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二章 ダンジョンアタック!
続! ダンジョン調査隊3
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戦闘終了後、桂木先生からネタバレをしてもらう。
どのようにしてホブゴブリンの強靭な肉体を貫通したのかと。
「ああ、あれはな。スキルを使って防御の壁を貫通してるんだ」
「いや、意味わかんないんですけど」
「まぁ直接手本を見せてやるから見ていろ。まずアイテムバッグを開く。この時点で次元の穴ができるんだよ」
桂木先生の目の前になんだか玉虫色の空間が広がる。
そこに腕を突っ込むと、先生の腕がそこで消えた。
「マジックショー?」
「違う違う。これはちょっとしたコツなんだが、弄り回してるうちにな? もう一つの空間を作ってそこに手を入れる動作をしてみたんだ」
まずどんな経緯でそうしたかの説明はない。
本人曰くやったらできたそうだ。
そこでいろんな検証をしてるうちに、意図的に関節を外したり、なんだったら心臓を掴んで抜き取るなんて方法に至ったらしい。
物騒すぎんだろ。
ゾンビ無双ゲームか何かか?
「これからは前衛は先生に任せれば良いか」
「おいおい、俺が相手にできるのは生物だけだぜ? 魔法生物は突き指しちまうよ」
「微妙に役に立たないですね」
「自爆特攻しかできないお前だけには言われたくねーよ!」
「まあまあ、これから楽になるんだから歪み合わないの」
「でもさあ、笹島さん。先生が前で活躍すると射線遮って邪魔じゃない?」
「実は結構邪魔だった」
「ほらー」
なんだかんだとケチをつけたい俺は、ここがチャンスだと笹島さんの援護をもらって捲し立てた。
と、そこへ。城島さんが何かを見つけたようだ。
「あら、これは何かしら?」
「うん、ドロップ?」
「いえ……何かの種のようね。彼らが落としたのは間違いないでしょうけど、倒したから手に入れたとは言い難いわ」
足元に落ちてたみたことのない物体。
黄緑色で、強い生命力を感じ取る。ただし鑑定越しにみた城島さんの言葉は種を示している。
こんな太陽の光も届かない場所に種?
「それがなんの種かは分かる?」
「生憎と私の鑑定も弾かれてしまったわ」
「熟練度不足?」
「そのようね」
「なんだったら俺が預かっておいても良いぞ?」
そこで強欲商人の桂木が割って入ってくる。
もはや先生の敬称略をつけるのも烏滸がましい。
「勝手に売らないでくださいよ?」
「信用がないな。勝手には売らないよ」
「事後承諾しないなら別に良いですけど」
「ギクッ」
今ギクッて口にした?
なんてわかりやすい人なんだ。
「私、複製してて良い?」
「そうね。姫路さんにきてもらったのに手持ち無沙汰にさせて悪かったわね」
「私の心配は?」
姫路さんに気遣う城島さんへ、吉田さんが食ってかかる。
初期メンバーなら阿吽の呼吸だろうと顎を引いて促すが、本人は言葉をかけて労ってほしかったらしい。
実際、ホブゴブリンはよくタネを落とした。
姫路さんは謎の種の解析率を上げていく。
ことごとく失敗しては紛失してるが、成果は上がってるらしかった。
おおよそ150個の失敗を経て、100%の解析率を得た。
その結果、その種の正体が判明する。
「どうもこれ、千年樹の種らしいわ」
「よし、量産しよう。姫路、頼むぞ?」
先生が食い気味に姫路さんに詰め寄った。
突然のことに驚きを隠せないが、白金貨の損失を考えればわからなくもない。
「ですが素材が特殊で。その素材を入手しないことには」
「何が必要なんだ?」
「千年樹の実を二つです」
「じゃあまたホブゴブリンをボコして手に入れた方が早いな」
「いえ、そうでもなさそうよ?」
城島さんが前方を見据えた。
そこは巨大な空間になっていて、今までの洞穴感が嘘みたいに開けた場所が現れる。
天井まで何百メートルあるのかもわからない広大な空間。
その中央には巨大な木が植えられていた。
城島さんはあれを千年樹と見抜いたらしい。
たしかにスケールから見てもあれがこの世界の中心に見えなくもない。
そしてその大樹を守るように巨大な守護者が見回っていた。
ホブゴブリンがアリに見えるくらいのサイズ差。
山が意思を持って動き出したかのような巨大さだ。
「第三ラウンドか?」
「土の巨人?」
「いえ、ゴーレムね」
石を積み上げた巨人は、目の位置にある宝石をギラギラとさせて大樹に近づく不届き物を腕の位置にある巨大な剣でバッサリ斬り伏せるのだろう。
その不自然なくらい大きなゴーレムは全部で三体。
一体でも厄介なのに、それが三体居るとなるとどうやってその木に近づくかが問題となる。
「ねぇ、あれ!」
そこで笹島さんが煙をあげる一つの家屋を発見した。
それは大樹の麓のほど近くに村のような施設ができていたのである。
ゴブリンの村だろうか?
しかし周囲からゴブリン、ホブゴブリンの気配はない。
「ゴーレムを操る一族が住んでいそうだな?」
パシンと拳を叩きつけて気合を入れる伊藤。
田所や麻生もそれに倣っている。
ただ岡戸だけが小刻みに震えていた。
「どうした? 寒いか?」
「いや、皆は気づかない? あの村から湧き立つ異様なオーラを」
このパーティ唯一の魔法使いが怖気付くほどの凄腕がいる?
そんな前情報をよそに、俺は『入れ替え』で大胆にゴーレムを村の真上に移動させた。
鳴り響く地響き。
ゴーレムが突如村を襲う暴挙に出たことに当然術者が怒って出てくる。
そう思っていたのだが、案外出てこない。
ならばもう一回。二回、三回、四回。ええい、十五回!
入れ替えを駆使して徹底的に村を粉微塵にした。
ゴーレムは止まらない。
しかし村から放たれる寒気はどうやら消えたらしかった。
よし、一件落着だな!
どのようにしてホブゴブリンの強靭な肉体を貫通したのかと。
「ああ、あれはな。スキルを使って防御の壁を貫通してるんだ」
「いや、意味わかんないんですけど」
「まぁ直接手本を見せてやるから見ていろ。まずアイテムバッグを開く。この時点で次元の穴ができるんだよ」
桂木先生の目の前になんだか玉虫色の空間が広がる。
そこに腕を突っ込むと、先生の腕がそこで消えた。
「マジックショー?」
「違う違う。これはちょっとしたコツなんだが、弄り回してるうちにな? もう一つの空間を作ってそこに手を入れる動作をしてみたんだ」
まずどんな経緯でそうしたかの説明はない。
本人曰くやったらできたそうだ。
そこでいろんな検証をしてるうちに、意図的に関節を外したり、なんだったら心臓を掴んで抜き取るなんて方法に至ったらしい。
物騒すぎんだろ。
ゾンビ無双ゲームか何かか?
「これからは前衛は先生に任せれば良いか」
「おいおい、俺が相手にできるのは生物だけだぜ? 魔法生物は突き指しちまうよ」
「微妙に役に立たないですね」
「自爆特攻しかできないお前だけには言われたくねーよ!」
「まあまあ、これから楽になるんだから歪み合わないの」
「でもさあ、笹島さん。先生が前で活躍すると射線遮って邪魔じゃない?」
「実は結構邪魔だった」
「ほらー」
なんだかんだとケチをつけたい俺は、ここがチャンスだと笹島さんの援護をもらって捲し立てた。
と、そこへ。城島さんが何かを見つけたようだ。
「あら、これは何かしら?」
「うん、ドロップ?」
「いえ……何かの種のようね。彼らが落としたのは間違いないでしょうけど、倒したから手に入れたとは言い難いわ」
足元に落ちてたみたことのない物体。
黄緑色で、強い生命力を感じ取る。ただし鑑定越しにみた城島さんの言葉は種を示している。
こんな太陽の光も届かない場所に種?
「それがなんの種かは分かる?」
「生憎と私の鑑定も弾かれてしまったわ」
「熟練度不足?」
「そのようね」
「なんだったら俺が預かっておいても良いぞ?」
そこで強欲商人の桂木が割って入ってくる。
もはや先生の敬称略をつけるのも烏滸がましい。
「勝手に売らないでくださいよ?」
「信用がないな。勝手には売らないよ」
「事後承諾しないなら別に良いですけど」
「ギクッ」
今ギクッて口にした?
なんてわかりやすい人なんだ。
「私、複製してて良い?」
「そうね。姫路さんにきてもらったのに手持ち無沙汰にさせて悪かったわね」
「私の心配は?」
姫路さんに気遣う城島さんへ、吉田さんが食ってかかる。
初期メンバーなら阿吽の呼吸だろうと顎を引いて促すが、本人は言葉をかけて労ってほしかったらしい。
実際、ホブゴブリンはよくタネを落とした。
姫路さんは謎の種の解析率を上げていく。
ことごとく失敗しては紛失してるが、成果は上がってるらしかった。
おおよそ150個の失敗を経て、100%の解析率を得た。
その結果、その種の正体が判明する。
「どうもこれ、千年樹の種らしいわ」
「よし、量産しよう。姫路、頼むぞ?」
先生が食い気味に姫路さんに詰め寄った。
突然のことに驚きを隠せないが、白金貨の損失を考えればわからなくもない。
「ですが素材が特殊で。その素材を入手しないことには」
「何が必要なんだ?」
「千年樹の実を二つです」
「じゃあまたホブゴブリンをボコして手に入れた方が早いな」
「いえ、そうでもなさそうよ?」
城島さんが前方を見据えた。
そこは巨大な空間になっていて、今までの洞穴感が嘘みたいに開けた場所が現れる。
天井まで何百メートルあるのかもわからない広大な空間。
その中央には巨大な木が植えられていた。
城島さんはあれを千年樹と見抜いたらしい。
たしかにスケールから見てもあれがこの世界の中心に見えなくもない。
そしてその大樹を守るように巨大な守護者が見回っていた。
ホブゴブリンがアリに見えるくらいのサイズ差。
山が意思を持って動き出したかのような巨大さだ。
「第三ラウンドか?」
「土の巨人?」
「いえ、ゴーレムね」
石を積み上げた巨人は、目の位置にある宝石をギラギラとさせて大樹に近づく不届き物を腕の位置にある巨大な剣でバッサリ斬り伏せるのだろう。
その不自然なくらい大きなゴーレムは全部で三体。
一体でも厄介なのに、それが三体居るとなるとどうやってその木に近づくかが問題となる。
「ねぇ、あれ!」
そこで笹島さんが煙をあげる一つの家屋を発見した。
それは大樹の麓のほど近くに村のような施設ができていたのである。
ゴブリンの村だろうか?
しかし周囲からゴブリン、ホブゴブリンの気配はない。
「ゴーレムを操る一族が住んでいそうだな?」
パシンと拳を叩きつけて気合を入れる伊藤。
田所や麻生もそれに倣っている。
ただ岡戸だけが小刻みに震えていた。
「どうした? 寒いか?」
「いや、皆は気づかない? あの村から湧き立つ異様なオーラを」
このパーティ唯一の魔法使いが怖気付くほどの凄腕がいる?
そんな前情報をよそに、俺は『入れ替え』で大胆にゴーレムを村の真上に移動させた。
鳴り響く地響き。
ゴーレムが突如村を襲う暴挙に出たことに当然術者が怒って出てくる。
そう思っていたのだが、案外出てこない。
ならばもう一回。二回、三回、四回。ええい、十五回!
入れ替えを駆使して徹底的に村を粉微塵にした。
ゴーレムは止まらない。
しかし村から放たれる寒気はどうやら消えたらしかった。
よし、一件落着だな!
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