血盟の女騎士〜浮気をした者は男だろうが女だろうが死の鉄槌を、婚約破棄は人生の墓場です〜

ターナー

文字の大きさ
上 下
4 / 4
エブリンざまぁ編

4、エブリン抹殺

しおりを挟む

「……No.1、エレノア・ウルトス、お前に水の都アクエリオンに住む、グリッドの婚約者、エブリンの抹殺を命じる……グリッドの両親から抹殺依頼をされた、しかし、勘違いの場合もあるので、ターゲットが婚約破棄したタイミングで殺せ」

「了解しました」

妹と元婚約者を殺したところで世界は何も変わらない、今もそこかしこで不倫、浮気が蔓延っている、いつものように浮気者を抹殺する依頼が舞い込み、任務地へと赴く。

「……街並みは綺麗なんだけどね……」

水の都というだけあり、なかなかに美しい景色が広がっていた、車道の代わりに水路が街中を張り巡らされ、船がそこを通る、水滴が跳ね、水滴に光が当たり、まるで小さな宝石が空中に散らばっているようだった、それだけではなくそこかしこに小さな虹がかかる、見る者を魅了する水のエンターティメントが広がっていた、しかし、こんな美しい街でも婚約破棄があるという事実に複雑な心境な私。

「ああ、騎士様だ!!」

「こら、指を指しちゃいけません、すいません騎士様……」

「いえいえ、お気になさらず………この格好は目立つか………」

騎士の格好をしているだけで殆どの施設へに顔パスかつ、いつ戦闘になるかもわからないので基本的にはドレスを基本んとした軽装の鎧を身につけている、いつもいる街なら顔見知りも多いのであまり目立たないが、いきなりきた新顔騎士が街中をうろうろしていたらどうしたって目立つ、事実、小さな子供に目をつけられた、どうしたもんかと悩む私。

「……予定よりちょっと早いけど……まぁいいか」

元々、グリットかエブリンの家にメイドに変装して潜入するつもりだったので、後で着替えるつもりだったが、急遽予定変更、トイレでメイド服へと着替えを済ませる私。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「………ドンピシャ」

エブリンが婚約を破棄する現場を押さえる私、後はグリッドから離れた彼女達を始末すれば良いだけと思っていたら、なんと、グリッドを襲い始めた、間一髪助け出すことに成功、面倒なのでそのまま粛清することにした、男の方が口説いてくる、すぐさま痛みつけ、やめさせる。

「ヒィぃっぃイィgにおqんr4ぬ4ぬ九位g9えrい、痛い痛い痛い!!」

「五月蝿い」

「ーーーーッッッガッッッ」

あまりの激痛に大音量で騒ぐ男に苛つき、剣で急所を貫き、永遠に黙らせる私。

「次は貴方だ………」

「ヒッッッッ??」

「ま、待ってくれ!!!」

「………グリッドさん、だよね?、まさか殺すのはやりすぎとか言わないよね?、これは貴族の鉄の掟、例外は存在しない…」

「わ、私を助けてくれるのグリッド!!??、や、やっぱり私には貴方しかいなーーー」

「ーーー僕が斬るッッッ!!!」

「ーーーーッッッッッッそ、そんな………」

浮気女、エブリンにもトドメを刺そうとした時、グリッドから待ったがかかる、エブリンがグリッドに媚びた様子で近づいた瞬間、いつの間にか拾っていたエブリンの剣で彼女を一刀両断、絶命させる。

「へぇ、やるね……」

「あ、あの、エレノアさん………ぼ、僕を助けてくれてありがとうございました……\\\」

「……どういたしまして……任務完了、撤収する……」

「も、もう帰っちゃうんですか?」

「はい、もうこの街に用事はないので」

「そ、そうですか……」

名残惜しそうな顔を浮かべるグリッド。

「……そんな落ち込まないでください、貴方ならもっといい人に会えますよ」

「あ、ありがとうございます\\\」

適当に励ました後、帰る私。

しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

魔力無しの聖女に何の御用ですか?〜義妹達に国を追い出されて婚約者にも見捨てられる戻ってこい?自由気ままな生活が気に入ったので断固拒否します〜

ターナー
恋愛
毎日毎日、国のトラブル解決に追われるミレイ・ノーザン、水の魔法を失敗して道を浸水させてしまったのを何とかして欲しいとか、火の魔道具が暴走して火事を消火してほしいとか、このガルシア国はほぼ全ての事柄に魔法や魔道具を使っている、そっちの方が効率的だからだ、しかしだからこそそういった魔力の揉め事が後を絶たない………彼女は八光聖女の一人、退魔の剣の振るい手、この剣はあらゆる魔力を吸収し、霧散させる、………なので義妹達にあらゆる国の魔力トラブル処理を任せられていた、ある日、彼女は八光聖女をクビにされ、さらに婚約者も取られ、トドメに国外追放………あてもなく彷徨う、ひょんなことからハルバートという男に助けられ、何でも屋『ブレーメンズ』に所属、舞い込む依頼、忙しくもやり甲斐のある日々………一方、義妹達はガルシア国の魔力トラブルを処理が上手く出来ず、今更私を連れ戻そうとするが、はいそうですかと聞くわけがない。

愛人をつくればと夫に言われたので。

まめまめ
恋愛
 "氷の宝石”と呼ばれる美しい侯爵家嫡男シルヴェスターに嫁いだメルヴィーナは3年間夫と寝室が別なことに悩んでいる。  初夜で彼女の背中の傷跡に触れた夫は、それ以降別室で寝ているのだ。  仮面夫婦として過ごす中、ついには夫の愛人が選んだ宝石を誕生日プレゼントに渡される始末。  傷つきながらも何とか気丈に振る舞う彼女に、シルヴェスターはとどめの一言を突き刺す。 「君も愛人をつくればいい。」  …ええ!もう分かりました!私だって愛人の一人や二人!  あなたのことなんてちっとも愛しておりません!  横暴で冷たい夫と結婚して以降散々な目に遭うメルヴィーナは素敵な愛人をゲットできるのか!?それとも…?なすれ違い恋愛小説です。 ※感想欄では読者様がせっかく気を遣ってネタバレ抑えてくれているのに、作者がネタバレ返信しているので閲覧注意でお願いします…

婚約破棄された令嬢が記憶を消され、それを望んだ王子は後悔することになりました

kieiku
恋愛
「では、記憶消去の魔法を執行します」 王子に婚約破棄された公爵令嬢は、王子妃教育の知識を消し去るため、10歳以降の記憶を奪われることになった。そして記憶を失い、退行した令嬢の言葉が王子を後悔に突き落とす。

婚約破棄されたら魔法が解けました

かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」 それは学園の卒業パーティーでのこと。 ……やっぱり、ダメだったんだ。 周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間でもあった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、第一王子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表する。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放。そして、国外へと運ばれている途中に魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。 「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」 あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。 「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」 死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー! ※毎週土曜日の18時+気ままに投稿中 ※プロットなしで書いているので辻褄合わせの為に後から修正することがあります。

1度だけだ。これ以上、閨をともにするつもりは無いと旦那さまに告げられました。

尾道小町
恋愛
登場人物紹介 ヴィヴィアン・ジュード伯爵令嬢  17歳、長女で爵位はシェーンより低が、ジュード伯爵家には莫大な資産があった。 ドン・ジュード伯爵令息15歳姉であるヴィヴィアンが大好きだ。 シェーン・ロングベルク公爵 25歳 結婚しろと回りは五月蝿いので大富豪、伯爵令嬢と結婚した。 ユリシリーズ・グレープ補佐官23歳 優秀でシェーンに、こき使われている。 コクロイ・ルビーブル伯爵令息18歳 ヴィヴィアンの幼馴染み。 アンジェイ・ドルバン伯爵令息18歳 シェーンの元婚約者。 ルーク・ダルシュール侯爵25歳 嫁の父親が行方不明でシェーン公爵に相談する。 ミランダ・ダルシュール侯爵夫人20歳、父親が行方不明。 ダン・ドリンク侯爵37歳行方不明。 この国のデビット王太子殿下23歳、婚約者ジュリアン・スチール公爵令嬢が居るのにヴィヴィアンの従妹に興味があるようだ。 ジュリアン・スチール公爵令嬢18歳デビット王太子殿下の婚約者。 ヴィヴィアンの従兄弟ヨシアン・スプラット伯爵令息19歳 私と旦那様は婚約前1度お会いしただけで、結婚式は私と旦那様と出席者は無しで式は10分程で終わり今は2人の寝室?のベッドに座っております、旦那様が仰いました。 一度だけだ其れ以上閨を共にするつもりは無いと旦那様に宣言されました。 正直まだ愛情とか、ありませんが旦那様である、この方の言い分は最低ですよね?

悪役令嬢は皇帝の溺愛を受けて宮入りする~夜も放さないなんて言わないで~

sweetheart
恋愛
公爵令嬢のリラ・スフィンクスは、婚約者である第一王子セトから婚約破棄を言い渡される。 ショックを受けたリラだったが、彼女はある夜会に出席した際、皇帝陛下である、に見初められてしまう。 そのまま後宮へと入ることになったリラは、皇帝の寵愛を受けるようになるが……。

公爵様は幼馴染に夢中のようですので別れましょう

カミツドリ
恋愛
伯爵令嬢のレミーラは公爵閣下と婚約をしていた。 しかし、公爵閣下は幼馴染に夢中になっている……。 レミーラが注意をしても、公爵は幼馴染との関係性を見直す気はないようだ。 それならば婚約解消をしましょうと、レミーラは公爵閣下と別れることにする。 しかし、女々しい公爵はレミーラに縋りよって来る。 レミーラは王子殿下との新たな恋に忙しいので、邪魔しないでもらえますか? と元婚約者を冷たく突き放すのだった。覆水盆に返らず、ここに極まれり……。

悪役令嬢の心変わり

ナナスケ
恋愛
不慮の事故によって20代で命を落としてしまった雨月 夕は乙女ゲーム[聖女の涙]の悪役令嬢に転生してしまっていた。 7歳の誕生日10日前に前世の記憶を取り戻した夕は悪役令嬢、ダリア・クロウリーとして最悪の結末 処刑エンドを回避すべく手始めに婚約者の第2王子との婚約を破棄。 そして、処刑エンドに繋がりそうなルートを回避すべく奮闘する勘違いラブロマンス! カッコイイ系主人公が男社会と自分に仇なす者たちを斬るっ!

処理中です...