43 / 173
43話 屋台デリバリーサービスの提案
しおりを挟む
散々謎肉で料理をした後、ミィちゃん達は顔を見合わせてからこう告げた。
「ねぇ、洋一さん」
「なんだい?」
「先ほどの転送スキル、距離は関係ないのかしら?」
「俺もよくわからないんだよね」
「キュッ(この惑星の中ならどこでも飛ぶぞ! 特別手当で少し割高になるがの)」
心の中でどれくらいになるか聞いてみると、30万ENだと教えてくれた。
まぁそれくらいなら五日もあれば回収できるか。
どこに行くかだが、ミィちゃん達のお誘いならCやDって事もなさそうだし。
「オリンが言うには、ちょっと頑張れば地球上のどこにでも行けるけど、ご飯がいっぱい食べたいだそうだ」
俺の中でオリンは食いしん坊の美食仲間という位置付けで、ダンジョン関係者やENの事は伏せている。
当時のメンバーですら突拍子もない話だし、こっちの方がまだ理解できるからだ。
EN=すごくよく食べる。
これでいい。
後は『人がよく食べるのも好き』と言う解釈もあるが、どっちでもいいか。
「それはまたすごいスキルだわ。オリンをお貸ししてもらうことは……」
「キュキュ?(それは契約者を変えると言うことか? 無理じゃな。妾はEN最高率のこの者と契約を結ぶことで力を貸しておる)」
「俺の料理に胃袋掴まれちゃったみたいでさ。行くのを嫌がってるみたいで、ゴメン」
「ならいっそあんたもセットで来てもらうことは可能か?」
「まぁ俺が一緒なら」
「おいおい、オレを忘れてもらっちゃあ困るぜ?」
ヨッちゃん!
「貴方は……以前もお会いしましたが、洋一さんとは一体どう言うご関係なんですか?」
心の中で歓喜の声をあげる俺に対し、ミィちゃんは不服そうに眉を顰める。
「オレはポンちゃんの料理サポーターだよ、ダンジョン内で即座にパスタを茹でるのにちょうどいい湯加減、肉を焼くときの煙の換気、湯掻き、火入れ、全てを俺の魔法でカバーしてる。一応魔道コンロやらなんやらあるが、これは素人用でポンちゃん向きじゃねぇ。後は生ぬるい酒をキンッキンに冷やしたり、熱燗ぬる燗なんでもござれだ!」
「貴方、総合ステータスは?」
「A5だけど?」
「そう、今の洋一さんの総合ステはおいくつなんです?」
「え、俺? S–だよ」
「A5とS–……能力的にはついて来てもらって大丈夫だけど」
「は!?」
「ちょっと、この間までEやDだった人間がこの短期間でA5やS-まで上がった!? そりゃ一体なんの冗談だ!」
俺たちの急成長を的確に判断し、連れていけるかの要素を決めるミィちゃんの横ではマイクさんとリンダさんが二人して衝撃を受けていた。
そりゃビビる。俺もビビってる。
遠いところまで来てしまったな、と思いつつ中身は全く変わってないんだが。
今でも気持ちはE-なんだよ。
何を間違えればS-なんて恐れ多いステータスになるのか? これがわからない。
「何を言ってるの? 元々洋一さんはすごい方よ? ステータスはそれこそ低かったかもしれない。けど、自らの道でレベル上限を引き上げる手段を持っているのなら、すぐに駆け上がるに決まってるじゃない」
「そりゃ、気分次第で毎日適合調理食べ放題だもんな。そう思えば納得だ」
「それにポンちゃんの飯は美味いだけじゃなくスキルの使用回数の回復まであるんだぜ?」
あ、バカ!
身内ネタを世界トップの耳に入れるんじゃない!
あれは卯保津さんが話のわかる人だから噂を堰き止めてくれてたんだ。
これがミィちゃん達に知れ渡ったら……どこに飛び火するか分かったもんじゃないだろ?
あれ、オレ何かやっちゃいました? とばかりに舌を出して謝罪するヨッちゃん。
そう言うところだぞ?
迂闊というか、なんというか。
「洋一さん、そのお話、詳しく聞かせてもらっても良いですか?」
「まぁ、いずれ話す機会があるとは思ってたけどね」
とは言えトークだけだと手持ち無沙汰になるので、飲み会を再開して、つまみを出しながらの事情聴取となった。
「つまり、この人は洋一さんの料理を食べてから魔法を無限に使えるようになったと?」
「今のところマジックキャスターは例外なく回復してるよ。ヨッちゃん以外のマジックキャスターも、回数が尽きた人は回復したって驚いてた」
「それはますます攻略する上で重要ね」
「その他にも最重要な案件があるぜ?」
「それは何?」
「あのしみったれた空間であったかくて美味い飯が食えるってことだ」
「ワォ、それは素敵な案件ね!」
「と、いうことでそのオリンさんと契約していただけないでしょうか?」
「キュッ?(条件次第じゃな)」
「契約内容次第で受けてもいいって言ってるよ。多分俺と別行動は無理とかだと思う」
「勿論セットで。もしこれが可能になれば、食料の持ち込みが要らなくなるもの。荷物も減らせて一石二鳥よ」
ミィちゃんは嬉しそうにはにかむ。
美人が笑顔になるだけでちょっと得した気持ちになるよね。
契約内容は、以下のように決まった。
まずはDフォンの支給。これは海外モデルでダンジョン内外でも問題なく世界中につながる特別仕様。
買うと目玉が飛び出るほどの金額がするのだとか。
いくらか怖くて聞けないが、SSSSランクからすれば端金らしい。
まるで想像もつかない。
くれるというから貰うけど、恐れ多くて普段使いはできそうもない。
そもそも今まで他人の番号とか気にせず生きて来たから、上手く扱える気がしない。
ミィちゃんの他に関係各位の連絡を入れるくらいでいいか。
後は卯保津さんと連絡取れたらいいかな?
そして出張サービスとしてミィちゃん経由で屋台を丸ごと運ぶ形となる。
普段は動き回る屋台を主体にダンジョンセンター武蔵野支部と繋がってるが、今回は逆。
動き回るミィちゃん達を主軸に、動き回る俺たちの屋台を直接召喚、送還できる仕様になった。
元の場所への転移は複雑な為、無駄に費用がかかるらしい。
おかげで借金が30万ENから60万ENになったが、みんなが黙々と食べるあの料理が今後食べられるようになれば、すぐに回収可能だろう。
それとは別に椅子やテーブル、屋台はオリンに収納できるので、用途に応じて買い足せばいいとのこと。
屋台そのものは武蔵野ダンジョン支部と連結してるので、いつでもクララちゃんの加工品が調達できるから安心だ。
なんだったらクララちゃんを呼んで調味料に加工してもらってもいいし。
そう思うと夢が広がるな!
「それではまたお電話しますね。現地でお会いしましょう」
「うん、でも俺日本語しかできないけど?」
「キュッ(妾が翻訳してあげるので大丈夫じゃ)」
それは心強い。
オリンが味方になってくれて俺はラッキーだ。
全てはENのためじゃ、とぽよんと跳ねる。
すっかりそのボディを気に入ってしまったようだな。
話はまとまり、出張サービスのための準備に取り掛かる。
基本椅子とかは適当でいいと言われた。
普段からダンジョンに直接座ってるそうで、今更行儀よく食べるのにこだわってる人は居ないそうだ。
結構酔っ払ってたはずなのに、帰る頃にはケロッとしてたな。
やっぱりみんなアルコールは分解しちゃう体質なんだろうか?
でも普通に酔ってたんだよなぁ。
逆に泥酔を回復するスキルとか持ってそうだよね。
体質とかとは別に。
ミィちゃん達は朗報を持って拠点に帰った。
噂の有名人を見物しに、多くの野次馬達が押し寄せたけどそういう気配を察知するスキルでも持ってるのか、すれ違うように帰ったよね。
やっぱり有名人は大変だ。
ヨッちゃんはオレたちには関係ない話だと思ってたって笑ってたっけ。
本当に、まさか世界を駆け回るトップ探索者から直接オファーがかかるとは、思わなかったよな。
「キュッ(お主の能力なら、むしろ声がかかるのは遅い方じゃ)」
オリンは俺の能力を過大評価しすぎるところがあるよな。
「ねぇ、洋一さん」
「なんだい?」
「先ほどの転送スキル、距離は関係ないのかしら?」
「俺もよくわからないんだよね」
「キュッ(この惑星の中ならどこでも飛ぶぞ! 特別手当で少し割高になるがの)」
心の中でどれくらいになるか聞いてみると、30万ENだと教えてくれた。
まぁそれくらいなら五日もあれば回収できるか。
どこに行くかだが、ミィちゃん達のお誘いならCやDって事もなさそうだし。
「オリンが言うには、ちょっと頑張れば地球上のどこにでも行けるけど、ご飯がいっぱい食べたいだそうだ」
俺の中でオリンは食いしん坊の美食仲間という位置付けで、ダンジョン関係者やENの事は伏せている。
当時のメンバーですら突拍子もない話だし、こっちの方がまだ理解できるからだ。
EN=すごくよく食べる。
これでいい。
後は『人がよく食べるのも好き』と言う解釈もあるが、どっちでもいいか。
「それはまたすごいスキルだわ。オリンをお貸ししてもらうことは……」
「キュキュ?(それは契約者を変えると言うことか? 無理じゃな。妾はEN最高率のこの者と契約を結ぶことで力を貸しておる)」
「俺の料理に胃袋掴まれちゃったみたいでさ。行くのを嫌がってるみたいで、ゴメン」
「ならいっそあんたもセットで来てもらうことは可能か?」
「まぁ俺が一緒なら」
「おいおい、オレを忘れてもらっちゃあ困るぜ?」
ヨッちゃん!
