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113話 秘境探検生配信
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「はい! 今日はですね、最近何かとネットを騒がせてるブツの入手先と言いますか、まぁ新しいダンジョンを発見したのでそれの調査、主に調理する方向で進めていきます」
「クリアはしない、ただ食うだけ! ある意味でいつも通りだ!」
「そういうわけで今回はダイちゃんはお休みとします」
「まだ推定ランクがわからないからね、しょうがないな」
<コメント>
:まさかの
:そう言うのって専門の業者がやるもんじゃないの?
:ポンちゃんたちンポ普通を普通と思ってはいけない(定期)
「そう言われると思って、今回はゲストを呼んでいます!」
「こちらの配信では何回目かしら?轟美玲よ」
「もう知ってると思うが、マイクだ」
「ハァイ、リンダよ。今日はヨーイチからお呼ばれされてご一緒するわ」
「チーム・フレイヤの入場だーー!!」
<コメント>
:公式の許可とったのかよ!
:え、今日はオフだって
:どえええええ!
:美男美女の中に混ざるおじさん二人
:これは美玲様ガチ恋勢が荒れるぞ!
「それこそ非公式じゃないの。本当はこうやってどこの国とも契約してない人とのコラボは禁止されてるのだけど、洋一さんの場合は実際にあたしなんかよりも数段上だから配慮するどころじゃないのよ」
「よくわかんないけど、そう見たいですね。前回ダンジョンに呼ばれた時にいつも通りに素材確保してたら怒られちゃって」
「Mr.は接待するのに向かなすぎるんだ」
「それはうちのミレイにも言えることだけどね!」
リンダさんがウインクしながらそう言った。
ミィちゃんは不服そうに圧を強める。
俺は乾いた笑いを浮かべながら司会進行を務めた。
こう言うのはヨッちゃんに任せるべきなんだが、リンダさんやマイクさんに言い含められ、俺とミィちゃんを二人きりにさせる作戦に参加してるようだった。
今日はそう言う意味合いも含めてのサプライズだとかなんとか。
<コメント>
:フレイヤですら実力……ってこと?
:ポンちゃんいつの間にかとんでもなく雲の上に行ってたんだなぁ
:ところで今回はどこのダンジョンに来てるんですか?
「なんというか、今回はオリンのワープポータル事故で、出来立てのダンジョンに迷い込んでしまったことから始まるので、どこのとは言い難いんだ」
「DフォンのGPSでは、場所は南緯47度9分、西経126度43分と示されてるな。その位置はただの海だが、多分海中にそのダンジョンはあるとされる。まだできたばかりで階層も不確かだが、今回はそこでの取得物を積極的に料理にしていく所存である!」
<コメント>
:おい、その場所って
:ポイント・ネモやんけ(太平洋到達不可能地点)
:海底に埋まってるってそれ……浮上させちゃやばいやつじゃね?
:しかしダンジョンとして現れるか
:いあいあ!
:モンスターの分布図とかどうなってるの?
:海中ならやっぱり魚?
「なんか恐竜とかいるよ。魚はどうかな? まだ見かけてないな」
「生まれたてなのに恐竜? ドラゴンの系統かしら。マイク、リンダ。何が出てもいいように体勢を整えておくわよ」
「ああ、別にそこまで身構えなくてもいいよ」
<コメント>
:ドラゴン主を相手にするのにアルコールを摂取する人がいると聞いて
:いつものポンちゃんで草
:ヨッちゃんに至っては普通に土属性魔法でテーブルとか作ってるし
:何もかもがおかしい!
:勝手知ったる他人のダンジョンってか?
:あのキモいソーセージの原材料が今、明かされる!
:率先してバラしていくのがポンちゃんらしいな
「特に秘匿するもんでもないしな」
コメントの相手をしながらジャングルの中を歩く。
「蒸し暑いわね」
「本当、海の中と聞いてきたから寒いと思って厚着してきちゃったわ」
「だが、こう言う場所での薄着は致命的だ。どこでどんなモンスターが襲ってくるからわからんからな」
「へぇ、勉強になります」
<コメント>
:おい、案内人!
:危機意識ゼロかよぉ
:そもそもポンちゃんもここよくわかってないからな
:そういやそうじゃん
:それを探りに今日来たのよ
「いました! あの目印をつけた木が例の植物です!」
<コメント>
:キノコ?
:まじかよ。ダイちゃんはクリーミーって言ってたぞ?
:加工しまくってそうなっただけだろ?
:木って言ってんだろ! 見た目はキノコだけど
:木から生えるからキノコなんやで
:そりゃそうよ
「あれはファンガスね。眠りの花粉が厄介なのよ。リンダ、牽制お願い」
「オッケー」
リンダさんが地面を氷結させてキノコが活性化するのを防ぐが、自身が攻撃されてると知るなり花粉が散布され、辺りが一斉に燃え広がる!
「自滅!?」
「いいえ、炎耐性があるようよ」
「あいつはなめこと同じように炎や水を弾く特性があるみたいなんだ」
「ならあたしのミンサーで!」
「ああ、大丈夫。さっき俺の熟成乾燥を根本に仕込んだ。放っておけば鎮静化されるはずだよ」
「いつの間に?」
「北海道で覚えたんだ。今の俺は目視の範囲で加工スキルを発動できるようになった。あんまり使いすぎると目が疲れるんだけどさ」
「それが以前のダンジョンで大暴れしたタネなのね」
「それこそ秘匿中の秘匿じゃないのか?」
「まぁ、見なくたって加工はできるからね。手が届かない距離のモンスターを仕留めるのに便利なぐらいさ」
ファンガスが鎮静化するのを待って、採取を始める。
「おい、俺の短剣が通らねぇぞ?」
「防刃効果もあるみたいだね」
「属性魔法が通じないだけじゃなく、物理も無効化するの?」
「ここから先は俺の包丁で処理していくよ。まずはエレメンタルボディに隠し包丁だ。これが悪さをして斬撃を無効化するからね。マイクさん、もう一度切りつけてみて」
「その隠し包丁で何が変わるん……おい、さっき何をやっても切り分けられなかったキノコがスッパリ切れたぞ?」
「やっぱりか。包丁を入れられない場所に隠し包丁を入れるのにもこの加工の魔眼は役に立つんだよ。こんなふうにさ」
ファンガスを土から掘り出すように全体像を見透かして包丁を入れる。
もう防刃効果もないので、マイクさんが持ち込んだ刃物でもすんなり切れた。
<コメント>
:おいおいおいおい
:防刃耐性と属性を無効化するキノコとかなんの冗談だ
:これ、脅威度Sで足りるか?
:マイク様ですら切り裂けないモンスターが第一発見とかどんな魔境だ
:さすがルルイエだぜ!
:奥で、でかいタコの化け物が眠ってそう
「うへぇ、死んでるのにまだ動いてるぜ?」
マイクさんの手元では、キノコの破片がうねうねと動いている。
まるで虫型モンスターを切断してもまだ動いてるのを目撃した時の感覚だ。
「こいつ、俺が三重に加工しても動きますからね」
「キモいな」
「ですが味は別格ですよ。前回はソーセージにしましたが、こいつはスープにしてもうまいんです」
「そりゃ楽しみだな」
「念入りに乾燥させますが、それでも動くから視界に入れないようにしますね」
「これ本当に死んでるんだよな?」
「……多分」
正直、俺も確かめてないが食えたので良しとしている部分はあるが、特に腹は壊してないからな。
<コメント>
:確証ないんかーい
:そりゃ加工できる段階で死んでたからな
:いつもは死んでた、今回はちょっとわかんない
:それは普通大丈夫とは言わない
:そんなの食わして大丈夫ぅ?
:匂いはめっちゃうまそうなの本当にずるい
:ここでもまた匂いが悪さしてくるのほんと……
ファンガスを熟成乾燥(強)で干からびさせて、煮沸した湯の中で踊らせて出汁をとる。
なぜかスープにとろみがつくので、水を足して希釈するのを忘れない。
そこに玉ねぎ、ニンジン、レタスなどを刻んで投下。
なぜか出る灰汁を念入りに取って、スープは完成だ。
「マイクさん、味見を」
「俺だけもらっちゃっていいのかい?」
「全員分用意してますが、今回は頑張って解体してくれたマイクさんを代表して」
「そんじゃ、お言葉に甘えて……あぁ、これはすごいな。コンソメ? とも違うキノコだけで取ってるスープとは思えない。肉でも入れたのかっていう旨味にコクを感じる」
「なんか肉が入ってるっぽい風味しますよね?」
「するする! このファンガスって実は菌類の皮をかぶった肉類なんじゃないかって思うな。ミレイ、リンダ、お前らも飲んでみろ。うまいぞー」
<コメント>
:マイク様が絶賛するスープかー
:ポンちゃんの飯はなんでもうまいからな
:しかし、あの肉至上主義のマイク様が絶賛するってのは相当だぞ?
:ただのスープじゃないってのは確かだな
:めっちゃうまそう!
:でもスープだから流通はしなさそう
:バカめ、干しファンガスなら流通可能
:問題は価格よ
:ファンガスソーセージはレベル上限上がったらしいからな
「え、そうなの?」
<コメント>
:作った本人が知らないんかい!
「俺は別に上がんなかったしな。ヨッちゃんは?」
「オレも特には」
「俺も別段上がらなかったぜ。その食ったやつの適合食材だった可能性は?」
マイクさんの援護射撃に、確かにその線もあるかと考える
「そういや俺ってダイちゃんの適合食材知らないな」
<コメント>
:つまり?
:あのお騒がせ男は戦犯
:大輝、お前ー!
:《菊池大輝》俺だけが悪いってのかよ! 本当にレベル上がったんだって!
ちなみにダイちゃんの適合食材はディア、鹿肉らしい。
だったら確かにキノコでレベルが上がるのはおかしいなとなる。
謎は深まるばかりだった。
「クリアはしない、ただ食うだけ! ある意味でいつも通りだ!」
「そういうわけで今回はダイちゃんはお休みとします」
「まだ推定ランクがわからないからね、しょうがないな」
<コメント>
:まさかの
:そう言うのって専門の業者がやるもんじゃないの?
:ポンちゃんたちンポ普通を普通と思ってはいけない(定期)
「そう言われると思って、今回はゲストを呼んでいます!」
「こちらの配信では何回目かしら?轟美玲よ」
「もう知ってると思うが、マイクだ」
「ハァイ、リンダよ。今日はヨーイチからお呼ばれされてご一緒するわ」
「チーム・フレイヤの入場だーー!!」
<コメント>
:公式の許可とったのかよ!
:え、今日はオフだって
:どえええええ!
:美男美女の中に混ざるおじさん二人
:これは美玲様ガチ恋勢が荒れるぞ!
「それこそ非公式じゃないの。本当はこうやってどこの国とも契約してない人とのコラボは禁止されてるのだけど、洋一さんの場合は実際にあたしなんかよりも数段上だから配慮するどころじゃないのよ」
「よくわかんないけど、そう見たいですね。前回ダンジョンに呼ばれた時にいつも通りに素材確保してたら怒られちゃって」
「Mr.は接待するのに向かなすぎるんだ」
「それはうちのミレイにも言えることだけどね!」
リンダさんがウインクしながらそう言った。
ミィちゃんは不服そうに圧を強める。
俺は乾いた笑いを浮かべながら司会進行を務めた。
こう言うのはヨッちゃんに任せるべきなんだが、リンダさんやマイクさんに言い含められ、俺とミィちゃんを二人きりにさせる作戦に参加してるようだった。
今日はそう言う意味合いも含めてのサプライズだとかなんとか。
<コメント>
:フレイヤですら実力……ってこと?
:ポンちゃんいつの間にかとんでもなく雲の上に行ってたんだなぁ
:ところで今回はどこのダンジョンに来てるんですか?
「なんというか、今回はオリンのワープポータル事故で、出来立てのダンジョンに迷い込んでしまったことから始まるので、どこのとは言い難いんだ」
「DフォンのGPSでは、場所は南緯47度9分、西経126度43分と示されてるな。その位置はただの海だが、多分海中にそのダンジョンはあるとされる。まだできたばかりで階層も不確かだが、今回はそこでの取得物を積極的に料理にしていく所存である!」
<コメント>
:おい、その場所って
:ポイント・ネモやんけ(太平洋到達不可能地点)
:海底に埋まってるってそれ……浮上させちゃやばいやつじゃね?
:しかしダンジョンとして現れるか
:いあいあ!
:モンスターの分布図とかどうなってるの?
:海中ならやっぱり魚?
「なんか恐竜とかいるよ。魚はどうかな? まだ見かけてないな」
「生まれたてなのに恐竜? ドラゴンの系統かしら。マイク、リンダ。何が出てもいいように体勢を整えておくわよ」
「ああ、別にそこまで身構えなくてもいいよ」
<コメント>
:ドラゴン主を相手にするのにアルコールを摂取する人がいると聞いて
:いつものポンちゃんで草
:ヨッちゃんに至っては普通に土属性魔法でテーブルとか作ってるし
:何もかもがおかしい!
:勝手知ったる他人のダンジョンってか?
:あのキモいソーセージの原材料が今、明かされる!
:率先してバラしていくのがポンちゃんらしいな
「特に秘匿するもんでもないしな」
コメントの相手をしながらジャングルの中を歩く。
「蒸し暑いわね」
「本当、海の中と聞いてきたから寒いと思って厚着してきちゃったわ」
「だが、こう言う場所での薄着は致命的だ。どこでどんなモンスターが襲ってくるからわからんからな」
「へぇ、勉強になります」
<コメント>
:おい、案内人!
:危機意識ゼロかよぉ
:そもそもポンちゃんもここよくわかってないからな
:そういやそうじゃん
:それを探りに今日来たのよ
「いました! あの目印をつけた木が例の植物です!」
<コメント>
:キノコ?
:まじかよ。ダイちゃんはクリーミーって言ってたぞ?
:加工しまくってそうなっただけだろ?
:木って言ってんだろ! 見た目はキノコだけど
:木から生えるからキノコなんやで
:そりゃそうよ
「あれはファンガスね。眠りの花粉が厄介なのよ。リンダ、牽制お願い」
「オッケー」
リンダさんが地面を氷結させてキノコが活性化するのを防ぐが、自身が攻撃されてると知るなり花粉が散布され、辺りが一斉に燃え広がる!
「自滅!?」
「いいえ、炎耐性があるようよ」
「あいつはなめこと同じように炎や水を弾く特性があるみたいなんだ」
「ならあたしのミンサーで!」
「ああ、大丈夫。さっき俺の熟成乾燥を根本に仕込んだ。放っておけば鎮静化されるはずだよ」
「いつの間に?」
「北海道で覚えたんだ。今の俺は目視の範囲で加工スキルを発動できるようになった。あんまり使いすぎると目が疲れるんだけどさ」
「それが以前のダンジョンで大暴れしたタネなのね」
「それこそ秘匿中の秘匿じゃないのか?」
「まぁ、見なくたって加工はできるからね。手が届かない距離のモンスターを仕留めるのに便利なぐらいさ」
ファンガスが鎮静化するのを待って、採取を始める。
「おい、俺の短剣が通らねぇぞ?」
「防刃効果もあるみたいだね」
「属性魔法が通じないだけじゃなく、物理も無効化するの?」
「ここから先は俺の包丁で処理していくよ。まずはエレメンタルボディに隠し包丁だ。これが悪さをして斬撃を無効化するからね。マイクさん、もう一度切りつけてみて」
「その隠し包丁で何が変わるん……おい、さっき何をやっても切り分けられなかったキノコがスッパリ切れたぞ?」
「やっぱりか。包丁を入れられない場所に隠し包丁を入れるのにもこの加工の魔眼は役に立つんだよ。こんなふうにさ」
ファンガスを土から掘り出すように全体像を見透かして包丁を入れる。
もう防刃効果もないので、マイクさんが持ち込んだ刃物でもすんなり切れた。
<コメント>
:おいおいおいおい
:防刃耐性と属性を無効化するキノコとかなんの冗談だ
:これ、脅威度Sで足りるか?
:マイク様ですら切り裂けないモンスターが第一発見とかどんな魔境だ
:さすがルルイエだぜ!
:奥で、でかいタコの化け物が眠ってそう
「うへぇ、死んでるのにまだ動いてるぜ?」
マイクさんの手元では、キノコの破片がうねうねと動いている。
まるで虫型モンスターを切断してもまだ動いてるのを目撃した時の感覚だ。
「こいつ、俺が三重に加工しても動きますからね」
「キモいな」
「ですが味は別格ですよ。前回はソーセージにしましたが、こいつはスープにしてもうまいんです」
「そりゃ楽しみだな」
「念入りに乾燥させますが、それでも動くから視界に入れないようにしますね」
「これ本当に死んでるんだよな?」
「……多分」
正直、俺も確かめてないが食えたので良しとしている部分はあるが、特に腹は壊してないからな。
<コメント>
:確証ないんかーい
:そりゃ加工できる段階で死んでたからな
:いつもは死んでた、今回はちょっとわかんない
:それは普通大丈夫とは言わない
:そんなの食わして大丈夫ぅ?
:匂いはめっちゃうまそうなの本当にずるい
:ここでもまた匂いが悪さしてくるのほんと……
ファンガスを熟成乾燥(強)で干からびさせて、煮沸した湯の中で踊らせて出汁をとる。
なぜかスープにとろみがつくので、水を足して希釈するのを忘れない。
そこに玉ねぎ、ニンジン、レタスなどを刻んで投下。
なぜか出る灰汁を念入りに取って、スープは完成だ。
「マイクさん、味見を」
「俺だけもらっちゃっていいのかい?」
「全員分用意してますが、今回は頑張って解体してくれたマイクさんを代表して」
「そんじゃ、お言葉に甘えて……あぁ、これはすごいな。コンソメ? とも違うキノコだけで取ってるスープとは思えない。肉でも入れたのかっていう旨味にコクを感じる」
「なんか肉が入ってるっぽい風味しますよね?」
「するする! このファンガスって実は菌類の皮をかぶった肉類なんじゃないかって思うな。ミレイ、リンダ、お前らも飲んでみろ。うまいぞー」
<コメント>
:マイク様が絶賛するスープかー
:ポンちゃんの飯はなんでもうまいからな
:しかし、あの肉至上主義のマイク様が絶賛するってのは相当だぞ?
:ただのスープじゃないってのは確かだな
:めっちゃうまそう!
:でもスープだから流通はしなさそう
:バカめ、干しファンガスなら流通可能
:問題は価格よ
:ファンガスソーセージはレベル上限上がったらしいからな
「え、そうなの?」
<コメント>
:作った本人が知らないんかい!
「俺は別に上がんなかったしな。ヨッちゃんは?」
「オレも特には」
「俺も別段上がらなかったぜ。その食ったやつの適合食材だった可能性は?」
マイクさんの援護射撃に、確かにその線もあるかと考える
「そういや俺ってダイちゃんの適合食材知らないな」
<コメント>
:つまり?
:あのお騒がせ男は戦犯
:大輝、お前ー!
:《菊池大輝》俺だけが悪いってのかよ! 本当にレベル上がったんだって!
ちなみにダイちゃんの適合食材はディア、鹿肉らしい。
だったら確かにキノコでレベルが上がるのはおかしいなとなる。
謎は深まるばかりだった。
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