Sランクギルドから追放されたEXランク陰陽師は新人達を凄腕に育てる〜え?戻ってこい?だから俺がいなくなったら困るのお前らだって言ったじゃん〜

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アイリス・ペンドラゴン育成編

8、アイリス・ペンドラゴン育成3

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「うん?………先客がいるみたいだな」

「………どうします……?」

「……横槍は冒険者としてマナーが悪い、少し様子を見よう」

「………はい……」

ダンジョンを攻略していると他のパーティーとブッキングしてしまう、だがまぁ珍しいことでもない、取り敢えず様子を伺う………見たとこ、パーティーの実力はなかなかだ、あの程度の魔物なら苦戦する訳がない、しかしゴテゴテと飾り立てた剣や防具を身に纏った成金男がパーティーの連携を乱している、見事な連携で隙を作り、攻撃を加えようとすると、足手纏いの男が明らかに間に合わず阿呆なタイミングで攻撃しようとする。

「サンキュー、こっからは俺の仕事だ!!」

「ーー僕が倒すぞ!!」

「ーーーバッッカーーー危ねぇ………」

「ーーやったぞーーえッッッ?!!」

「ーー##%%^^$#^&**」

「ーーークッソ、下がれ!!」

成金男が手練れの剣士の邪魔をする、必殺の一撃を与えようとするも馬鹿が突撃してくるので急遽中止、成金男の一撃がヒットするも腰が入っていないヘナチョコな攻撃は魔物は全く効かず、寧ろ魔物は反撃をする余裕すらある。

成金男が間抜けヅラをしていると、報復の攻撃に晒される、先ほど攻撃を邪魔された手練れの剣士は男の前に躍り出て、相手の攻撃を剣で防ぎ、成金男を後ろへ下がらせる。

「ク、で、出しゃばりが!!」

「………時間の無駄だな………アイリス頼む」

見たところ勝つための戦力は揃っているのにたった一人のアホのせいで上手くいかず手をこまねいている状態、これを待つ事ほど虚無な事は世界ひろしといえど少ないだろう。


「……承知しました……『機械心音胎動ヘルツギアオン魔硬化工程完了ハードニング発疹皮膚武器展開イラプション砲身鉄拳制裁バレルフィスト』」

「ーーーー$$%%$#$%%%#$&**^$$$!!??!」

「「「「「は????」」」」」

アイリスは俺に肯定の意を示すといつも通り腕を砲身に変えて、相手に叩きつけ、吹っ飛ばす。

自分達がさっきまで苦戦していた異形の怪物が腕を砲身に変えた華奢な少女に吹っ飛ばされるという中々に非現実的な光景に開いた口が塞がらないパーティーメンバー達。

機械心音胎動ヘルツギアオン魔硬化工程完了ハードニング砲弾装填カノンリッジ砲身鉄拳追射撃プルスファイア

「ーーーーーー##$%^#@!@#%^&*())%$$@#!!!?」

「「「「「え????」」」」」

しかしそんな周りの人間の事など知らんと言わんばかりにアイリスは魔物に追撃する、彼女が詠唱を完了した後、砲身を敵に向けると砲弾が一発撃ち込まれる、体勢を立て直そうとしていた魔物の鼻っ柱にめり込み、そのまま頭を貫通、絶命させる、またもや不可解な光景に頭が追いつかず、異口同音で驚愕を露わにする。

「ーーーよし、よくやった、偉いぞアイ」

「………有難うございます………えへへへ………」

敵の絶命をドロップの分配のウィンドウが教えてくれる、取り敢えずアイリスを労う俺、アイリスも途中まではクールな態度だったが最終的にはだらしないニヤケ顔を晒す。

「た、助かったぜ、ど、どこの誰だかしらねぇがありがとう」

「いや、困った時はお互い様だからな、先行ってもいいか?」

「ああ、もちろんいいぜ…………俺たちが言えたことじゃねぇが、気をつけろよ」

「待て!!!、この卑しい泥棒!!、ドロップを置いていけ!!」

「「「「「は?」」」」」」

明らかに手こずってた癖に………っていうかほぼほぼお前のせいだった様な物なのにこの言い草……その場の全員で三度目の異口同音で呆れ返る俺達。

「ちょ、ちょっと、アルフレッド様………今のは私達を助けてくれたので………ドロップぐらいあげても良いのでは……」

「馬鹿か貴様ら!!、あの魔物は俺達が後ちょっとのところまで追い詰めたんだぞ!!、それをあいつらが横取りしたんだぞ!!、許し難い行為だ!!」

「………ハァッ……」

「ーーーーッッッ?!!、………ア……ル……フレッド……なの?」

「ーーーアイリス?」

俺は相手の餓鬼みたいな理屈に呆れ果てる、隣のアイが呟く。

「うん、誰だ貴様!!………その頭……亜人か……穢らわしい存在が僕の名前を呼ぶな!!、僕の名まで穢れる!!」

「………誰……だと……」

「ーーー落ち着いて、アイリス」

「ーーーーッッッ、す、すみません」

成金男とアイリスが知り合いだったのか、名前を呼びかけるも相手は覚えてないようだ、その事に怒声でも大声でもない、ただの囁き声だったが、底冷えする声色で呟きながら拳を鳴らす……。

今にも飛びかかりそうな勢いだったので彼女の頭に手をのせ、落ち着かせる。

「えっとあ、アルフレンダだったけ?」

「な、なんだと貴様、誰に向かってーーー」

「悪かった、ほらアイテムは返すから勘弁してくれ」

「ーーーふ、ふん、最初からそうすればよかったんだ!」

「すまなかった」

あの程度のアイテムでこのアホに付き合わなきゃいけないのは割に合わないので即返すというか強奪に応じる。

「それじゃあ、今度こそじゃあな」

「…………」

適当な所でとっととずらかる。
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