24 / 47
序章 兄弟
アルフレッド、コモーノと再び対峙する
しおりを挟む
「今日はいよいよ面会の日だ。サリィ、粗相のないようにね?」
「わかってますよ。おぼっちゃまの、しいては私の今後に関わるお話ですからね」
アルフレッドは散々引き伸ばされた面会日に腐ることなくその日を楽しみに過ごしていた。既に作物の収穫は済ませてある。
もし庭の作物について従者が何か咎めても、それを交渉の切り札にするつもりでいた。
そんなもので職人が雇えるのなら安いものだ。
しかし──やってきた人物はアルフレッドの想定した職人などではなく、追い出し追い詰めたコモーノ本人だった。
「久しぶりだな、アルフレッド」
「兄さん、どうしてここへ?」
「どうしてとは? オレは交渉の場に赴いただけだ。偶然交渉相手がお前だっただけの事。何を驚く必要がある? パメロ、本日分の食事をお出ししろ」
「は、ご主人様」
コモーノは従者へ指示を出すと、そこへ置かれたのは見慣れたお盆。そう、交渉相手はあの日からずっとコモーノだったのだ。
それを見抜けなかったとして、アルフレッドは負けた気持ちで拳を握る。
「さて、アルフレッド。お前にとってオレは憎い相手。思うところもたくさんあるだろう。しかしオレから言わせて貰えば、お前も同じくらい憎らしい。こんな交渉の場でなければお前と顔も合わせたくないのが本音だ」
「ではどうして来たんですか? 顔も見たくなければ来なきゃよかったでしょう」
「事情が変わったんだよ。お前のもたらした霊草ニュクス、あれが王国貴族の耳に入った。我が家はお前のやらかしの尻拭いで右往左往する羽目になった。担ぐ予定のない第一王子ルード様をお担ぎする、そんなふうに見られてしまった。そこでだ」
コモーノは演技がかった身振りでアルフレッドを射抜く。
その凄まじい違和感に、アルフレッドは言葉を発さずにはいられなかった。
「失礼ですが、貴方は誰ですか?」
「実の兄に向かってなんて口の聞き方だ、アルフレッド」
「見た目は兄さんそっくりだからこそ、今の貴方からは兄さんらしさがまるでないんです!」
「そうなのか?」
「まぁ、以前のコモーノらしさは皆無ですね。わがまま放題、贅沢し放題のコモーノ様の面影は今現在つゆほどもございません」
「だ、そうだ。オレも成長するんだ。特にデビュタントの失敗が痛かった。お前はいつもあんな舞台に立っていたんだな。オレはそれを知らずにお前に辛く当たっていた。世間知らずだったのはオレの方だった」
「本当にあの兄さんなのですか? あまりにも別人すぎて今でも戸惑いの方が勝ちます。では単刀直入に言います。兄さん、あの菓子はどこで仕入れたのでしょう? この世界の技術であれがあるのはあまりにもおかしい」
「おかしいとは?」
「あれは僕の夢の中に出て来た男の作るものだ。それを関係ない兄さんが入手してる事全てがおかしいんだ!」
アルフレッドの言葉に、コモーノは目を細める。
ブツブツと何かの単語を呟いたと思ったら、すぐさま考えるようなそぶりをした。
「マジか、お前中途半端にオレの前世を引き継いだのか」
途端、口調を変えた兄の態度にアルフレッドは目を丸くする。
前世。それは生まれてくる前の人生。
アルフレッドが見ていた記憶は兄の前世だったと聞いてびっくりせざるを得ない。
詰まるところそれは、あの菓子を作ったのが兄コモーノであると言うことを認めなくてはいけないと言う事だった。
「兄さんが、あの男の転生先? では僕は一体何者なんだ!」
思わず叫び出す。
アルフレッドにとって唯一の救い。その情報の持ち主がこの離れに追放した兄のものだと受け入れ難いのだ。
「お前は多分、本来オレに納められるべき能力が膨大すぎて分裂してしまった別人格。過去の記憶だけがオレに残り、それ以外のすべてがお前に行った。そう考えると辻褄が合う」
「僕が、兄さんに渡るはずの能力をとってしまった?」
