48 / 95
五章 巻き込まれて異世界
ハーレム勇者とモブ2
しおりを挟む
「と、言うわけでこいつが木村だ」
「どう言うわけで喚んだのか謎すぎるが、相手の意思を無視して喚び出せるというのは大体わかった」
俺が強制召喚で呼び出した木村を紹介すると、エイジが引き攣った笑みで俺たちの関係を指摘する。
それに続いてマイブラザーの木村までもが食ってかかってきた。
「おい、そこの二人。特に磯貝だよお前。なに勝手に人様のチャンネル乗っ取ってくるわけ? 収録中にこんな勝手な真似されても困るわけ」
「そんな……俺と木村の仲じゃないか。俺はさ、新しく招待いただいた異世界に、いの一番にお前を紹介してやろうと思って……いや、お前が全く見知らぬ世界よりも、手垢のつきまくった世界の方がいいんだって言うなら余計なことだったな。さっきの場所に戻すよ。リスナーのみんなもすまん! 俺の手違いだ」
「オーケーブラザー、概ね状況は理解したよ。俺のためを思ってだってんなら謝る事はない。俺の名前は木村。木村翔吾だ。よろしく頼むぜ。あ、これ名刺」
「あ、じゃあ俺も渡しとこ」
木村に続いて俺も名刺を手渡す。
お互いに高校生のノリで扱われると面倒な肩書きを持っているからな。
それを見てエイジが怪訝な表情を浮かべた。
人物と経歴が合致しない。そんな顔だ。
「そっちのウェーイ系はTotube? 聞かない配信サイトだが似たようなものがこっちにもあるのでそれでなんとかイメージできるが……アキラって実はすごいやつなのか?」
異世界トラベル代表取締兼社長、それが俺の持つ肩書きだ。
実際のところ俺が社長も従業員もこなしてて、事務員がとーちゃんで、経理がかーちゃんの家族経営だ。
取り扱ってる商品がワールドワイドなだけで、でかい会社でもなんでもない。
なんせ事務所が実家だしな。
「そうだぞ。だから俺に頼むより、こっちのURLから発注してくれた方が俺は動くと思ってくれていい」
「なるほど……って八ヶ月待ちと出たんだが!?」
「あっくんの転移サービスはワールドワイドだからね。なのでごめんなさーい」
そんなやりとりを経て、勘のいい幼馴染が気がついた。
「ちょっと待ってエイジ。ネット、通じるの? ここ異世界よね」
「あれ? そう言えば」
「そこで再び紹介しよう、この木村君。実はこいつ自体がWi-Fiの役割をこなしてるので俺の世界のネットワークが使えるのだ! もしかしてそっちのネットワークにも介入できるかもと思って喚んだんだが迷惑だった? 迷惑だったら元に世界に強制的に返すけど」
「ああ、いや。すごい助かるよ。え、普通に有能じゃない?」
「でもWi-Fiだけじゃバッテリーは持たないわよ?」
「そこでご紹介しますは我が嫁、美玲さん。彼女がいればたちまちバッテリー切れを起こしそうなスマホもフルゲージ!」
「むふん! 褒めていいよ!」
「わっ、ほんとだ! いつのまにか100%」
「え、すごくない?」
「これなら私達無理に前の世界に戻る必要ないわね!」
さもありなん。やはり帰りたい理由はそこか。
娯楽の少ない異世界で、スマホに生活の半分預けてるやつはだいたいそこに行き着くよな。
勇者? 最強の能力? 権力?
リア充には魅力薄なんだよそこら辺。
「改めて歓迎するわ、お二人ともよくきてくれました」
「紹介のされ方が雑だったのはさておき、ここはなんの能力が得られるんだ?」
食い気味の木村に、俺は木村の肩に手を回して背中をぽんぽんと叩いた。
「それを今から検証するんだよ。お前そういうの好きだろ? お前の配信で人気が出たら俺の会社も儲かる。そんで俺がまたどこかの世界に拉致られた時、次にまたお前を呼ぶ。お互いWin-Winな訳だ。分かるな?」
「お前はそういう奴だったよ。まぁ、こっちでも問題なくネットが通じたので俺は言う事ないけどな」
「そうそう、彼らの出身は並行世界の地球だって話だ。もし転移先に選べたなら俺たちとは違う未来の地球が見れるかもしれないぜ? 安全な地球を観光したいうちの地球組もいるかもだし」
「いやー、どうかな? 今を楽しんでる勢は思ってるよりも多いぜ? まぁ需要のあるなしは俺が決める事じゃないさ。ワンチャン、知らないゲームが出てくるかもって期待はしとく」
「つーわけでエイジも検証よろしくな? きっとこの国は人間以外を勇者様と認めない風潮だ。俺たちはそこらへんで野宿してるから、たまに顔合わせしようぜ。話したくなったら勝手に呼ぶから」
「なんて迷惑な奴なんだ。まぁ、助けてくれるだけでもありがたい」
「ちなみにこの世界にいるうちは頼ってもいいけど、俺も木村も嫁の美玲さんもずっとはこの世界に居ないからそこを気をつけてくれ」
「ん?」
俺の言葉に疑問を抱くエイジ。
あ、もしかして……こっちの言葉を拡大解釈してるっぽいな?
一度や二度は助けるが、それが永続的につながると思い込んでいるらしい。
困るんだよなー、そういう解釈は。
「助ける、とは言ったが。今は暇だから助けるけど、暇じゃなくなったら当然手を差し伸べる事はできなくなるわけだ」
「ああ」
「そんで俺は数多の異世界を股にかけて大勢の人員を転移させる事業に関わっている」
「素晴らしい仕事だと思うよ、でも俺たちの方を優先してくれるんだよな?」
「いや、普通にお仕事優先するに決まってるじゃん。俺社長よ?」
「そうだけど……」
「でも多分木村は謎が解けるまで居てくれると思うぜ?」
ネットが使えると知って満足する一同。
しかし不安要素はまだある。
バッテリーの件だ。
今回は特別に美玲さんがフルチャージにしてくれた。
でもそれが切れたら?
そんなお悩みを解決すべく木村が動き出す。
それが魔石バッテリーチャージャー。
マナ、又はMPを消費して電力に変換する。
異世界クラセリアに渡った転移者達がどうにかして魔石で充電できないかと試行錯誤して作り上げた逸品だ。
なんせ異世界に発電施設はないからな。
「美玲ちゃんも主婦業の合間にこっち気にしてくれると思うから、それまではこれで間に合わせてくれ。あ、こっち魔法は使える系?」
「まだ能力の開示もされてないから教えてくれるのは明日以降だな。あと美玲は最近アルバイトを始めた。下野んとこだ」
「あー、じゃあ当分はこれで間に合わせるしかないな。ほんとこいついい奥さんもらって羨ましい限りだぜ!」
「妬くな妬くな。お前の人力Wi-Fiだって絶対人気出るのに、どうしていまだに独身なのか分からんくらいだよ」
「俺はこの喋りで距離取られちまってるからなー」
「人気取りが仇になったのか……まぁドンマイ。100年後には理解者が生まれてくるって!」
「今世は諦めろって慰めは懲り懲りだ!」
俺以外にも言われたことがあるのか、木村の嘆きは堂に入っていた。
「どう言うわけで喚んだのか謎すぎるが、相手の意思を無視して喚び出せるというのは大体わかった」
俺が強制召喚で呼び出した木村を紹介すると、エイジが引き攣った笑みで俺たちの関係を指摘する。
それに続いてマイブラザーの木村までもが食ってかかってきた。
「おい、そこの二人。特に磯貝だよお前。なに勝手に人様のチャンネル乗っ取ってくるわけ? 収録中にこんな勝手な真似されても困るわけ」
「そんな……俺と木村の仲じゃないか。俺はさ、新しく招待いただいた異世界に、いの一番にお前を紹介してやろうと思って……いや、お前が全く見知らぬ世界よりも、手垢のつきまくった世界の方がいいんだって言うなら余計なことだったな。さっきの場所に戻すよ。リスナーのみんなもすまん! 俺の手違いだ」
「オーケーブラザー、概ね状況は理解したよ。俺のためを思ってだってんなら謝る事はない。俺の名前は木村。木村翔吾だ。よろしく頼むぜ。あ、これ名刺」
「あ、じゃあ俺も渡しとこ」
木村に続いて俺も名刺を手渡す。
お互いに高校生のノリで扱われると面倒な肩書きを持っているからな。
それを見てエイジが怪訝な表情を浮かべた。
人物と経歴が合致しない。そんな顔だ。
「そっちのウェーイ系はTotube? 聞かない配信サイトだが似たようなものがこっちにもあるのでそれでなんとかイメージできるが……アキラって実はすごいやつなのか?」
異世界トラベル代表取締兼社長、それが俺の持つ肩書きだ。
実際のところ俺が社長も従業員もこなしてて、事務員がとーちゃんで、経理がかーちゃんの家族経営だ。
取り扱ってる商品がワールドワイドなだけで、でかい会社でもなんでもない。
なんせ事務所が実家だしな。
「そうだぞ。だから俺に頼むより、こっちのURLから発注してくれた方が俺は動くと思ってくれていい」
「なるほど……って八ヶ月待ちと出たんだが!?」
「あっくんの転移サービスはワールドワイドだからね。なのでごめんなさーい」
そんなやりとりを経て、勘のいい幼馴染が気がついた。
「ちょっと待ってエイジ。ネット、通じるの? ここ異世界よね」
「あれ? そう言えば」
「そこで再び紹介しよう、この木村君。実はこいつ自体がWi-Fiの役割をこなしてるので俺の世界のネットワークが使えるのだ! もしかしてそっちのネットワークにも介入できるかもと思って喚んだんだが迷惑だった? 迷惑だったら元に世界に強制的に返すけど」
「ああ、いや。すごい助かるよ。え、普通に有能じゃない?」
「でもWi-Fiだけじゃバッテリーは持たないわよ?」
「そこでご紹介しますは我が嫁、美玲さん。彼女がいればたちまちバッテリー切れを起こしそうなスマホもフルゲージ!」
「むふん! 褒めていいよ!」
「わっ、ほんとだ! いつのまにか100%」
「え、すごくない?」
「これなら私達無理に前の世界に戻る必要ないわね!」
さもありなん。やはり帰りたい理由はそこか。
娯楽の少ない異世界で、スマホに生活の半分預けてるやつはだいたいそこに行き着くよな。
勇者? 最強の能力? 権力?
リア充には魅力薄なんだよそこら辺。
「改めて歓迎するわ、お二人ともよくきてくれました」
「紹介のされ方が雑だったのはさておき、ここはなんの能力が得られるんだ?」
食い気味の木村に、俺は木村の肩に手を回して背中をぽんぽんと叩いた。
「それを今から検証するんだよ。お前そういうの好きだろ? お前の配信で人気が出たら俺の会社も儲かる。そんで俺がまたどこかの世界に拉致られた時、次にまたお前を呼ぶ。お互いWin-Winな訳だ。分かるな?」
「お前はそういう奴だったよ。まぁ、こっちでも問題なくネットが通じたので俺は言う事ないけどな」
「そうそう、彼らの出身は並行世界の地球だって話だ。もし転移先に選べたなら俺たちとは違う未来の地球が見れるかもしれないぜ? 安全な地球を観光したいうちの地球組もいるかもだし」
「いやー、どうかな? 今を楽しんでる勢は思ってるよりも多いぜ? まぁ需要のあるなしは俺が決める事じゃないさ。ワンチャン、知らないゲームが出てくるかもって期待はしとく」
「つーわけでエイジも検証よろしくな? きっとこの国は人間以外を勇者様と認めない風潮だ。俺たちはそこらへんで野宿してるから、たまに顔合わせしようぜ。話したくなったら勝手に呼ぶから」
「なんて迷惑な奴なんだ。まぁ、助けてくれるだけでもありがたい」
「ちなみにこの世界にいるうちは頼ってもいいけど、俺も木村も嫁の美玲さんもずっとはこの世界に居ないからそこを気をつけてくれ」
「ん?」
俺の言葉に疑問を抱くエイジ。
あ、もしかして……こっちの言葉を拡大解釈してるっぽいな?
一度や二度は助けるが、それが永続的につながると思い込んでいるらしい。
困るんだよなー、そういう解釈は。
「助ける、とは言ったが。今は暇だから助けるけど、暇じゃなくなったら当然手を差し伸べる事はできなくなるわけだ」
「ああ」
「そんで俺は数多の異世界を股にかけて大勢の人員を転移させる事業に関わっている」
「素晴らしい仕事だと思うよ、でも俺たちの方を優先してくれるんだよな?」
「いや、普通にお仕事優先するに決まってるじゃん。俺社長よ?」
「そうだけど……」
「でも多分木村は謎が解けるまで居てくれると思うぜ?」
ネットが使えると知って満足する一同。
しかし不安要素はまだある。
バッテリーの件だ。
今回は特別に美玲さんがフルチャージにしてくれた。
でもそれが切れたら?
そんなお悩みを解決すべく木村が動き出す。
それが魔石バッテリーチャージャー。
マナ、又はMPを消費して電力に変換する。
異世界クラセリアに渡った転移者達がどうにかして魔石で充電できないかと試行錯誤して作り上げた逸品だ。
なんせ異世界に発電施設はないからな。
「美玲ちゃんも主婦業の合間にこっち気にしてくれると思うから、それまではこれで間に合わせてくれ。あ、こっち魔法は使える系?」
「まだ能力の開示もされてないから教えてくれるのは明日以降だな。あと美玲は最近アルバイトを始めた。下野んとこだ」
「あー、じゃあ当分はこれで間に合わせるしかないな。ほんとこいついい奥さんもらって羨ましい限りだぜ!」
「妬くな妬くな。お前の人力Wi-Fiだって絶対人気出るのに、どうしていまだに独身なのか分からんくらいだよ」
「俺はこの喋りで距離取られちまってるからなー」
「人気取りが仇になったのか……まぁドンマイ。100年後には理解者が生まれてくるって!」
「今世は諦めろって慰めは懲り懲りだ!」
俺以外にも言われたことがあるのか、木村の嘆きは堂に入っていた。
0
お気に入りに追加
150
あなたにおすすめの小説
バイクごと異世界に転移したので美人店主と宅配弁当屋はじめました
福山陽士
ファンタジー
弁当屋でバイトをしていた大鳳正義《おおほうまさよし》は、突然宅配バイクごと異世界に転移してしまった。
現代日本とは何もかも違う世界に途方に暮れていた、その時。
「君、どうしたの?」
親切な女性、カルディナに助けてもらう。
カルディナは立地が悪すぎて今にも潰れそうになっている、定食屋の店主だった。
正義は助けてもらったお礼に「宅配をすればどう?」と提案。
カルディナの親友、魔法使いのララーベリントと共に店の再建に励むこととなったのだった。
『温かい料理を運ぶ』という概念がない世界で、みんなに美味しい料理を届けていく話。
※のんびり進行です
異世界サバイバルセットでダンジョン無双。精霊樹復活に貢献します。
karashima_s
ファンタジー
地球にダンジョンが出来て10年。
その当時は、世界中が混乱したけれど、今ではすでに日常となっていたりする。
ダンジョンに巣くう魔物は、ダンジョン外にでる事はなく、浅い階層であれば、魔物を倒すと、魔石を手に入れる事が出来、その魔石は再生可能エネルギーとして利用できる事が解ると、各国は、こぞってダンジョン探索を行うようになった。
ダンジョンでは魔石だけでなく、傷や病気を癒す貴重なアイテム等をドロップしたり、また、稀に宝箱と呼ばれる箱から、後発的に付与できる様々な魔法やスキルを覚える事が出来る魔法書やスキルオーブと呼ばれる物等も手に入ったりする。
当時は、危険だとして制限されていたダンジョン探索も、今では門戸も広がり、適正があると判断された者は、ある程度の教習を受けた後、試験に合格すると認定を与えられ、探索者(シーカー)として認められるようになっていた。
運転免許のように、学校や教習所ができ、人気の職業の一つになっていたりするのだ。
新田 蓮(あらた れん)もその一人である。
高校を出て、別にやりたい事もなく、他人との関わりが嫌いだった事で会社勤めもきつそうだと判断、高校在学中からシーカー免許教習所に通い、卒業と同時にシーカーデビューをする。そして、浅い階層で、低級モンスターを狩って、安全第一で日々の糧を細々得ては、その収入で気楽に生きる生活を送っていた。
そんなある日、ダンジョン内でスキルオーブをゲットする。手に入れたオーブは『XXXサバイバルセット』。
ほんの0.00001パーセントの確実でユニークスキルがドロップする事がある。今回、それだったら、数億の価値だ。それを売り払えば、悠々自適に生きて行けるんじゃねぇー?と大喜びした蓮だったが、なんと難儀な連中に見られて絡まれてしまった。
必死で逃げる算段を考えていた時、爆音と共に、大きな揺れが襲ってきて、足元が崩れて。
落ちた。
落ちる!と思ったとたん、思わず、持っていたオーブを強く握ってしまったのだ。
落ちながら、蓮の頭の中に声が響く。
「XXXサバイバルセットが使用されました…。」
そして落ちた所が…。
異世界でトラック運送屋を始めました! ◆お手紙ひとつからベヒーモスまで、なんでもどこにでも安全に運びます! 多分!◆
八神 凪
ファンタジー
日野 玖虎(ひの ひさとら)は長距離トラック運転手で生計を立てる26歳。
そんな彼の学生時代は荒れており、父の居ない家庭でテンプレのように母親に苦労ばかりかけていたことがあった。
しかし母親が心労と働きづめで倒れてからは真面目になり、高校に通いながらバイトをして家計を助けると誓う。
高校を卒業後は母に償いをするため、自分に出来ることと言えば族時代にならした運転くらいだと長距離トラック運転手として仕事に励む。
確実かつ時間通りに荷物を届け、ミスをしない奇跡の配達員として異名を馳せるようになり、かつての荒れていた玖虎はもうどこにも居なかった。
だがある日、彼が夜の町を走っていると若者が飛び出してきたのだ。
まずいと思いブレーキを踏むが間に合わず、トラックは若者を跳ね飛ばす。
――はずだったが、気づけば見知らぬ森に囲まれた場所に、居た。
先ほどまで住宅街を走っていたはずなのにと困惑する中、備え付けのカーナビが光り出して画面にはとてつもない美人が映し出される。
そして女性は信じられないことを口にする。
ここはあなたの居た世界ではない、と――
かくして、異世界への扉を叩く羽目になった玖虎は気を取り直して異世界で生きていくことを決意。
そして今日も彼はトラックのアクセルを踏むのだった。
スキル『モデラー』で異世界プラモ無双!? プラモデル愛好家の高校生が異世界転移したら、持っていたスキルは戦闘と無関係なものたったひとつでした
大豆茶
ファンタジー
大学受験を乗り越えた高校三年生の青年『相模 型太(さがみ けいた)』。
無事進路が決まったので受験勉強のため封印していた幼少からの趣味、プラモデル作りを再開した。
しかし長い間押さえていた衝動が爆発し、型太は三日三晩、不眠不休で作業に没頭してしまう。
三日経っていることに気付いた時には既に遅く、型太は椅子から立ち上がると同時に気を失ってしまう。
型太が目を覚さますと、そこは見知らぬ土地だった。
アニメやマンガ関連の造形が深い型太は、自分は異世界転生したのだと悟る。
もうプラモデルを作ることができなくなるという喪失感はあるものの、それよりもこの異世界でどんな冒険が待ちわびているのだろうと、型太は胸を躍らせる。
しかし自分のステータスを確認すると、どの能力値も最低ランクで、スキルはたったのひとつだけ。
それも、『モデラー』という謎のスキルだった。
竜が空を飛んでいるような剣と魔法の世界で、どう考えても生き延びることが出来なさそうな能力に型太は絶望する。
しかし、意外なところで型太の持つ謎スキルと、プラモデルの製作技術が役に立つとは、この時はまだ知るよしもなかった。
これは、異世界で趣味を満喫しながら無双してしまう男の物語である。
※主人公がプラモデル作り始めるのは10話あたりからです。全体的にゆったりと話が進行しますのでご了承ください。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
付与効果スキル職人の離島生活 ~超ブラックな職場環境から解放された俺は小さな島でドラゴン少女&もふもふ妖狐と一緒に工房を開く~
鈴木竜一
ファンタジー
傭兵を派遣する商会で十年以上武器づくりを担当するジャック。貴重な付与効果スキルを持つ彼は逃げ場のない環境で強制労働させられていたが、新しく商会の代表に就任した無能な二代目に難癖をつけられ、解雇を言い渡される。
だが、それは彼にとってまさに天使の囁きに等しかった。
実はジャックには前世の記憶がよみがえっており、自分の持つ付与効果スキルを存分に発揮してアイテムづくりに没頭しつつ、夢の異世界のんびり生活を叶えようとしていたからだ。
思わぬ形で念願叶い、自由の身となったジャックはひょんなことから小さな離島へと移住し、そこで工房を開くことに。ドラゴン少女やもふもふ妖狐や病弱令嬢やらと出会いつつ、夢だった平穏な物づくりライフを満喫していくのであった。
一方、ジャックの去った商会は経営が大きく傾き、その原因がジャックの持つ優秀な付与効果スキルにあると気づくのだった。
俺がいなくなったら商会の経営が傾いた?
……そう(無関心)
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる