私この戦いが終わったら結婚するんだ〜何年も命懸けで働いて仕送りし続けて遂に戦争が終わって帰ってきたら婚約者と妹が不倫をしてて婚約破棄された〜

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歌姫の国

70、vs女騎士1

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「ノックぐらいしてよね……」

立ち上がり態勢を立て直す私達。

「これは失敬」

「次から気をつけてよ」

「機会があればなッッッッ!!!」

「ーーおわっと??!!」

私の皮肉に律儀に返答する女騎士、調子に乗ってそのまま注意すると、不意に斬撃を見舞ってくる、何とかミゲルを庇いながら躱す。

『我放つ音速の刃!音速一閃アクセル・スラッシュ!」

「ッッッーーーミゲルお願いレクス!!!」

躱した一瞬後、追撃を仕掛けてくる女騎士、消えたと思った刹那、目の前まで移動していて居合切りを放ってくる、このままでは二人ともやられてしまうと直感した私はミゲルをレクスへと突き飛ばす、その動きのロスを見逃さず斬り込んでくる女騎士、迫る白刃を『魔砲撃鉄カノン・ナックル』の手甲部分で受け止め、火花が撒き散らされる。


「ほぅ、やはり中々やるようだな、私の剣を防ぐとは……」

「このッッッッーーー」

「ッッッッ??!」

砲身鉄拳制裁バレルフィスト!!!!』


微笑を浮かべる女騎士、対称的に無表情ながらも額に汗を浮かべるイヴ、力づくで無理やり彼女の剣を弾く、驚愕に染まる女騎士のガラ空きのボディーに砲身と化した拳を叩き込み、窓の外へ吹っ飛ばす。

「あいつは私が引き受ける、先にミゲルと一緒にこの国の外へ出て」

「……大丈夫なのか?」

「心配しすぎだって、私は貴方を倒した女なんだぜ?」

「そうか、そうだったな………必ず追ってこいよ」

とりあえず、あの女騎士を私が引き受け、二人には国の外へ出てもらうことにした。

「ーーーよっと」

私は窓の外へ身を乗り出して大通りに着地する。

「一人だけか?、多勢に無勢で来ると思ったんだが……」

「……のぼせ上がんなよ、アンタみたいな雑魚、私一人で十分だっつの」
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