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14話 ステータス上昇のカラクリ
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ステータスアップ期間は胃の中のものが消化次第終了した。
そのあと同じ料理を食べてもボーナスタイムはなかった。
これは一日一回限りなのか?
それとも違う料理なら更にフィーバータイムに入れるのか検証した結果。
大まかなことが判明する。
基本的にステータスの上昇が起きるのは一種類。
これはヨッちゃんで検証した。
俺の場合は何故か2~3個。
これは上手くできたかどうかで変動するみたいだ。
そして使った食材や調理法によっても上昇するステータスに変動があった。
ガッツリ食べるステーキなんかは【筋力】
ご飯の上に乗っける丼ものは【耐久】
練り物は【知力】
これはハンバーグなども該当する。
スープ系は【精神】
素材の味を生かしたサラダは【敏捷】
煮出したルーをかけたカレーは【器用】
肉まんなどの蒸し物は【幸運】だった。
ただこれらは、付与されるのが完全にランダムで食べたからとつくものではない。
なんだかんだ腹が減ったら食ってるうちに気がつけば二人してC-くらいまで上がっていた。
──────────────────────
名称:本宝治洋一
年齢:30
職業:ダンジョンシェフ、配信者
──────────────────────
レベル15/100
筋力:D★
耐久:E★
魔力:E★
精神:C★
器用:C★
敏捷:D★
幸運:D★
総合ステータス:C-
──────────────────────
<固有スキル:特殊調理>
包丁捌き
目利き
料理バフ
──────────────────────
自分でもびっくりするくらいの成長度合いだが、これからはもっと容易にレベルが上がるのだと思えば、楽しみだ。
そしてステータスを狙ってあげるとなると、料理の引き出しは多い方がいい。
どうせ食うなら美味いやつが食いたいしな。
ヨッちゃんと一緒にその結論に至り、結局俺たちは飯の為に戦って、宴を開く運命なのかと笑った。
「よう、ご両人。今日は配信は無しだったのか?」
ダンジョンセンターに帰ると、受付の窓口から卯保津さんがいい値段のしそうなブランデーの瓶を掲げて声をかけてきた。
探索者に向かっての態度ではない。酒飲み仲間を見つけた時の呼びかけだ。
俺たちも慣れた態度で応答する。
「ああ、すいません。今日はレベルを上げる日にしようかと」
「そういえばレベル上限上がったって言ってたもんな。幾つになった?」
「15程です」
「オレは17になったぜ!」
聞いてもないのに張り合うヨッちゃん。
少しくらい俺に花を持たせる気は無いのか?
無いんだろうなぁ。まぁ、ヨッちゃんらしいといえばらしいか。
「一日でそれは頑張ったなぁ。ライセンスを預かるぜ。納品の品は……無しか」
「全部食っちまった!」
「ったく、ポンちゃんが居れば食うのに困らないからな……って何だこれは」
受け取ったライセンスを見て、卯保津さんが仰天する。
そこには輝かしいステータスが並んでいるからだ。
レベル15で総合C-。
それは生まれによっては当たりの方。
しかし俺たちは30年間F~Eのままで、そこから微動だにしていなかった。
たった一日でこの伸び具合は長年ダンジョンセンターに勤めてる人間からしてみれば異常だった。
レベル上限が上がったとして、レベルが上がってもステータスが上昇する保証はないのだ。
早期熟成型はステータスチェックした時からステータスが高いが、成長が著しく遅く、レベル上限も低い。
逆に大器晩成型は初期ステータスが低く、レベル上限が高い。
俺は大器晩成型だったんじゃないか、と語れば卯保津さんも納得するようなしないような態度だった。
「運が良かったんです」
「ポンちゃんの包丁さばきも凄かったぜ、生きてるゴブリンをスパパパパーンて切断しちまうんだ。こっちが冷や汗かくくらいだったぜ」
「へぇ、死んでるモンスター専門じゃなかったのかい?」
「ステータスが上がったおかげでしょうね。動きが鈍く見えたのもあります。そこで普段見えてる解体のポイントが見えたので、そこに切り込みを入れたら、ですかね」
「ポンちゃんまで動けるようになったら、こりゃいよいよ持ってカメラマンが必要だな」
神妙な顔をして、卯保津さんが言った。
「カメラマンが? どうしてです?」
「お前ら……ネットで注目されてるのを知らないのか?」
「えっ?」
「先日の轟美玲乱入事件か……」
ヨッちゃんが心当たりがあるように呟いた。
そうか、ミィちゃんとの感動の再会は世間にはそう映ってしまうのか。
「じゃあ、俺が貰った肉入りポーチも問題にされてるんですか?」
「実際に流したアーカイブがとんでもねー勢いでPVが回ってる。お前ら確認してなかったのか?」
「いやー、それが肉を食うのに夢中になってて。そのあとレベリングしてたら今までかかっちゃってさ」
「それほど夢中になる奴があるかよ。ったくしょうがない奴らだな」