「貴方は……以前もお会いしましたが、洋一さんとは一体どう言うご関係なんですか?」
心の中で歓喜の声をあげる俺に対し、ミィちゃんは不服そうに眉を顰める。
「オレはポンちゃんの料理サポーターだよ、ダンジョン内で即座にパスタを茹でるのにちょうどいい湯加減、肉を焼くときの煙の換気、湯掻き、火入れ、全てを俺の魔法でカバーしてる。一応魔道コンロやらなんやらあるが、これは素人用でポンちゃん向きじゃねぇ。後は生ぬるい酒をキンッキンに冷やしたり、熱燗ぬる燗なんでもござれだ!」
「貴方、総合ステータスは?」
「A5だけど?」
「そう、今の洋一さんの総合ステはおいくつなんです?」
「え、俺? S–だよ」
「A5とS–……能力的にはついて来てもらって大丈夫だけど」
「は!?」
「ちょっと、この間までEやDだった人間がこの短期間でA5やS-まで上がった!? そりゃ一体なんの冗談だ!」
俺たちの急成長を的確に判断し、連れていけるかの要素を決めるミィちゃんの横ではマイクさんとリンダさんが二人して衝撃を受けていた。
そりゃビビる。俺もビビってる。
遠いところまで来てしまったな、と思いつつ中身は全く変わってないんだが。
今でも気持ちはE-なんだよ。
何を間違えればS-なんて恐れ多いステータスになるのか? これがわからない。
「何を言ってるの? 元々洋一さんはすごい方よ? ステータスはそれこそ低かったかもしれない。けど、自らの道でレベル上限を引き上げる手段を持っているのなら、すぐに駆け上がるに決まってるじゃない」
「そりゃ、気分次第で毎日適合調理食べ放題だもんな。そう思えば納得だ」
「それにポンちゃんの飯は美味いだけじゃなくスキルの使用回数の回復まであるんだぜ?」
あ、バカ!
身内ネタを世界トップの耳に入れるんじゃない!
あれは卯保津さんが話のわかる人だから噂を堰き止めてくれてたんだ。
これがミィちゃん達に知れ渡ったら……どこに飛び火するか分かったもんじゃないだろ?
あれ、オレ何かやっちゃいました? とばかりに舌を出して謝罪するヨッちゃん。
そう言うところだぞ?
迂闊というか、なんというか。
「洋一さん、そのお話、詳しく聞かせてもらっても良いですか?」
「まぁ、いずれ話す機会があるとは思ってたけどね」
とは言えトークだけだと手持ち無沙汰になるので、飲み会を再開して、つまみを出しながらの事情聴取となった。
「つまり、この人は洋一さんの料理を食べてから魔法を無限に使えるようになったと?」
「今のところマジックキャスターは例外なく回復してるよ。ヨッちゃん以外のマジックキャスターも、回数が尽きた人は回復したって驚いてた」
「それはますます攻略する上で重要ね」
「その他にも最重要な案件があるぜ?」
「それは何?」
「あのしみったれた空間であったかくて美味い飯が食えるってことだ」
「ワォ、それは素敵な案件ね!」
「と、いうことでそのオリンさんと契約していただけないでしょうか?」
「キュッ?(条件次第じゃな)」
「契約内容次第で受けてもいいって言ってるよ。多分俺と別行動は無理とかだと思う」
「勿論セットで。もしこれが可能になれば、食料の持ち込みが要らなくなるもの。荷物も減らせて一石二鳥よ」
ミィちゃんは嬉しそうにはにかむ。
美人が笑顔になるだけでちょっと得した気持ちになるよね。
契約内容は、以下のように決まった。
まずはDフォンの支給。これは海外モデルでダンジョン内外でも問題なく世界中につながる特別仕様。
買うと目玉が飛び出るほどの金額がするのだとか。
いくらか怖くて聞けないが、SSSSランクからすれば端金らしい。
まるで想像もつかない。
くれるというから貰うけど、恐れ多くて普段使いはできそうもない。
そもそも今まで他人の番号とか気にせず生きて来たから、上手く扱える気がしない。
ミィちゃんの他に関係各位の連絡を入れるくらいでいいか。
後は卯保津さんと連絡取れたらいいかな?
そして出張サービスとしてミィちゃん経由で屋台を丸ごと運ぶ形となる。
普段は動き回る屋台を主体にダンジョンセンター武蔵野支部と繋がってるが、今回は逆。
動き回るミィちゃん達を主軸に、動き回る俺たちの屋台を直接召喚、送還できる仕様になった。
元の場所への転移は複雑な為、無駄に費用がかかるらしい。
おかげで借金が30万ENから60万ENになったが、みんなが黙々と食べるあの料理が今後食べられるようになれば、すぐに回収可能だろう。
それとは別に椅子やテーブル、屋台はオリンに収納できるので、用途に応じて買い足せばいいとのこと。
屋台そのものは武蔵野ダンジョン支部と連結してるので、いつでもクララちゃんの加工品が調達できるから安心だ。
なんだったらクララちゃんを呼んで調味料に加工してもらってもいいし。
そう思うと夢が広がるな!
「それではまたお電話しますね。現地でお会いしましょう」
「うん、でも俺日本語しかできないけど?」
「キュッ(妾が翻訳してあげるので大丈夫じゃ)」
それは心強い。
オリンが味方になってくれて俺はラッキーだ。
全てはENのためじゃ、とぽよんと跳ねる。
すっかりそのボディを気に入ってしまったようだな。
話はまとまり、出張サービスのための準備に取り掛かる。
基本椅子とかは適当でいいと言われた。
普段からダンジョンに直接座ってるそうで、今更行儀よく食べるのにこだわってる人は居ないそうだ。
結構酔っ払ってたはずなのに、帰る頃にはケロッとしてたな。
やっぱりみんなアルコールは分解しちゃう体質なんだろうか?
でも普通に酔ってたんだよなぁ。
逆に泥酔を回復するスキルとか持ってそうだよね。
体質とかとは別に。
ミィちゃん達は朗報を持って拠点に帰った。
噂の有名人を見物しに、多くの野次馬達が押し寄せたけどそういう気配を察知するスキルでも持ってるのか、すれ違うように帰ったよね。
やっぱり有名人は大変だ。
ヨッちゃんはオレたちには関係ない話だと思ってたって笑ってたっけ。
本当に、まさか世界を駆け回るトップ探索者から直接オファーがかかるとは、思わなかったよな。
「キュッ(お主の能力なら、むしろ声がかかるのは遅い方じゃ)」
オリンは俺の能力を過大評価しすぎるところがあるよな。
14
お気に入りに追加
533
あなたにおすすめの小説
追放されたら無能スキルで無双する
ゆる弥
ファンタジー
無能スキルを持っていた僕は、荷物持ちとしてあるパーティーについて行っていたんだ。
見つけた宝箱にみんなで駆け寄ったら、そこはモンスタールームで。
僕はモンスターの中に蹴り飛ばされて置き去りにされた。
咄嗟に使ったスキルでスキルレベルが上がって覚醒したんだ。
僕は憧れのトップ探索者《シーカー》になる!

劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】

おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!

ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。
名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

回復力が低いからと追放された回復術師、規格外の回復能力を持っていた。
名無し
ファンタジー
回復術師ピッケルは、20歳の誕生日、パーティーリーダーの部屋に呼び出されると追放を言い渡された。みぐるみを剥がされ、泣く泣く部屋をあとにするピッケル。しかし、この時点では仲間はもちろん本人さえも知らなかった。ピッケルの回復術師としての能力は、想像を遥かに超えるものだと。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる