カウンターカーテシー〜ずっと陰で支え続けてきた義妹に婚約者を取られ家も職も失った、戻ってこい?鬼畜な貴様らに慈悲は無い〜

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26、公園で遊ぶ

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「おお、凄いですねハルバート様」

「へへ、大した事ないよ」

…………数日後、ハルバート様が外で遊びたいというので公園に遊びにきている私達、流石にシャーリーやアレシアを毎日鍛えるわけには行かない、彼女達やこちらの都合があるから、合わない時もあるため、彼女達は今、いない、この場にいるのはセバスチャン様とハルバート様と私だけだ。

ハルバート様は公園の砂場で砂の城を立てているのだ、水を使って固めた砂を城の形へと成形していく………結構な出来に感嘆の声をあげる私、彼は照れ隠しに鼻を擦る。

「「~ーーあッッッッ!!??」」

………そうしていると、バランスが悪かったのか、不意に一人でに崩れるお城、私とハルバート様は声をあげるが、時すでに遅く、ぐちゃぐちゃになってしまう。

「~ーーヒック………」

「~ーーだ、大丈夫ですよ!!、つ、次は私も手伝うので、さっきよりも大きくて立派な城を作りましょう!!!」

「ほ、ほんとか?」

「はい、頑張りましょう!!『式神召喚、十二天将、青龍!!!』……直ちに水を出しなさい!!」

『は、はい………』

「お、おい、式神まで出すのはやりすぎじゃないか?」

お城が崩れ、ハルバート様が涙目になってしまう、私は直ちにお城の再建に全力を尽くす、後ろでセバスチャンさんが何か呟くが、私の耳には聞こえない。

「おお~!!、凄いなコトハ!!!」

「いえいえ、大した事はしてないですよ」

今度はしっかりバランスも意識しながら、さっきよりも大きく、立派な城を作る私達、その立派さに賞賛の声をあげるハルバート様、謙遜する私。

「………二、三時間作業してたから少し疲れたろ?、ハルバート様は俺が見てるから一息ついてこい」

「あ、ありがとうございますセバスチャンさん」

気づけば二、三時間ぶっ通しで作業をしていた事に気づく私、セバスチャンさんに労いの言葉をもらい、私は休憩がてらトイレへと移動する。



ーーーーーーー
十二月将名前一覧

睦月窮鼠

如月臥牛

弥生琥珀

卯月雪兎

皐月画龍

水無月大蛇

文月斬馬

葉月羊肉

長月猿魔

神無月小鳩

霜月狼煙

師走牡丹







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