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アリアからの手紙
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エディヤside
「失礼します。アリア・ラミーリア様からのお届け物です」
さっき俺の誘いを断った女から手紙が来た。
「なんだなんだ? 今頃誘いに乗るのか? それなら、もう遅いぞ。なんたって今夜はディアとだし」
封を開ける。
「読み終わりましたら、サインをお願いします、とアリア様がおっしゃっていました」
「サイン? めんどくさいな。俺のペンをとれ」
王族にはそれぞれに、サイン用の特別なペンがある。だからサインした書類には、それなりの効力があるとか言ってたが、よく分からん。
「どうぞ。しっかり読まれたあとにサインをお願いします」
「あぁ、分かった分かった」
さっさと読んでサインしよ。
……。読めん。なんだこれ。外国語か?
「どうされました? もしかして読めませんか?」
「バ、バカ言うな。ちゃんと読んでる」
「それはすみません」
「ふん。すぐ読む」
5分後。
「読み終わりましたか?」
「あ、あぁ、読んだぞ」
「ではこちらにサインを」
「分かった」
結局何が書いてあるのか、何にも分からなかった。が、アリアのことだ、大したことは書いてないだろう。そもそもなんで外国語で書くんだ。くそっ。
サインが、イラついてちょっと不恰好になったが、気にしない。俺が書いたっていう事実だけが重要なんだろう。
「ありがとうございます。では、私はこれで失礼いたします」
地味にイラつかせる、アリアの従者がでていった。
イライラするぜ。今日はぱーっとたくさん抱こうかな。ディアは明日でいいや。
なら、あそこに行くか。
「失礼します。アリア・ラミーリア様からのお届け物です」
さっき俺の誘いを断った女から手紙が来た。
「なんだなんだ? 今頃誘いに乗るのか? それなら、もう遅いぞ。なんたって今夜はディアとだし」
封を開ける。
「読み終わりましたら、サインをお願いします、とアリア様がおっしゃっていました」
「サイン? めんどくさいな。俺のペンをとれ」
王族にはそれぞれに、サイン用の特別なペンがある。だからサインした書類には、それなりの効力があるとか言ってたが、よく分からん。
「どうぞ。しっかり読まれたあとにサインをお願いします」
「あぁ、分かった分かった」
さっさと読んでサインしよ。
……。読めん。なんだこれ。外国語か?
「どうされました? もしかして読めませんか?」
「バ、バカ言うな。ちゃんと読んでる」
「それはすみません」
「ふん。すぐ読む」
5分後。
「読み終わりましたか?」
「あ、あぁ、読んだぞ」
「ではこちらにサインを」
「分かった」
結局何が書いてあるのか、何にも分からなかった。が、アリアのことだ、大したことは書いてないだろう。そもそもなんで外国語で書くんだ。くそっ。
サインが、イラついてちょっと不恰好になったが、気にしない。俺が書いたっていう事実だけが重要なんだろう。
「ありがとうございます。では、私はこれで失礼いたします」
地味にイラつかせる、アリアの従者がでていった。
イライラするぜ。今日はぱーっとたくさん抱こうかな。ディアは明日でいいや。
なら、あそこに行くか。
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