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【シータ編】派閥争いに負けた聖女
魔王令嬢ヨルダ=ヒュージモーデン(in藤本要)
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「ここが学園か」
最初こそイヤイヤだった入学も、なんだかんだ同世代の酒飲み仲間、もとい学友を見つけるための場所と考えたらなんだかんだウキウキのヨルダは、満を持してその門へと至る。
「失礼、紹介状を拝見いたします」
「どうぞ」
ヨルダは、一応貴族令嬢。全くもってそんな教育を受けてこなかったが、親からの許可をもらってこの場にいる。
当然、入学に伴う準備は親がしてくれていた。
「ヒュージモーデン家の御令嬢でしたか、これは大変失致しました。てっきり妹君のヒルダ様がご学入されるものかと勘違いしておりました」
門番はさも当然のようにヒルダの入学が決まっていたかのように言った。
だとしても今年じゃないだろうに、わざわざその名前をあげる理由は、今年のヒュージモーデン家からの入学者は0だと思っていたような振る舞いだった。
それはヨルダとしては屈辱的な嫌味だったが、さりとて偽ヨルダには何も響かない「あ、そう?」ぐらいなものだ。
むしろ、ヒュージモーデン家の最高傑作はヒルダであり、自分はそれに劣るから比べるのも烏滸がましいと遜るような態度を取った。
それが後々ヒルダの首を絞めることになろうとも考えずに、これがヒュージモーデン家の最低限の実力だと振る舞う。
「ええ、わたくしもよ。しかしお父様がお心変わりなされたの」
「と、申しますと?」
「家督は今まで通り妹が継ぐのは確定しておりますが、わたくしにもその権利が芽生えたと。妹には到底及ばぬこの身ではありますが、それでも可能性の目があるのならばと、今日という日を楽しみにしてまいりましたのよ?」
入学そのものが夢のようだ。そんな仕草だが、その表情はまるで大型肉食獣に捕獲された小動物のような凄みを感じた。
「これがヒュージモーデン家! 噂以上の存在が学園にやってきた! しかも妹はこれ以上だと!?」みたいな戦慄が門番に襲いかかる。
なお、ヨルダは足止めに対してイラついていたために、ちょっとムカついていただけだ。
「さっさと通せ。お前の口は飾りか?」ぐらいの威圧である。
別に本気で怒ってなどいない。本気だったらそこらじゅうの窓ガラスが破損していただろう。
こんなものはヨルダに取ってはムカムカ率0.5%程度のものだ。
「わ、ワルイオス様のお眼鏡に適ったというのであれば、我々も入学を拒否など出来ません。本日はご入学おめでとうございます、ヨルダ様」
「ええ、ありがとう。それとわたくしのところで時間を使いすぎて他の馬車を待たせても悪いわ。そろそろお通ししてもらえる?」
「今案内を出します」
やや慌てる形で、ヨルダは学園への侵入を果たした。
馬車での移動は他の生徒にどの家が入学したかのサインのようなもの。
家紋が刻まれた馬車が学園内を通るだけで、それを周囲に示すことができる。
古いしきたりの通例であったが、そんなもんは当然ヨルダが知ったことではない。
なんせ今の今まで入学が絶望的ぐらいに思われていたからだ。
そして案内を出されて寮へと導かれる。
今度からは実家を離れて寮生活を送る。学舎へはその寮から通うことになると口頭で説明を受けていた。
「失礼します。同室のヨルダ様がご到着されました」
「本日よりこちらでお世話させていただきます、ヨルダとお気軽にお呼びくださいませ」
「ヨルダ様ですね? わたくしはカクティと申します。見たところヨルダ様は高貴なオーラをお持ちのご様子。もしや名家のご令嬢ではありませんか?」
同居人はその髪色から「高位貴族が来やがった。わがままに付き合わされるのは厄介だな、勘弁してくれ」みたいな気配を発した。
ヨルダ自身は「別にそんなん気にしなくったっていいのに」みたいに振る舞う。
「たとえそうだとしても、家を離れたら肩書などただの飾り。今はただのヨルダでございます。これから一緒に生活するのですから、そう、畏まらないでくださいね、カクティ様」
「ああ、これは大変失礼いたしました。わたくしめは商家の娘ですので、貴族の方から疎まれるのではと萎縮しておりました。ヨルダ様が理解のある方で大変安堵しております。それで、ヨルダ様は当家のケッツァーナ商会をご存知でして?」
当然、酒やつまみを調達するのに何度か世話をしてもらったことがあるヨルダだ「あー、あそこね?」ぐらいの認識はあった。
