24 / 173
24話 腸詰め始めました
しおりを挟む
結局あれから何回か挑戦したところ、最適解は窒息による気絶からの脱出だった。
窒息してる時間が長いと、消えてしまうので時間の問題だ。
窒息攻撃はヨッちゃんに任せ、卯保津さんが担いで俺が出口を切り開く。
これでボス部屋からのボス誘拐は安定した。
言ってることや、やってることにツッコミがたくさん入ったが、もともと無理のある作戦。
しかしやってできないことはないと配信を通してリスナーも痛感していることだろう。
まずは血抜きをしてからの肉を食す。
屋良さんは血抜きはしないでと言っていたが、俺たちは素人なので血抜きありで。その後血抜きなしの調理人取り掛かろうと調理の工程を語る。
カシュッ!
言ってる側から卯保津さんがアルコールを開けた。
お疲れ様です、とコボルトの耳を一度湯掻いて焼いて漬け汁に浸す焼き浸しを刻んでから提供する。
「耳は不味くはないんだが、一度美味いモン食った後だとな」
贅沢な悩みだよな、と言いつつ腹肉をミンチして湯掻いた腸で包んで消毒殺菌した作りたてのソーセージを出したらビールを開けて一人祝杯を始めた。
調子のいい人だよ。
「ポンちゃん、いつのまにか腸詰めなんて専用器具が必須な料理作れるようになったんだ?」
「Cランクダンジョンで頭痛になったろ?」
「ああ」
「あの時スキルとして取得してたっぽい。その時は利用用途が分からなかったのと、てんやわんやしてたからな。で、よく考えなくてもモンスターに直接作用する系スキルだと思ってさ。指定したら普通に使えた」
「モンスターを指定するスキル? どんなだ」
「腸詰めに使う腸を、モンスターから直接奪う。無くなったら新しく調達する必要があるな。肉に関しては、さっきのミンチ肉を指定したら勝手に出来上がった。それを茹でたのがそれだ」
なお、皿の上には何一つ残っちゃいなかった。
卯保津さんが全て平らげたのである。
ちなみに、これらの二つは他のスキルと根本から違っていた。
──────────────────────
名称:本宝治洋一
年齢:30
職業:ダンジョンシェフ
配信者
ジャイアントキラー
──────────────────────
レベル50/100
筋力:B★
耐久:C★
魔力:D★
精神:A★
器用:A★
敏捷:B★
幸運:B★
総合ステータス:A-
──────────────────────
<固有スキル:特殊調理>
★包丁捌き+
★目利き+
★料理バフ
☆ミンサー【モンスターを選択してください】
☆腸詰め【選択:キングコボルド】
──────────────────────
「オッサン、オレたちの分も残しとけこのやろー!」
「本当ですよ。でもどうして急にそんな食いつきが良くなったんです?」
ソーセージが作れるようになったからと言っても、そこまで美味かったか?
「いや、お前らも食ってみろ。市販のソーセージがチープに見えるぞ? ポンちゃんのスキルだからか? それともボスモンスターだからか? 今まで味わったそのどれよりも極上だった。気づいたら皿から消えてたって言うのか? そんな感じでさー」
悪気はなかったんだよ、と言う卯保津さん。
この人がボスを背負ってくれなければ誘拐して来れなかったとしても、全部食うのはあんまりだ。
「次は、ちょっと使ってみたいスキルがあるんです。それでソーセージを作りたいんですが良いですか?」
「どんなスキルだ?」
「ミンサーと言う、モンスターをミンチ肉に置き換えるスキルなんですが……」
「待て、それって轟美玲の十八番の?」
「そうなんですか?」
まさかミィちゃんも持ってるスキルだったとは。
それが俺に生えた? どんな理由で……
考えても分からないことばかりだが、俺の中で芽生えたこれは俺に新たな知見を見せてくれた。
「あの隠し部屋で頭痛に悩まされた後、芽生えたんです。それまでは全く持ってなかったので、どう扱おうものか迷ってたんですが」
「それだけ他のスキルと毛色が違うのか?」
「俺の持ってるスキルは、全て包丁で解決できるモノなんですよ。けどこれは……」
「全く別系統ってことか」
「しっかしモンスターの腸と肉でお手軽にソーセージができちゃうとはな。新しいスキルに感謝しねーと」
「次は俺たちの分も残しといてくださいよ?」
「わーってるよ」
先ほどのボスは全部卯保津さんの腹にな言ったので再走。
<コメント>
:ポンちゃんつえーーーー!!?
:ワンターンキル!
:これ、ボス消えないで肉に変わるの?
「ミンチ肉確定だから、ハンバーグかソーセージにしかならないんだよねぇ。ステーキが食いたいなら今まで通り誘拐が良さげ」
<コメント>
:言いながら調理を始めるポンちゃん
:そこ、ボス部屋ですよ?
:ヨッちゃんの有用性
:果たしてメシオさんは待った出来るのか?
:無理じゃねーかなー?
コメントからのツッコミで卯保津さんは撮影にかかりきりで、俺とヨッちゃんで分けて食べた。
その前に乾杯。
ソーセージだから付け合わせは塩やケチャップ、マスタードで。
欲を言えば、ここにポテトも欲しいところだが、あいにく持ち合わせがない。
脂っこいのに目を瞑って一口。
あっ、うんうん。こうきたかぁ。
ヨッちゃんも適合食材と出会ったときのような反応。
味変するまでもなく、次に茹で上がったソーセージを手に取る。
噛み切った時のパキッという食感。溢れる肉汁。
普通にビールが進む。
ああ、これは卯保津さんを責められない。
やめられない止められないって奴だ。
気がついたら何も乗ってない皿の上で俺とヨッちゃんの手がぶつかった。
お互いに、俺の分をどこにやった? という顔。
次いで正気に戻り、口々に感想を述べる。
「ボスとはいえ、Eランクでこれか?」
「それ、俺も思った!」
「言ったろ? 気づいたら消えてるって俺言ったよな!?」
なんで俺の分を残してくれねぇんだ! と憤る卯保津さんを宥めるためにもう一度再走。
そこで卯保津さんの思いつきで、ボス以外のモンスターで作ったらどうなるのか? という提案で入口からスタート。
外に出るついでに酒やジャガイモの追加購入もした。
「これ、ゴブリンにしては食えなくもないが……」
「そもそもランクが合わずにソーセージになりませんね」
腸詰めの不思議の一つに、ランクが離れすぎてるとソーセージにならないという仕様があった。
包む腸のランクが高い分にはいいが、肉より腸のランクが低いと弾ける。
そう簡単に旨いソーセージを食わせるかという強い執念を感じた。
ちなみにキングコボルドの腸でもミィちゃんからプレゼントされた肉はソーセージにならなかった。
いったいこの肉がなんなのか、そこから調べる必要があるな。
「取り敢えず」
「ああ」
「さっさと上位ランクのダンジョンに行こうか!」
俺たちは強く頷き合い、今後のホームを鞍替えした。
Eランクダンジョンは食べ尽くした。
次はDだ!
窒息してる時間が長いと、消えてしまうので時間の問題だ。
窒息攻撃はヨッちゃんに任せ、卯保津さんが担いで俺が出口を切り開く。
これでボス部屋からのボス誘拐は安定した。
言ってることや、やってることにツッコミがたくさん入ったが、もともと無理のある作戦。
しかしやってできないことはないと配信を通してリスナーも痛感していることだろう。
まずは血抜きをしてからの肉を食す。
屋良さんは血抜きはしないでと言っていたが、俺たちは素人なので血抜きありで。その後血抜きなしの調理人取り掛かろうと調理の工程を語る。
カシュッ!
言ってる側から卯保津さんがアルコールを開けた。
お疲れ様です、とコボルトの耳を一度湯掻いて焼いて漬け汁に浸す焼き浸しを刻んでから提供する。
「耳は不味くはないんだが、一度美味いモン食った後だとな」
贅沢な悩みだよな、と言いつつ腹肉をミンチして湯掻いた腸で包んで消毒殺菌した作りたてのソーセージを出したらビールを開けて一人祝杯を始めた。
調子のいい人だよ。
「ポンちゃん、いつのまにか腸詰めなんて専用器具が必須な料理作れるようになったんだ?」
「Cランクダンジョンで頭痛になったろ?」
「ああ」
「あの時スキルとして取得してたっぽい。その時は利用用途が分からなかったのと、てんやわんやしてたからな。で、よく考えなくてもモンスターに直接作用する系スキルだと思ってさ。指定したら普通に使えた」
「モンスターを指定するスキル? どんなだ」
「腸詰めに使う腸を、モンスターから直接奪う。無くなったら新しく調達する必要があるな。肉に関しては、さっきのミンチ肉を指定したら勝手に出来上がった。それを茹でたのがそれだ」
なお、皿の上には何一つ残っちゃいなかった。
卯保津さんが全て平らげたのである。
ちなみに、これらの二つは他のスキルと根本から違っていた。
──────────────────────
名称:本宝治洋一
年齢:30
職業:ダンジョンシェフ
配信者
ジャイアントキラー
──────────────────────
レベル50/100
筋力:B★
耐久:C★
魔力:D★
精神:A★
器用:A★
敏捷:B★
幸運:B★
総合ステータス:A-
──────────────────────
<固有スキル:特殊調理>
★包丁捌き+
★目利き+
★料理バフ
☆ミンサー【モンスターを選択してください】
☆腸詰め【選択:キングコボルド】
──────────────────────
「オッサン、オレたちの分も残しとけこのやろー!」
「本当ですよ。でもどうして急にそんな食いつきが良くなったんです?」
ソーセージが作れるようになったからと言っても、そこまで美味かったか?
「いや、お前らも食ってみろ。市販のソーセージがチープに見えるぞ? ポンちゃんのスキルだからか? それともボスモンスターだからか? 今まで味わったそのどれよりも極上だった。気づいたら皿から消えてたって言うのか? そんな感じでさー」
悪気はなかったんだよ、と言う卯保津さん。
この人がボスを背負ってくれなければ誘拐して来れなかったとしても、全部食うのはあんまりだ。
「次は、ちょっと使ってみたいスキルがあるんです。それでソーセージを作りたいんですが良いですか?」
「どんなスキルだ?」
「ミンサーと言う、モンスターをミンチ肉に置き換えるスキルなんですが……」
「待て、それって轟美玲の十八番の?」
「そうなんですか?」
まさかミィちゃんも持ってるスキルだったとは。
それが俺に生えた? どんな理由で……
考えても分からないことばかりだが、俺の中で芽生えたこれは俺に新たな知見を見せてくれた。
「あの隠し部屋で頭痛に悩まされた後、芽生えたんです。それまでは全く持ってなかったので、どう扱おうものか迷ってたんですが」
「それだけ他のスキルと毛色が違うのか?」
「俺の持ってるスキルは、全て包丁で解決できるモノなんですよ。けどこれは……」
「全く別系統ってことか」
「しっかしモンスターの腸と肉でお手軽にソーセージができちゃうとはな。新しいスキルに感謝しねーと」
「次は俺たちの分も残しといてくださいよ?」
「わーってるよ」
先ほどのボスは全部卯保津さんの腹にな言ったので再走。
<コメント>
:ポンちゃんつえーーーー!!?
:ワンターンキル!
:これ、ボス消えないで肉に変わるの?
「ミンチ肉確定だから、ハンバーグかソーセージにしかならないんだよねぇ。ステーキが食いたいなら今まで通り誘拐が良さげ」
<コメント>
:言いながら調理を始めるポンちゃん
:そこ、ボス部屋ですよ?
:ヨッちゃんの有用性
:果たしてメシオさんは待った出来るのか?
:無理じゃねーかなー?
コメントからのツッコミで卯保津さんは撮影にかかりきりで、俺とヨッちゃんで分けて食べた。
その前に乾杯。
ソーセージだから付け合わせは塩やケチャップ、マスタードで。
欲を言えば、ここにポテトも欲しいところだが、あいにく持ち合わせがない。
脂っこいのに目を瞑って一口。
あっ、うんうん。こうきたかぁ。
ヨッちゃんも適合食材と出会ったときのような反応。
味変するまでもなく、次に茹で上がったソーセージを手に取る。
噛み切った時のパキッという食感。溢れる肉汁。
普通にビールが進む。
ああ、これは卯保津さんを責められない。
やめられない止められないって奴だ。
気がついたら何も乗ってない皿の上で俺とヨッちゃんの手がぶつかった。
お互いに、俺の分をどこにやった? という顔。
次いで正気に戻り、口々に感想を述べる。
「ボスとはいえ、Eランクでこれか?」
「それ、俺も思った!」
「言ったろ? 気づいたら消えてるって俺言ったよな!?」
なんで俺の分を残してくれねぇんだ! と憤る卯保津さんを宥めるためにもう一度再走。
そこで卯保津さんの思いつきで、ボス以外のモンスターで作ったらどうなるのか? という提案で入口からスタート。
外に出るついでに酒やジャガイモの追加購入もした。
「これ、ゴブリンにしては食えなくもないが……」
「そもそもランクが合わずにソーセージになりませんね」
腸詰めの不思議の一つに、ランクが離れすぎてるとソーセージにならないという仕様があった。
包む腸のランクが高い分にはいいが、肉より腸のランクが低いと弾ける。
そう簡単に旨いソーセージを食わせるかという強い執念を感じた。
ちなみにキングコボルドの腸でもミィちゃんからプレゼントされた肉はソーセージにならなかった。
いったいこの肉がなんなのか、そこから調べる必要があるな。
「取り敢えず」
「ああ」
「さっさと上位ランクのダンジョンに行こうか!」
俺たちは強く頷き合い、今後のホームを鞍替えした。
Eランクダンジョンは食べ尽くした。
次はDだ!
4
お気に入りに追加
533
あなたにおすすめの小説
追放されたら無能スキルで無双する
ゆる弥
ファンタジー
無能スキルを持っていた僕は、荷物持ちとしてあるパーティーについて行っていたんだ。
見つけた宝箱にみんなで駆け寄ったら、そこはモンスタールームで。
僕はモンスターの中に蹴り飛ばされて置き去りにされた。
咄嗟に使ったスキルでスキルレベルが上がって覚醒したんだ。
僕は憧れのトップ探索者《シーカー》になる!

劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】

おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

ダンジョンで有名モデルを助けたら公式配信に映っていたようでバズってしまいました。
夜兎ましろ
ファンタジー
高校を卒業したばかりの少年――夜見ユウは今まで鍛えてきた自分がダンジョンでも通用するのかを知るために、はじめてのダンジョンへと向かう。もし、上手くいけば冒険者にもなれるかもしれないと考えたからだ。
ダンジョンに足を踏み入れたユウはとある女性が魔物に襲われそうになっているところに遭遇し、魔法などを使って女性を助けたのだが、偶然にもその瞬間がダンジョンの公式配信に映ってしまっており、ユウはバズってしまうことになる。
バズってしまったならしょうがないと思い、ユウは配信活動をはじめることにするのだが、何故か助けた女性と共に配信を始めることになるのだった。

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。

素材ガチャで【合成マスター】スキルを獲得したので、世界最強の探索者を目指します。
名無し
ファンタジー
学園『ホライズン』でいじめられっ子の生徒、G級探索者の白石優也。いつものように不良たちに虐げられていたが、勇気を出してやり返すことに成功する。その勢いで、近隣に出没したモンスター討伐に立候補した優也。その選択が彼の運命を大きく変えていくことになるのであった。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる