ダンジョン美食倶楽部

双葉 鳴|◉〻◉)

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97話 最高の相棒(side藤本要)

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 ポンちゃんと別れたオレたちは、函館市民会館にて無事を祈り続けた。

 赤く、赤く滲んでいた空は一面青空が広がっており、全てが救われたかのような一方で、良くわからない微振動が函館全体を覆っていた。

 地震だろうか? 果たして嵐の前の静けさか?

 ポンちゃんとの視界を繋ぐカメラの映像は突如砂嵐しか映さなくなった。

 どんな些細な情報でもいい、俺たちに何がどうなったか教えて欲しい頼みの綱が切れた心地だった。

「終わった、のか?」

 ダイちゃんの呟きに、避難民は歓喜の声を上げる。

 空が青い、建物が氷解した。
 それだけで煩わしさから解放された。

 もうモンスターに怯えなくていい。

 その喜びが大陸全体を揺らしている。
 そう考えることは、俺にはできない。

「ズワイさん、俺はこの土地がどんなところかもよく理解してねぇ。人が喜んだくらいでこの大地が震えるなんてことが今まであったか?」

「ない」

 はっきりと言う。当たり前か。

 刹那的に場面を切り取れば、感動に変えられるがこれが嵐の前の静けさだと言うなら、まだ何か起きる。

 オレの直感がそう予測してる。

「美食倶楽部の魔法担当」

「なんだそりゃ、俺には藤本要っていう立派な名前があんだよ。ふじもっちゃん、あるいはヨッちゃんて呼びな」

「こんな緊迫した場面で冗談を言う余力は残してるんだな」

 悪いか? 素だよ。

 ポンちゃんはあまり深く考えずに付き合ってくれるから楽でいいが、こう言うシリアスな場面はオレには荷が重い。シリアスが似合わないんだよなー。

「今はそれどころじゃねーぜ! ポンちゃんの勝利を喜ぶところだって!」

 ここにも能天気代表が約一名。

 さっきから振動が強くなり続けてると言うのに、一人だけお祭りムードだ。

 ポンちゃんが迷ってる時は頼れる兄貴みたいに振る舞ってたけど、すぐにメッキが剥がれたな。

「喜ぶのはこの余震が終わってからだ。さっきから徐々に大きくなってる、まだ次が来る、皆は細心の注意を払え!」

 ズワイさんの大声で、喜びに溢れていた市民会館は、一転揺れに備えるようになった。

 ダイちゃんみたいに一時的な喜びで乗り越えるにはあまりにも長過ぎる余震。

 最初こそ、会館が勝利の喜びに震えてるくらいの感覚が、立ってるのもままならないくらいに揺れ続けては、流石に違和感に気づくだろう。

 建物にしがみつづけてるうちに、ビキビキビキッと言う音があちこちから聞こえるようになった。

「うわぁあああああああ!」

 外に様子を見にいくと言った男が、逃げるように会館に入ってくる。

「どうした!」

「海が! 空が!」

 新たな異変だろうか?

 今度は海が襲ってきたってぇのか?
 それは流石に勘弁願いたい。

 ここは柏崎のように水が空に浮いてないんだ。安全の確保すらsれてない状況で、海が来たらこの街は水没の憂き目に遭う。

 俺一人ならなんとか凌げても、ここの非戦闘民を見殺しにすることになる。

 それはちょっと酒が不味くなる事態だ。

「落ち着け! そんな慌てちゃまるで情報が伝わらないぞ。ほら、水だ」

 さすがSランク探索者だな。
 こう言う手合いの手懐け方を心得ている。

 ごくごくと水を飲み干し、情報を頭の中で置き換えて、伝えてくれた。

 外に出た男は街路樹にしがみつきながら、大地が空に浮かび上がる光景を目の当たりにしたのだという。

 どうやらそれを海が荒れて、大陸を押し上げてるのじゃないかと言いたかったようだ。

「大変です、ズワイさん! 水道が止まりました」

「なんだって!?」

 今度は俺たちを案内してくれた嬢ちゃんが血相を変えて報告をしにきた。

 先程まで蛇口を捻れば出ていた水道水が、ぴたりと止まったそうだ。
 そんなことってあるか?

「地震に続いて断水? まさか地割れでも起きたのか? ありえん」

「だが現実に起ってる。なんでもいいから対処法を考案すべきだ」

「確かにそうだな。備蓄の方はまだなんとかなってるが。そうだあんたたち、食糧はあとどれくらい残ってる?」

「その件だが、実は俺たちは食材の管理を請け負ってない。ワープポータルもまた、俺たちの管理下にない」

「なんだって!?」

 全てはポンちゃんが単独で行ってることを話す。

 オリンがダンジョン管理者であることを伏せつつ、マジックポーチ持ちのスライムで、食材は全てそこに突っ込んでいることを明かした。

 当てが外れたとでも言うかのように、項垂れるズワイさん。

 避難民たちも、先ほどまでの自分たちの行いを恥じているらしい。

「人類の勝利だ!」とトマト人間解除用ソーセージを高らかに捧げ、口にしていた人々だ。

 それが自ら食糧を絶ったと言う事実を突きつけられている。

 そしてワープポータルも、オリンの特殊能力であるこトが判明するなり、もっと早く道外に逃げていればよかったと後悔を繰り広げていた。

 今更嘆いたっておせーよ。

 選択肢が与えられてるうちに選んどかねーからそうなる。

 俺だって、ポンちゃんと別れて行動する羽目になるなんて思わなかったんだぞ?

「で、これからどうするんだよ。トマトは消えた。地震は続いて地盤が浮き上がってる。流石にこれはダンジョン騒ぎじゃないだろ? 俺たちにはどうにもできねーぜ?」

「それでもなんとかすべく立ち上がるのが地元の探索者ってやつだ。お前も序列一位の片割れだ。傍観はできんぞ?」

「やれることは多くない。それと力仕事は苦手だぜ?」

「なぁに、お前さんにおあつらえ向きの仕事がある」

 にこやかに笑うオッサンに、古巣の支部長並みの威圧を感じた。卯保津飯男のニヤケヅラを思い出し、憤る。

 あのオッサンも、こうやって無理を言わせぬ威圧で仕事を強要するんだよな。

 この世代はみんな顔面圧迫が酷いんだ。
 目の前のオッサンも例外じゃない。

 そんでオレは、浮き上がった岩盤と岩盤を土魔法で繋ぎわせる作業に入った。

 かれこれ数時間働き詰めである。

 こう言う仕事が嫌でダンジョンセンターをやめて自由行になったのに、なんで俺はこんなところで作業してるんだろうな。

「おら、藤本。無駄口叩いてる暇があったら頭動かせ!」

「手を動かせじゃないんすかー?」

「お前らマジックキャスターは頭で魔法を構築、行使するだろ? だから頭動かせで間違ってない!」

「後で作業分の代金請求するからな!」

「仕事が終わったら聞き受けてやるよ!」

 くそ、このジジイ。後で吠え面かかせてやる。

 オレは魔法使用回数の多さがここで仇になったか、と軽く後悔した。

 6時間後。
 すっかり岩盤接合工事主任として顔が知られたオレは、いい加減にこの異変の原因を突き止めていた。

 そりゃ6時間も現実を突きつけられたら見て見ぬ振りもできないというか、まぁそうだろうなと言う答えしか出ない。

 この海から離れて浮遊した大陸、どうも空気が薄いなと思ったら雲の上• • •に存在するようだ。

 そりゃ水道も枯れるわけだよ。

 揺れそのものは治ったが、水産業を生業としていた人たちは総辞職。

 ダンジョンそのものは残ってるが、モンスターが以前よりも活発ではなく、食い扶持が足りないと言う現実問題が浮き上がる。

 もちろん全てのダンジョンを回ったわけじゃないので憶測でしかないが、足りなくなった時にどうするかと言う問題に頭を悩ませ続けた。

 ポンちゃん、早く帰ってきてくれ~
 オレはそれだけを念頭に入れて働いた。

 正直、この未曾有の食糧難を解決できるのは現状ポンちゃんしかいないと俺は思ってる。

 ダイちゃんも料理はできるが、この人数分賄うとなれば話は別だ。

 ダイちゃんの料理はあくまで小料理屋規模。
 一品一品に魂を刻み込む、小手先の技術。大量生産向きじゃねぇ。

 無論、ポンちゃんだって一品一品をこだわって作りたい派だろう。
 しかし実際に作る技量があるもんだから、それを一度でも食べた人達はポンちゃんの帰りを待ち侘びた。

 その翌日。
 ポンちゃんは見慣れぬもふもふを連れて戻ってきた。

「やぁ、お待たせヨッちゃん。なんとか事態は落ち着くところに落ち着いたよ」

「おかえり! ポンちゃん!」

 いの一番に駆け寄って、本当にポンちゃんなのか確認した。
 ここ数日で疑い深くなったオレはタックルからのハグで念入りに確認。

 その結果、間違いなく本宝治洋一その人だった。

「ところでその毛玉はなんだ?」

「この子?」

『にゃーん(私はジュリ。新たな契約者様から名付けてもらったのよ)』

 ポンちゃんの頭の上で毛玉の尻尾が揺れた。
 にゃーんて鳴いたってことは猫か?

 ってそれ以前に俺にまで声が聞こえてるんだが?

『これが二番迷宮管理者の権限【念話】の力よ。いつでもどこでも言葉を送り届けることができるのじゃぞ』

 その言葉はオリン? お前とまで意思疎通が可能になったのはありがたい。

 しっかし、ポンちゃんここに来てモテ期か?

 全く羨ましくはないけど、こうまでダンジョン側からアプローチをかけられた人類ってポンちゃんが初めてじゃないのか?

『過去に一人だけ該当する者がおるぞ?』

 心の声にツッコミが入る。

 やめろよ、心の声にまで反応するのは。
 ポンちゃんってもしかして今までずっとオリンと心の中で会話してたのか?

 すごく無表情になる時があると思ったら。

『左様』などと得意げにするオリン。

 そして紡がれるたった一人の該当者は、俺たちが生まれる前の偉人の一人だった。

〝金剛満〟
 現衆議院議員で、この世界にステータス格差を持ち込んだ張本人。
 SSSSランク探索者で、轟美玲の父親ではないかと噂されている時の人。

 それがまさかダンジョン側と繋がっているだって?

「俺もそこらへんよくわかってないけど、もしかしたら俺の血筋もそこに連なるんじゃないかって」

「じゃあ轟美玲とは血のつがった兄妹?」

「わからないよ。もしかしたらって可能性もある」

 生みの親が違うなら、面識はなくて当たり前。

 そして期待に満たなかったから捨てられたとしたんなら、納得する。

 今の時代、高いステータスの子供を産むのがトレンドみたいなクソッタレな流行がある。

 産む側の気持ちの問題だが、種子が優秀なのに土壌がダメだと認めたくない一部の女性が子供を捨てる問題が後を立たない。

 そのうちの何割かが金剛ミチルの巻いた種子だとしたら、これはあらかじめ計画的な反抗だったのか? 

 憶測に過ぎないが、オレにもワンチャンあるかもしれねーし。
 と言うか、やたら気が合うのは実は兄弟だったりするのか?

 可能性は捨てきれねぇ。
 と言うか、別に血の繋がりがなくたって俺たちは何回やり直しても友達になる自信があるぜ?

 むしろ運命共同体みたいなもんだしな。

 ポンちゃんが無事に帰還、事態が収束したことを告げると、函館市民会館は余震がまだ続いてるんじゃないかと思うほどに揺れた。

 ポンちゃんの帰りを誰よりも待ち侘びていたのは、腹を空かせた人々だったのである。

 まだまだ、どうしようもない現実を直視しなけりゃいけない問題もあるが、まずは腹ごしらえだと言わんばかりに人々はポンちゃんに詰め寄った。

 オレも魔法の使用回数が回復しきってないが協力する。
 何よりもポンちゃんの味に飢えていたのはオレなのだと主張するように呼びかけた。

「手伝うぞ」

「じゃあ、お湯お願い」

「っしゃあ!」

 その日、悲壮に満ちた会館に満面の笑顔の花が咲き乱れた。
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