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【スバル編】南西国家の忌み子
続・酒乱令嬢ヨルダ=ヒュージモーデン(in藤本要)
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「まさか、貴方様からお誘いいただけるなんて、思いもしてませんでしたわ」
「私が誘ってはダメだったかい?」
社交パーティの翌日。
オメガから改めて感謝の手紙をもらったヨルダは、埋め合わせとして次のパーティ用に持参するワインをいくつか見繕うのに付き合ってほしいという旨の提案をもらった。
答えは簡潔にイエス。
酒飲みが断るはずがない。
どこでヨルダがワイン好きと知ったのか疑心暗鬼になっているが、パーティ会場であんな大太刀周りをした時点でワインに対して一家言あるのは誰の目で見ても明らかだ。
なんならワイン通だと全員に言いふらした様なものである。
だと言うのに自分はてんで素人と振る舞ったところで誰も信じないだろう。
だとしても貴族のご令嬢が婚約者でもない男と一緒に街を練り歩くと言うのはそれはそれで問題である。
「こんなふうに一緒に歩いて。婚約者様に誤解されませんかしら?」
「あいにくと、私は婚約者に恵まれずにおりますよ」
「あら、オメガ様ほど将来有望な方もいませんでしょうに」
「きっと望みが高すぎるんでしょうね、王宮魔導士としての地位を築く上で、嫁にも相応の魔力量を求めてしまうのです。世継ぎも立派な魔導士になっていただきたいと言う願いからですね」
「それでまだお相手がいませんのね」
「ええ。ヨルダ様がよろしければとも思っていますが?」
気がつけば、びっくりするほど近くにオメガの顔があった。
ヒエッ。
流石のヨルダもこれには乙女な反応を示してしまう。
「悪ふざけはおやめくださいまし」
「ふふ、やっぱり君は一筋縄ではいかないね。でもすぐにその神秘のヴェールを脱がしてあげよう」
本気でドン引きしているヨルダに、一歩も引かないオメガ。
顔がいいだけに、さっきからヨルダの心臓はバクバクだ。
いちいち歯に絹かけた物言いが気に食わないと思いながらも、ヨルダの好みを把握した上でワインセラーを兼ね備えた大型商会に誘ってくれるのは純粋に嬉しくもある。
けど、それはそれ。
色恋に発展させる気は全く持ってないヨルダであった。
そもそも、貴族としてこの場所に骨を埋めるつもりは全くない。
ちょっとワインを楽しんで、それから洋一を見つけ出しておさらばするつもりなのだ。
その間のひと時を邪魔する相手にいい様にされるヨルダではなかった。
「さて、ここだ」
「お待ちしておりました、オメガ様。して、そちらのお連れ様は?」
「私の親友だ。飛び入りで悪いけど彼女の入店も認めてもらえるかな?」
わかっちゃいたけど、やっぱ入場制限の店だよなー。
ヨルダは入場制限の厳しさに頷くばかりである。
ワインとは繊細なものなのだ。
そんな場所に香水がっつり、何を食べたか解らない口臭をプンプンさせて入ろうもんなら、芸術品クラスまで気を遣って仕上げた一品がパアになる。
そんじょそこらの令嬢と一緒にされるのはヨルダとて不服に思うが、基準をパスしてないと判断されては仕方のないことでもあった。
「いいえ、それは認められません」
「僕の認めたワイン通だとしても?」
「オメガ様の実力はご理解してますが、それはあくまでもオメガ様だからでございます。お連れ様がこの店の基準を満たしているかどうかまでは……」
「ならそうだね、テストをしてみてはいかがだろうか?」
「テストでございますの?」
なんのテストだ?
飲み比べなら得意分野だぞ。
ちょっと自信ありげにヨルダ。
しかしオメガは趣向を凝らして全く違うタイプのテストを提案する。
「臭いだけで、どの地域、葡萄の種類、銘柄を当てろですか?」
「君くらいのワイン通ならそれくらいはやってのけると思ってね。どうだい?」
「それで認めてもらえるんでしたら……」
そんな乗り気の二人に対し、オーナーはそんな真似は相当ワインに精通してる方でも難しいですよと言った。
「大丈夫さ、彼女なら目隠しアリでもパスすると思うけどね。それでどうかな?」
ワインは注ぐ際に布で覆うことで銘柄を隠す。
瓶の形でも名産地を見抜く猛者もいるが、それを防ぐ意味合いも兼ねている。そして徹底しての目隠しだ。
これでパスしてみせるのなら認めてやろうじゃないかとオーナーも引き受けた。
「なんだかドキドキしますね」
「臭いだけは心配かい?」
精霊が見えても、臭いだけで産地を当てるのは至難の業だろう。
それにここはワインセラー。
コルクに染み出したあらゆるワインの香りが入り乱れる場所。
そんな場所での匂い当てなど、無理難題にも程がある。
「お待たせしました、オメガ様、お連れ様」
「では、早速やってみようか」
ダメもとで、ワンチャン行けたらラッキーくらいでのチャレンジだ。
「あら? このフレーバーは……これは覚えがありますわ。北東のアヴェンジスの山深い場所にあるリンザス村のスパークリングワイン特有の芳香ですわ。確かブドウは白。そして銘柄は……ピンクゴールド」
「お見事にございます! まさか香りだけで全ての項目を的中させるとは! 本当は二人で結託して私目を騙しているんじゃないですか?」
オーナーは絶賛だ。
「いいえ、昨日お手紙をいただき、今日顔を合わせたばかりでしてよ。このワインはお父様から教えていただいたお気に入りの一品ですの」
「その年齢でワインに興味をお持ちとは、ますます興味深い。いやぁ、さすがはオメガ様のお連れ様だ。このガスパー、まだまだ人を見る目が養えていないことを恥ずかしく思います」
「仕方ないことさ、入学して間もない学生がワイン通だなんて誰も思わないでしょ?」
本当にな。
中身が三十オーバーのオバハンだからこその蘊蓄があってこそ成り立つ。
自分のことながら、やっぱりこの見た目で酒好きは無理があるかーと腕を組んでウンウンと唸るヨルダであった。
そんなわけで見事セラーないに入場する二人。
早速ワインを物色するヨルダを壁側に通せんぼするように。オメガが壁に手をついた。
そう、壁ドンである。
「な、なな。何をしますの?」
「ワインを真剣に選ぶ君も可愛いなと思って」
「冗談はおやめになって。ほら、パーティに持参する一本を選ぶんでしょう?」
そそくさとオメガから距離を取るヨルダ。
しかし逃がさないぞと後ろ手を掴み取る。
「それは君を誘い出す口実だと言ったら?」
「はぁ?」
ちょっとだけ、ヨルダの剣呑な気配が顔を覗かせた。
オメガは両手をあげて降参のポーズをとった。
「悪いね、私の周囲は何かと監視の目がある。それは君もだ」
「一体なんのお話?」
「気づいてなかったか。社交パーティで君が大立ちまわりをしてから、君や私はとある一派から狙われているよ。寝首を欠くほどではないが、どうもとある人物の前に行かせないように行き先の誘導を仕掛けられている。妙に道路工事の看板を見かけなかったりしなかったかい?」
「あ」
ヨルダには思い当たる節があった。
そして、そんな真似をする相手も。
「アソビィ様が?」
「間違いなく。一度君に邪魔されたのをいまだに根に持ってるようだ。あの人にとっての平民いじめは有名だからね。今回はあの聖女様に白羽の矢が立ったわけだ」
「カクティ様が危ないわ!」
「ダメだ、行っては! 君も巻き添えをくらぞ?」
「だからと放っては置けません!」
ヨルダはオメガの手を振り解いて、その手の中にあとで部屋に送ってくれと5本ほど選び抜いたワインを置いた。
あえて訪問するチャンスを手渡した形である。
今回こんな目に合わせた手前、もう顔も見るのも危険だが、今はそれどころじゃない。
「せっかく飲酒を見て見ぬ振りしてくれるルームメイトを見つけたんだ! ここで潰されてたまるか!」
なんと、ここで友情を見せるかと思ったヨルダだったが、相変わらずの酒カス具合を見せてるだけだった。
だめだこいつ、早くなんとかしないと!
「私が誘ってはダメだったかい?」
社交パーティの翌日。
オメガから改めて感謝の手紙をもらったヨルダは、埋め合わせとして次のパーティ用に持参するワインをいくつか見繕うのに付き合ってほしいという旨の提案をもらった。
答えは簡潔にイエス。
酒飲みが断るはずがない。
どこでヨルダがワイン好きと知ったのか疑心暗鬼になっているが、パーティ会場であんな大太刀周りをした時点でワインに対して一家言あるのは誰の目で見ても明らかだ。
なんならワイン通だと全員に言いふらした様なものである。
だと言うのに自分はてんで素人と振る舞ったところで誰も信じないだろう。
だとしても貴族のご令嬢が婚約者でもない男と一緒に街を練り歩くと言うのはそれはそれで問題である。
「こんなふうに一緒に歩いて。婚約者様に誤解されませんかしら?」
「あいにくと、私は婚約者に恵まれずにおりますよ」
「あら、オメガ様ほど将来有望な方もいませんでしょうに」
「きっと望みが高すぎるんでしょうね、王宮魔導士としての地位を築く上で、嫁にも相応の魔力量を求めてしまうのです。世継ぎも立派な魔導士になっていただきたいと言う願いからですね」
「それでまだお相手がいませんのね」
「ええ。ヨルダ様がよろしければとも思っていますが?」
気がつけば、びっくりするほど近くにオメガの顔があった。
ヒエッ。
流石のヨルダもこれには乙女な反応を示してしまう。
「悪ふざけはおやめくださいまし」
「ふふ、やっぱり君は一筋縄ではいかないね。でもすぐにその神秘のヴェールを脱がしてあげよう」
本気でドン引きしているヨルダに、一歩も引かないオメガ。
顔がいいだけに、さっきからヨルダの心臓はバクバクだ。
いちいち歯に絹かけた物言いが気に食わないと思いながらも、ヨルダの好みを把握した上でワインセラーを兼ね備えた大型商会に誘ってくれるのは純粋に嬉しくもある。
けど、それはそれ。
色恋に発展させる気は全く持ってないヨルダであった。
そもそも、貴族としてこの場所に骨を埋めるつもりは全くない。
ちょっとワインを楽しんで、それから洋一を見つけ出しておさらばするつもりなのだ。
その間のひと時を邪魔する相手にいい様にされるヨルダではなかった。
「さて、ここだ」
「お待ちしておりました、オメガ様。して、そちらのお連れ様は?」
「私の親友だ。飛び入りで悪いけど彼女の入店も認めてもらえるかな?」
わかっちゃいたけど、やっぱ入場制限の店だよなー。
ヨルダは入場制限の厳しさに頷くばかりである。
ワインとは繊細なものなのだ。
そんな場所に香水がっつり、何を食べたか解らない口臭をプンプンさせて入ろうもんなら、芸術品クラスまで気を遣って仕上げた一品がパアになる。
そんじょそこらの令嬢と一緒にされるのはヨルダとて不服に思うが、基準をパスしてないと判断されては仕方のないことでもあった。
「いいえ、それは認められません」
「僕の認めたワイン通だとしても?」
「オメガ様の実力はご理解してますが、それはあくまでもオメガ様だからでございます。お連れ様がこの店の基準を満たしているかどうかまでは……」
「ならそうだね、テストをしてみてはいかがだろうか?」
「テストでございますの?」
なんのテストだ?
飲み比べなら得意分野だぞ。
ちょっと自信ありげにヨルダ。
しかしオメガは趣向を凝らして全く違うタイプのテストを提案する。
「臭いだけで、どの地域、葡萄の種類、銘柄を当てろですか?」
「君くらいのワイン通ならそれくらいはやってのけると思ってね。どうだい?」
「それで認めてもらえるんでしたら……」
そんな乗り気の二人に対し、オーナーはそんな真似は相当ワインに精通してる方でも難しいですよと言った。
「大丈夫さ、彼女なら目隠しアリでもパスすると思うけどね。それでどうかな?」
ワインは注ぐ際に布で覆うことで銘柄を隠す。
瓶の形でも名産地を見抜く猛者もいるが、それを防ぐ意味合いも兼ねている。そして徹底しての目隠しだ。
これでパスしてみせるのなら認めてやろうじゃないかとオーナーも引き受けた。
「なんだかドキドキしますね」
「臭いだけは心配かい?」
精霊が見えても、臭いだけで産地を当てるのは至難の業だろう。
それにここはワインセラー。
コルクに染み出したあらゆるワインの香りが入り乱れる場所。
そんな場所での匂い当てなど、無理難題にも程がある。
「お待たせしました、オメガ様、お連れ様」
「では、早速やってみようか」
ダメもとで、ワンチャン行けたらラッキーくらいでのチャレンジだ。
「あら? このフレーバーは……これは覚えがありますわ。北東のアヴェンジスの山深い場所にあるリンザス村のスパークリングワイン特有の芳香ですわ。確かブドウは白。そして銘柄は……ピンクゴールド」
「お見事にございます! まさか香りだけで全ての項目を的中させるとは! 本当は二人で結託して私目を騙しているんじゃないですか?」
オーナーは絶賛だ。
「いいえ、昨日お手紙をいただき、今日顔を合わせたばかりでしてよ。このワインはお父様から教えていただいたお気に入りの一品ですの」
「その年齢でワインに興味をお持ちとは、ますます興味深い。いやぁ、さすがはオメガ様のお連れ様だ。このガスパー、まだまだ人を見る目が養えていないことを恥ずかしく思います」
「仕方ないことさ、入学して間もない学生がワイン通だなんて誰も思わないでしょ?」
本当にな。
中身が三十オーバーのオバハンだからこその蘊蓄があってこそ成り立つ。
自分のことながら、やっぱりこの見た目で酒好きは無理があるかーと腕を組んでウンウンと唸るヨルダであった。
そんなわけで見事セラーないに入場する二人。
早速ワインを物色するヨルダを壁側に通せんぼするように。オメガが壁に手をついた。
そう、壁ドンである。
「な、なな。何をしますの?」
「ワインを真剣に選ぶ君も可愛いなと思って」
「冗談はおやめになって。ほら、パーティに持参する一本を選ぶんでしょう?」
そそくさとオメガから距離を取るヨルダ。
しかし逃がさないぞと後ろ手を掴み取る。
「それは君を誘い出す口実だと言ったら?」
「はぁ?」
ちょっとだけ、ヨルダの剣呑な気配が顔を覗かせた。
オメガは両手をあげて降参のポーズをとった。
「悪いね、私の周囲は何かと監視の目がある。それは君もだ」
「一体なんのお話?」
「気づいてなかったか。社交パーティで君が大立ちまわりをしてから、君や私はとある一派から狙われているよ。寝首を欠くほどではないが、どうもとある人物の前に行かせないように行き先の誘導を仕掛けられている。妙に道路工事の看板を見かけなかったりしなかったかい?」
「あ」
ヨルダには思い当たる節があった。
そして、そんな真似をする相手も。
「アソビィ様が?」
「間違いなく。一度君に邪魔されたのをいまだに根に持ってるようだ。あの人にとっての平民いじめは有名だからね。今回はあの聖女様に白羽の矢が立ったわけだ」
「カクティ様が危ないわ!」
「ダメだ、行っては! 君も巻き添えをくらぞ?」
「だからと放っては置けません!」
ヨルダはオメガの手を振り解いて、その手の中にあとで部屋に送ってくれと5本ほど選び抜いたワインを置いた。
あえて訪問するチャンスを手渡した形である。
今回こんな目に合わせた手前、もう顔も見るのも危険だが、今はそれどころじゃない。
「せっかく飲酒を見て見ぬ振りしてくれるルームメイトを見つけたんだ! ここで潰されてたまるか!」
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