7 / 61
アイリス・ペンドラゴン育成編
7、アイリス・ペンドラゴン育成2
しおりを挟む「俺の名前はエクティス・ウォーカー、君の名前は?」
「…………アイリス・ペンドラゴン…………」
「そうかそうか…………あれ?、ペンドラゴンて確か五大貴族の一角じゃなかったっけ?」
「………………もう、私とは関係ないよ」
「あ………すまん、変なこと訊いちまって………」
「…………別に………気にしてない…………」
気まずい空気になったので、ひとまず謝罪する俺………。
「…………うん?、あれ、お前これ…………」
「…………何?」
「………あーー、なるほどね…………よし、今からアイリスの奇病の症状を抑えよう」
「…………はい……?」
早速彼女の厄介な病気を治すことにした俺。
「………俺の手を握ってくれ」
「…………ん」
「よし、行くぞ!!」
俺の手を握らせ、札をお互いの頭に貼った瞬間、世界がブラックアウトした。
「………あ……れ……ここ……どこ……?」
「ここは君の精神世界、君の奇病の元は此処にある………来たぞ」
「………ーーーッッッ……な、何あれ………」
『1@!#34%%^^$#@@&**^%#$#@@@#』
黒く、どこまでも漆黒の背景の世界、月の美しさをその背景が際立てさせる、不意に出てきた機械の化け物に少女は驚愕の声をあげる。
奇怪な奇声を叫びこちらに迫ってくる機械の化け物。
「##$$%@@!!@@#$%^^^&&&&&&%%$$#@#」
「あれだ、あれが君の前世、『鉄の女』、たまにあるんだ、前世の生物の自我が強すぎると来世の生物に悪影響を及ぼすことが…………いや、アイツは君の体を乗っ取って復活しようと企んでるみたいだけどね」
「ーーーあ……あんな化け物が……私の前世………」
「安心して……君には指一本触れさせやしない、そのために俺がいる………こい、『勾陳』……叩き潰せ」
『了解しました、主人よ」
「ーーーー@@#!#$#$$%%^&****(!!!!」
巨大な力士のような大男、勾陳を召喚、機械的な化け物を押し潰す……。
「よし、ご苦労、帰っていいぞ」
「………え?……瞬殺?」
「………覚えておいてくれアイリス、お前の先輩は最強の男だってよ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「………治った……?」
「完璧ではないけどね、発症期間が長かったせいか後遺症が少し残ってる……ま、それはおいおい治して行こう」
彼女の精神世界に住み着いていた、前世の生き物を倒した事によって体から歯車や鉱石が生えてくるという奇病の症状は緩和される、しかし、長期間発症していたせいか、完治とまではいかず、少々頭に鉱石が生えている、だが、前ほどの異物感はない、亜人の中でも少し変わった角が生えている程度だ。
「よし、これで君は『鉄の女』の機械スキルが使える筈だ、今日から戦いの練習をしよう、君を鍛えるために俺がいる訳だしな」
「………そうなのですか………強くなってウォーカーさんのお役に立ちます………この身の全てを貴方のために……使うと誓います」
「おおう?、そ、そうか、そりゃ有難い」
その日から彼女の力の制御する為の修行が始まった。
「よし、その調子だ」
『機械心音起動、魔硬化工程完了、発疹皮膚武器展開、砲身鉄拳制裁!!』
アイリスが詠唱をし終えると彼女の腕が巨大な大砲へと姿を変える、そのまま俺が用意した練習相手の式神を腕の砲身でぶん殴り飛ばす。
「………どうですか?」
「なかなか仕上がってきたんじゃないか?」
「………恐縮です……」
「じゃあチョロっとダンジョン探索でもしようか」
アイリスを連れてダンジョンへと潜る俺。
『機械心音起動、魔硬化工程完了、発疹皮膚武器展開、音響探知機』
「おお??!!」
彼女が地面に手をつけ、聞き覚えのない詠唱をすると、アイリスから目に見えない何かが放射され、その場にある物全てを揺らされる。
「………レーダー系のスキルか、いつの間にそんなもの覚えていたんだ」
「………夜……こっそり外に出て……練習しました………」
「やる気があるのは結構だが、夜遅くに外出るなヤバい奴が歩いてたらどうする、危険だ」
「………すみません……ウォーカーさんを驚かせたくて……」
「………そんなこと言われたら許すしかないじゃないか、可愛い奴め」
「………えへへ………」
見覚えのないスキルを使っているのでアイリスに聞くと、どうやら俺が寝静まった後、こっそり外に出て自主練してたらしい、女の子が一人で夜遅く外に出る危険性を考えろというと、物凄く可愛い返答が返ってきた、これは許さるざる得ない………。
「………あそこに魔物がいます……」
「………正解」
「………駆除を開始します……『機械心臓起動、魔硬化工程完了、発疹皮膚武器展開、閃光手榴弾」
「ーーー##@#%^^&%#$」
魔物が潜んでいる所に閃光手榴弾を投げ込むと魔物特有の奇怪な悲鳴をあげてこちらに逃げてくる。
『機械心臓胎動、魔硬化工程完了、発疹皮膚武器展開、砲身鉄拳制裁』
「ーーーッッッ$#$%^$#^&%^!!#$%^&!!!!」
のこのこ出てきたところを聴き慣れたスキルで迎撃、砲身で魔物を押し潰す、無事クリアリング成功だ。
「よしよし、良いぞ仕上がってきたぞ」
「………えへへへ………」
0
お気に入りに追加
809
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。

男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます
neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。
松本は新しい世界で会社員となり働くこととなる。
ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。

貞操観念逆転世界におけるニートの日常
猫丸
恋愛
男女比1:100。
女性の価値が著しく低下した世界へやってきた【大鳥奏】という一人の少年。
夢のような世界で彼が望んだのは、ラブコメでも、ハーレムでもなく、男の希少性を利用した引き籠り生活だった。
ネトゲは楽しいし、一人は気楽だし、学校行かなくてもいいとか最高だし。
しかし、男女の比率が大きく偏った逆転世界は、そんな彼を放っておくはずもなく……
『カナデさんってもしかして男なんじゃ……?』
『ないでしょw』
『ないと思うけど……え、マジ?』
これは貞操観念逆転世界にやってきた大鳥奏という少年が世界との関わりを断ち自宅からほとんど出ない物語。
貞操観念逆転世界のハーレム主人公を拒んだ一人のネットゲーマーの引き籠り譚である。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる