血盟の女騎士〜浮気をした者は男だろうが女だろうが死の鉄槌を、婚約破棄は人生の墓場です〜

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即ざまぁ編

2、sideジェームズ &リリィ、鮮血の最後

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「きっと家族達は許してくれないわ……ジェームズ」

「一緒に逃げよう!!リリィ」

「でも………」

「大丈夫、君は僕が必ず守ってあげるから……」

「…………わかったわ、私も貴方を一生懸命支える…」


許されざる恋に浮かれる二人………愛の逃避行が始まる……かに思えた。

「………ジェームズ、リリィ…………貴族の婚約を汚すものは……血をもって償ってもらう…………」

「なッッッ??!!、だ、誰だお前は??!!」

「どうやってここに入ったの??!、守衛がいたはず?!!」

ジェームズが部屋から出ようとドアノブに手をかけるーーー刹那、ドアに一筋の斬り込みが走る、一瞬後に乱雑に、無数の斬撃がドアに刻み込まれ、バラバラになったドアは崩れ落ち、無傷のドアノブが床に落ち、キィーンという金属音がやけに明瞭に響く………部屋に現れるのは白銀の騎士、兜を被っていて顔は見えない………。

「…………今から死ぬ貴方達に教える必要はない……」

振り下ろされる裁きの剣、あっけなく二人の足を斬り落とす。

「ーーーーッッ痛ッッッ???!!ぼ、僕の足がッッッ??!!!」

「ああああ、私の足もッッッッッ??!!」

「………何か言い残すことはある?」

「た、助けてくれ!!!、こ、この女は殺していいから僕だけはッッッ??!!!?」

「なッッッ何を言ってるのジェームズ??!!、私を守ってよ!!!」

「頼む、死にたくないんだ……」

逃げられないよう、二人の足を奪い、せめて遺言だけは聞いてやろうと忠告するエレノア、あまりの激痛に恋心など吹っ飛び、命乞いを始めるジェームズ………。

「…………最後が命乞いとは………せめて潔く散れ……」

「ヒッッッッーーー??、そ、その声……まさかエレノアか??!!、た、頼む再度婚約を結んでもいい!!!、命だけは……」

「………別に私は嫉妬に狂って貴方達を襲っているわけじゃない、貴方を未だ好きというわけでもない………世界の秩序のために貴方達には消えてもらう……それだけだ……」

「ヒッッッッ??!!!」


まともな返答が返ってこないとは思っていたが………女を見捨てて自分だけ助かろうとは、元婚約者ながら情けない、愛剣を構える……構えたところで声から私だと気づくジェームズ、国のため、世界のため、剣を振り下ろし、床を二人の鮮血で染め上げる。













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