39 / 95
三章 発足! 異世界旅行業
設立! ダンジョン学園2
しおりを挟む
二日目の授業はチームを組んで、例のダンジョンにアタックをかける事だった。
先生達も血の気の多い生徒達に押されて計画を前倒しにしてる様だった。
「では磯貝さん、頼みますよ」
「あくまでもこれは仕事ですので、回数は制限させて貰いますから」
「ケチくさいこと言うなよ! 同じ学園生だろ?」
声を上げたのは同じ特待生の真島だった。
秋津一派の取り巻きである。
「同じ特待生だったら無条件で相手の要望を飲むのか?」
「あたりめぇだろ、ねぇ秋津君?」
「おうよ、俺の力はみんなの為にあるからな。そこの卑怯者と比べてもらっちゃ困るってもんですよ」
先生の前ではおべっか入れて気に入られようとしているな?
普段見せる凄みも何もあったもんじゃないが、果たしてどこまで虚勢をはれるものやら。
「そこまで自信あるなら組もうぜ? 俺の転移は金が掛かるが、お前らは無償で貸出してくれるんだろ?」
「テメェ……!」
秋津はますます凄んでみせた。
俺が全然ビビらないからつまらないのだ、こいつは。
そしてダンジョンをアタックしてから30分が経過した。
最初こそ勢いがあった秋津一派は、終わりの見えないゴブリンからの襲撃に疲弊しきっていた。
他のクラスメイトは休憩に入り、俺は自分のチーム以外を一度学園に送り返した。
今ここに居るのは俺と秋津一派のみ。
他は敵だらけのダンジョンである。
「どうしたどうしたー? さっきまでの勢いが落ちてるぞ? 戦えばお前が勝つって話だろ? ほらもっと頑張れ」
「くそ! 俺はお前を殺すことだって出来るんだぞ?」
「え、どうやって?」
凄む秋津に、俺はなぜそんな極端な回答に至ったかまるでわからないと言う顔をした。
と言うより、俺を殺せば世界中の住民が困ることを気にしないのだろうか?
そもそもの話、俺の能力なしでどうやって日本に帰るつもりなのか。
「秋津さん、もうやめましょうよ。こいつは勝てねぇ。気持ちだけじゃねぇって!」
「うるせえ! ここで負けを認めたら突っ張って生きてきた俺の人生が終わるんだよ!」
終わっちまえよ、そんな人生。
襲いくるゴブリンの攻撃を回避しながら、トラップを作動。
ゴブリンと位置を交換して一網打尽にした。
その様子を見ていた真島が諦めモードで秋津に説得している。
俺は直接攻撃する手段を持たないだけで、戦闘経験値は意外とあるのだ。
「お前らさー、非戦闘員の俺にばかり戦わせて戦闘員としてのプライドはないの?」
「少し疲れてるんだ。休憩すればすぐにでも!」
活躍できる! そう言いたいのだろうけど、ここはダンジョン。ゲームみたいに一時停止はさせて貰えないんだぜ?
「休憩なんてさせてもらえると思うか? ほら、お代わりが来たぜ?」
それはゴブリンとは体格のまるで違う相手だった。
肌は人間に近しいが、それ以外はまるで違う。
背は天井に付くほどに高く、筋肉量がゴブリンの比ではない。
それはホブゴブリンだった。
それも一匹や二匹ではない。
十匹まとめて現れた。
不快にさせる鳴き声で、餌を見つけては殺すべく踊り出る。
その光景に先ほどまで張り巡らせていた虚勢は遂には霧散し、秋津達は元北道を引き返していく。
無論、ゴブリンがリポップするダンジョンだ。
行くも地獄、帰るも地獄。
ダンジョンになんの希望を抱いていたのかは知らないが、逃げた先で死にそうになってた秋津達を保護し、俺は学園へと帰還した。
ちょっと脅すつもりだったのに、秋津ときたら漏らすぐらいびびってやんの。ばっちいたらありゃしない。
これ以上戦闘続行は不可能とのことで、秋津一派は保健室に運ばれた。
残りの時間は美玲さんとダンジョン内デートをしつつ探索。
ゴールに控える巨大ゴーレムを岡戸が撃沈し、最後に美玲さんが世界樹にタッチして実を獲得。
俺が入れ替えでそれを入手すると先生がそれを持ち帰った。
どうやら政府に特定数の世界樹の実を持ち帰る見返りに資金を送ってもらう契約を交わした様だった。
通りで俺たちが呼ばれたわけである。
俺の転移能力と、美玲さんの補填能力を最大限に活用する気満々なのだ、この学園は。
「ダンジョンデート楽しかったね?」
「そうだな。俺たちがどの様に役立つかクラスのみんなにも把握できたと思うし。でも美玲さんもきちんとお金取らないとダメだぞ?」
「あたしのは勝手に溢れてくるだけだからー」
「それでも悪いこと考えてる奴はいるからさ」
「その時はあっくんが助けてくれるんでしょ?」
「そりゃいの一番に救出するさ」
「だからあたしは平気だよ?」
そんな風に返されてしまってはぐうの音も出ない。
搾取されるかもしれないって言う考えより、自分たちも楽しめばノーカンだよねと言う考えは俺のマイナス面を補填してくれる様でもあった。
翌日、秋津達は俺に謝罪をし、舎弟になった。
あんな態度で接していたのに、最後には助けてくれたあたりが良かったのだのなんだの言っている。
不良の言葉は理解ができないが、美玲さんが貰っておけばとアドバイスしてくれた事によってボスの座を引き受ける事になった。
これにより俺に舐めた態度をとっていた一派は沈静化し、ダンジョン学園に平穏が戻った。
それから約半年間と言う短い生活を送れば無事卒業である。
え? 早すぎるって?
