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アイリス・ペンドラゴン育成編
19、期末試験、アーロンざまぁ
しおりを挟む「ふぁっ~、眠い…………わっと??!!」
「ぶつぶつぶつぶつ」
「………なんだよアイツ、人にぶつかっといて一言もなしかよ………うん?………あーー、そういや今日は、一学期の期末試験だったか?」
夜から朝までアイをタップリ可愛がってやり、少し眠く、あくびをかきながら歩いてると学院の少し前の通学路には学生が溢れていて、その誰もが教科書を熟読しながら歩いている………登校中勉強している奴はいなくはないが、全員が必死に勉強していたので不思議に思い、何かイベントがあったかと脳内検索をかけると簡単に辿り着いた、定期試験前はこうやって暗記に励むものだと思い出した、学生の経験がある人にはわかると思う。
「………ま、俺は普段しっかり勉強してるから直前になって無様に勉強しなくても良い点取れるし………そこまで気にしなくてもいいか、っていうか学年一位取るとアーロンがガンつけて来るから平均点よりちょい上ぐらいを保ってたけど、もう我慢する必要ないじゃん、やった~………それより開始五分で終わらせれば丸々寝れるじゃん、ラッキー!!!」
「ね、寝る?」
「な、なんでアイツあそこまで余裕なんだ?」
「た、ただの強がりだろ?、俺知ってるぜアイツ、焔光の鷹をクビにされた無能だろ?、せいぜいあとで後悔するんだな………」
…………普通の学生だったら裸足で逃げ出す存在、学生が思いあがらぬよう正しい絶望を与える……それが定期試験だ…………恐怖と不安しかない学生達の中でたった一人だけ、鼻歌混じりで登校し、あまつさえテスト時間をただの睡眠時間としか考えていないエクティスに驚愕する周りの生徒達、ただの強がりだと、ハッタリだと決めつけた………いやそう思い込みたかったのかもしれない…………そして結果発表当日を迎えた。
「この総合一位のエクティス・ウォーカーって誰だ?」
「さ~~、誰だろうな、見覚えがねぇ………」
「お、一位取れてるじゃんラッキー~」
結果が張り出され、結果を確認するとどうやら俺が一位を取っているようだ………成績が良い生徒にはいろいろ特典がつく、なるべく高い点数を取っておいた方がいい………。
「ーーーーあッッッ!!、やっと見つけたぞエクティス!!」
「うん?、なんだよアーロン?、何か用か?」
「テメェ、イカサマして一位を取っただろ!!!、俺たちのギルドがずっと上位を独占してたのに!!!、お前のせいで今回俺が二位じゃねぇか!!!」
「………イカサマなんかしてないけど?」
「嘘をつけ!!!、もういい、決闘しろ!!、俺が勝てば嘘偽りなく教員に賄賂を渡して一位になったと謝罪しろ!!、そして俺のギルドに戻って馬車馬の如く働け!!!!」
「………それで?、俺が勝ったら何をしてもらえるんだ?」
「なんでもいう事を聞いてやろう!!!」
「………何でもか………そういう事なら良いぜ、受けて立ってやるよ………」
いきなりアーロンにイチャモンをつけられた、流れで決闘することになる……練習場へ移動する、ここの結界内で受けた攻撃で死ぬ場合は結界の外に吐き出されるだけで済む……。
「………面倒だから瞬殺してやるよ」
「調子に乗るなよ雑魚」
「さあさあさあ、突如組まれた最強ギルドvs最弱ギルド!!、前哨戦もそこそこにレディーファイト!!」
俺たち二人が舌戦を繰り広げていると、いつの間にか付いている審判が試合開始のゴングを鳴り響かせる。
「しねぇえええええええええええええ!!!!!!!」
「ーーー来い、『貴人』」
「ーーはい、主人様」
『……跪け、アーロン』
「ーーーーなッッッ、か、体が勝手に………一体何をしたお前!!」
開始と同時に斬りかかってくるアーロン、それに対して俺が一言呟くと相手は地に這いつくばる。
「なーー、何をしやがった!!」
「……言霊……東洋の貴族はその昔、言葉だけで下民を意のままに操ったらしいぞ………さて……結構ムカついてたんだ……思う存分料理してやる………来い『青龍』」
「ーーー御意」
「ーーー氷漬けにしろ」
「ーーーー御意」
「ーーーや、ヤメッッッッーーーーー」
俺は貴人の力で這いつくばらせたまま、二体目の十二天将『青龍』を呼び出す、瑠璃色の鱗にの青玉石の瞳、頭には立派な二本の角、蛇のような長い体、東洋の龍の姿そのままだ。
命令を下すと、青龍は全てを凍てつかせる吐息をアーロンに吹きかけ、全身を氷漬けにする。
「………どうだ?、冷たくて気持ちいいだろ?、アーロン?………って聞こえないか……来い『朱雀』」
「お呼びで主人?」
「………氷を溶かしてやれ、くれぐれも本体を焼き尽くすなよ?」
「ーーー御意」
「ーーーーーあっッッあっっっつーー」
氷漬けになったアーロンを朱雀の炎で綺麗に解凍する……。
「おお、まさしく火に焼かれてるお前は正しく焔光の鷹のリーダーに相応しいな、名は体を表すというし」
「ゆーー、許してくれ!!」
「いやいや、まだ戦いは始まったばかりだろ?」
「ひ、ひでぇ……」
観客の一人が呟く…。
「も、もう殺してくれ!!!」
「………あのさ、なんの根拠も証拠もない勘違いで絡んできたのはお前だろ?、そりゃちょっと虫が良すぎるんじゃねぇのか?、やれ白虎」
「ーーー承知」
「gコオqjんれヲイjfbいお和えwsファのりsjwdpsギアqひw4え9位ghrw80クァsz890アエオj義q209hjbf90w38べgj9~hjtw90jh38べgj9~hj和えskんgrないおmんごいーーー」
白虎に斬らせると獣のような悲鳴を喚き散らすアーロン。
「ーー直せ、『天后』」
「ーーーーな、何でーーー」
「こんなチャンス二度とないからな、思う存分ストレス発散に付き合ってもらうぞ?」
「い、いやだ、やめてくれーー」
俺はアーロンの傷を天后の力で直してやる、再び痛めつけてやるために。
「gfkqwrじおdじぇんq4路いうhrgpwんrwfぷいzbにおうあえんrsbづ亜p9えjrんうおbgv9会う煙雨9bふぁhんzrg9べふぁstん9gんr4jqh9う8qv2rt5q3」
「………何言ってるかわかんないし、そろそろあきてきたな、じゃあな」
たっぷり痛めつけた後、白虎の爪で細切れにする俺、俺の勝利だ。
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