「いや、オレの器が小さすぎて受け取れきれずにお前に流れた可能性を見ている。正直お前のスペックはおかしいところばかりだ。オレじゃなくてもお前をおかしいと思ってるぞ?」
「ここに来て負け惜しみですか?」
アルフレッドの売り言葉に、コモーノは苦笑しながら「ああそうだ」と答えた。普通ならば癇癪を起こして会話が断絶されるまである兄とのやり取り。
ここまで会話が妨げられる事なく受け答えが続いているのが奇跡だとアルフレッドは気が付いている。
「兄さんは、いつ記憶が?」
「お前がそこのメイドと死にそうになってるシーンを見て、正気を取り戻した」
「ああ、1ヶ月前のあれですか? 実は仲良く食中毒になってて」
「おおかた黄金キノコと何か別の素材でも混ぜたんだろう。あれは単品だと美味だが他の食材を混ぜると途端に激毒になるからな」
実際に体験したアルフレッドとサリィだけがわかる事を、体験もしてないのに見知ったように述べるコモーノ。
ああ、本当にこの場所を、ここの世界を全て把握しているんだと、どうして自分はその知識を引き継げなかったと後悔する。
「それからお父様は?」
「オレが急に真面目になったってビックリしてるよ」
「それはそうでしょう。それでもデビュタントで失敗したのですか?」
今のコモーノならば余裕で乗り越えそうだとも思った。
ならどうして失敗するのか?
「記憶を取り戻す前に失敗したんだ。前迄のオレは有頂天だったろ? お前に負けて散々挫折は味わったが、衆人環視の中での失態に耐えられる心は持ち合わせていなかったんだよ」
「それで僕に矛先を向けた?」
「まぁ前までのオレなら他に当たる先もないしな」
「嫌われたものですね」
「そうだな、記憶を引き継いだ今でもお前のことはどうかと思ってるよ」
「ひどい!」
「散々勝ちを持ってかれたんだぞ? 勝ち逃げするな。今度はオレが勝つから。戦いの舞台から逃げるな」
「追い落とした人に言われましても……」
「それもそうだな。パメロ、追加の菓子を出せ。話が弾みすぎて消費が早い」
「まさか本題に入る前に消化し切るとは思いませんでした」
「オレもだ。アルフレッドが理性的で良かったよ」
「それと、例の契約も上手くいったようですね」
「そのようだ」
従者と共に談笑する兄コモーノに対し、アルフレッドが割って入る。
「兄さん、契約とは?」
「そうだな……一番の被害者であるお前には話しておくか。我々スグエンキル家は王国の忠臣とは名ばかりの呪いの契約によって国に仇なす存在の死刑執行人だ。ここまではいいか?」
「うん、そりゃ先祖代々剣士を世に出して来た軍閥だし? そこらへんはわかるよ。でもそれと僕になんの関係があるって言うのさ」
「お前の職能、王の采配は国家転覆レベルのヤバい代物なんだよ。国の番犬であるスグエンキルが放っておくわけないだろう」
「待って、じゃあ父様が僕に暴力を振るったのって?」
「お前の職能が判明したからだ。いいか、アルフレッド。文字化けは国にとって存在しちゃいけない都合の悪い職能なんだ。父様が劣化の如く怒り出した因果はそこにある」
「じゃあ、どうして今兄さんは平常で居られるの?」
「平常ではないんだな、これが。来い、アスティ!」
コモーノが右手を天に高く掲げると、落雷がその場所に落ちるように現れ、それはガタガタと震えている。
今にもアルフレッドに飛びかかっていきそうな殺意が剣そのものに込められてる。
それをコモーノがつまらなそうに椅子の横に立てかけ、交渉に戻る。
「これは……魔剣!」
「オレの武器兼、お前を一番殺したがってる奴だ。でも事前に執り行った契約に縛られ、お前には手出しできないようにしてある。さぁ、楽しい交渉を始めようぜ」
コモーノは椅子の横でガタガタ震える魔剣を尻目に交渉を続けた。アルフレッド達はいったいこの日のためにどれだけ入念な準備を進めて来たのかと、コモーノを見定めていた。
「わかってますよ。おぼっちゃまの、しいては私の今後に関わるお話ですからね」
アルフレッドは散々引き伸ばされた面会日に腐ることなくその日を楽しみに過ごしていた。既に作物の収穫は済ませてある。
もし庭の作物について従者が何か咎めても、それを交渉の切り札にするつもりでいた。
そんなもので職人が雇えるのなら安いものだ。
しかし──やってきた人物はアルフレッドの想定した職人などではなく、追い出し追い詰めたコモーノ本人だった。
「久しぶりだな、アルフレッド」
「兄さん、どうしてここへ?」
「どうしてとは? オレは交渉の場に赴いただけだ。偶然交渉相手がお前だっただけの事。何を驚く必要がある? パメロ、本日分の食事をお出ししろ」
「は、ご主人様」
コモーノは従者へ指示を出すと、そこへ置かれたのは見慣れたお盆。そう、交渉相手はあの日からずっとコモーノだったのだ。
それを見抜けなかったとして、アルフレッドは負けた気持ちで拳を握る。
「さて、アルフレッド。お前にとってオレは憎い相手。思うところもたくさんあるだろう。しかしオレから言わせて貰えば、お前も同じくらい憎らしい。こんな交渉の場でなければお前と顔も合わせたくないのが本音だ」
「ではどうして来たんですか? 顔も見たくなければ来なきゃよかったでしょう」
「事情が変わったんだよ。お前のもたらした霊草ニュクス、あれが王国貴族の耳に入った。我が家はお前のやらかしの尻拭いで右往左往する羽目になった。担ぐ予定のない第一王子ルード様をお担ぎする、そんなふうに見られてしまった。そこでだ」
コモーノは演技がかった身振りでアルフレッドを射抜く。
その凄まじい違和感に、アルフレッドは言葉を発さずにはいられなかった。
「失礼ですが、貴方は誰ですか?」
「実の兄に向かってなんて口の聞き方だ、アルフレッド」
「見た目は兄さんそっくりだからこそ、今の貴方からは兄さんらしさがまるでないんです!」
「そうなのか?」
「まぁ、以前のコモーノらしさは皆無ですね。わがまま放題、贅沢し放題のコモーノ様の面影は今現在つゆほどもございません」
「だ、そうだ。オレも成長するんだ。特にデビュタントの失敗が痛かった。お前はいつもあんな舞台に立っていたんだな。オレはそれを知らずにお前に辛く当たっていた。世間知らずだったのはオレの方だった」
「本当にあの兄さんなのですか? あまりにも別人すぎて今でも戸惑いの方が勝ちます。では単刀直入に言います。兄さん、あの菓子はどこで仕入れたのでしょう? この世界の技術であれがあるのはあまりにもおかしい」
「おかしいとは?」
「あれは僕の夢の中に出て来た男の作るものだ。それを関係ない兄さんが入手してる事全てがおかしいんだ!」
アルフレッドの言葉に、コモーノは目を細める。
ブツブツと何かの単語を呟いたと思ったら、すぐさま考えるようなそぶりをした。
「マジか、お前中途半端にオレの前世を引き継いだのか」
途端、口調を変えた兄の態度にアルフレッドは目を丸くする。
前世。それは生まれてくる前の人生。
アルフレッドが見ていた記憶は兄の前世だったと聞いてびっくりせざるを得ない。
詰まるところそれは、あの菓子を作ったのが兄コモーノであると言うことを認めなくてはいけないと言う事だった。
「兄さんが、あの男の転生先? では僕は一体何者なんだ!」
思わず叫び出す。
アルフレッドにとって唯一の救い。その情報の持ち主がこの離れに追放した兄のものだと受け入れ難いのだ。
「お前は多分、本来オレに納められるべき能力が膨大すぎて分裂してしまった別人格。過去の記憶だけがオレに残り、それ以外のすべてがお前に行った。そう考えると辻褄が合う」
「僕が、兄さんに渡るはずの能力をとってしまった?」
「いや、オレの器が小さすぎて受け取れきれずにお前に流れた可能性を見ている。正直お前のスペックはおかしいところばかりだ。オレじゃなくてもお前をおかしいと思ってるぞ?」
「ここに来て負け惜しみですか?」