そもそもこの学園は世界の異変に向けて突貫で設立されている。表向きは異世界にあるダンジョンからの資源の持ち帰りが最優先事項。
俺たちの活動は新入生に向けてのデモンストレーション以外の何者でもなく、これからの地球を支えていく戦闘要員育成の皮切りになるのだった。
あとは、まあうちの会社の顧客への投資だな。
ある程度お金をもらってるとはいえ、流石にポンポン異世界に飛ぶのは大盤振る舞いが過ぎる。
学園側は俺が生徒だからと扱き使うつもりでいたのだろうけど、一度美味い思いをした人間がどういう行動に出るのか知っているので、転移回数は全てうちの会社を通して行われた。
俺からすれば別にダンジョン学園に通わなくたってよかったんだ。
なんせ俺は単独でダンジョンに渡れるからな。
けど、その能力を学園以外に持たせたくなかったのだろう。
要は俺の能力は学園にのみ使ってくれと要請を受けていた。
当然突っぱねたけど。
金になると知った権力者達からのあの手この手の策略が迫るも、水際で全部とーちゃんが食い止めてくれてるから俺に被害が及ぶ事なく卒業を果たせた。
俺たちは卒業し、不安定な社会を見据えて同棲を開始した。
流石に結婚するのは気が早すぎるだろ?
いや、学生にしては十分稼げてるんだけどさ。
年齢的に美玲さんの親御さんから許可が出てないのだ。
なので同棲に留める。
美玲さんはちょくちょく学園の卒業生としてお手伝いに駆り出されている。当然その時は二人でセットだ。
学園は俺の能力の他に、美玲さんの能力の旨みに気がついた様で、どうにかして俺を引き剥がそうと努力してるがそうは問屋が卸さないおろさない。
俺の強制召喚がある限り!
離れ離れは永遠にないぜ。
臭かったかな?
ま、そんな感じで行く先々でイチャイチャを見せつけてるってわけ。
先生達も血の気の多い生徒達に押されて計画を前倒しにしてる様だった。
「では磯貝さん、頼みますよ」
「あくまでもこれは仕事ですので、回数は制限させて貰いますから」
「ケチくさいこと言うなよ! 同じ学園生だろ?」
声を上げたのは同じ特待生の真島だった。
秋津一派の取り巻きである。
「同じ特待生だったら無条件で相手の要望を飲むのか?」
「あたりめぇだろ、ねぇ秋津君?」
「おうよ、俺の力はみんなの為にあるからな。そこの卑怯者と比べてもらっちゃ困るってもんですよ」
先生の前ではおべっか入れて気に入られようとしているな?
普段見せる凄みも何もあったもんじゃないが、果たしてどこまで虚勢をはれるものやら。
「そこまで自信あるなら組もうぜ? 俺の転移は金が掛かるが、お前らは無償で貸出してくれるんだろ?」
「テメェ……!」
秋津はますます凄んでみせた。
俺が全然ビビらないからつまらないのだ、こいつは。
そしてダンジョンをアタックしてから30分が経過した。
最初こそ勢いがあった秋津一派は、終わりの見えないゴブリンからの襲撃に疲弊しきっていた。
他のクラスメイトは休憩に入り、俺は自分のチーム以外を一度学園に送り返した。
今ここに居るのは俺と秋津一派のみ。
他は敵だらけのダンジョンである。
「どうしたどうしたー? さっきまでの勢いが落ちてるぞ? 戦えばお前が勝つって話だろ? ほらもっと頑張れ」
「くそ! 俺はお前を殺すことだって出来るんだぞ?」
「え、どうやって?」
凄む秋津に、俺はなぜそんな極端な回答に至ったかまるでわからないと言う顔をした。
と言うより、俺を殺せば世界中の住民が困ることを気にしないのだろうか?
