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10、嫉妬するハル

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「いやぁ~人手(?)が増えたから外の掃除もかなり進んだね」

「……………」

「ハル?、聞いてる?」

「………ああ、そうだな」

小休憩を挟んだ後、狼達の手もかり、外の掃除を進める私達、彼らのおかげでかなり進んだ、気づくと辺りは真っ暗になり、わたしたちは小屋の中に入り、狼達も入れようとするが、どうやら自分達は外で見張りをしたいようだ、無理に従わせるのは良くないので、部屋の中に入れずに、ご飯だけあげた。

私達も森で取った果物や野菜を中心に作った夕飯を食べながら、ハルに話しかけるも何だか不機嫌そうだ。

「どうしたの?、なんか不機嫌じゃない?」

「そんな事ない」

「じゃあ何でそんな難しい顔してるの?」

「…………昼間、狼がベタベタしてたから………狡いなって………」

「へ?……フフッッ、嫉妬してたの?」

「わ、笑う事ないだろ!!」

「だって、魔物や動物に嫉妬するなんておかしいよ」

「…………………」

どうやらハルは狼達に嫉妬してたようだ、その事がおかしくて笑ってしまう私、しかし納得できないのか、再び口を閉ざして俯くハル。

「もう仕方ないな」

「………ーーー??」

「………これで機嫌治った?」

私はハルに近づいて後ろから抱きついた、一瞬狼狽するハル、耳元で囁く私。

「………ぜ、全然だな\\\\、もっと抱きしめてくれないと\\\\」

「……こう?」

「あ、頭も撫でて\\\\」

「よしよし」

どう見ても抱きついた瞬間に目に見えて機嫌が良くなっていくハル、顔を赤くしながらどんどん私に追加要求をしてくる。


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