アルフレッドの売り言葉に、コモーノは苦笑しながら「ああそうだ」と答えた。普通ならば癇癪を起こして会話が断絶されるまである兄とのやり取り。
ここまで会話が妨げられる事なく受け答えが続いているのが奇跡だとアルフレッドは気が付いている。
「兄さんは、いつ記憶が?」
「お前がそこのメイドと死にそうになってるシーンを見て、正気を取り戻した」
「ああ、1ヶ月前のあれですか? 実は仲良く食中毒になってて」
「おおかた黄金キノコと何か別の素材でも混ぜたんだろう。あれは単品だと美味だが他の食材を混ぜると途端に激毒になるからな」
実際に体験したアルフレッドとサリィだけがわかる事を、体験もしてないのに見知ったように述べるコモーノ。
ああ、本当にこの場所を、ここの世界を全て把握しているんだと、どうして自分はその知識を引き継げなかったと後悔する。
「それからお父様は?」
「オレが急に真面目になったってビックリしてるよ」
「それはそうでしょう。それでもデビュタントで失敗したのですか?」
今のコモーノならば余裕で乗り越えそうだとも思った。
ならどうして失敗するのか?
「記憶を取り戻す前に失敗したんだ。前迄のオレは有頂天だったろ? お前に負けて散々挫折は味わったが、衆人環視の中での失態に耐えられる心は持ち合わせていなかったんだよ」
「それで僕に矛先を向けた?」
「まぁ前までのオレなら他に当たる先もないしな」
「嫌われたものですね」
「そうだな、記憶を引き継いだ今でもお前のことはどうかと思ってるよ」
「ひどい!」
「散々勝ちを持ってかれたんだぞ? 勝ち逃げするな。今度はオレが勝つから。戦いの舞台から逃げるな」
「追い落とした人に言われましても……」
「それもそうだな。パメロ、追加の菓子を出せ。話が弾みすぎて消費が早い」
「まさか本題に入る前に消化し切るとは思いませんでした」
「オレもだ。アルフレッドが理性的で良かったよ」
「それと、例の契約も上手くいったようですね」
「そのようだ」
従者と共に談笑する兄コモーノに対し、アルフレッドが割って入る。
「兄さん、契約とは?」
「そうだな……一番の被害者であるお前には話しておくか。我々スグエンキル家は王国の忠臣とは名ばかりの呪いの契約によって国に仇なす存在の死刑執行人だ。ここまではいいか?」
「うん、そりゃ先祖代々剣士を世に出して来た軍閥だし? そこらへんはわかるよ。でもそれと僕になんの関係があるって言うのさ」
「お前の職能、王の采配は国家転覆レベルのヤバい代物なんだよ。国の番犬であるスグエンキルが放っておくわけないだろう」
「待って、じゃあ父様が僕に暴力を振るったのって?」
「お前の職能が判明したからだ。いいか、アルフレッド。文字化けは国にとって存在しちゃいけない都合の悪い職能なんだ。父様が劣化の如く怒り出した因果はそこにある」
「じゃあ、どうして今兄さんは平常で居られるの?」
「平常ではないんだな、これが。来い、アスティ!」
コモーノが右手を天に高く掲げると、落雷がその場所に落ちるように現れ、それはガタガタと震えている。
今にもアルフレッドに飛びかかっていきそうな殺意が剣そのものに込められてる。
それをコモーノがつまらなそうに椅子の横に立てかけ、交渉に戻る。
「これは……魔剣!」
「オレの武器兼、お前を一番殺したがってる奴だ。でも事前に執り行った契約に縛られ、お前には手出しできないようにしてある。さぁ、楽しい交渉を始めようぜ」
コモーノは椅子の横でガタガタ震える魔剣を尻目に交渉を続けた。アルフレッド達はいったいこの日のためにどれだけ入念な準備を進めて来たのかと、コモーノを見定めていた。
0
お気に入りに追加
85
あなたにおすすめの小説

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~
k33
ファンタジー
初めての小説です..!
ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~
イノナかノかワズ
ファンタジー
助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。
*話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。
*他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。
*頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。
*無断転載、無断翻訳を禁止します。
小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。
カクヨムにても公開しています。
更新は不定期です。

【後日談完結】10日間の異世界旅行~帰れなくなった二人の異世界冒険譚~
ばいむ
ファンタジー
剣と魔法の世界であるライハンドリア・・・。魔獣と言われるモンスターがおり、剣と魔法でそれを倒す冒険者と言われる人達がいる世界。
高校の休み時間に突然その世界に行くことになってしまった。この世界での生活は10日間と言われ、混乱しながらも楽しむことにしたが、なぜか戻ることができなかった。
特殊な能力を授かるわけでもなく、生きるための力をつけるには自ら鍛錬しなければならなかった。魔獣を狩り、いろいろな遺跡を訪ね、いろいろな人と出会った。何度か死にそうになったこともあったが、多くの人に助けられながらも少しずつ成長していった。
冒険をともにするのは同じく異世界に転移してきた女性・ジェニファー。彼女と出会い、そして・・・。
初投稿というか、初作品というか、まともな初執筆品です。
今までこういうものをまともに書いたこともなかったのでいろいろと変なところがあるかもしれませんがご了承ください。
誤字脱字等あれば連絡をお願いします。
感想やレビューをいただけるととてもうれしいです。書くときの参考にさせていただきます。
おもしろかっただけでも励みになります。
2021/6/27 無事に完結しました。
2021/9/10 後日談の追加開始
2022/2/18 後日談完結

最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。

ブラックギルドマスターへ、社畜以下の道具として扱ってくれてあざーす!お陰で転職した俺は初日にSランクハンターに成り上がりました!
仁徳
ファンタジー
あらすじ
リュシアン・プライムはブラックハンターギルドの一員だった。
彼はギルドマスターやギルド仲間から、常人ではこなせない量の依頼を押し付けられていたが、夜遅くまで働くことで全ての依頼を一日で終わらせていた。
ある日、リュシアンは仲間の罠に嵌められ、依頼を終わらせることができなかった。その一度の失敗をきっかけに、ギルドマスターから無能ハンターの烙印を押され、クビになる。
途方に暮れていると、モンスターに襲われている女性を彼は見つけてしまう。
ハンターとして襲われている人を見過ごせないリュシアンは、モンスターから女性を守った。
彼は助けた女性が、隣町にあるハンターギルドのギルドマスターであることを知る。
リュシアンの才能に目をつけたギルドマスターは、彼をスカウトした。
一方ブラックギルドでは、リュシアンがいないことで依頼達成の効率が悪くなり、依頼は溜まっていく一方だった。ついにブラックギルドは町の住民たちからのクレームなどが殺到して町民たちから見放されることになる。
そんな彼らに反してリュシアンは新しい職場、新しい仲間と出会い、ブッラックギルドの経験を活かして最速でギルドランキング一位を獲得し、ギルドマスターや町の住民たちから一目置かれるようになった。
これはブラックな環境で働いていた主人公が一人の女性を助けたことがきっかけで人生が一変し、ホワイトなギルド環境で最強、無双、ときどきスローライフをしていく物語!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる