私この戦いが終わったら結婚するんだ〜何年も命懸けで働いて仕送りし続けて遂に戦争が終わって帰ってきたら婚約者と妹が不倫をしてて婚約破棄された〜

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魔王襲来編

59、魔王vsロイ

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「………」

「え、えーと、ロイ様……」

「様付け禁止」

「す、すいません、ロイ」

「………そりゃ、僕が良いって言いましたけど………流石に早すぎるっていうか………しかもこんな小さい子を……」

むくれるロイに冷や汗がとまらない私………例のレクスとの結婚について、ロイ様に話を通しておかなければならないので、レクスを連れて報告すると、彼はすぐさま不機嫌そうにむくれる……それも当然といえば当然だ、譲歩したら、すぐさま好きな相手がいきなり他の男を側室第一号として連れてきたのだ、理屈の上では承認したのだからいつ、何人連れてきても良いはずだが、心では納得できないだろう………。

「ふん、王子のくせに器量が小さい」

「な、何だと???!!」

「我ならイヴの全てを愛せる、清濁合わせてな、それに控え貴様は小さい小さい……流石に後から来た我は側室かと思ったが、その程度の器の小さい男が相手なら我が本夫になる日も近いかな……」

「な、そ、そんなわけないでしょう!!!、イヴさんを一番ーー……\\\\」

横で話を聞いていたレクスは鼻で笑いながらロイ様を挑発……おそらく小さいと言われたのが、気に食わなかったのだろう………ロイ様はすぐさま反論しようとするが、顔を赤くして口籠もってしまう。

「うん?、一番……なんだ?、まさかとは思うが、好きを叫ぶのが恥ずかしいとか箱入り娘のような事を言うつもりか?……ハハ、これは失敬、王子といえどまだ子供、ムキになった我が大人げなかったようだな……愛は口に出して好きな相手に伝えるから意味があるのだ……やはり、我が世界で一番ーーー」

「ーーーなっッッ、せ、世界で一番愛せるのは僕です!!!\\\\\」

「……そうだ、それでいい……」

嘲るように笑うレクス、煽り慣れているのか、ロイ様はすぐさま乗せられて、愛を叫ぶ、それをみて満足そうに呟くレクス。

「その、もう、恥ずかしいからやめて欲しいんだけど\\\\\」

愛してる愛してる連呼する二人に顔を赤くする私は呟くも、彼ら二人の話は小一時間続いた。










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