俺だけ✨宝箱✨で殴るダンジョン生活

双葉 鳴|◉〻◉)

文字の大きさ
上 下
6 / 36
事実、宝箱は開けるより殴る方がお得!

6話 VSレッドキャップ(漆戸慎)

しおりを挟む
 要石カガリがトラップを踏んだ事で俺の計画は大きく狂ってしまった。

 俺の狙いは最初から飯狗頼忠の暗殺、または失脚にあった。
 だがここで思わぬアクシデントが起きる。
 誘い込んだ深層で、頼忠に踏ませる筈のトラップを要石カガリが踏んでしまった。正直一番勘違いしててうざったかったから顔を見なくて済むという意味では僥倖か。

 が、ここには足手纏いの女子達が複数名。
 頼忠だけ分断できたのなら、探したが見つからなかったで捜索願いを出すが、ここに要石カガリが加わったとしたら何が何でも探し出そうとするだろう。

 特に要石カガリと春日井小波は仲がいい。
 強いからと頼られたら、俺はそのお願いを聞かなくてはならない。

 そして何かとゴミを量産する狭間ひとりの暴挙をいい加減止めたい。
 これ以上ゴミを量産されても困るのだ。
 今までは頼忠がそれを受け持ってくれたが、自分が持つでもない荷物を他人に渡すだけの行為が無駄であると知って欲しかった。

 今の今まで、荷物を誰かに持って貰って当たり前の俺たち。
 そして荷物の多くは頼忠が持っていってしまった。
 そこには替えの下着や、もちろん食料も積んである。

 何から何まで想定外。
 否、あいつの苦しむ姿を見ていたら気が晴れたので放っておいた俺も悪かったか。
 
 そもそもなぜ俺がこんな計画を立てたのか?
 それは幼き日まで遡る。

 俺、漆戸慎と飯狗頼忠はただの幼馴染ではない。

 下手をすれば同じ父親を持つ血の繋がりを持っていた。
 俺の母さんは頼忠のおじさんと不倫していた。
 その時にできた子供が俺で、同時期に生まれた子供が頼忠だった。

 シングルマザーの母さんは俺を育てる為、朝から晩まで働いた。
 母一人子一人。貧しい暮らし。
 しかしそこに近づいてきたのが飯狗一家だった。
 何食わぬ顔で近所に引っ越してきて、偶然を装ってうちの母さんを籠絡した。

 その時出会った頼忠は、どこか偉そうな態度で俺に接してきた。
 食が細く、鍵っ子だった為に外で遊ぶことをしてこなかった俺を無理やり連れ回して優越感に浸っていたのだ。

 あの日の光景は何もかもが疎ましかった。
 シングルマザーに陥らせた元凶の飯狗のおじさんは俺の母さんに近づいては当時の続きをし出した。
 その日から母さんは俺の育児を放棄し、不倫相手に貢ぐようになった。
 その貢いだ金で贅沢な暮らしをする飯狗一家。
 不倫中のケアもバッチリとばかりに俺は飯狗家に世話になった。

 こっちの気も知らずに、たくさん食べなきゃ大きくなれないぞなんて偉そうに言われたのを今でも覚えている。

 誰のせいでうちの母さんが苦労してると思ってるんだ!
 他ならぬお前のおじさんが、既婚してるのに浮気したのが原因じゃないか!
 せめて俺を認知しろよ!
 じゃないと母さんが……いつまでも苦しむじゃないか!

