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89話 ダンジョンブレイク【登別】1
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「ここが伊達市か」
「まさか海をダイレクトにショートカットできるとは思わなかったな」
そう、なんと俺たちは陸を走ってるだけでは飽き足らず、海を凍らせたり、地面を隆起させて道無き道を走破した。
普通なら道路交通違反で即お縄になってるところだが、今は非常時である。
急を要する場合は仕方ないのだ。
「ここら辺は登別地域だな。札幌に向かうには北上する必要がある」
「でもこっちもこっちでゴーストタウンだよな」
「まだ解放されてないのか?」
<コメント>
:こちら札幌支部。解放されてるのは函館支部のみだ。それ以外は以前交戦中。各自対応を頼む
:何かきた
「どうやら俺たちの配信が函館の避難所で上映されてるらしくてですね。そのつながりで各支部に俺たちの配信が閲覧されてるっぽいです」
<コメント>
:このお気楽調理番組が全国区に?
:そういや同接が格安提供時並みに増えてるもんな
:俺らのコメントがお茶の間に乗るとかどんな地獄だよ
:それはさておき、注目株ってことだよな
:登別地区探索者です! 現在豊浦にて交戦中
「戦況は?」
<コメント>
:備蓄が尽きそうなこと以外は持ち堪えられてますね
:それダメなやつでは?
:瓦解待ったなし
:ポンちゃん行ってあげて
:こっちはまだ大丈夫です。函館解放の報を聞いて士気は上がってますから。それより札幌に急いでください。そこに大型種のモンスターが出たって非難警告が回ってきてるんす。こっちは小型の相手だから楽なもんすよ
「了解した。じゃあこっちの屋台への優先ポータルをそっちに置いてから札幌に向かう。配信見れるってことは電波は復活してるんだよね? お腹が空いたら食べにおいで。食事するタイミングは配信見て判断で」
<コメント>
:助かります。チームメイト誘って食べに行きますね!
:ワープポータルって、そんなぽんぽん設置しちゃっていいのかよ?
「非常時だから、JDSさんには内緒で」
<コメント>
:《JDS白石》見てるんだよなぁ
:草
:そりゃ広告塔が変なことしないか監視はするでしょ
:《JDS白石》今は緊急時だから目を瞑るが、事態が収束したら閉鎖しろよ? それまでは見て見ぬ振りしといてやる
:ありがたいのやらなんやら
:大事なスポンサー様だぞ?
「北海道に来てからまるで役に立ってませんけどね、この腕章」
「新潟までだったよな? 電車とタクシー乗り放題は魅力的だったけど」
<コメント>
:無賃乗車できるのはでかいな
:ダンジョンブレイクきたら途端に使えなくなってて草
:お前、冗談でも不謹慎だぞ?
:《JDS白石》うるせーよ、函館発の列車に載せてやんねーぞ?
:《JDS白石》復旧は即座に取り掛かってる、電気さえ回ってくりゃすぐ出発すんぜ
:《JDS白石》その前にモンスターの始末を頼むってだけだ、俺も現地入りしてるしな
:恐ろしいまでの書き込み速度
:俺でなきゃ見逃しちゃうね
:そういえば市内のバスは全部JDS製だったもんな
:滑空するバスは世界でもJDSだけだろ
:ダイちゃんの車もするんだよなぁ
:あれはヨッちゃんの魔法込みだろ?
:初見で対応できるのは稀なのよ
:俺なら絶対に無理
:俺も高所恐怖症だから
:落ちたら海に真っ逆さまだもんな
:ジェットコースターの耐性あってもあれは無理でしょ
:ビビリの大輝が無茶しすぎなんよ
「俺に不可能はなーい!」
急アクセルで急発進! モンスターに接敵されていたから仕方ないとはいえ、荒い運転に俺たちは座席に鼻をぶつけそうになった。
登別地区は小物が多い。
そうさっき聞いたばかりなのに、襲ってきたのは大型に見える。
「これが小型?」
<コメント>
:《登別探索者》北海道では小型っすね
:地域で大型格差はそれぞれやんな
:関東では十分大型よ
:《登別探索者》北海道だと空飛ぶ野菜が基本モンスで流石にあのブロッコリーは異常個体ッス
:フライングオニオンが通常個体か。じゃあ、あれにいいようにされてた函館市民て?
:地域探索者の常識を市民に当てはめるな!
