私の恋人はこの国ですので！〜前世でも来世でも妹に婚約者を寝取られ、すっかり婚約恐怖症となった私になぜか王子や獣人達に婚約を迫られる〜

２、side九頭竜と紅葉、処刑ざまぁ

「なんでよ！！、早く解放してよお父さんお母さん！！」

なんでか私と九頭竜は断頭台に拘束されていた………あとは紐を離すだけでギロチンの刃が重力に従って下へ落ち、私達の首をあっさり飛ばすだろう、陰陽術を使おうにもそれを無効化する札が貼ってあり、抵抗ができない。


「なんで？、東雲家と青葉家の顔に泥を塗るようなことをしておいて………更には世界最強の陰陽師、青葉家の次期当主である小春まで死に追いやるなんて……もう貴方達は死ぬ事でしか責任を取れないの」

「や、やめてください義母さん！！、娘の婚約者を殺す気ですか？！！」

「その娘との婚約を破棄して、死に追いやっておいて、今更何を言うのですか……早くやりなさい」

「「ーーまッッッ！！！！」」


無情にもギロチンの刃が落とされる、その瞬間、二人の意識は闇へと落ちた。