私この戦いが終わったら結婚するんだ〜何年も命懸けで働いて仕送りし続けて遂に戦争が終わって帰ってきたら婚約者と妹が不倫をしてて婚約破棄された〜

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ルーガス有給編

63、食べ歩き

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「ルフ様どうだったん?」

「宿屋に帰るって………」

「え?、何で?」

「……体調が悪いんだってよ」

「そうなんだ………それじゃあここでお開きにしとく?、近くに誰かいた方がいいでしょ?」

「……いや今は人と一緒にいたくないらしい、一人じゃ何だし、よかったら暇つぶしに付き合ってくれないか?」

「そっか………私は暇だから全然良いよ」

ルフ様は体調が悪く帰ったという、ならここで解散にするかと提案するが、断られる……本人が近くにいてほしくないと言っているなら一度距離をおいた方が得策だろう。

「おじさん、焼きそば二つお願いね」

「お?、カップルかい?、アツいね~」

「アハハハ、違う違う、そういうじゃーーー」

「ーーーーち、違うッッッッッ!!!\\\\\」

小腹を空かせた私達は何か適当に食う事にした、英雄の像が立っている広場には出店がチラホラあるので、適当に一番近くの焼きそばの出店に立ち寄り、焼きそばを二つ頼む、そうすると袖を捲って焼きそばを作ってるおじさんが私達2人を見て、カップルと茶化してくる、笑って否定しようとしたら隣のルーガスが力強く否定した。

「………えーと………」

「………わ、悪かったなボウズ……」

「へッッッ、あ、いや、その……お、俺の方こそすみません、いきなり大声出して………\\\\」

「代わりといっちゃ何だが、二つとも大盛りにしとくぜ」

「あ、ありがとうございます、アハハハ」

顔を真っ赤にしたルーガスの勢いに微妙な空気が流れる、これ以上は藪蛇だと悟った屋台のおじさんはそれ以上揶揄うのはやめて謝る。

「ほら姉ちゃん」

「あ、どうも」

「ボウズも」

「あ、はい」

「……ボウズ、お前の歳だと恥ずかしいのもわかるが、後悔したくねぇなら勇気を出した方が良いぜ」

「なッッッッッだ、だからーーー」

「ん?、どうしたの?」

「~~~な、何でもない………\\\」

店のおじさんは焼きそばを手渡してくる、ルーガスに渡す時、何か耳元で呟いたようだ、再び顔を真っ赤に染めたルーガスが声を荒げかける、しかし私が声をかけると、口を閉ざすルーガス。

「うん、美味い」

「……そうだな」

花壇に腰をかけて焼きそばを食う私達………。

「ご馳走様」

「お粗末様です……って私が作ったわけじゃないんだけど」

ルーガスが食べ終わった後、行儀良く私に手を合わせる、私は適当に返事を返す。

「んじゃあ次はベビーカステラ買うか」

「……あんまり食べてばっかだと太るぞ」

「いやいや、私が食べるじゃなくてルフ様の分だよ、お土産あった方がいいでしょ?」

「え……ああ、そ、そうだな………」

「ってか女子に太るとか言わないでよ~」

私達は次にベビーカステラを売っている屋台へと移動する。

「おにいさん、ベビーカステラ一つお願いします」

「あいよ、お?、アンタはあの時の姉ちゃんじゃねーか」

「あ、どうも」

「あれ?、今日は隣にいるのはあの時のあんちゃんじゃねぇな……男を取っ替え引っ替えしてるっていうのはあんまり関心しねぇな」

ベビーカステラを注文するとロイ様とデートした時の人がいた、あちらもこちらを覚えているらしく、適当に雑談する、その後、私の隣が変装したロイ様でないことに気づき、悪女扱いしてくるが、慌てて否定する私。

「違う違う、ルーガスはただの友達だって」

「それならよかった、ウチの店のベビーカステラ食ったら破局するなんて噂が流れたら商売あがったりだ、ガハハハハハハ、よし、お得意様だから今日も半額にしといてやる」

「お、サンキュ~」

「ほら出来たぞ」

「んっ、ありがとうございます」

ベビーカステラを手渡された後、感謝を述べた後、屋台から離れる私達。

「………さっきのあんちゃんって誰の事だ?」

「うん?………まぁ、ルーガスには言ってもいいか………実は私、ロイ様と婚約しててね」

「ーーーえ?………ロイ様って、あの時一緒にいた王子か?」

「うん、そう、で、色々あってロイ様と変装しながらデートをしたんだ、その時に立ち寄ったのがさっきの店……ああ、するとは思わないけど、変装しながらデートしてたって言いふらさらないでね」

「あ、ああ……もちろん、わかってる……」

ルーガスから口を開くのは珍しいな、彼はシャイなのでそうそう自分から口を開くことはないのだが……さっきの『あんちゃん』が気になっているようだ、少し悩んだが、ルーガスになら話してもいいと思い、話すと、急に顔色が暗くなるルーガス……。
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