリバリーのような加工スキル持ちならともかく、ヨッちゃんが魔法講座を開いたとしても足止めしかできない現状だもんなぁ。
だから俺たちは率先的に仲間のお肉のおいしさをサハギン達に伝授したのである。
俺が料理する以外でも、日常的に口にさせるようにね。
ちょっとした思いつきだったけど、思いの外受け入れられてるようで何よりだ。
<コメント>
:これが進化の最終系か
:ステータスが上がっただけで中身が俺らだしな
:不毛な争いである
:やはり胃袋を掴まれたらおしまいか
:俺らも側から観ればこんな醜態晒してたってこと?
:それは草
コメント欄が明後日の方向で加速する。
「それはさておき、本日のエネルギーの献上はありがたくいただいておきます」
「ん。また困ったら言ってね。可能な限りは対処するし」
『もっと献上エネルギーの上限を増やせぬか?』
食事を終えて帰り支度をするルゥちゃんとは裏腹に、どこからか声がかけられる。この年話は、瑠璃か。
「瑠璃から無茶振りが来た」
「なんと?」
「献上エネルギーの底上げ要求」
「一応聞いておきますが、可能なのですか?」
「そこのサハギンを際限なく消費していいなら考えるよ。コスト的にファンガス捕まえに行くのも手間だしね。上限を上げる方法ならあるけど、俺一人じゃ難しいから保留にしといて」
「あんまり兵隊を消費されると困るのでこのお話はなかったことに」
「じゃあ、そう伝えておいて」
<コメント>
:なんのお話?
:ルリって誰?
:|◉〻◉)ぼくたちのおかあさんです!
:お前、お母ちゃんいたのか
:|ー〻ー)無から生まれてきたとでも思われてたのなら心外です
:ダンジョンから生えてくるように見えたけど気のせいか
:|◉〻◉)気のせいですね。あれは壁をすり抜けてるだけです
:おい、裏技使うな
:ダンジョンは道順に進んでもろて
:|◉〻◉)えー、面倒臭い
通りであちこちに現れると思ったら、ダンジョンの壁をすり抜けているのか。素で厄介な性質を持ってる奴らだな。
「壁抜けかー、ポンちゃんもやろうと思えばやれるだろ?」
「ボスの誘拐の時のあれのこと言ってる?」
「それそれ」
<コメント>
:そういえばポンちゃんも壁抜けの常習犯だった
:|◉〻◉)ぼくたち以外にも壁抜けできる人がいたんですね。親近感!
:お前たちは後発組だったってことだ
:|>〻<)くやしー
ダンジョンの壁に向けて隠し包丁を入れるアレのことだよな?
確かに今は魔眼のおかげで両手を使わずに行使できるが……
あれ? もしかしてその裏技を使えばダンジョンから抜け出せるんじゃないか?
いや、もし抜け出せてるんならサハギン達がとっくに抜け出してるか。
抜け出せないような仕掛けがされてるのかも知れないな。
まぁいいや、そこは追々考えよう。
サハギン達が自由にし始めたので、配信を切る。
当たり前のようにコメントに書き込みをしてる彼ら。
コメント欄は当たり前に受け止めているけど、普通におかしいことだから気をつけような?
もしこれが北海道のトマトと同じように地上を征服した後の運用手段の訓練だったとしたら目も当てられないからさ。
とはいえ、今はまだこうして油断できているのはサハギン達のフレンドリーのおかげでもある。
それが瑠璃の狙いだったとしたらまんまと引っかかったことになる。
ルゥちゃんはそこまで考えてないだろうけど、それよりもクララちゃんの懸念内容が気にかかる。
このサハギンとにたような眷属が、まだまだダンジョン内に潜んでいるという事実。
もし敵対的な存在が現れた時、俺たちはどう動くか考えておく必要がありそうだった。
ルゥちゃんとのやりとりから数日後、ダンジョンへの炊き出し兼生配信にCランクのダンジョンにやってきている頃、知らない顔と遭遇した。
どうやら彼はクララちゃんとのご同業のようだ。
「あ、もしかして噂の本宝治さん? お会いできて光栄です」
「えっと、どこかで会ったことありましたっけ?」
「いえいえ、一方的にこっちが知ってるだけですよー。ルゥさんやミアさんが世話になってるそうで」
そう言って、彼の翳した壁からヒキガエルのようなずんぐりむっくりとした見慣れないモンスターが二体現れる。
サハギンのように壁を通り抜ける、新たなる邪神の眷属のエントリーだ。
『┗Θ△Θ)ゲロゲロ』
『┗Θ〻Θ)ゲロゲーロ』
「君は……そうか、クララちゃんが言っていた要注意人物は君だったか」
「お初にお目にかかります」
「そうだね、初めまして」
「実は折入って相談があるんですけど……」
そう言って、彼……夢運尾イスト君は声を顰めて耳打ちしてきた。
なんというか、こう。身構えていたのが馬鹿らしいほどに無防備な感じだった。
相談内容を聞けば、彼の目的はとある人物のサポート。
しかしサポートとは程遠い脳筋な眷属を有する彼。
その願いは自分の言うことをまるで聞いてくれない眷属との付き合い方にあった。いや、それを俺に聞かれても。
「それは聞く相手を間違ってるだろ。むしろルゥちゃんに直接聞けばいいんじゃないの?」
「本宝治さんはそう言うっすけど、本来ならルゥさんも恐れ多くて話しかけられないんすよ!?」
世知辛いことに邪神にも上下関係があるらしいことを彼は熱弁する。
「しっかし、俺らは君らのこと何も知らないんだぞ? 相談に乗ってくれって言われてもさ」
「そこのカエルに手っ取り早く上下関係を教えるだけでいいんであれば、アレだろ?」
「どれです?」
「これだ」
ヨッちゃんが俺の肩を強く叩く。
つまりはサハギンと同様に加工して食っちまえと、そう言いたげだった。
そりゃ、まぁ同胞を食われたら力量差はわかるだろうけど、そう言うことじゃなくない?
そもそも眷属っていうからにはそれなりに近しい存在なんだろうし。
見た目がサハギンにそっくりなだけで同じ対処法で行くのはどうかと思うんだが?
「一応聞いておきますけど、食べる系ですか?」
「おう!」
おうじゃないが。
イスト君は困惑したような表情を浮かべつつも、背に腹は変えられないか、と意を結したように口を引き結ぶ。
「コスト的には厳しいですが、それでこっちのいうことを聞いてくれるっていうんなら、許可しましょう!」
「言質とったぜ?」
「まぁ、カエル肉は鶏肉に近しい味がするらしいし」
「あ、でも。食べるからって言っても応じてくれないから戦うことになるかもですが……あ、もう三枚に下ろしてましたか」
「えっ」
「なんでもないです、そのまま調理しちゃってください」
イスト君が何か言ってきたので返事をすれば、気にしないでくれということだった。
『ノ┗Θ⊿Θ)ノ ゲロザエモーーーン』
もう一匹のカエルが何か言ってるけど、スルー力はサハギンで鍛えられてるので無視。
そのまま包丁で解体していく。
事前に隠し包丁を入れているのでスパスパ切れる。
仲間の前であっさり解体し切れば、かけらも残さず食材へと変化させる。サハギンもそうだけど、俺の能力はゴミを出さず余さず食すことに特化しているからな。こういう時に便利なのだ。
足肉以外の端材をミンサーで食肉加工。
足は熟成乾燥(弱)で表面だけ乾かして内側の旨みを強化。
こいつを事前に作っておいたタレに浸しておく。
あとで茹でるので下味をつけておく形だ。
ヨッちゃんにお湯を出してもらい、ミンチ肉の一部を茹でる。
ここで予想以上にアクが出たので掬い取り、香味野菜を放り込んでもう一煮立ち。
最初に野菜を入れなかったのは、スープにしたらやばいかもしれないという思惑があったからだ。
だが味見したところ食材としての素質はあったのか、普通に美味しかった。だから料理の工程を進めたというわけである。
茹でる手順的には逆だけど、ヨッちゃんに頼めば後追いで圧力をかけることも造作だからね。
カエル肉と香味野菜でコンソメスープを作って、その横で熟成乾燥させて漬け込んでおいたカエル肉に火入れしていく。
サハギンくらいのサイズがあるので、串に刺して火の上でぐるぐる回しながら焼いていく。
ヨッちゃんの魔法で天然のサラマンダーのように上下左右から同時の火入れが可能なのだ。
ついでに回転もしてもらって、操作しながらついでに換気扇でもう一匹のカエル君に向けてうまそうな匂いを集中的に流す。
さぁ、君の友達が美味しく出来上がるよ!
『┗Θ〻Θ)ゴクリ』
火入れし終わった肉を切り揃えて、皿に並べていく。
そして、食器を揃えてテーブルの上に配膳。
「驚きました、こいつら、こんなうまそうなメニューになるんですね」
『┗Θ△Θ)食べていいか?』
「こら、お行儀が悪いだろ!」
そう言いながらもイスト君のお腹もぐーっと鳴った。
いたたまれない雰囲気の中、あまり待たせすぎても悪いだろうからと食事会とした。
お口に合えばいいんだけどね。
「俺としては、調理法のいくつかを伝授した程度なんだけどね」
ルゥちゃんからしてみれば、どちらが邪神かわからないと俺へ不満が募る。実際、このサハギン達が人類に手を挙げたら絶滅待ったなしなので、俺としても対抗手段が欲しいところだった。
無論、俺とヨッちゃんなら対処は可能。
問題があるとすればダンジョン内でクラス探索者達だろう。
ダンジョンデリバリーのような加工スキル持ちならともかく、ヨッちゃんが魔法講座を開いたとしても足止めしかできない現状だもんなぁ。
だから俺たちは率先的に仲間のお肉のおいしさをサハギン達に伝授したのである。
俺が料理する以外でも、日常的に口にさせるようにね。
ちょっとした思いつきだったけど、思いの外受け入れられてるようで何よりだ。
<コメント>
:これが進化の最終系か
:ステータスが上がっただけで中身が俺らだしな
:不毛な争いである
:やはり胃袋を掴まれたらおしまいか
:俺らも側から観ればこんな醜態晒してたってこと?
:それは草
コメント欄が明後日の方向で加速する。
「それはさておき、本日のエネルギーの献上はありがたくいただいておきます」
「ん。また困ったら言ってね。可能な限りは対処するし」
『もっと献上エネルギーの上限を増やせぬか?』
食事を終えて帰り支度をするルゥちゃんとは裏腹に、どこからか声がかけられる。この年話は、瑠璃か。
「瑠璃から無茶振りが来た」
「なんと?」
「献上エネルギーの底上げ要求」
「一応聞いておきますが、可能なのですか?」
「そこのサハギンを際限なく消費していいなら考えるよ。コスト的にファンガス捕まえに行くのも手間だしね。上限を上げる方法ならあるけど、俺一人じゃ難しいから保留にしといて」
「あんまり兵隊を消費されると困るのでこのお話はなかったことに」
「じゃあ、そう伝えておいて」
<コメント>
:なんのお話?
:ルリって誰?
:|◉〻◉)ぼくたちのおかあさんです!
:お前、お母ちゃんいたのか
:|ー〻ー)無から生まれてきたとでも思われてたのなら心外です
:ダンジョンから生えてくるように見えたけど気のせいか
:|◉〻◉)気のせいですね。あれは壁をすり抜けてるだけです
:おい、裏技使うな
:ダンジョンは道順に進んでもろて
:|◉〻◉)えー、面倒臭い
通りであちこちに現れると思ったら、ダンジョンの壁をすり抜けているのか。素で厄介な性質を持ってる奴らだな。
「壁抜けかー、ポンちゃんもやろうと思えばやれるだろ?」
「ボスの誘拐の時のあれのこと言ってる?」
「それそれ」
<コメント>
:そういえばポンちゃんも壁抜けの常習犯だった
:|◉〻◉)ぼくたち以外にも壁抜けできる人がいたんですね。親近感!
:お前たちは後発組だったってことだ
:|>〻<)くやしー
ダンジョンの壁に向けて隠し包丁を入れるアレのことだよな?
確かに今は魔眼のおかげで両手を使わずに行使できるが……
あれ? もしかしてその裏技を使えばダンジョンから抜け出せるんじゃないか?
いや、もし抜け出せてるんならサハギン達がとっくに抜け出してるか。
抜け出せないような仕掛けがされてるのかも知れないな。
まぁいいや、そこは追々考えよう。
サハギン達が自由にし始めたので、配信を切る。
当たり前のようにコメントに書き込みをしてる彼ら。
コメント欄は当たり前に受け止めているけど、普通におかしいことだから気をつけような?
もしこれが北海道のトマトと同じように地上を征服した後の運用手段の訓練だったとしたら目も当てられないからさ。
とはいえ、今はまだこうして油断できているのはサハギン達のフレンドリーのおかげでもある。
それが瑠璃の狙いだったとしたらまんまと引っかかったことになる。
ルゥちゃんはそこまで考えてないだろうけど、それよりもクララちゃんの懸念内容が気にかかる。
このサハギンとにたような眷属が、まだまだダンジョン内に潜んでいるという事実。
もし敵対的な存在が現れた時、俺たちはどう動くか考えておく必要がありそうだった。
ルゥちゃんとのやりとりから数日後、ダンジョンへの炊き出し兼生配信にCランクのダンジョンにやってきている頃、知らない顔と遭遇した。
どうやら彼はクララちゃんとのご同業のようだ。
「あ、もしかして噂の本宝治さん? お会いできて光栄です」
「えっと、どこかで会ったことありましたっけ?」
「いえいえ、一方的にこっちが知ってるだけですよー。ルゥさんやミアさんが世話になってるそうで」
そう言って、彼の翳した壁からヒキガエルのようなずんぐりむっくりとした見慣れないモンスターが二体現れる。
サハギンのように壁を通り抜ける、新たなる邪神の眷属のエントリーだ。
『┗Θ△Θ)ゲロゲロ』
『┗Θ〻Θ)ゲロゲーロ』
「君は……そうか、クララちゃんが言っていた要注意人物は君だったか」
「お初にお目にかかります」
「そうだね、初めまして」
「実は折入って相談があるんですけど……」
そう言って、彼……夢運尾イスト君は声を顰めて耳打ちしてきた。
なんというか、こう。身構えていたのが馬鹿らしいほどに無防備な感じだった。
相談内容を聞けば、彼の目的はとある人物のサポート。
しかしサポートとは程遠い脳筋な眷属を有する彼。
その願いは自分の言うことをまるで聞いてくれない眷属との付き合い方にあった。いや、それを俺に聞かれても。
「それは聞く相手を間違ってるだろ。むしろルゥちゃんに直接聞けばいいんじゃないの?」
「本宝治さんはそう言うっすけど、本来ならルゥさんも恐れ多くて話しかけられないんすよ!?」
世知辛いことに邪神にも上下関係があるらしいことを彼は熱弁する。
「しっかし、俺らは君らのこと何も知らないんだぞ? 相談に乗ってくれって言われてもさ」
「そこのカエルに手っ取り早く上下関係を教えるだけでいいんであれば、アレだろ?」
「どれです?」
「これだ」
ヨッちゃんが俺の肩を強く叩く。
つまりはサハギンと同様に加工して食っちまえと、そう言いたげだった。
そりゃ、まぁ同胞を食われたら力量差はわかるだろうけど、そう言うことじゃなくない?
そもそも眷属っていうからにはそれなりに近しい存在なんだろうし。
見た目がサハギンにそっくりなだけで同じ対処法で行くのはどうかと思うんだが?
「一応聞いておきますけど、食べる系ですか?」
「おう!」
おうじゃないが。
イスト君は困惑したような表情を浮かべつつも、背に腹は変えられないか、と意を結したように口を引き結ぶ。
「コスト的には厳しいですが、それでこっちのいうことを聞いてくれるっていうんなら、許可しましょう!」
「言質とったぜ?」
「まぁ、カエル肉は鶏肉に近しい味がするらしいし」
「あ、でも。食べるからって言っても応じてくれないから戦うことになるかもですが……あ、もう三枚に下ろしてましたか」
「えっ」
「なんでもないです、そのまま調理しちゃってください」
イスト君が何か言ってきたので返事をすれば、気にしないでくれということだった。
『ノ┗Θ⊿Θ)ノ ゲロザエモーーーン』
もう一匹のカエルが何か言ってるけど、スルー力はサハギンで鍛えられてるので無視。
そのまま包丁で解体していく。
事前に隠し包丁を入れているのでスパスパ切れる。
仲間の前であっさり解体し切れば、かけらも残さず食材へと変化させる。サハギンもそうだけど、俺の能力はゴミを出さず余さず食すことに特化しているからな。こういう時に便利なのだ。
足肉以外の端材をミンサーで食肉加工。
足は熟成乾燥(弱)で表面だけ乾かして内側の旨みを強化。
こいつを事前に作っておいたタレに浸しておく。
あとで茹でるので下味をつけておく形だ。
ヨッちゃんにお湯を出してもらい、ミンチ肉の一部を茹でる。
ここで予想以上にアクが出たので掬い取り、香味野菜を放り込んでもう一煮立ち。
最初に野菜を入れなかったのは、スープにしたらやばいかもしれないという思惑があったからだ。
だが味見したところ食材としての素質はあったのか、普通に美味しかった。だから料理の工程を進めたというわけである。
茹でる手順的には逆だけど、ヨッちゃんに頼めば後追いで圧力をかけることも造作だからね。
カエル肉と香味野菜でコンソメスープを作って、その横で熟成乾燥させて漬け込んでおいたカエル肉に火入れしていく。
サハギンくらいのサイズがあるので、串に刺して火の上でぐるぐる回しながら焼いていく。
ヨッちゃんの魔法で天然のサラマンダーのように上下左右から同時の火入れが可能なのだ。
ついでに回転もしてもらって、操作しながらついでに換気扇でもう一匹のカエル君に向けてうまそうな匂いを集中的に流す。
さぁ、君の友達が美味しく出来上がるよ!
『┗Θ〻Θ)ゴクリ』
火入れし終わった肉を切り揃えて、皿に並べていく。
そして、食器を揃えてテーブルの上に配膳。
「驚きました、こいつら、こんなうまそうなメニューになるんですね」
『┗Θ△Θ)食べていいか?』
「こら、お行儀が悪いだろ!」
そう言いながらもイスト君のお腹もぐーっと鳴った。
いたたまれない雰囲気の中、あまり待たせすぎても悪いだろうからと食事会とした。
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