それは流石に配信者失格だな、と吐き捨てる卯保津さん。
ヨッちゃんは昔から脇が甘いのだ。
全部任せてる俺が言えた事じゃ無いけどな。
「それはともかくよ、ポンちゃん達の総合ステが底辺って事は既にネットで流出されちまってる」
「そりゃ、まあ事実ですけど」
「危機感ねぇな。まぁそこがポンちゃんの魅力だけどよ。けど世の中ってのは嫉妬に満ち溢れてるんだよ。底辺が最高峰から施しを受けたって世間は考えちまう」
「えぇ、ミィちゃんだって大器晩成型でしょ?」
「その時代を知ってる奴は居ないんだよ、悲しい事にな。轟美玲と言えばSSSSランクで世界で活躍してる超人だ。所属事務所だって生まれながらに総合Sだって言ってた方がウケがいいからって総合Fである事実をひた隠しにするほどだ。そいつを真に受けちまってる熱狂的ファンも多いいんだよ。ポンちゃんはそいつらの琴線に触れちまったんだ」
ひどい言いがかりを聞いた。
「ミィちゃんだってそこまで注目されたくはなかっただろうに」
「いやぁ、あの女傑に至っては他人の意見とか知ったこっちゃない感じだったけど、ポンちゃんの前では乙女だったからな。ありゃきっとポンちゃんに気があるぜ?」
「いや、流石にそれはどうだろう?」
「ユニコーン達もそこに異様に食いついてきてるな。あいつは何処の馬の骨だ、と騒ぐ立ててるぜ。まぁそんな理由で放っておくと迷惑系ダンチューバーが凸してくるのも時間の問題ってな」
「暇な人が居るんですね」
「オレたちが言えた事じゃないがな」
30になってからのスローライフ。
確かに暇人じゃなきゃできない事だ。
「って事で、カメラマンを探すなら俺が空いてるぜ? 戦力も申し分無しだ。どうだ?」
卯保津さんがそんな言葉を放ってくる。元Sランク探索者がやってくれるんならこれ以上ないくらいに心強いけど。
「あんた支部長でしょ、個人の配信に介入していいんすか?」
「大丈夫だって、管轄内なら何の問題もない。ダンジョンパトロールだって言えば筋は通るもんだ。それに最近調子がすこぶるいいんだよ。体の成長に心が追いつかない感じでさ。それにポンちゃんの飯を食ったら、そこら辺のレストランに足を運べなくなっちまってな」
ブランデーを揺らしながらこっちを誘惑してくる。
結局のところ、条件は高い酒の持ち込みをしてくれるならOKとした。
カメラを回した報酬は、現地モンスター食材の賄いだ。
それが狙いだったのか、卯保津さんは満足げに口に入れた。
そのあと同じ料理を食べてもボーナスタイムはなかった。
これは一日一回限りなのか?
それとも違う料理なら更にフィーバータイムに入れるのか検証した結果。
大まかなことが判明する。
基本的にステータスの上昇が起きるのは一種類。
これはヨッちゃんで検証した。
俺の場合は何故か2~3個。
これは上手くできたかどうかで変動するみたいだ。
そして使った食材や調理法によっても上昇するステータスに変動があった。
ガッツリ食べるステーキなんかは【筋力】
ご飯の上に乗っける丼ものは【耐久】
練り物は【知力】
これはハンバーグなども該当する。
スープ系は【精神】
素材の味を生かしたサラダは【敏捷】
煮出したルーをかけたカレーは【器用】
肉まんなどの蒸し物は【幸運】だった。
ただこれらは、付与されるのが完全にランダムで食べたからとつくものではない。
なんだかんだ腹が減ったら食ってるうちに気がつけば二人してC-くらいまで上がっていた。
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名称:本宝治洋一
年齢:30
職業:ダンジョンシェフ、配信者
──────────────────────
レベル15/100
筋力:D★
耐久:E★
魔力:E★
精神:C★
器用:C★
敏捷:D★
幸運:D★
総合ステータス:C-
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<固有スキル:特殊調理>
包丁捌き
目利き
料理バフ
──────────────────────
自分でもびっくりするくらいの成長度合いだが、これからはもっと容易にレベルが上がるのだと思えば、楽しみだ。
そしてステータスを狙ってあげるとなると、料理の引き出しは多い方がいい。
どうせ食うなら美味いやつが食いたいしな。
ヨッちゃんと一緒にその結論に至り、結局俺たちは飯の為に戦って、宴を開く運命なのかと笑った。
「よう、ご両人。今日は配信は無しだったのか?」
ダンジョンセンターに帰ると、受付の窓口から卯保津さんがいい値段のしそうなブランデーの瓶を掲げて声をかけてきた。
探索者に向かっての態度ではない。酒飲み仲間を見つけた時の呼びかけだ。
俺たちも慣れた態度で応答する。
「ああ、すいません。今日はレベルを上げる日にしようかと」
「そういえばレベル上限上がったって言ってたもんな。幾つになった?」
「15程です」
「オレは17になったぜ!」
聞いてもないのに張り合うヨッちゃん。
少しくらい俺に花を持たせる気は無いのか?
無いんだろうなぁ。まぁ、ヨッちゃんらしいといえばらしいか。
「一日でそれは頑張ったなぁ。ライセンスを預かるぜ。納品の品は……無しか」
「全部食っちまった!」
「ったく、ポンちゃんが居れば食うのに困らないからな……って何だこれは」
受け取ったライセンスを見て、卯保津さんが仰天する。
そこには輝かしいステータスが並んでいるからだ。
レベル15で総合C-。
それは生まれによっては当たりの方。
しかし俺たちは30年間F~Eのままで、そこから微動だにしていなかった。
たった一日でこの伸び具合は長年ダンジョンセンターに勤めてる人間からしてみれば異常だった。
レベル上限が上がったとして、レベルが上がってもステータスが上昇する保証はないのだ。
早期熟成型はステータスチェックした時からステータスが高いが、成長が著しく遅く、レベル上限も低い。
逆に大器晩成型は初期ステータスが低く、レベル上限が高い。
俺は大器晩成型だったんじゃないか、と語れば卯保津さんも納得するようなしないような態度だった。
「運が良かったんです」
「ポンちゃんの包丁さばきも凄かったぜ、生きてるゴブリンをスパパパパーンて切断しちまうんだ。こっちが冷や汗かくくらいだったぜ」
「へぇ、死んでるモンスター専門じゃなかったのかい?」
「ステータスが上がったおかげでしょうね。動きが鈍く見えたのもあります。そこで普段見えてる解体のポイントが見えたので、そこに切り込みを入れたら、ですかね」
「ポンちゃんまで動けるようになったら、こりゃいよいよ持ってカメラマンが必要だな」
神妙な顔をして、卯保津さんが言った。
「カメラマンが? どうしてです?」
「お前ら……ネットで注目されてるのを知らないのか?」
「えっ?」
「先日の轟美玲乱入事件か……」
ヨッちゃんが心当たりがあるように呟いた。
そうか、ミィちゃんとの感動の再会は世間にはそう映ってしまうのか。
「じゃあ、俺が貰った肉入りポーチも問題にされてるんですか?」
「実際に流したアーカイブがとんでもねー勢いでPVが回ってる。お前ら確認してなかったのか?」
「いやー、それが肉を食うのに夢中になってて。そのあとレベリングしてたら今までかかっちゃってさ」
「それほど夢中になる奴があるかよ。ったくしょうがない奴らだな」
それは流石に配信者失格だな、と吐き捨てる卯保津さん。
ヨッちゃんは昔から脇が甘いのだ。
全部任せてる俺が言えた事じゃ無いけどな。
「それはともかくよ、ポンちゃん達の総合ステが底辺って事は既にネットで流出されちまってる」
「そりゃ、まあ事実ですけど」
「危機感ねぇな。まぁそこがポンちゃんの魅力だけどよ。けど世の中ってのは嫉妬に満ち溢れてるんだよ。底辺が最高峰から施しを受けたって世間は考えちまう」
「えぇ、ミィちゃんだって大器晩成型でしょ?」
「その時代を知ってる奴は居ないんだよ、悲しい事にな。轟美玲と言えばSSSSランクで世界で活躍してる超人だ。所属事務所だって生まれながらに総合Sだって言ってた方がウケがいいからって総合Fである事実をひた隠しにするほどだ。そいつを真に受けちまってる熱狂的ファンも多いいんだよ。ポンちゃんはそいつらの琴線に触れちまったんだ」
ひどい言いがかりを聞いた。
「ミィちゃんだってそこまで注目されたくはなかっただろうに」
「いやぁ、あの女傑に至っては他人の意見とか知ったこっちゃない感じだったけど、ポンちゃんの前では乙女だったからな。ありゃきっとポンちゃんに気があるぜ?」
「いや、流石にそれはどうだろう?」
「ユニコーン達もそこに異様に食いついてきてるな。あいつは何処の馬の骨だ、と騒ぐ立ててるぜ。まぁそんな理由で放っておくと迷惑系ダンチューバーが凸してくるのも時間の問題ってな」
「暇な人が居るんですね」
「オレたちが言えた事じゃないがな」
30になってからのスローライフ。
確かに暇人じゃなきゃできない事だ。
「って事で、カメラマンを探すなら俺が空いてるぜ? 戦力も申し分無しだ。どうだ?」
卯保津さんがそんな言葉を放ってくる。元Sランク探索者がやってくれるんならこれ以上ないくらいに心強いけど。
「あんた支部長でしょ、個人の配信に介入していいんすか?」
「大丈夫だって、管轄内なら何の問題もない。ダンジョンパトロールだって言えば筋は通るもんだ。それに最近調子がすこぶるいいんだよ。体の成長に心が追いつかない感じでさ。それにポンちゃんの飯を食ったら、そこら辺のレストランに足を運べなくなっちまってな」
ブランデーを揺らしながらこっちを誘惑してくる。
結局のところ、条件は高い酒の持ち込みをしてくれるならOKとした。
カメラを回した報酬は、現地モンスター食材の賄いだ。
それが狙いだったのか、卯保津さんは満足げに口に入れた。
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