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4、最強の『機』士
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「手間取らせやがってクソがッッッ!!」
「ーー痛ッッッ」
落馬してしまった私は盗賊に捕まってしまう、そのまま痛ぶられる私。
「このまま殺すだけじゃ割り合わねぇ、なッッ!!」
「キャッッ!?!」
リーダー格の男が私の服を引き裂く、思わず悲鳴をあげてしまう私。
「へへへへ、たっぷり楽しんだ後に殺してやるよ」
「嫌っっ放してッッ!!」
………どうやら私の事を慰めものにするつもりのようだ、必死に抵抗するが女の私が男に腕力で勝てるわけもない。
「ボス、後で俺たちにも回してくださいよ?」
「わかってるわかってる、さてじゃあーー」
「ーーーお前ら、誰に断ってリフィルに触ってるんだ?」
聞き覚えのある声が響いた瞬間、盗賊のリーダー格の男の腕が宙に飛び、私は誰かの腕に抱えられている。
「あありなまは、ま?!!る、だ、誰だお前??!」
「………頭が悪いなお前」
「あ?」
突然の激痛に呂律が回らなくなっているリーダー格の男の質問に謎の乱入者は答えない。
「ーー聞いてるのはこっちなんだよ」
神速の踏み込みでリーダー格の男の頭を手にする剣で斬り飛ばし、絶命させた後に呟く。
「大丈夫か、リフィル」
「ハ……ル?なの?」
謎の乱入者は何故か私の名前を知っていた……いや、声を聞いた時に既に心当たりはあった、優しげな黒目、短めの黒髪、騎士とは思えないほど軽装の青年、親友のハル・リエマだった。
「一番辛い時に側に居れなくて………悪かった」
「そ、そんなッーーーハルがッッッ謝る必要ッッッなんッッッッてーーー」
彼は私を抱きしめて謝罪してくる……何故だろう、涙が溢れて止まらない、言葉も嗚咽混じりで途切れ途切れになってしまう、少しでも力を緩めれば、その瞬間に彼が消えてしまうのではないか、あまりの絶望に私が生み出した幻ではないか、そんな恐れから私は力一杯抱きしめ返す。
「俺の後ろから出るなよ」
「ヒィィィバケモンだ逃げろ!!」
私を自分の後ろへと下がらせるハル、盗賊は盗賊で彼の別次元の強さに蜘蛛の子を散らすように逃げ出し始める。
「逃がすわけないだろ………『発疹皮膚武器展開
魔硬化工程完了
空弾装填
発射準備完了
………反動加速砲』」
鋼鉄の悪魔は囁くや否や、詠唱を開始し背中に内蔵してる砲身を展開、魔力を噴射し目にも止まらないスピードで一番遠くにいる盗賊の首を刈り取る、通り道にいた何人かもついでとばかりに致命の一撃を与えていく。
「ひ、ひぃぃ!!?」
回り込まれた事で驚愕と恐怖に顔を染め、尻餅をつく男の目の前で彼は剣を地面に突き刺す。
『………発疹皮膚武器全展開
魔硬化工程完了
全武器砲身展開
歪・鉄屑針鼠』
『目標補足
銃口全開
発射準備完了
…………一斉放射』
彼の魔法は尻餅をついた相手の頭すれすれに剣や槍、斧や槌、矢や砲弾、ありとあらゆる様々な武器が飛んでいく、体感では何回も死んでいる錯覚を引き起こす。
後ろを恐る恐る確認すると、自身の仲間は全滅したようだ、その光景に呆然としてると後ろから喉元に冷たい刃を突き立てられ、前を向き直す男。
「さ、さっきの質問に答える!答えるから見逃してくれ!!、王子に頼まれたんだ!」
「………お前何か勘違いしてないか?」
「え?」
「誰に断ってようが、俺の大切な人を傷つけた時点で八つ裂き確定なんだよ」
男が断末魔の声を上げる暇すらないほど一瞬でバラバラに切り刻むハル。
「ーー痛ッッッ」
落馬してしまった私は盗賊に捕まってしまう、そのまま痛ぶられる私。
「このまま殺すだけじゃ割り合わねぇ、なッッ!!」
「キャッッ!?!」
リーダー格の男が私の服を引き裂く、思わず悲鳴をあげてしまう私。
「へへへへ、たっぷり楽しんだ後に殺してやるよ」
「嫌っっ放してッッ!!」
………どうやら私の事を慰めものにするつもりのようだ、必死に抵抗するが女の私が男に腕力で勝てるわけもない。
「ボス、後で俺たちにも回してくださいよ?」
「わかってるわかってる、さてじゃあーー」
「ーーーお前ら、誰に断ってリフィルに触ってるんだ?」
聞き覚えのある声が響いた瞬間、盗賊のリーダー格の男の腕が宙に飛び、私は誰かの腕に抱えられている。
「あありなまは、ま?!!る、だ、誰だお前??!」
「………頭が悪いなお前」
「あ?」
突然の激痛に呂律が回らなくなっているリーダー格の男の質問に謎の乱入者は答えない。
「ーー聞いてるのはこっちなんだよ」
神速の踏み込みでリーダー格の男の頭を手にする剣で斬り飛ばし、絶命させた後に呟く。
「大丈夫か、リフィル」
「ハ……ル?なの?」
謎の乱入者は何故か私の名前を知っていた……いや、声を聞いた時に既に心当たりはあった、優しげな黒目、短めの黒髪、騎士とは思えないほど軽装の青年、親友のハル・リエマだった。
「一番辛い時に側に居れなくて………悪かった」
「そ、そんなッーーーハルがッッッ謝る必要ッッッなんッッッッてーーー」
彼は私を抱きしめて謝罪してくる……何故だろう、涙が溢れて止まらない、言葉も嗚咽混じりで途切れ途切れになってしまう、少しでも力を緩めれば、その瞬間に彼が消えてしまうのではないか、あまりの絶望に私が生み出した幻ではないか、そんな恐れから私は力一杯抱きしめ返す。
「俺の後ろから出るなよ」
「ヒィィィバケモンだ逃げろ!!」
私を自分の後ろへと下がらせるハル、盗賊は盗賊で彼の別次元の強さに蜘蛛の子を散らすように逃げ出し始める。
「逃がすわけないだろ………『発疹皮膚武器展開
魔硬化工程完了
空弾装填
発射準備完了
………反動加速砲』」
鋼鉄の悪魔は囁くや否や、詠唱を開始し背中に内蔵してる砲身を展開、魔力を噴射し目にも止まらないスピードで一番遠くにいる盗賊の首を刈り取る、通り道にいた何人かもついでとばかりに致命の一撃を与えていく。
「ひ、ひぃぃ!!?」
回り込まれた事で驚愕と恐怖に顔を染め、尻餅をつく男の目の前で彼は剣を地面に突き刺す。
『………発疹皮膚武器全展開
魔硬化工程完了
全武器砲身展開
歪・鉄屑針鼠』
『目標補足
銃口全開
発射準備完了
…………一斉放射』
彼の魔法は尻餅をついた相手の頭すれすれに剣や槍、斧や槌、矢や砲弾、ありとあらゆる様々な武器が飛んでいく、体感では何回も死んでいる錯覚を引き起こす。
後ろを恐る恐る確認すると、自身の仲間は全滅したようだ、その光景に呆然としてると後ろから喉元に冷たい刃を突き立てられ、前を向き直す男。
「さ、さっきの質問に答える!答えるから見逃してくれ!!、王子に頼まれたんだ!」
「………お前何か勘違いしてないか?」
「え?」
「誰に断ってようが、俺の大切な人を傷つけた時点で八つ裂き確定なんだよ」
男が断末魔の声を上げる暇すらないほど一瞬でバラバラに切り刻むハル。
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