「まぁ、カクティ様はあのケッツァーナ商会のご令嬢でしたの? いつも美味しいチーズを輸入していただきありがとうございます。お父様が絶賛されていましたよ」
「父の仕事を理解していただき、そしてお褒めいただきありがとうございます。ルームメイトが商家に理解のある方でよかったですわ。これからも仲良くしてくださいましね?」
「こちらこそ、困ったことがあったらいくつか頼ると思います。その時は力添えをしていただいてもよろしいかしら?」
概ね、平和的な挨拶を終えた二人。
これがのちに悪役令嬢と正統派ヒロインによる、バチバチに王子をめぐって争う二人の邂逅でもあった。
商家=平民と侮られがちのカクティだったが、ルームメイトは話がわかる御仁、もとい利用しやすい相手であると考える。
しかしそれは全くの間違いであった。
それは入学式に行われたレベル発表の儀。
多くの入学生が1~20の間で発表される場において、レベル9999を叩き出す大型新人が現れた。
そう、ヨルダである。
ざわめきに包まれる入学生、そして在校生、教員達。こんな事は異例だと学園じゅうが大騒ぎである。
当時最高レベルだと思われたレベル50の王太子ソートにさえ「おもしれぇ女」扱いされていたのである。
一方、カクティは正式に聖女と認められても金で買った地位。
それでも一生懸命修行したのもあって、レベルは30と一般生徒を抜きん出ていた。「これなら順風満帆な学園生活を送れる。王太子ともレベルが近いし、これは言い寄るチャンス!」そう思った矢先の出来事であった。
最初こそ、魔道具の故障を疑った。
表示バグの可能性があるのだろう。
しかし何度測ってもレベル9999を計測し、途中で面倒くさくなったヨルダの本気によって測定の魔道水晶は累計5個も粉砕されてしまった。
学園始まっての異例の事態である。
「申し訳ありませんわ、皆様。どうもわたくしの特異体質が原因でこのような表記ミスが発してしてしまった模様。本来のわたくしは妹にも劣る魔力総量しか持ち得ておりません。ですから、どうか安心なさってください。これはわたくしの特異体質が巻き起こした事故のようなものです。多分、本当はレベル1が妥当かと思われます」
ヨルダはこれ以上厄介ごとに巻き込まれるのは面倒だと考え、声高々に謝罪した。
特異体質。それは生まれながらに鑑定の魔道具にミスを誘発するというもの。当然咄嗟に思いついた嘘である。
このことから、実家では妹に劣る穀潰しだと評価されてきたのだと語った。
その妹は、家名を発表してない現段階ではどこのご令嬢かは定かではない。
しかし、それ以上の化け物が近々入学するという事実だけが在校生の両肩に重くのしかかった。
「それでレベル1は無理があるだろう」
しかし、ヨルダの前に出る生徒が現れる。
在校生のズブズー=リケン。王国に忠誠を誓う大臣の息子だ。
学園では一つ上の先輩として、王太子ソートの身の回りの世話を任されている。
「そんなにか? ズブズー」
「ありゃ、相当なバケモンですよ。見てくださいよ、対峙しただけで鳥肌がおさまりません」
ズブズーは袖をまくり、鍛え上げられた筋肉を見せつけた。
顔のいい男の筋肉はそれだけで価値がある。
周囲の女子生徒から黄色い声が上がった。
「ドラゴンキラーのお前にそこまで言わせる実力者か」
ドラゴンキラー。
そんな大層な称号を与えられるほどの存在が学園にいることも驚きだが、まさかこんなものでビビられるとは全く思ってなかったヨルダである。
「僕も少し、興味が湧きましたね。あの髪色は間違いなく高位貴族。そして最高傑作の妹がいる、とくれば間違いなくヒュージモーデン家。姉のヨルダは出来損ないだと噂されましたが、それは本当でしょうか? 彼女の言い分が正しければ、それは特異体質による表記バグの可能性も出てきましたよ」
「お前まで興味を持つか? オメガ」
オメガ=タッケ。
帯電してそうな程跳ね上がるライトブルーの髪を肩まで伸ばし、後ろで一つにまとめた美形の優男。
そんなオメガがヨルダの魔力を読み取って震えた。
そして家名までバレている。えらいこっちゃ。
せっかく名乗らないようにしてたのに、労力が水の泡である。
「ええ、これは王国設立以来の最高傑作の可能性があります。その瞬間に立ち会える喜び。きっとお父様も感嘆されることでしょう」
「王宮魔術師長すら認めるというのか? おもしれぇ女だ。私も俄然興味が湧いてきた」
王太子やその取り巻き達が湧き出るオーラからその実力を誤認していた頃、当のヨルダといえば……「これまだ続くの? さっさと帰ってつまみ食って酒を浴びてぇ」くらいの、ダメな考えを抱いていた。
最初こそイヤイヤだった入学も、なんだかんだ同世代の酒飲み仲間、もとい学友を見つけるための場所と考えたらなんだかんだウキウキのヨルダは、満を持してその門へと至る。
「失礼、紹介状を拝見いたします」
「どうぞ」
ヨルダは、一応貴族令嬢。全くもってそんな教育を受けてこなかったが、親からの許可をもらってこの場にいる。
当然、入学に伴う準備は親がしてくれていた。
「ヒュージモーデン家の御令嬢でしたか、これは大変失致しました。てっきり妹君のヒルダ様がご学入されるものかと勘違いしておりました」
門番はさも当然のようにヒルダの入学が決まっていたかのように言った。
だとしても今年じゃないだろうに、わざわざその名前をあげる理由は、今年のヒュージモーデン家からの入学者は0だと思っていたような振る舞いだった。
それはヨルダとしては屈辱的な嫌味だったが、さりとて偽ヨルダには何も響かない「あ、そう?」ぐらいなものだ。
むしろ、ヒュージモーデン家の最高傑作はヒルダであり、自分はそれに劣るから比べるのも烏滸がましいと遜るような態度を取った。
それが後々ヒルダの首を絞めることになろうとも考えずに、これがヒュージモーデン家の最低限の実力だと振る舞う。
「ええ、わたくしもよ。しかしお父様がお心変わりなされたの」
「と、申しますと?」
「家督は今まで通り妹が継ぐのは確定しておりますが、わたくしにもその権利が芽生えたと。妹には到底及ばぬこの身ではありますが、それでも可能性の目があるのならばと、今日という日を楽しみにしてまいりましたのよ?」
入学そのものが夢のようだ。そんな仕草だが、その表情はまるで大型肉食獣に捕獲された小動物のような凄みを感じた。
「これがヒュージモーデン家! 噂以上の存在が学園にやってきた! しかも妹はこれ以上だと!?」みたいな戦慄が門番に襲いかかる。
なお、ヨルダは足止めに対してイラついていたために、ちょっとムカついていただけだ。
「さっさと通せ。お前の口は飾りか?」ぐらいの威圧である。
別に本気で怒ってなどいない。本気だったらそこらじゅうの窓ガラスが破損していただろう。
こんなものはヨルダに取ってはムカムカ率0.5%程度のものだ。
「わ、ワルイオス様のお眼鏡に適ったというのであれば、我々も入学を拒否など出来ません。本日はご入学おめでとうございます、ヨルダ様」
「ええ、ありがとう。それとわたくしのところで時間を使いすぎて他の馬車を待たせても悪いわ。そろそろお通ししてもらえる?」
「今案内を出します」
やや慌てる形で、ヨルダは学園への侵入を果たした。
馬車での移動は他の生徒にどの家が入学したかのサインのようなもの。
家紋が刻まれた馬車が学園内を通るだけで、それを周囲に示すことができる。
古いしきたりの通例であったが、そんなもんは当然ヨルダが知ったことではない。
なんせ今の今まで入学が絶望的ぐらいに思われていたからだ。
そして案内を出されて寮へと導かれる。
今度からは実家を離れて寮生活を送る。学舎へはその寮から通うことになると口頭で説明を受けていた。
「失礼します。同室のヨルダ様がご到着されました」
「本日よりこちらでお世話させていただきます、ヨルダとお気軽にお呼びくださいませ」
「ヨルダ様ですね? わたくしはカクティと申します。見たところヨルダ様は高貴なオーラをお持ちのご様子。もしや名家のご令嬢ではありませんか?」
同居人はその髪色から「高位貴族が来やがった。わがままに付き合わされるのは厄介だな、勘弁してくれ」みたいな気配を発した。
ヨルダ自身は「別にそんなん気にしなくったっていいのに」みたいに振る舞う。
「たとえそうだとしても、家を離れたら肩書などただの飾り。今はただのヨルダでございます。これから一緒に生活するのですから、そう、畏まらないでくださいね、カクティ様」
「ああ、これは大変失礼いたしました。わたくしめは商家の娘ですので、貴族の方から疎まれるのではと萎縮しておりました。ヨルダ様が理解のある方で大変安堵しております。それで、ヨルダ様は当家のケッツァーナ商会をご存知でして?」
当然、酒やつまみを調達するのに何度か世話をしてもらったことがあるヨルダだ「あー、あそこね?」ぐらいの認識はあった。
「まぁ、カクティ様はあのケッツァーナ商会のご令嬢でしたの? いつも美味しいチーズを輸入していただきありがとうございます。お父様が絶賛されていましたよ」
「父の仕事を理解していただき、そしてお褒めいただきありがとうございます。ルームメイトが商家に理解のある方でよかったですわ。これからも仲良くしてくださいましね?」
「こちらこそ、困ったことがあったらいくつか頼ると思います。その時は力添えをしていただいてもよろしいかしら?」
概ね、平和的な挨拶を終えた二人。
これがのちに悪役令嬢と正統派ヒロインによる、バチバチに王子をめぐって争う二人の邂逅でもあった。
商家=平民と侮られがちのカクティだったが、ルームメイトは話がわかる御仁、もとい利用しやすい相手であると考える。
しかしそれは全くの間違いであった。
それは入学式に行われたレベル発表の儀。
多くの入学生が1~20の間で発表される場において、レベル9999を叩き出す大型新人が現れた。
そう、ヨルダである。
ざわめきに包まれる入学生、そして在校生、教員達。こんな事は異例だと学園じゅうが大騒ぎである。
当時最高レベルだと思われたレベル50の王太子ソートにさえ「おもしれぇ女」扱いされていたのである。
一方、カクティは正式に聖女と認められても金で買った地位。
それでも一生懸命修行したのもあって、レベルは30と一般生徒を抜きん出ていた。「これなら順風満帆な学園生活を送れる。王太子ともレベルが近いし、これは言い寄るチャンス!」そう思った矢先の出来事であった。
最初こそ、魔道具の故障を疑った。
表示バグの可能性があるのだろう。
しかし何度測ってもレベル9999を計測し、途中で面倒くさくなったヨルダの本気によって測定の魔道水晶は累計5個も粉砕されてしまった。
学園始まっての異例の事態である。
「申し訳ありませんわ、皆様。どうもわたくしの特異体質が原因でこのような表記ミスが発してしてしまった模様。本来のわたくしは妹にも劣る魔力総量しか持ち得ておりません。ですから、どうか安心なさってください。これはわたくしの特異体質が巻き起こした事故のようなものです。多分、本当はレベル1が妥当かと思われます」
ヨルダはこれ以上厄介ごとに巻き込まれるのは面倒だと考え、声高々に謝罪した。
特異体質。それは生まれながらに鑑定の魔道具にミスを誘発するというもの。当然咄嗟に思いついた嘘である。
このことから、実家では妹に劣る穀潰しだと評価されてきたのだと語った。
その妹は、家名を発表してない現段階ではどこのご令嬢かは定かではない。
しかし、それ以上の化け物が近々入学するという事実だけが在校生の両肩に重くのしかかった。
「それでレベル1は無理があるだろう」
しかし、ヨルダの前に出る生徒が現れる。
在校生のズブズー=リケン。王国に忠誠を誓う大臣の息子だ。
学園では一つ上の先輩として、王太子ソートの身の回りの世話を任されている。
「そんなにか? ズブズー」
「ありゃ、相当なバケモンですよ。見てくださいよ、対峙しただけで鳥肌がおさまりません」
ズブズーは袖をまくり、鍛え上げられた筋肉を見せつけた。
顔のいい男の筋肉はそれだけで価値がある。
周囲の女子生徒から黄色い声が上がった。
「ドラゴンキラーのお前にそこまで言わせる実力者か」
ドラゴンキラー。
そんな大層な称号を与えられるほどの存在が学園にいることも驚きだが、まさかこんなものでビビられるとは全く思ってなかったヨルダである。
「僕も少し、興味が湧きましたね。あの髪色は間違いなく高位貴族。そして最高傑作の妹がいる、とくれば間違いなくヒュージモーデン家。姉のヨルダは出来損ないだと噂されましたが、それは本当でしょうか? 彼女の言い分が正しければ、それは特異体質による表記バグの可能性も出てきましたよ」
「お前まで興味を持つか? オメガ」
オメガ=タッケ。
帯電してそうな程跳ね上がるライトブルーの髪を肩まで伸ばし、後ろで一つにまとめた美形の優男。
そんなオメガがヨルダの魔力を読み取って震えた。
そして家名までバレている。えらいこっちゃ。
せっかく名乗らないようにしてたのに、労力が水の泡である。
「ええ、これは王国設立以来の最高傑作の可能性があります。その瞬間に立ち会える喜び。きっとお父様も感嘆されることでしょう」
「王宮魔術師長すら認めるというのか? おもしれぇ女だ。私も俄然興味が湧いてきた」
王太子やその取り巻き達が湧き出るオーラからその実力を誤認していた頃、当のヨルダといえば……「これまだ続くの? さっさと帰ってつまみ食って酒を浴びてぇ」くらいの、ダメな考えを抱いていた。
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