婚約破棄?とっくにしてますけど笑

蘧饗礪

文字の大きさ
上 下
2 / 8

アリアからの手紙

しおりを挟む
エディヤside

「失礼します。アリア・ラミーリア様からのお届け物です」

さっき俺の誘いを断った女から手紙が来た。
「なんだなんだ? 今頃誘いに乗るのか? それなら、もう遅いぞ。なんたって今夜はディアとだし」
封を開ける。
「読み終わりましたら、サインをお願いします、とアリア様がおっしゃっていました」
「サイン? めんどくさいな。俺のペンをとれ」
王族にはそれぞれに、サイン用の特別なペンがある。だからサインした書類には、それなりの効力があるとか言ってたが、よく分からん。
「どうぞ。しっかり読まれたあとにサインをお願いします」
「あぁ、分かった分かった」

さっさと読んでサインしよ。



……。読めん。なんだこれ。外国語か?
「どうされました? もしかして読めませんか?」
「バ、バカ言うな。ちゃんと読んでる」
「それはすみません」
「ふん。すぐ読む」


5分後。
「読み終わりましたか?」
「あ、あぁ、読んだぞ」
「ではこちらにサインを」
「分かった」
結局何が書いてあるのか、何にも分からなかった。が、アリアのことだ、大したことは書いてないだろう。そもそもなんで外国語で書くんだ。くそっ。

サインが、イラついてちょっと不恰好になったが、気にしない。俺が書いたっていう事実だけが重要なんだろう。

「ありがとうございます。では、私はこれで失礼いたします」

地味にイラつかせる、アリアの従者がでていった。
イライラするぜ。今日はぱーっとたくさん抱こうかな。ディアは明日でいいや。

なら、あそこに行くか。
しおりを挟む
感想 8

あなたにおすすめの小説

貴様とは婚約破棄だ!え、出来ない?(仮)

胸の轟
ファンタジー
顔だけ王子が婚約破棄しようとして失敗する話 注)シリアス

転落王太子…しかし?

越路遼介
ファンタジー
平和な王国セントエベールの王太子オルソンは男爵令嬢のミランダにたぶらかされて婚約者である公爵令嬢に婚約破棄を告げてしまう。そこから始まる彼の転落人生。 悪役令嬢転生ものを読んで思いついた短編です。主人公である悪役令嬢の痛快な逆転劇でめでたしめでたしと終わるのが定番ですが、本編の主人公は婚約者である王太子の方です。1話だけの短編で、後半まではダイジェストっぽいです。

婚約破棄してたった今処刑した悪役令嬢が前世の幼馴染兼恋人だと気づいてしまった。

風和ふわ
恋愛
タイトル通り。連載の気分転換に執筆しました。 ※なろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ、pixivに投稿しています。

やはり婚約破棄ですか…あら?ヒロインはどこかしら?

桜梅花 空木
ファンタジー
「アリソン嬢、婚約破棄をしていただけませんか?」 やはり避けられなかった。頑張ったのですがね…。 婚姻発表をする予定だった社交会での婚約破棄。所詮私は悪役令嬢。目の前にいるであろう第2王子にせめて笑顔で挨拶しようと顔を上げる。 あら?王子様に騎士様など攻略メンバーは勢揃い…。けどヒロインが見当たらないわ……?

婚約破棄は良いのですが、貴方が自慢げに見せているそれは国家機密ですわよ?

はぐれメタボ
ファンタジー
突然始まった婚約破棄。 その当事者である私は呆れて物も言えなかった。 それだけならまだしも、数日後に誰の耳目げ有るかも分からない場所で元婚約者が取り出したのは国家機密。 あーあ、それは不味いですよ殿下。

婚約破棄されて勝利宣言する令嬢の話

Ryo-k
ファンタジー
「セレスティーナ・ルーベンブルク! 貴様との婚約を破棄する!!」 「よっしゃー!! ありがとうございます!!」 婚約破棄されたセレスティーナは国王との賭けに勝利した。 果たして国王との賭けの内容とは――

婚約破棄されたけど、逆に断罪してやった。

ゆーぞー
ファンタジー
気がついたら乙女ゲームやラノベによくある断罪シーンだった。これはきっと夢ね。それなら好きにやらせてもらおう。

婚約破棄は結構ですけど

久保 倫
ファンタジー
「ロザリンド・メイア、お前との婚約を破棄する!」 私、ロザリンド・メイアは、クルス王太子に婚約破棄を宣告されました。 「商人の娘など、元々余の妃に相応しくないのだ!」 あーそうですね。 私だって王太子と婚約なんてしたくありませんわ。 本当は、お父様のように商売がしたいのです。 ですから婚約破棄は望むところですが、何故に婚約破棄できるのでしょう。 王太子から婚約破棄すれば、銀貨3万枚の支払いが発生します。 そんなお金、無いはずなのに。  

処理中です...