 でも、認知されたとしたって俺が迷惑だ。
 あんな父親、同じ人間とは認めない。
 だから俺は脱飯狗家を母さんに促す為に勉強を頑張って偏差値の高い中学に行った。
 卒業と同時に探索者にもなった。貧乏だったうちの家計は俺の稼ぎで賄われてる。

 が、母さんはそのお金を飯狗家に貢ぎ始めた。
 もう俺のことすら見ていない。
 立派に独り立ちした息子より、自分を一人の女として見てくれる飯狗雷只めしくらいただの方が大きな割合を占めていた。

 そして何かにつけて頼忠の噂を持ってきた。
 あいつのステータスはハズレで、俺には何もかも敵わないのに、母さんは俺よりも頼忠を尊重する。
 そんな母さんを見るのが辛くて、いつしか俺の中に嫉妬心が芽生え、頼忠がより惨めになるように振る舞っていく。

 向こうが偶然を装って近づいてきたように、俺もまたあいつの高校を調べ上げてわざわざ偏差値の低い高校へと入学した。
 そして探索者としての圧倒的な実力差をもってクラス内での格付けを決めた。

 それでも頼忠はめげない。己を空気のように偽って陰の者として過ごしてきた。クラスで笑い物にするだけじゃ俺のプライドが許さない。
 うちの家族がめちゃくちゃにされたように、もっと追い込んでやる。

 そう思ってアウェイのダンジョンにあいつを連れて行った。
 宝箱の抽選が二回できるスキル【+1】
 それを聞いた時、頼忠らしい他力本願なスキルだと思った。

 あいつは努力をしてこない。周囲に流され、勝手に諦めてる。
 それじゃあ困るんだよ、お前にはもっと生き足掻いてもらわなきゃ。

 もちろん最大限に恩を売って、あるいはダンジョン内で不幸に会ってもらうつもりでいた。
 それでようやく溜飲が下がる。

 だというのに、計画に大きなズレが生じた。
 要石カガリ。ただのヨイショ役が、はしゃぎやがって。
 お前はただ俺の言うとおり動いていればいいんだよ。
 俺の復讐の邪魔をするな。
 あいつにトドメを刺すのは俺でなければならないんだ!


「慎君、あたしのトーチがこっちの方に脇道があるのを発見したっぽい」


 余計なことをするな!
 心の中で何度も叫ぶ。
 お前達は頼忠を惨めな目に合わせるための人数合わせでしかないんだ。
 これ以上勝手な真似をすれば置いていくぞ?
 そんな気持ちすら湧き上がる。


「漆戸君、大丈夫?」


 そしてもう一人、ゴミ製造機の狭間ひとり。
 こいつの無駄に頑張ろうとする性格も俺の計画にヒビを入れた。
 何から何までイレギュラーの女。
 その頑張りが俺を無性にイラつかせる。


「ごめん、二人と連絡が取れなくて少し心配してたんだ」

「心配?」

「食料も頼忠が持ってるからさ、俺たちは早いとこ合流しないとひもじい思いをしてしまうんだ。狭間さんも空腹は嫌だろ?」

「ん。飯狗、どこまでも足手纏い。漆戸君の邪魔ばかりしてる」

「そう言わないでやってくれ、あいつなりに頑張ってるんだから」


 あとお前も足手纏いだよ。
 この言葉は喉元まで出かけたが、飲み込むこんだ。
 余計な波風を立てる必要はない。
 そう思っていたのだが……


 春日井小波の見つけた横穴は、シャドウゴブリンの巣窟に繋がっていた。
 ここで偶然にも活躍したのが春日井小波。

 陰に生きるシャドウゴブリンは頼忠みたいな陰湿な相手だ。
 そいつを葬ることで少しだけ溜飲が下がる。
 女子からもいいようにやられて、俺も気が昂っていくのを感じた。
 雑魚は雑魚らしく、俺の引き立て役になれ!


「ツインフレアボムズ!」


 目の前のシャドウゴブリンはもろとも消し炭になった。

 ハハハハハ、雑魚がでしゃばるから死ぬことになる俺は調子に乗ってシャドウゴブリンでストレスの発散をした。
 背後で女子が自分たちの出番を欲してるが、無視する。

 俺に文句を言える立場にないだろう?
 なんせ俺の善意で世話になってるのはお前らだ。
 全てが自分たちの思いのままに行くと思ったら大間違いだぞ?

 だが、そんな俺の前に現れたのは異質なゴブリンだった。
 ゴブリンよりも筋肉質で、赤い帽子をかぶっている。
 俗に言うレッドキャップと呼ばれる個体だ。

 なんで……こんな化け物がEランクダンジョンなんかに現れるんだよ!
 俺がブルってる隙を狙って春日井小波が【トーチⅡ】を放った。
 シャドウゴブリンなら通用した攻撃手段も、レッドキャップには通用しない。
 何せそいつはCランクモンスター。
 Eランクダンジョンに出てきていい存在じゃなかったのだ。

 Dランク探索者が6人いてようやく倒せる存在。
 俺一人じゃ無駄死にだ。
 すぐさま踵を返し、春日井小波へと声をかける。
 

「逃げろ、そいつはシャドウじゃない!」

「へ?」

 ──シュパッ!

 遠くから射かけられたのはよりにもよって弓だった。
 非常に厄介だ。この暗闇で向こうは夜目持ち。
 全滅は目に見えていた。

 春日井小波は何が起きたか分からぬままこの世を去った。
 脳天を返しのついたどでかい鏃で貫かれたのだ。
 勢いで首もちぎれかけている。
 決して人の死に方じゃない。

 こんなつもりじゃなかった。
 こんなふうに死なせるつもりじゃなかった。
 頼忠に惨めな思いをさせたら折りを見て引き返す予定だった。
 なのにみんなが足を引っ張るから……
 俺もついカッとなって。


「いやああああああああああああ!!」


 狭間ひとりの絶叫が響き渡る。
 が、すぐに静かになる。
 レッドキャップに射抜かれたのだ。
 俺は声を出さず、二人を見捨てて上層へと退却した。


 俺は悪くない、俺は悪くない、俺は悪くない。
 何度も自分を肯定して、ボロボロの姿でダンジョン受付へと舞い戻る。


「大変だ、レッドキャップが現れた! 直ぐに上位探索者を呼んでくれ!」

「Eランクダンジョンにどうしてそんな怪物が? もしや規定以上のモンスターを駆逐しましたか? それで現れたとなると特殊モンスターの可能性があります。もう一度聞きます、必要以上に同個体を駆逐しませんでしたか? ダンジョンに入る際のルールに載ってる事項です」

「あ……いや」


 心当たりがあったが、すぐに口を噤む。
 受付の職員は疑いの目を俺に向けていた。
 違う、俺は悪くないんだ。
 あいつらが俺のイラつくことばかりするから!


「失礼ですがお連れ様はどうされました?」

「深層にて二人とは別れてそれきりで……」

「深層!? 初心者を連れて深層まで行ったんですか!?」

「意外と余裕だったから、つい……」

「ついじゃありません! 貴方、自分が他人の命を預かる身分であることを忘れていませんか? 確かに貴方は若くして有能な探索者でしょう。けどそれ以外はただの学生さんでしょ? なんでゴブリンの生息地に素人を連れて行ってるんですか! まさか……亡き者にする前提で連れて行きましたか?」

「そんなわけない! 俺は、ハズレスキルでも役に立つんだってみんなにもっと自信を持って欲しくて……それで……」

「詳しい話は事務所で聞きます。二人とは深層で分かれたとは聞きました。ではもう二人は?」

「レッドキャップにやられてしまいました。俺は命からがら逃げ延びてきたんです。もう無我夢中で……」

「つまりは二人の尊い犠牲を出しておきながら、唯一の戦力を持つ貴方は戦わずして逃げ出したと?」

「違う!」

「違わないでしょう? 本来なら貴方が盾となって助けるべき相手を、見殺しにしたということはそう言うことです」


 くそ、どうしてこうなってしまったんだ!

 そのあと母さんを現場に呼ばれて泣かれてしまう。
 俺は母さんを泣かせたくなかったのに、どうして俺は空回りばかりしてしまうんだ。
 自分で自分が憎くて仕方なかった。

 そして頼忠を連れて行ったことが明るみになった時、母さんがゴミを見るような目で俺を見たのが印象的だった。

 俺は……俺が間違っていたのか?
 今すぐに頼忠を探しに行くといっても厳重処分を言い渡されてしまって数ヶ月間、探索者としての活動が禁止されてしまっている。挽回の機会は直ぐに与えられなかった。

 Eランクダンジョンの深層に素人を連れていくと言うことは、殺人と変わりないのだ。
 それを職員から聞かされて、俺はただ項垂れる事しかできなかった。

 頼忠……俺はきっとお前が羨ましかったんだ。
 お前の立場が欲しくて、それでも届かなくてこんな手段を取った。許してくれ……本当にごめん。
 もし生きて会えたなら、また友達からやり直そう。
しおりを挟む
感想 82

あなたにおすすめの小説

ダンジョン美食倶楽部

双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
長年レストランの下働きとして働いてきた本宝治洋一(30)は突如として現れた新オーナーの物言いにより、職を失った。 身寄りのない洋一は、飲み仲間の藤本要から「一緒にダンチューバーとして組まないか?」と誘われ、配信チャンネル【ダンジョン美食倶楽部】の料理担当兼荷物持ちを任される。 配信で明るみになる、洋一の隠された技能。 素材こそ低級モンスター、調味料も安物なのにその卓越した技術は見る者を虜にし、出来上がった料理はなんとも空腹感を促した。偶然居合わせた探索者に振る舞ったりしていくうちに【ダンジョン美食倶楽部】の名前は徐々に売れていく。 一方で洋一を追放したレストランは、SSSSランク探索者の轟美玲から「味が落ちた」と一蹴され、徐々に落ちぶれていった。 ※カクヨム様で先行公開中! ※2024年3月21で第一部完!

追放されたら無能スキルで無双する

ゆる弥
ファンタジー
無能スキルを持っていた僕は、荷物持ちとしてあるパーティーについて行っていたんだ。 見つけた宝箱にみんなで駆け寄ったら、そこはモンスタールームで。 僕はモンスターの中に蹴り飛ばされて置き去りにされた。 咄嗟に使ったスキルでスキルレベルが上がって覚醒したんだ。 僕は憧れのトップ探索者《シーカー》になる!

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~

きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。 洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。 レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。 しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。 スキルを手にしてから早5年――。 「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」 突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。 森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。 それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。 「どうせならこの森で1番派手にしようか――」 そこから更に8年――。 18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。 「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」 最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。 そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

劣等生のハイランカー

双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す! 無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。 カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。 唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。 学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。 クラスメイトは全員ライバル! 卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである! そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。 それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。 難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。 かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。 「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」 学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。 「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」 時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。 制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。 そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。 (各20話編成) 1章:ダンジョン学園【完結】 2章:ダンジョンチルドレン【完結】 3章:大罪の権能【完結】 4章:暴食の力【完結】 5章:暗躍する嫉妬【完結】 6章:奇妙な共闘【完結】 7章:最弱種族の下剋上【完結】

借金背負ったので死ぬ気でダンジョン行ったら人生変わった件 やけくそで潜った最凶の迷宮で瀕死の国民的美少女を救ってみた

羽黒 楓
ファンタジー
旧題:借金背負ったので兄妹で死のうと生還不可能の最難関ダンジョンに二人で潜ったら瀕死の人気美少女配信者を助けちゃったので連れて帰るしかない件 借金一億二千万円! もう駄目だ! 二人で心中しようと配信しながらSSS級ダンジョンに潜った俺たち兄妹。そしたらその下層階で国民的人気配信者の女の子が遭難していた! 助けてあげたらどんどんとスパチャが入ってくるじゃん! ってかもはや社会現象じゃん! 俺のスキルは【マネーインジェクション】! 預金残高を消費してパワーにし、それを自分や他人に注射してパワーアップさせる能力。ほらお前ら、この子を助けたければどんどんスパチャしまくれ! その金でパワーを女の子たちに注入注入! これだけ金あれば借金返せそう、もうこうなりゃ絶対に生還するぞ! 最難関ダンジョンだけど、絶対に生きて脱出するぞ! どんな手を使ってでも!

欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します

ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!! カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。

処理中です...