:それはそうよ
:中央が狂ってるだけで南と東は普通ってよく言われてるから
:あんなのが徘徊してる時点でどっちもどっちや
:自分たちを普通にしたいだけやで(戦闘民感)
:まぁAなら見慣れてるサイズだけどな
「A相当モンスターが徘徊してて、それに対応し慣れてる時点で異常事態だよ。そうぽんぽんダンジョンブレイクって起きるもんなの?」
<コメント>
:今回招集が遅れたのもそれが原因よなぁ
:《登別探索者》まさか同時に複数起きるとは思わなかった
:その感じだと、普段から一箇所でならブレイクしてるみたいな言い方じゃん
:《登別探索者》こっちじゃ風物詩みたいなもんすね
:ここまで大規模は初めてだったか
:さすが道民、覚悟の決まり方が違うな
「手慣れてる感じだと思ったらそういうことか。ダイちゃん、食料の配達だけしたら俺たちも札幌に向かう」
「そう簡単にいうが、飛ばしてもここから4時間かかるぞ?」
「えっ」
「豊浦に大回りしていくんだ。当たり前だろ?」
地図上では伊達も豊浦も大した距離には見えないように感じるけど?
「空を飛べる場合だけだぞ、それを許されるのは」と論破されてしまう。
実際、ナビではその地域に赴くのに4時間と示されている。
その多くが崖崩れなどで一般道が封鎖されていて、まともな道が通れないことが原因とされている。
さっき八雲町から伊達市まで内浦湾を強引に渡ってきてるのに、今更なにを言ってるんだろうと思いつつ、確かに正論ではあった。
それと同時に懸念してるのは空からのモンスター災害。
空からは大量の野菜が降り落ちる異常現象。
今回はやや鋭利なごぼうが雨のように降り落ちる。
野菜だからって舐めてたらこちらが危うい。
ダイちゃんの車はヨッちゃんの魔法でカバーしてるからなんとか無事だけど、一般車なら蜂の巣にされてただろう。
いや、牛蒡そのものは大口径なので大穴を開けられるの間違いだろうが。
「とにかく、モンスターの攻撃を避けながら現場に向かうのは骨だ。ナビじゃ4時間だが、それ以上かかることも考慮してくれ」
「此処に巣食ってるモンスターの親玉を撃退する方が早いか」
「おい、余計なことは考えるんじゃないぞ? こっちは急いでるんだから」
<コメント>
:《登別探索者》こっちは地面に降ろして貰えばいいんすけどね
:空飛べる探索者いねーの?
:《登別探索者》みんなSになって世界に羽ばたいて行ったよ
:実家に残ってるのはAで燻ってる奴ら定期
「つまり、落とせばいいんだな!?」
「なーに、どうせ配給するなら大量の方がいいだろ?」
「そーれ、ヒット!」
言ってる側からヨッちゃんが走行中のワゴン車の上部から顔を出し、釣り糸よろしく魔法のコンボを上空に向けて振り上げた。
俺もカメラを外に設置し、その光景をバッチリ映像に収める。
「海に落とせ! 地面に落とすな! 道路が面倒なことになる!」
「引きが強い! ダイちゃん引っ張り回せ!」
「ワゴン車にそんな馬力あるわけねーだろ!」
雲の上から引き落とされるゴボウ発射装置。
気のせいかな? それは蓮根に見えた。
蓮根の穴から、牛蒡がガトリングよろしく発射されてる。
進行ルートに落とされたら溜まったもんじゃないと焦るダイちゃん。
ノリノリのテンションで雲の上から引き落とすヨッちゃん。
それをキャッチすべく前に出る俺。
俺の肩から飛び跳ねて巨大化してそれを飲み込むオリン。
三人の心がシンクロし、そして巨大ゴボウは無事キャッチ。
あんなのが落ちてきたら復興どころの騒ぎじゃない。
大災害だ。
<コメント>
:やったーー!!
:《札幌探索者》油断するな、二次災害に気を引き締めろ
:まだあるのか?
:みろ! 蓮根の後釜にまた何か出てきた!
:あのシルエットは、カボチャ!?
:あのサイズのカボチャが降ってきたらシェルターだってやばいぞ!
:くそ、次から次へと! 悪意の塊かよ!
一難去ってまた一難。
登別のモンスターは俺たちを無事札幌には辿り着かせてくれないようだ。
「まさか海をダイレクトにショートカットできるとは思わなかったな」
そう、なんと俺たちは陸を走ってるだけでは飽き足らず、海を凍らせたり、地面を隆起させて道無き道を走破した。
普通なら道路交通違反で即お縄になってるところだが、今は非常時である。
急を要する場合は仕方ないのだ。
「ここら辺は登別地域だな。札幌に向かうには北上する必要がある」
「でもこっちもこっちでゴーストタウンだよな」
「まだ解放されてないのか?」
<コメント>
:こちら札幌支部。解放されてるのは函館支部のみだ。それ以外は以前交戦中。各自対応を頼む
:何かきた
「どうやら俺たちの配信が函館の避難所で上映されてるらしくてですね。そのつながりで各支部に俺たちの配信が閲覧されてるっぽいです」
<コメント>
:このお気楽調理番組が全国区に?
:そういや同接が格安提供時並みに増えてるもんな
:俺らのコメントがお茶の間に乗るとかどんな地獄だよ
:それはさておき、注目株ってことだよな
:登別地区探索者です! 現在豊浦にて交戦中
「戦況は?」
<コメント>
:備蓄が尽きそうなこと以外は持ち堪えられてますね
:それダメなやつでは?
:瓦解待ったなし
:ポンちゃん行ってあげて
:こっちはまだ大丈夫です。函館解放の報を聞いて士気は上がってますから。それより札幌に急いでください。そこに大型種のモンスターが出たって非難警告が回ってきてるんす。こっちは小型の相手だから楽なもんすよ
「了解した。じゃあこっちの屋台への優先ポータルをそっちに置いてから札幌に向かう。配信見れるってことは電波は復活してるんだよね? お腹が空いたら食べにおいで。食事するタイミングは配信見て判断で」
<コメント>
:助かります。チームメイト誘って食べに行きますね!
:ワープポータルって、そんなぽんぽん設置しちゃっていいのかよ?
「非常時だから、JDSさんには内緒で」
<コメント>
:《JDS白石》見てるんだよなぁ
:草
:そりゃ広告塔が変なことしないか監視はするでしょ
:《JDS白石》今は緊急時だから目を瞑るが、事態が収束したら閉鎖しろよ? それまでは見て見ぬ振りしといてやる
:ありがたいのやらなんやら
:大事なスポンサー様だぞ?
「北海道に来てからまるで役に立ってませんけどね、この腕章」
「新潟までだったよな? 電車とタクシー乗り放題は魅力的だったけど」
<コメント>
:無賃乗車できるのはでかいな
:ダンジョンブレイクきたら途端に使えなくなってて草
:お前、冗談でも不謹慎だぞ?
:《JDS白石》うるせーよ、函館発の列車に載せてやんねーぞ?
:《JDS白石》復旧は即座に取り掛かってる、電気さえ回ってくりゃすぐ出発すんぜ
:《JDS白石》その前にモンスターの始末を頼むってだけだ、俺も現地入りしてるしな
:恐ろしいまでの書き込み速度
:俺でなきゃ見逃しちゃうね
:そういえば市内のバスは全部JDS製だったもんな
:滑空するバスは世界でもJDSだけだろ
:ダイちゃんの車もするんだよなぁ
:あれはヨッちゃんの魔法込みだろ?
:初見で対応できるのは稀なのよ
:俺なら絶対に無理
:俺も高所恐怖症だから
:落ちたら海に真っ逆さまだもんな
:ジェットコースターの耐性あってもあれは無理でしょ
:ビビリの大輝が無茶しすぎなんよ
「俺に不可能はなーい!」
急アクセルで急発進! モンスターに接敵されていたから仕方ないとはいえ、荒い運転に俺たちは座席に鼻をぶつけそうになった。
登別地区は小物が多い。
そうさっき聞いたばかりなのに、襲ってきたのは大型に見える。
「これが小型?」
<コメント>
:《登別探索者》北海道では小型っすね
:地域で大型格差はそれぞれやんな
:関東では十分大型よ
:《登別探索者》北海道だと空飛ぶ野菜が基本モンスで流石にあのブロッコリーは異常個体ッス
:フライングオニオンが通常個体か。じゃあ、あれにいいようにされてた函館市民て?
:地域探索者の常識を市民に当てはめるな!
:それはそうよ
:中央が狂ってるだけで南と東は普通ってよく言われてるから
:あんなのが徘徊してる時点でどっちもどっちや
:自分たちを普通にしたいだけやで(戦闘民感)
:まぁAなら見慣れてるサイズだけどな
「A相当モンスターが徘徊してて、それに対応し慣れてる時点で異常事態だよ。そうぽんぽんダンジョンブレイクって起きるもんなの?」
<コメント>
:今回招集が遅れたのもそれが原因よなぁ
:《登別探索者》まさか同時に複数起きるとは思わなかった
:その感じだと、普段から一箇所でならブレイクしてるみたいな言い方じゃん
:《登別探索者》こっちじゃ風物詩みたいなもんすね
:ここまで大規模は初めてだったか
:さすが道民、覚悟の決まり方が違うな
「手慣れてる感じだと思ったらそういうことか。ダイちゃん、食料の配達だけしたら俺たちも札幌に向かう」
「そう簡単にいうが、飛ばしてもここから4時間かかるぞ?」
「えっ」
「豊浦に大回りしていくんだ。当たり前だろ?」
地図上では伊達も豊浦も大した距離には見えないように感じるけど?
「空を飛べる場合だけだぞ、それを許されるのは」と論破されてしまう。
実際、ナビではその地域に赴くのに4時間と示されている。
その多くが崖崩れなどで一般道が封鎖されていて、まともな道が通れないことが原因とされている。
さっき八雲町から伊達市まで内浦湾を強引に渡ってきてるのに、今更なにを言ってるんだろうと思いつつ、確かに正論ではあった。
それと同時に懸念してるのは空からのモンスター災害。
空からは大量の野菜が降り落ちる異常現象。
今回はやや鋭利なごぼうが雨のように降り落ちる。
野菜だからって舐めてたらこちらが危うい。
ダイちゃんの車はヨッちゃんの魔法でカバーしてるからなんとか無事だけど、一般車なら蜂の巣にされてただろう。
いや、牛蒡そのものは大口径なので大穴を開けられるの間違いだろうが。
「とにかく、モンスターの攻撃を避けながら現場に向かうのは骨だ。ナビじゃ4時間だが、それ以上かかることも考慮してくれ」
「此処に巣食ってるモンスターの親玉を撃退する方が早いか」
「おい、余計なことは考えるんじゃないぞ? こっちは急いでるんだから」
<コメント>
:《登別探索者》こっちは地面に降ろして貰えばいいんすけどね
:空飛べる探索者いねーの?
:《登別探索者》みんなSになって世界に羽ばたいて行ったよ
:実家に残ってるのはAで燻ってる奴ら定期
「つまり、落とせばいいんだな!?」
「なーに、どうせ配給するなら大量の方がいいだろ?」
「そーれ、ヒット!」
言ってる側からヨッちゃんが走行中のワゴン車の上部から顔を出し、釣り糸よろしく魔法のコンボを上空に向けて振り上げた。
俺もカメラを外に設置し、その光景をバッチリ映像に収める。
「海に落とせ! 地面に落とすな! 道路が面倒なことになる!」
「引きが強い! ダイちゃん引っ張り回せ!」
「ワゴン車にそんな馬力あるわけねーだろ!」
雲の上から引き落とされるゴボウ発射装置。
気のせいかな? それは蓮根に見えた。
蓮根の穴から、牛蒡がガトリングよろしく発射されてる。
進行ルートに落とされたら溜まったもんじゃないと焦るダイちゃん。
ノリノリのテンションで雲の上から引き落とすヨッちゃん。
それをキャッチすべく前に出る俺。
俺の肩から飛び跳ねて巨大化してそれを飲み込むオリン。
三人の心がシンクロし、そして巨大ゴボウは無事キャッチ。
あんなのが落ちてきたら復興どころの騒ぎじゃない。
大災害だ。
<コメント>
:やったーー!!
:《札幌探索者》油断するな、二次災害に気を引き締めろ
:まだあるのか?
:みろ! 蓮根の後釜にまた何か出てきた!
:あのシルエットは、カボチャ!?
:あのサイズのカボチャが降ってきたらシェルターだってやばいぞ!
:くそ、次から次へと! 悪意の塊かよ!
一難去ってまた一難。
登別のモンスターは俺たちを無事札幌には辿り着かせてくれないようだ。
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