Sランクギルドから追放されたEXランク陰陽師は新人達を凄腕に育てる〜え?戻ってこい?だから俺がいなくなったら困るのお前らだって言ったじゃん〜

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魔物大群編

42、長刀使いと八つ裂き乱射魔の殲滅

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「そ、そんなバカな……キング級のモンスターがこんなに………」

最初は人間側が優勢だったが、雑魚の奥の方からゴブリンキング、オークキング、コボルトキング、冒険者のランクで言えばBランク相当の魔物が出てきた、それも一体二体という数ではなく、数百体というほどいる………大抵の冒険者から見ればそれは地獄絵図、絶望の景色だろう…………。

「mギオ3qn0hんg99ん最d920bな0ん生え0gはえgへあ〇位bぎ0てh00クィ0bsz!!!!!」


「ーーーーヒィィィィィ??!!!」

まず手始めとばかりに突っ込んできたのはオークキング、何人かの冒険者が同時攻撃をしかけるが、ブヨブヨの脂肪が攻撃を弾く……そのまま無防備を晒した冒険者はもちろん、その後ろにいた者達ごと蹴散らしていくオークキング、手の甲で裏拳気味に叩かれ、中の臓器が一瞬で空中にぶちまけられる者や手に持っているデカいフォークのような武器で刺し殺されたり、テーブルナイフのような武器で真っ二つに切られたり、まさしくキング級の魔物達による蹂躙が始まった………他の場所も似たようなものだ、惨殺、刺殺、殴殺、抹殺、ありとあらゆる方法で殺されていく兵士や冒険者達……悲鳴をあげるものもいるがそんなこと知るかと言わんばかりに蜘蛛の子を散らすように進む魔物………。

「gも3q5丹生hんwhんwにうbsにおうんひとんうぃ0h」

「ーーーヒッッッッ??!!」

男は目を閉じた………しかし、いつまで経っても予想していた衝撃が来ないことに疑問を感じて恐る恐る目を開けると、オークキングの首が無くなっていた………その手前に華奢な少女が突っ立ている………状況から推測するに彼女が倒したのだろうか………

「………ねぇ、あなた、みんなに下がってって伝えてくれない……死にたくなかったら私より前に出るなって………殲滅しようにも味方が邪魔でやりづらい………」

「は?」

「…………よろしく」


あまりに信じられない光景に唖然としていると彼女はあの大群を殲滅すると宣う………まだ頭の処理が追いついていない状況にも関わらず、彼女は言いたい事を言ったらどこかに行ってしまった………頭が混乱している男はとりあえずいう通りにすることを選ぶ………。

ーーーーーーーー

「…………………それじゃあお披露目といこうか………………妄想歯車起動パラノギア・オン限界駆動オーバードライブ…………………机上楼閣の愚女エアリス

私は呟く、紡ぐ、新たに覚えたスキルを発動させるための詠唱を………体に魔力が漲り、パチパチと音が鳴る………錬金系のスキルを使う時に電解質の魔力が弾けることがあるが、これはその比ではない、そのまま雷属性のスキルに転用できそうなほどのエネルギーが込められている…………。


「…………机上空論錬金術エアケミー地中接続アネクト空論武装製造工程完了セット砂上要塞出力実現リアライズ……………金剛幻想方舟エアルカ………」


アイリスが電解質を纏った手を地面につける………魔力が地面に浸透していく……私が詠唱を完了すると地面から無数の砲台が出現する……砲台だけでなく、装甲板なども出現する……それはさながらアイリスを中心とする要塞が現れたかのようだった………いや事実そうなのだ、なぜなら、この砲台達は見掛け倒しではないのだから…………。

「…………目標補足ロックオン空論硬度砲弾装填エアロシェル全砲門発射準備完了セット……………一斉射撃フルバースト…………」


「「「「m五位3ん4いう9ぬ9ん聖t9ん風h9英whつw九つ9えg??!」」」」


目の前から突っ込んでくる魔物達を捕捉、机上の空論の硬度の砲弾を装填、発射の為準備をすべて整えた後、思う存分弾をぶちまける………大砲、ガドリング砲、榴弾砲、攻城砲、対空砲、戦車砲、ありとあらゆる火砲が火を噴いた………ガドリング砲の連射で身体中を蜂の巣にされたり、榴弾砲や戦車砲を喰らって体のほとんどが消し飛んだり、雑魚の魔物だろうが、キング級だろうが等しく同じ死を撒き散らしていく………飛んでくるのは砲弾だけではない、剣、斧、槍、鎌、さまざまな刃物が飛んできて穴だらけの死体を細かく刻んでいく………まるでさっきの人間が蹂躙されていたの光景を彼女たった一人で再現しているようだった………いや、もしかしたらさっきよりひどいかもしれない、悲鳴をあげようとするも、口を撃ち抜かれて悲鳴すらあげられず死んでいく魔物もいる………なんとかしようと手持ち武器を投げてきたり、遠距離系のスキルを放ってくる魔物もいるが、装甲板によって弾かれる………なんとか近寄ろうとするも近づけば近づくほど濃くなる弾幕を抜けられるわけもなく、鮮血が魔物の群れに広がっていく………。

「…………八つ裂き乱射魔アハト・アハト………」


後ろで見ていた冒険者の誰かが呟く、彼女の通り名を………なぜこんな物騒な異名があんな華奢な少女につけられているのか………その意味を骨の髄まで理解する…………正直に言ってほとんどのものが魔物より、圧倒的な力で殲滅をする彼女に恐怖を感じ始めた…………。

万が一にも討ちもらした魔物が近寄ってくるも、ーーーー刹那、切り刻まれる…………。

「…………ありがと………」

「……いえいえ、当たり前のことをしただけです………今の私、ほぼ何もしてないですし………」


そう、アイリスの側に待機しているエマが巧みに長刀を使い、切り刻んだのだ………。








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