そもそもの話、俺の能力なしでどうやって日本に帰るつもりなのか。
「秋津さん、もうやめましょうよ。こいつは勝てねぇ。気持ちだけじゃねぇって!」
「うるせえ! ここで負けを認めたら突っ張って生きてきた俺の人生が終わるんだよ!」
終わっちまえよ、そんな人生。
襲いくるゴブリンの攻撃を回避しながら、トラップを作動。
ゴブリンと位置を交換して一網打尽にした。
その様子を見ていた真島が諦めモードで秋津に説得している。
俺は直接攻撃する手段を持たないだけで、戦闘経験値は意外とあるのだ。
「お前らさー、非戦闘員の俺にばかり戦わせて戦闘員としてのプライドはないの?」
「少し疲れてるんだ。休憩すればすぐにでも!」
活躍できる! そう言いたいのだろうけど、ここはダンジョン。ゲームみたいに一時停止はさせて貰えないんだぜ?
「休憩なんてさせてもらえると思うか? ほら、お代わりが来たぜ?」
それはゴブリンとは体格のまるで違う相手だった。
肌は人間に近しいが、それ以外はまるで違う。
背は天井に付くほどに高く、筋肉量がゴブリンの比ではない。
それはホブゴブリンだった。
それも一匹や二匹ではない。
十匹まとめて現れた。
不快にさせる鳴き声で、餌を見つけては殺すべく踊り出る。
その光景に先ほどまで張り巡らせていた虚勢は遂には霧散し、秋津達は元北道を引き返していく。
無論、ゴブリンがリポップするダンジョンだ。
行くも地獄、帰るも地獄。
ダンジョンになんの希望を抱いていたのかは知らないが、逃げた先で死にそうになってた秋津達を保護し、俺は学園へと帰還した。
ちょっと脅すつもりだったのに、秋津ときたら漏らすぐらいびびってやんの。ばっちいたらありゃしない。
これ以上戦闘続行は不可能とのことで、秋津一派は保健室に運ばれた。
残りの時間は美玲さんとダンジョン内デートをしつつ探索。
ゴールに控える巨大ゴーレムを岡戸が撃沈し、最後に美玲さんが世界樹にタッチして実を獲得。
俺が入れ替えでそれを入手すると先生がそれを持ち帰った。
どうやら政府に特定数の世界樹の実を持ち帰る見返りに資金を送ってもらう契約を交わした様だった。
通りで俺たちが呼ばれたわけである。
俺の転移能力と、美玲さんの補填能力を最大限に活用する気満々なのだ、この学園は。
「ダンジョンデート楽しかったね?」
「そうだな。俺たちがどの様に役立つかクラスのみんなにも把握できたと思うし。でも美玲さんもきちんとお金取らないとダメだぞ?」
「あたしのは勝手に溢れてくるだけだからー」
「それでも悪いこと考えてる奴はいるからさ」
「その時はあっくんが助けてくれるんでしょ?」
「そりゃいの一番に救出するさ」
「だからあたしは平気だよ?」
そんな風に返されてしまってはぐうの音も出ない。
搾取されるかもしれないって言う考えより、自分たちも楽しめばノーカンだよねと言う考えは俺のマイナス面を補填してくれる様でもあった。
翌日、秋津達は俺に謝罪をし、舎弟になった。
あんな態度で接していたのに、最後には助けてくれたあたりが良かったのだのなんだの言っている。
不良の言葉は理解ができないが、美玲さんが貰っておけばとアドバイスしてくれた事によってボスの座を引き受ける事になった。
これにより俺に舐めた態度をとっていた一派は沈静化し、ダンジョン学園に平穏が戻った。
それから約半年間と言う短い生活を送れば無事卒業である。
え? 早すぎるって?
そもそもこの学園は世界の異変に向けて突貫で設立されている。表向きは異世界にあるダンジョンからの資源の持ち帰りが最優先事項。
俺たちの活動は新入生に向けてのデモンストレーション以外の何者でもなく、これからの地球を支えていく戦闘要員育成の皮切りになるのだった。
あとは、まあうちの会社の顧客への投資だな。
ある程度お金をもらってるとはいえ、流石にポンポン異世界に飛ぶのは大盤振る舞いが過ぎる。
学園側は俺が生徒だからと扱き使うつもりでいたのだろうけど、一度美味い思いをした人間がどういう行動に出るのか知っているので、転移回数は全てうちの会社を通して行われた。
俺からすれば別にダンジョン学園に通わなくたってよかったんだ。
なんせ俺は単独でダンジョンに渡れるからな。
けど、その能力を学園以外に持たせたくなかったのだろう。
要は俺の能力は学園にのみ使ってくれと要請を受けていた。
当然突っぱねたけど。
金になると知った権力者達からのあの手この手の策略が迫るも、水際で全部とーちゃんが食い止めてくれてるから俺に被害が及ぶ事なく卒業を果たせた。
俺たちは卒業し、不安定な社会を見据えて同棲を開始した。
流石に結婚するのは気が早すぎるだろ?
いや、学生にしては十分稼げてるんだけどさ。
年齢的に美玲さんの親御さんから許可が出てないのだ。
なので同棲に留める。
美玲さんはちょくちょく学園の卒業生としてお手伝いに駆り出されている。当然その時は二人でセットだ。
学園は俺の能力の他に、美玲さんの能力の旨みに気がついた様で、どうにかして俺を引き剥がそうと努力してるがそうは問屋が卸さないおろさない。
俺の強制召喚がある限り!
離れ離れは永遠にないぜ。
臭かったかな?
ま、そんな感じで行く先々でイチャイチャを見せつけてるってわけ。
0
お気に入りに追加
150
あなたにおすすめの小説
バイクごと異世界に転移したので美人店主と宅配弁当屋はじめました
福山陽士
ファンタジー
弁当屋でバイトをしていた大鳳正義《おおほうまさよし》は、突然宅配バイクごと異世界に転移してしまった。
現代日本とは何もかも違う世界に途方に暮れていた、その時。
「君、どうしたの?」
親切な女性、カルディナに助けてもらう。
カルディナは立地が悪すぎて今にも潰れそうになっている、定食屋の店主だった。
正義は助けてもらったお礼に「宅配をすればどう?」と提案。
カルディナの親友、魔法使いのララーベリントと共に店の再建に励むこととなったのだった。
『温かい料理を運ぶ』という概念がない世界で、みんなに美味しい料理を届けていく話。
※のんびり進行です
異世界サバイバルセットでダンジョン無双。精霊樹復活に貢献します。
karashima_s
ファンタジー
地球にダンジョンが出来て10年。
その当時は、世界中が混乱したけれど、今ではすでに日常となっていたりする。
ダンジョンに巣くう魔物は、ダンジョン外にでる事はなく、浅い階層であれば、魔物を倒すと、魔石を手に入れる事が出来、その魔石は再生可能エネルギーとして利用できる事が解ると、各国は、こぞってダンジョン探索を行うようになった。
ダンジョンでは魔石だけでなく、傷や病気を癒す貴重なアイテム等をドロップしたり、また、稀に宝箱と呼ばれる箱から、後発的に付与できる様々な魔法やスキルを覚える事が出来る魔法書やスキルオーブと呼ばれる物等も手に入ったりする。
当時は、危険だとして制限されていたダンジョン探索も、今では門戸も広がり、適正があると判断された者は、ある程度の教習を受けた後、試験に合格すると認定を与えられ、探索者(シーカー)として認められるようになっていた。
運転免許のように、学校や教習所ができ、人気の職業の一つになっていたりするのだ。
新田 蓮(あらた れん)もその一人である。
高校を出て、別にやりたい事もなく、他人との関わりが嫌いだった事で会社勤めもきつそうだと判断、高校在学中からシーカー免許教習所に通い、卒業と同時にシーカーデビューをする。そして、浅い階層で、低級モンスターを狩って、安全第一で日々の糧を細々得ては、その収入で気楽に生きる生活を送っていた。
そんなある日、ダンジョン内でスキルオーブをゲットする。手に入れたオーブは『XXXサバイバルセット』。
ほんの0.00001パーセントの確実でユニークスキルがドロップする事がある。今回、それだったら、数億の価値だ。それを売り払えば、悠々自適に生きて行けるんじゃねぇー?と大喜びした蓮だったが、なんと難儀な連中に見られて絡まれてしまった。
必死で逃げる算段を考えていた時、爆音と共に、大きな揺れが襲ってきて、足元が崩れて。
落ちた。
落ちる!と思ったとたん、思わず、持っていたオーブを強く握ってしまったのだ。
落ちながら、蓮の頭の中に声が響く。
「XXXサバイバルセットが使用されました…。」
そして落ちた所が…。
異世界でトラック運送屋を始めました! ◆お手紙ひとつからベヒーモスまで、なんでもどこにでも安全に運びます! 多分!◆
八神 凪
ファンタジー
日野 玖虎(ひの ひさとら)は長距離トラック運転手で生計を立てる26歳。
そんな彼の学生時代は荒れており、父の居ない家庭でテンプレのように母親に苦労ばかりかけていたことがあった。
しかし母親が心労と働きづめで倒れてからは真面目になり、高校に通いながらバイトをして家計を助けると誓う。
高校を卒業後は母に償いをするため、自分に出来ることと言えば族時代にならした運転くらいだと長距離トラック運転手として仕事に励む。
確実かつ時間通りに荷物を届け、ミスをしない奇跡の配達員として異名を馳せるようになり、かつての荒れていた玖虎はもうどこにも居なかった。
だがある日、彼が夜の町を走っていると若者が飛び出してきたのだ。
まずいと思いブレーキを踏むが間に合わず、トラックは若者を跳ね飛ばす。
――はずだったが、気づけば見知らぬ森に囲まれた場所に、居た。
先ほどまで住宅街を走っていたはずなのにと困惑する中、備え付けのカーナビが光り出して画面にはとてつもない美人が映し出される。
そして女性は信じられないことを口にする。
ここはあなたの居た世界ではない、と――
かくして、異世界への扉を叩く羽目になった玖虎は気を取り直して異世界で生きていくことを決意。
そして今日も彼はトラックのアクセルを踏むのだった。
スキル『モデラー』で異世界プラモ無双!? プラモデル愛好家の高校生が異世界転移したら、持っていたスキルは戦闘と無関係なものたったひとつでした
大豆茶
ファンタジー
大学受験を乗り越えた高校三年生の青年『相模 型太(さがみ けいた)』。
無事進路が決まったので受験勉強のため封印していた幼少からの趣味、プラモデル作りを再開した。
しかし長い間押さえていた衝動が爆発し、型太は三日三晩、不眠不休で作業に没頭してしまう。
三日経っていることに気付いた時には既に遅く、型太は椅子から立ち上がると同時に気を失ってしまう。
型太が目を覚さますと、そこは見知らぬ土地だった。
アニメやマンガ関連の造形が深い型太は、自分は異世界転生したのだと悟る。
もうプラモデルを作ることができなくなるという喪失感はあるものの、それよりもこの異世界でどんな冒険が待ちわびているのだろうと、型太は胸を躍らせる。
しかし自分のステータスを確認すると、どの能力値も最低ランクで、スキルはたったのひとつだけ。
それも、『モデラー』という謎のスキルだった。
竜が空を飛んでいるような剣と魔法の世界で、どう考えても生き延びることが出来なさそうな能力に型太は絶望する。
しかし、意外なところで型太の持つ謎スキルと、プラモデルの製作技術が役に立つとは、この時はまだ知るよしもなかった。
これは、異世界で趣味を満喫しながら無双してしまう男の物語である。
※主人公がプラモデル作り始めるのは10話あたりからです。全体的にゆったりと話が進行しますのでご了承ください。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
付与効果スキル職人の離島生活 ~超ブラックな職場環境から解放された俺は小さな島でドラゴン少女&もふもふ妖狐と一緒に工房を開く~
鈴木竜一
ファンタジー
傭兵を派遣する商会で十年以上武器づくりを担当するジャック。貴重な付与効果スキルを持つ彼は逃げ場のない環境で強制労働させられていたが、新しく商会の代表に就任した無能な二代目に難癖をつけられ、解雇を言い渡される。
だが、それは彼にとってまさに天使の囁きに等しかった。
実はジャックには前世の記憶がよみがえっており、自分の持つ付与効果スキルを存分に発揮してアイテムづくりに没頭しつつ、夢の異世界のんびり生活を叶えようとしていたからだ。
思わぬ形で念願叶い、自由の身となったジャックはひょんなことから小さな離島へと移住し、そこで工房を開くことに。ドラゴン少女やもふもふ妖狐や病弱令嬢やらと出会いつつ、夢だった平穏な物づくりライフを満喫していくのであった。
一方、ジャックの去った商会は経営が大きく傾き、その原因がジャックの持つ優秀な付与効果スキルにあると気づくのだった。
俺がいなくなったら商会の経営が傾いた?
……そう(無関心)
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる